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『台湾の声』論説】防衛大臣の亡国発言

 軍事情報 (「さざなみ」派遣に関する重要情報)

【論説】防衛大臣の亡国発言
              時局心話會代表 山本善心

今まで石破茂防衛相が自身の政治哲学や歴史観、国家観など持論の公
開を目にすることはほとんどなかった。しかし最近、自称「防衛通」としてふさわしくない言動が見られる。石破大臣が中国系メディア「世界新聞報」で発言した内容が、物議をかもしているからだ。問題の発言とは下記の通りである。「第二次大戦当時、何も知らない国民は間違った目的の戦争に駆り出され犠牲になった。大東亜共栄圏の建設に関する主張は、侵略戦争に対する詭弁である。更に中国を脅威であると叫ぶ連中は、何も分析しないでいたずらに騒ぎ立て、対中防衛力の強化を主張している。日本は中国に謝罪すべきだ」この発言をめぐり、自衛隊内から動揺・反発する意見が飛び出したのは言うまでもない。防衛省のトップが「何も分析しないでいたずらに騒ぎ立てる」との発言は中国の軍拡を肯定するものであり、「分析もしないで」とは防衛省職員の任務に対するあいまいさを指摘したととられかねない。国民の平和と安全を守る立場にある国防の最高責任者の発言としては、前例のない失言ではなかろうか。
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 軍事情報 (「さざなみ」派遣に関する重要情報)
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二十四日にわが「さざなみ」はシナを訪問しました。
C130で運べなかった四川地震の救援物資を運んで先方に贈呈しています。毛布約三〇〇枚、非常食約二六〇〇食)入港歓迎行事は湛江軍港内で行なわれ、宮本駐中共大使、中共海軍南海艦隊司令官の蘇士亮海軍中将などが列席しています。予定されていたわが音楽隊による演奏会はドタキャンになっています。

「さざなみ」訪シについては、中共内新聞では一面で報じたのもあります。ある新聞は「自衛艦旗を艦尾に掲げ、控えめな態度で入港した」と報じています。しかし、軍艦旗を艦尾に掲げるのは常識です。控えめではありません。マストに掲げると「戦闘旗」を意味することが多く、誤解の元です。(停泊中に艦尾旗竿の修理などでマストに掲げることもありますし、空母や潜水艦などのように艦型の制約で航行中でも艦尾に掲げられない場合もあります)韓国艦が我が国を訪問して出港時に巨大国旗(軍艦旗と同一)を掲げて顰蹙を買った例もあります。(その直後にエンジン爆発か何かで面目丸潰れでしたが・・・)。

読み手の無知に付け込んで、メディアは平気でウソを報じて世論作りをするわけです。これは中共の新聞ですが、わが国の新聞も同じことです。宣伝謀略手法の典型です。ちなみに海自艦旗という造語を伝えている国内メディアが一部あります。そのようなものはこの世に存在しません。あるのは自衛艦旗(軍艦旗)のみです。いまだにこんなレベルでは「非常に」困ったことです。

二十七日、中共軍副総参謀長の馬暁天空軍中将は派遣艦「さざなみ」指揮官・徳丸将補と北京で会談しました。馬中将は「両国の軍事部門がPKO、災害時の救難活動で何か協力できないか考えている」と述べています。「この方針は胡主席が五月に訪問したときの共同記者発表に盛り込まれており、中共軍側の実行姿勢を伝えたものだ」と国内メディアは伝えています。

おき軍事は、国内メディアの「さざなみ訪シ」に関する報道には、奥歯に物が挟まったような違和感を持っておりました。例の、何かを隠そうとするいやな雰囲気です。新聞情報だけでも、出迎えが南海艦隊司令官であったことなど、様々おかしな点が見受けられます。その後の過程で、信頼できる情報筋から入手した情報をまとめましたので、以下に紹介します。どうも、わが国政府は取り返しのつかないことをやってしまったようです。亡国という言葉が現実化してきました。(おき軍事)

