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軍事情報 ・ 国民年金の花柳な生活

ようちゃん、おすすめ記事。↓軍事情報
■パキスタンの核
パキスタンは、カーン博士(現在軟禁中)を通じて世界に核技術を拡散させた国として知られます。その背後に軍の存在があることはよく知られています。カーン博士は最近になって、政府や軍の「核の闇市場」への関与を示唆する発言を繰り返しています。一部報道で先日暗殺されたブット元首相自身の核疑惑があきらかになっていますが、軍の要請を受け、彼女自らが北鮮への核運び屋となったようです。帰りの飛行機の中にノドンが積まれたというのは有名なはなしです。ブット暗殺は、軍による口封じと見るのが自然ですね。そんななか二十八日に軍が、カーン博士の話を公開しています。この供述は二〇〇三~二〇〇四年に行われたものだそうです。少なくとも対イランに関して博士、パキスタン当局は、積極的な核拡散に関与する意図がなかったと米に示す意図があるようです。カーン博士の軍に対する供述が明らかにされたのは初めてです。

内容のエッセンスです。
1.イランに渡った高濃縮ウラン製造用の遠心分離機については、新型の開発に伴い旧型の処分が必要となったため、処分目的で民間に売却した

1.当初、核兵器開発に必要なウラン濃縮には、P1型とよばれる旧型のアルミニウム製遠心分離機を利用したが、八十年代後半に改良型のP2を開発した。

1.P1を溶かして再利用するため、カラチの「ALCOP」社に約三万ドルで売却し、代金は政府会計に参入された

1.その後、側近のスリランカ人ビジネスマン、タヒル氏が博士に転売を相談し博士も合意。九十五年ごろ、「ALCOP」社などから約二〇〇台がイランに渡ったと見られる。

1.イランは中古の分離機を闇市場で入手したと認めている

1.IAEAによるナタンツの施設査察により、高濃縮ウランが付着したP1が見つかっている

1.イランは「輸入当初から放射能に汚染されていた」と説明している。博士も「放射能は除去して売った」としている。しかし軍関係者は「一度汚染された分離機を売るのは不自然。当初からイラン転売を計画していた可能性がある」と述べている

⇒同日、パキスタン軍は北西辺境州のペシャワル近郊で大規模な軍事作戦展開を始めました。ギラニ現政権は「武装勢力との対話路線」に転換しており、欧米から強い非難を浴びているため、それに対処するためのものと見られます。ちなみにブット暗殺の首謀者と名指しされ、政府との和平交渉を始めていた南ワジリスタン地区の武装勢力指導者メスード氏は作戦展開を受け、対話中止・戦闘再開を表明しています。

■米大統領、訪韓を見送り
来月七日~九日にかけて行なわれるサミット出席にあたって、韓国訪問を予定しているとされた米のブッシュ大統領ですが、ホワイトハウスは二十四日、サミット訪問後すぐに帰国することを明らかにしました。
ちなみに、ライス国務長官は二十八日から訪韓しています。

⇒今回の「テロ支援国家指定解除」「敵性国交易法適用対象からの削除」は、「朝鮮戦争完全終結、和平条約調印」につながる第一歩かもしれません。朝鮮戦争終結・和平条約調印は、在韓国連軍引き上げを意味し、在韓国連軍司令官を兼ねる在韓米軍司令官の後方支援にあたる在日米軍の存在そのもの、兵力配置に関わってくるはなしです。これはわが国の存亡に甚大な影響を及ぼします。自衛隊が国益確保にあたる軍事行動をとれないわが国にとって、しゃれにならない出来事といえましょう。その意味からも、二〇一二年返還予定の「戦時作戦統制権」の行方を確認したかったのですが残念でした。関係するかどうかわかりませんが、二十五日の朝鮮日報に気になる記事が出ています。

