現実味を帯びてきた米のイラン攻撃とホルムズ海峡封鎖 (中東TODAY・佐々木良昭) | 日本のお姉さん

現実味を帯びてきた米のイラン攻撃とホルムズ海峡封鎖 (中東TODAY・佐々木良昭)

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▼現実味を帯びてきた米のイラン攻撃とホルムズ海峡封鎖 (中東TODAY・佐々木良昭)
ここに来て急に、アメリカのイラン攻撃が、現実味を持って、伝えられるようになってきている。そのキッカケのひとつは、セイモア・ハーシュのニューヨーカー誌に掲載された原稿だ。 
彼の原稿によれば、アメリカ政府は400億円を、イランの内部かく乱工作に充てたということだ。その費用は述べるまでもない、国外にいる反体制イラン人の活動支援金であり、アメリカの工作員のイラン侵入に伴う、破壊工作の費用だ。
同時に、イランの革命防衛隊のトップであるムハンマド・アリー・ジャアファリ将軍が、もしアメリカのイランに対する攻撃が起こるようなことがあれば、ホルムズ海峡を通過することを許さない、という内容の警告を発している。
これを受けての反応であろうが、アメリカは第5艦隊を稼動させ、イランがホルムズ海峡の通行を邪魔するようなことは許さないし、封鎖もさせない、イランの動きを絶対に阻止する、という強い立場を表明している。ちなみに世界の石油全体の40パーセントが、このホルムズ海峡を通過し消費国に届けられているのだ。
こうした動きを受けて、最初に敏感な反応を示したのは、クウエイトだった。クウエイトは不測の事態に備え、ホルムズ海峡を封鎖されても、石油の輸出が可能な方法を、湾岸諸国との協力で確保しようとしている。クウエイトがいち早く、こうした動きに出るには、それなりの理由がある。もし、石油輸出が止まればクウエイト国民の間で、王家に対する不満が爆発する危険性があるからだ。
1990年に起こった湾岸危機時には、国民の相当部分がクウエイトの王家に対して、不満と反発を示していたからだ。最近のクウエイト国内の状況は、決して安定したものではなかった。クウエイトのシーア派国民の不満や、ビドーン(何代にも渡ってクウエイト国内に居住しているにも拘らず、いまだに国籍を有さないクウエイトの居住者)の不満が高まっているからだ。こうしたことから、犯罪に手を染めたクウエイトの王子の一人が、処刑されるということも起っている。クウエイトの王家はそこまでしなければ、クウエイト国民の不満を、抑え切れなかったのであろう。
サウジアラビアでも、大規模な反体制狩りが行われ、今年の前半だけで、既に昨年の3倍近い逮捕者を出している。もちろん、サウジアラビア王国政府はアルカーイダ掃討作戦だとしているが、逮捕者はアルカーイダのメンバーばかりとは限るまい。アメリカとイランとの間で、戦争が始まるようなことになれば、湾岸各国の反体制派が、イランに呼応して立ち上がる、危険性が高いからっではないのか。
イスラエルでは北部の病院に対し、緊急事態に供えるよう準備をさせているということだが、これはイランが戦争を始めた場合、レバノンのヘズブラによるイスラエル攻撃が、起こりうるという判断から、出されたのではないか。ここに来て、中東情勢は急速に、緊迫の度を高めているということか。
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ようちゃんの意見。↓
★マスコミでは ほとんど 話題に なりませんが、こうした コラムを 見ていると いつ 始まっても、おかしくは ない。と いう 気には なります。
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▼トルコ与党による逆クーデター  (中東TODAY・佐々木良昭)

