イスラエルからのニュース
2008年6月29日(日)
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*カルニ検問所付近に2発の
迫撃砲攻撃。ファタハ系のアルアクサ殉教 団
が犯行声明を出した。ハマス指導者のザハルは、停戦は
民族の利益 のためだとして、違反者の逮捕も辞さないと
宣言。(H,P,Y)
*ガザからの砲撃が止まらない
ため、封鎖解除は進まず。封鎖が
解除さ れないなら砲撃を再開すると、イスラム聖戦は警告
した。(Y)
*ヒズボラとの捕虜交換交渉は、ヒズボラがパレスチナ人の
釈放要求を取り下げたためほぼ妥結。今日の閣議にかけ
られる。しかし、兵士はすでに死亡している可能性が高い。
(P,Y,H)
*「西欧の小国に、大国のイラン攻撃は不可能」と、ラフサン
ジャニ元 イラン大統領が宣言。革命軍司令官は「攻撃され
ればミサイルをイスラエルに撃ち込み、ペルシャ湾を封鎖
する」と警告した。 (H,Y)
*誘拐された国防軍兵士の解放をもとめ、40人の兵士の
母がガザのエ レズ検問所で抗議デモ。連帯のシンボルは
黄色いリボン。(H,P)
*ヘブロン近郊で国防軍のテロリスト拘束作戦に抵抗して
戦った17歳 のパレスチナ人少年が死亡。(H,P,Y)
*エジプトで国防軍兵士の解放交渉を行なっていた政府の
デケル氏が、 金曜朝に帰国。国防軍兵士の解放交渉に
進展か。(H)
*エジプトからイスラエルに越境しようとした、アフリカ難民の
男性と 7歳の娘をエジプトの国境警備隊が射殺。(Y)
*1917年に出されたバルフォア宣言が中東の苦難の原因
だとして、 パレスチナ人の青年団体が英国政府を提訴へ。
(P)
2008年6月30日(月)
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*ヒズボラとの捕虜交換を閣議で承認。捕虜交換は数日中に
行なわれる見込み。テロリストのクンタルらは釈放され、レバ
ノンに帰還する。 ヒズボラは「我々の力の勝利」と宣言した。
(P,H,Y)
*捕虜交換が閣議承認されたことを兵士の家族が歓迎。
「生きて帰って 来てくれることを神に祈っている」と家族は
語った。(P,H,Y)
*ハマスがアルアクサ殉教団の広報官を拘束。ファタハ系の
アルアクサ殉教団は停戦に反対
してイスラエルへの砲撃を続け
ている。(P,H)
*イランが「モサドのスパイ」だとする男性を逮捕し、裁判で
死刑に。 こうした逮捕は捏造で、反政府勢力の弾圧に
用いられることが多いと、 現地情勢に詳しい専門家は
語っている。(P,Y)
*バラク現国防相の首相時代に選挙参謀だったレビ氏に警察
が事情聴取。 選挙資金での不正があったと見て警察が
捜査を進めているが、関係者 が全て容疑を否認している
ため、起訴は難しい状況。(H)
*2002年のジェニンでの戦闘を描いた映画「ジェニン 、
ジェニン」 は名誉毀損だとする兵士の訴えを裁判所が
却下。映画は事実に反し、 名誉毀損だと認めたが、
個人に原告の資格は認めなかった。(H)
*国防軍が年内にガスマスクを整備し、全国民に配布へ。
昨年にマスク は回収されたままで、現在、毒ガス攻撃に
対する防備は無い。(P)
*アフリカなどからエルサレムに集まっていた反主流派の
聖公会指導者 が聖公会に止まり、改革を目指すことで
合意。聖公会が同性愛者を教 職者に任命したため、各国
で反発が起きていた。(Y)
2008年7月1日(火)
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*無許可で敵国を訪問すれば、7年間にわたり国会議員へ
の立候補資格 を失うとの法律が成立。アラブ系議員の中
には何人かの対象者がいる ため、アラブ政党は「人種
差別」と反発している。(P,H,Y)
*領土的譲歩には国民投票を義務付ける法案が、圧倒的
多数の賛成で一 次朗読を通過。ゴラン高原の返還阻止が
目的。(P,H,Y)
*昨日もまたガザから2発の
カッサム砲攻撃。国防軍は再びガザに通じ
る検問所を封鎖する措置を取った。(P,H,Y)
*トルコの仲介によるイスラエルとシリアとの間接和平交渉が
今日から 再開。進展が少なく、近日中の首脳会談は期待薄。
(P,Y)
*米大統領候補のオバマ氏を支持するケリー上院議員がイス
ラエルを訪 問、オバマ氏がイスラム教徒だとする疑惑を
否定した。オバマ氏は夏 にイスラエルを訪問する予定と
なっている。(P,Y)
*シナイ半島のシャルムエルシェイクで行なわれたアラブ首脳
会議で、 アッバス議長が演説。イスラエルは入植地建設や
ガザの封鎖を続けて おり、和平交渉は進展していないと、
各国に訴えた。(P)
*一部の政府高官に、スペインに旅行しないよう政府が警告。
親パレス チナ勢力による告訴で逮捕される可能性があるため。(Y)
*エジプトがガザに通じるラファの検問所を2日間に限り臨時
運用へ。 双方に残された人々の帰宅のため。(Y)
*ユダヤ人は他国に住むよりも、イスラエルに住む方が安全だ
との意見が、イスラエルのユダヤ人の76%に。(H)
[情報源略号表]
P=エルサレム・ポスト
H=ハアレツ http://www.haaretz.com/
7=アルツ7 http://www.israelnationalnews.com/
I=イスラエル・トゥデイ http://www.harvesttime.tv/israel_today/
Y=イディオット・アハロノット http://www.ynetnews.com/
( )内の記号が情報源。メディアにより掲載日が異なる場合もあり。
[転載・引用・再配布について]
教会活動等の非営利目的ならばOKです。ユダヤ人および
各宗教教派に批判的な文脈での引用はしないで下さい。
発行:「シオンとの架け橋」 http://www.zion-jpn.or.jp/
編集:石井田直二 naoji@zion-jpn.or.jp