<米議会、韓国戦争参戦勇士会を公式に認定へ
韓国戦争(朝鮮戦争)のぼっ発58周年を前に、米国議会は「韓国戦争参戦勇士会(KWVA)」を公式な団体として認める法案を可決し、韓国戦争に参戦した米軍兵士らに対する支援の拡大に道を開いた。ワシントンの消息筋によると、ブッシュ米大統領は近日中に、上下両院が可決したKWVAを公式な団体として認める法案に署名する見通しだという。これにより、KWVAは米国防省や国家報勲処(国家功労者に対する援護・褒賞活動などを担当する省庁)に相当する機関に対し、韓国戦争に参戦した兵士の追悼事業や支援の強化に関する請願ができるようになり、また米国議会の公聴会に出席して意見を述べることもできるようになる。ワシントン=李河遠(イ・ハウォン)特派員2008/06/25 17:07:35>
何かの動きの兆候ですかね。なお、二十八日に韓国を訪問したライス米国務長官は、韓国外相との会談で、「核廃棄に向けた次の段階がきわめて重要となる」という点で一致しています。ちなみに韓国外相は、「日本が北鮮エネルギー支援に早期に参加することを期待する」と述べています。

■中共軍、核物質処理部隊投入
中共軍は二十八日までに、四川大地震被災地に対し、NBC対応にあたる特殊要員を延べ二四七六名投入したことを明らかにしました。

⇒いまだ詳細は不明で、現地の核がどうなったかについてはなんともいえません。

■スーダンに派遣を
国連の潘事務総長が二十七日までに、スーダン南部のPKO(国連平和維持作戦)「国連スーダン派遣団」(UNMIS)に自衛隊を派遣することにつき「参加を歓迎する」発言しています。

⇒「日本は地球規模の責任と影響力を持つ大国」「国際社会が直面する課題解決に向けより大きな役割を果たすよう求める」という発言もしているようです。自衛隊は、憲法があるせいで首相から防衛出動、治安出動命令が出ない限り合理的な軍事行動を取れない組織となっています。ですから、それ以外の場合、国連作戦のように多国籍部隊の一員として、他国の軍指揮官の下、連合作戦に参加することはできません。せいぜい別の指揮系統を持つ共同までです。しかし共同作戦参加としての派遣の場合(これまでの部隊派遣がそうですね)、現状では軍としての行動基準・権威を国家から与えられていないため、派遣部隊将校に対し、他国軍人や他の人々には理解できない、はかり知れない心労と緊張を強いることになります。これでよいという人は、非常に残念ですが、世界平和に無関心で、ある国にマインドコントロールされている人です。そういう状況を変えなければならないと感じる人は、世界平和に関心があり、祖国に誇りを持つ人といえましょう。

■中共で活動家拘束
中共の人権問題を告発しているNGO「チャイニーズ・ヒューマン・ライツ・ディフェンダーズ」は二十六日、湖北省潜江市で民主的選挙の推進に取り組んでいたトウ立法氏が行方不明となり、公安に拘束されている可能性が高いことが判明したと明らかにしました。その前日二十五日には、不当な農地収用などに関する不満を中央政府に訴えるために各地から北京にきた陳情者百名以上を中共当局が拘束し、収容所に送っています。陳情者達が集まっていた北京駅南近くで二十五日、数百名の警察部隊が終結し、次々に拘束しました。北京の別の場所でも多くが拘束されました。収容所に送られた一部は身元確認後同日中に釈放されたそうです。しかし大部分は地元の公安当局に身柄を引き渡すため連行されるそうです。

⇒釈放されたのはいわゆる「犬」でしょうね。
そういえば同日(二十五日)、中共は「チベットへの外人旅行者受け入れ」を始めています。

■加藤代議士が日中友好協会会長に
自民容共派のひとり、加藤紘一代議士が二十六日までに「日中友好協会」の会長に就任することが内定しています。現会長の平山郁夫氏(画家)は名誉会長になります。

⇒日中友好協会はわが国内にある対中共友好七団体のひとつです。加藤が代表になる組織ですから活動内容はほぼ推定できます。

■アフガンの一〇一CJTF、パキスタン国境地域で作戦展開
アフガンでOEF(不朽の自由作戦)を展開する米の地上部隊「一〇一統連合任務部隊」は、二十日から二十二日にかけ、アフガン南東部パキスタン国境地域のパクティカ州ゼロク地区で行なわれた戦闘で反政府勢力五十五名を殺害、反政府武装勢力の指導者三名の身柄を拘束しています。二十五日の発表によれば、二十五日水曜日にパクティカ州Sar Hawza地区で展開された「タリバー
ン財政部門のハッカニー・ネットワーク指導者拘束」作戦で、一〇一CJTFは指導者四名すべての身柄を拘束しています。

