イスラエルからのニュース
2008年7月2日(水)
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*ガザ周囲の検問所の運用を再開。オルマート首相は「我々
は弱いから 忍耐しているわけではない」と語り、停戦を続け
る考えを示した。砲撃があれば即座に検問所を閉鎖する
方針は当面継続へ。(P,H,Y)
*ハマスが誘拐した国防軍兵士シャリート氏のビデオ映像を
エジプトの仲介者に渡したとの報道。家族らは確認して
いない。(P,H,Y)
*アテネで行なわれた国際会議で、出席したバラク国防相と
イラクのタ ラバニ大統領が歴史的な握手。(H,Y)
*米国防関係者の発言として「イスラエルのイラン攻撃は
近い」と米国のABCが報道。米国防省は公式に否定した。
(H,Y)
*レバノンのシニオラ首相が、イスラエルとヒズボラの捕虜
交換はヒズボラの完全な勝利だと発言。(P,Y)
*11日に退任する米国のイスラエル駐在大使、ジョーンズ
氏の後任に ジェームズ・カニンガム氏が決定。もし、
オバマ氏が次期大統領になった場合も、カニンガム氏は
留任する可能性が高い。(P)
*エジプト政府は今日、ラファ検問所を臨時運用。双方に
取り残された人々の帰宅が目的で、通行再開ではない。(H)
*ヘブロンで17歳のパレスチナ人少年を殺害し、6年の刑
が確定した国境警備隊員が刑務所に現れず逃亡。警察が
捜索中。(Y)
*スパイ罪で米国で20年以上も服役しているポラード氏に
ブッシュ大 統領が恩赦を与えるとの報道を、米政府関係者
が否定。ポラード氏が スパイだったことはイスラエル政府も
認め、謝罪している。(P)
2008年7月3日(木)
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*エルサレムの中心街でブルドーザーによるテロ。3人が
死亡し、数十 人が重軽傷を負った。犯人はブルドーザーで
次々にバスや乗用車を破壊し、通行人が逃げ惑ったが、
数分後に射殺された。(P,H,Y)
*テロで殺害されたうちの1人は33歳の母。ブルドーザーに
車がつぶ される直前に窓から
子供を投げ出し、子供だけが
助かった。(P,H)
*エルサレムのテロ犯は、行動の自由が与えられている
東エルサレムの アラブ系住民。テロ組織とは無関係の単独
犯と見られており、従来の 対策では対応困難だとして治安
関係者は対応に頭を痛めている。(P)
*イスラエルのイラン攻撃が近いとの報道が流れたが、イラン
のモタキ 外相は「イスラエルはまだ2006年の戦争の傷
から立ち直っておら ず、イランを攻める力は無い」との見方
を表明。(P,H)
*バラク国防相が、テロリストの自宅を破壊すべきだとの
見解を表明。 春のイエシバ銃撃テロでも、犯人の自宅は
まだ破壊されていない。自宅破壊の命令を妨害していると、
国防相は検察を批判した。(P,Y)
*ヒズボラ指導者のナスララが、アラド飛行士の運命に関する
情報を捕 虜交換時に提供すると発表。また、2年前に誘拐
した2人の兵士につ いても生死は明らかに
しなかった。(H,Y)
*ガザ住民がエジプトに通じるラファ検問所を襲撃。検問所
解放を要求 したが、エジプト軍は放水などを行なって
撃退した。(Y)
*英国がヒズボラの資金調達活動などを非合法化。ヒズボラ
がイランの シーア派勢力に対する軍事訓練などを行なって
いるため。(P)
2008年7月4日(金)
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*昨日またガザからカッサム砲撃。
国防軍は再び検問所を閉鎖した。今 日は1日閉鎖が続く
見込み。(P,H,Y)
*マズズ検事総長が、テロリストの自宅破壊は現行法上では
適法だとの 見解を発表。しかし「困難な問題が起こる可能
性がある」と語った。 何が問題かは具体的に明らかにしな
かった。(P,H,Y)
*警察がエルサレムでのテロ犯の自宅前の弔問テントを撤去。
一方、ユ ダヤ人右派がアラブ系市民に対する攻撃を計画して
いるとの情報が入 ったため、警察はアラブ人地区で警戒を
強めている。(P,H,Y)
*イランが核開発について態度を軟化か。経済制裁が解除さ
れるならウラン濃縮を中止しても良いとの意向を米政府に
伝えたもよう。(P)
*1982年にレバノンで消息を絶ったイラン人外交官らをイス
ラエル が秘密裏に拘束していると、イラン外交官がイスラ
エルを非難。イス ラエルは事件当初から関与を否定して
いる。(P,Y)
*ヒズボラとの捕虜交換は来週に実施か。原則合意は
終わっているが、 ドイツの仲介で細かい条件の詰めが行な
われている。(H)
*オルマート首相がシリアとの和平交渉が進展していること
を示唆。近 日中にアサド大統領との直接会談に入るとの
見通しを語った。(H)
*刑務所に現れず逃亡していた国境警備隊員を、警察が
逮捕。(Y)
*サウジアラビアが世界から200人の宗教指導者を招き、
16日から 宗教対話集会。イスラエルのラビ、ローゼン師も
招かれている。ロー ゼン師は宗教対話活動ICCI指導者と
して知られる。(P,H)
[情報源略号表]
P=エルサレム・ポスト
H=ハアレツ http://www.haaretz.com/
7=アルツ7 http://www.israelnationalnews.com/
I=イスラエル・トゥデイ http://www.harvesttime.tv/israel_today/
Y=イディオット・アハロノット http://www.ynetnews.com/
( )内の記号が情報源。メディアにより掲載日が異なる場合もあり。
[転載・引用・再配布について]
教会活動等の非営利目的ならばOKです。ユダヤ人および
各宗教教派に批判的な文脈での引用はしないで下さい。
発行:「シオンとの架け橋」 http://www.zion-jpn.or.jp/
編集:石井田直二 naoji@zion-jpn.or.jp