トルコの軍には、社会が世俗から逸脱して行くような場合は、クーデターを起こし、ケマル・アタチュルクの打ち立てた、世俗国家トルコを守る権利が、憲法で認められていることは、何度か指摘した。しかし、AKPが与党の座に就くと、状況は一変したようだ。軍部がクーデターを起こしたくても、出来なくなったのだ。それは、軍部のクーデターに対して、欧米が賛成しないことと、国民の圧倒的支持が、AKPに寄せられているからだ。
そこで、軍部と野党の勢力が一体となって、100万人集会を行ったが、これはやらせであることが誰にも分かり、与党AKPを追い込むにはいたらなかった。AKPの強みは、経済が好転していることに、最大の理由があるのかもしれない。そこで、軍部は憲法裁判所と結託して、AKPは憲法違反であるとし、近く検事側とAKP側の提出する書類をもとに、判断を下すことになっていた。この場、合憲法裁判所は当然のこととして、AKPに解党を命ずる判決を、下すものと思われる。
しかし、ここでも国民のAKPに対する支持が、大きく響いてきている。先の選挙で47パーセントを得票したAKPに対する、国民の支持が憲法裁判所との抗争のなかで、53・3パーセントに上がったのだ。
これに気を強くしたのであろうか、AKPが内務省に指示したのであろうか、4人の退役軍人を始め、アンカラの商工会議所会頭などのメンバーによる、クーデター計画があるとして逮捕したのだ。現段階で逮捕者の数は、数十人に上るようだが、この逮捕劇のなかで、トルコの影の組織、エルゲネコンが表面に出でてきたのだ。この組織は非合法の影の組織として、トルコ人の間ではよく知られてきたが、これまではアンタッチャブルな組織として、誰も手を付けようとはしなかった。
一説によれば、彼らがこれまで、数々の政変を計画し、経済を影で牛耳ることを実行してきたということだ。そのエルゲネコンを、今回は完全に洗い出し、白日の下にさらすかもしれない。そうなれば、エルゲネコンのメンバーが誰なのかが、国民の知るところとなろう。そのなかには、政治家はもとより、憲法裁判所の判事、裁判官から、大学教授、著名なジャーナリストにビジネス界の大物までもが、含まれているであろう。つまり、今回のクーデター計画者の逮捕劇は、トルコを完全に新しいものにするかもしれない、与党AKPによる逆クーデター、あるいは革命とも呼べるものかもしれない。もちろん、AKPの敵側、相当な力でこれに、反撃してくることが予想される。トルコはいま、生まれ変わろうとしているのであろう。
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▼日本初の禁煙補助薬「チャンピックス」への“懸念・不安”(ゲンダイネット)
●FDAには異常行動など副作用情報が1000件以上
日本初の飲む禁煙補助薬「チャンピックス」(米国などでは「チャンティックス」という商品名)が話題だ。5月8日に発売されたこの薬は、脳に作用し、たばこを吸ったときの快感を遮断。たばこがおいしくなくなるため、自然と禁煙できるという。 禁煙に苦しむ人にはうれしい薬だが、欧米ではこの薬への懸念、不安が広がっているという。 きっかけは昨年9月に米国で起きたミュージシャンの殺人事件だ。ダラスで人気のポップグループのメンバー、カーター・アルブレヒト氏(当時34歳)が深夜、大声でわめきながら隣の家に侵入。ドアを叩き続け、隣人に射殺されたのだ。
「カーター氏は歌のために禁煙するよう医師に勧められ、恋人とチャンピックスの服用を開始。直後からリアルな怖い夢を見るようになり、服用1週間後にはカクテルを飲んだカーター氏が幻覚から恋人に暴力を振るったといいます。そして悲劇は起こったのです」(米国の薬情報に詳しい医療関係者)
それまでも、チャンピックスはうつ病や意識障害を起こしやすいといわれたが、射殺事件でそれが証明された形になったのだ。当然騒ぎは大きくなる。 日本の厚生労働省にあたるFDA(米国食品医薬品局)には、次のような副作用情報が1000件以上寄せられたそうだ。
「服用4日目からイライラして、怒鳴るようになった」「無気力になり引きこもりになった」「悪夢と便秘に苦しめられた」「妻とお酒を飲んだ後に、死にたくなった」
米国の民間団体「安全な薬物治療のための研究所」が分析したところ、意識消失・障害による事故や転倒が173件、視覚障害が148件、深刻なけいれんが86件などだったという。

FDAでは、薬の服用で自殺したとみられる患者が世界に39人いることを確認。400人超がうつ状態になり、自殺願望を抱いたとみて、医師に患者の異常行動を監視するよう指示。過去に精神疾患にかかった患者には処方しないよう呼びかけている。 これを受けて、米連邦航空局は操縦士の使用を禁止。今年1月にチャンピックスを発売した豪州では、発売直前に当局が販売元に対し、薬を処方する医師に副作用についての文書を送るよう命じた。薬害に詳しい「新横浜ソーワクリニック横浜総合健診センター」の別府宏圀院長が言う。
「欧米の著名な医学者は“新薬は発売して7年以上経ったものを使うべき”と主張するくらいで、新薬には思わぬ副作用があるものです。臨床実験では薬を飲んで3カ月後に65%の人に効果があったということですが、偽薬でも約40%近い人に効果がありました。しかも、1年後の禁煙成功率は薬を飲んだ人で23%、偽薬の人で10%と長期的な有効性は低くなります。副作用のリスクを考えると、服用はよほど慎重にすべきです」
発売元のファイザー社の日本法人は「下痢や吐き気などの副作用は注意書きに記している。ほかの症状について情報は得ているが、薬との因果関係は証明されていない」(製品広報部)という。 チャンピックスを服用していて、悪夢を見るなどの副作用が出たら、すぐに医師や製薬会社に知らせることだ。
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ようちゃんの意見。↓
★これでも 飲む? そもそも 禁煙治療を 健康保険で 使えるようにしたことがおかしい。これで 死んでも 薬害だ なんだと 騒がないで ね。早く タバコ 一箱 千円 でも 一万円でも してください。