■ワシントンポスト、北鮮のウラン濃縮痕跡を発見と報じる
二十一日付けのワシントンポストは米情報筋のはなしとして、
1.北鮮が米に提出した寧辺核施設の記録の中に高濃縮ウラン製造計画に関わる新たな痕跡が見つかったという話を伝えています。以前もお伝えしましたが、北鮮が米に提出したのは、一九八七年から現在にいたるまでの、寧辺施設で生産したプルトニウム量について米が確定するための記録です。

同記事によれば、この記録の中にはプルトニウムとは別の核兵器原料である高濃縮ウランの痕跡が見つかったそうです。北鮮のウラン濃縮グ枠はパキスタンの支援を受けてのものと推定されていますが、今回見つかった痕跡はパキ経由ではないとのことです。十八日にライス米国務長官はワシントンで行なった演説で「北鮮のウラン濃縮活動に関する新情報に困惑するばかりだ。北鮮に対しては懐疑的にならざるを得ない」と発言しており、同記事情報が裏付けられた形となっています。

⇒米の姿勢の急変、テロ支援国家指定解除と密接に関連しているのは間違いないでしょう。はなしをプルトニウムに限定して、ひっそり高濃縮ウラン開発をちらつかせる。こういう行為を対外交渉の場で平気で行なう。法律や言葉や常識が通用しない。それが利害のみで動く国際社会の現実・常識なんです。こういう事態に接してうろたえるのが、国家としての軍事機能を他国に委ねてよしとし、思考停止に陥ってきた戦後日本です。こういう虎狼の輩と意味ある交渉をするには、法律の枠外でフリーハンドを持った軍事力をちらつかせて脅すことが「絶対必要になる」局面があるんですね。それ以前に最高指揮官の決心に資する、最高指揮官の情報要求に応える中央情報機関が必要ですね。古人は「備えよつねに」という言葉を残していますが、よくいったものです。

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■2008/06/26 (木) 軍艦物語 2

子供の頃欲しくて夢にまで見た本に「軍艦物語」があった。ただ、同じ表題の本は古今東西に掃いて捨てるほどある。戦後も数多く出版されているところを見ると同好の士は多いのであろう。

戦後版の書き手としては、福井静夫氏と佐藤和正氏が双璧だと思うが、福井さんは本物の造船士官であったのに対し、佐藤さんは私と同じ軍国少年出身なので内容はかなり違う。

私の欲しかった「軍艦物語」は昭和3年頃発行されたもので、普通の本よりは一回り大きく分厚い。軍縮条約華やかなりし頃なので比較的自由に書けたのか、帝国海軍の艦艇が全て写真付きで載っているものだった。夫々の艦艇のデータもキチンと記述されていた。

我が家にも海軍や軍艦に関する本は何冊かあったが、写真は小さくお粗末で皆秘密になっている。目当ての本を持っている子は金持の一人息子I君だった。私はひたすら彼のご機嫌を取って何回もその本を借り出し、夜の更けるのも忘れて読み耽った。

その後書店に新刊の「軍艦物語」が1冊だけあったので躍る胸を押さえて定価を見ると1円50銭。今で言えば5,6千円に相当する。とても子供の買える値段ではないので家に飛んで帰った。店内にはそれ1冊しかなかったからだ。

折角手に入れた新刊だったが、帝国海軍の歴史が詳しい割に肝心の軍艦について「海軍オタク」が知りたかった内容ではなく、がっかりしたものである。それを思うと今は良い時代だ。海自のギャラリーには1隻毎に豊富な写真と詳細なデータも付いている。

もう好い加減にして貰いたいのが「護衛艦」という呼称である。海外に出れば、海自の護衛艦は、日本海軍の軍艦だ。表現を変えて満足しているのは日本人だけである。今シナを訪れている「さざなみ」は「たかなみ」型の最新鋭艦だ。

一口に護衛艦といっても艦種は沢山ある。帝国海軍の慣習から言えば「気象」を基にした命名は駆逐艦ということになる。そうなると山の名をつけた「こんごう」や「はるな」は巡洋艦だ。

「さざなみ」艦上で大勢のシナ軍人が写真を取る姿は時の移ろいを現すものか。最新鋭艦ではなく一番古い船で行っても良かった。しかし今の海自にはオンボロ船はないかもしれない。2chで「造船所が多いから毎年作らないとメーカーが困る」と言っていたのには笑った。海自の艦艇は数の上では世界の2,3番目に位置する。手足を縛られた状態ではあるが。