■軍艦と国旗
今回の軍艦派遣の問題は相手国の国旗を掲げて入港することです。こんな先例を知りません。行先国の国旗を掲げるのは商船のやることで、直接には入港国の法に服することを意味します。(根拠文書を探しているのですが未だ見付かりません。知っている方がいれば教えてください)

軍艦の場合は所属国の領土がエンジンを付けて動いているのですから、相手国の主権下に入ることは決してありません。自国の軍艦旗だけを掲げるのが常識です。反対に、例えば複数の艦艇が同一海域に停泊しているときにその内の一国の祝日等が有る際には在泊全艦がその国の国旗を掲げて祝います。オーストラリア海軍艦艇が広島県呉港に入港しているときにオーストラリアの祝日(英女王の誕生日?)には呉在泊の全海自艦艇もオーストラリア国旗を掲げて祝いました。

■相互主義が大原則
また、国際的なプロトコルは相互主義が大原則です。
晴海入港や海上幕僚長の出迎えを要求されて応じたのなら、こちらも上海なり何処なりの表玄関入港と海軍トップの出迎えを要求すべきです。
それが実現出来ないなら、今回の訪シは拒否すべきでした。
これではまるで属国扱いです。これだけバカにされながら政府や外務省はなぜ断固とした態度が取れないのでしょうか?
少なくとも防衛省や外務省はバカにされていることを充分に認識しているはずですが、首相や大臣が鈍感なのでしょうか?独立国としての気概はまるで感じられず、とても悔しい思いで一杯です。指揮官として派遣された徳丸将補の屈辱的心中を思うと同情を禁じ得ません。

■艦艇外交プロトコルの実態
国旗及び軍艦旗(軍艦旗と国旗は主権国家の象徴として同等の権威が認められています)への対応は外交において極めて厳密、厳粛なものです。1986年、日本の練習艦隊はカナダ(バンクーバーだったと思います)に入港の際、カナダ国旗に対して21発の礼砲を打ちました。それに対してカナダ側がウッカリミスで20発しか答礼しなかったのです。
当然カナダ側は平謝りしましたが練習艦隊司令官小西将補は「これは日本国に対する欠礼であるから私の一存で諒とできることではない。」として謝罪を受け入れず(しかし訪問自体は極めて友好的に推移し)、ことは外交問題に上げられました。結局この件は同艦隊がパナマ運河を超えて大西洋側に出て再度カナダ(オタワでしたか)に入港した際に、まずカナダ側が自衛艦旗に対して前回の答礼21発を打ち、次いで再度相互に21発の礼砲を交換することで決着しました。

実はこの話にも先例があります。
昭和7年ごろに、日本の巡洋艦(艦名不詳)が太平洋(だったと思います)上でフランスの艦隊(2隻で少将座乗だったかな)に出会い、海軍の伝統に従って日本側から礼砲を打ったのですが、フランス側が欠礼したのです。日本は直ちに抗議し、翌年の同月同日同時刻に同一海域で同一の指揮官麾下の同一艦相互で、まずフランス側が昨年分の答礼を打ち、その後改めて礼砲を交換した事件がありました。

これが艦艇外交プロトコルの実態です。再三繰り返しますがヤクザの世界の仁義を切る話と全く同様で、基本的にコワモテな話なのです。そうしなければ国際社会では侮蔑・哄笑の対象になるのです。

■平和ボケ
外務省も日本政府も全く平和ボケしています。
軍事はビロードに包んだ拳骨であって自分の政策上のオプションの一つである、という信念がありません。国家の威信や尊厳は相手と共通の認識基盤でなければなりません。国内で通用する謙譲の美徳が対外的に通用することは皆無です。一度譲った立場を元に戻すには極めて多大のエネルギーを要します。下手な妥協やへりくだりは何等利益を生まないばかりか、長い将来に亘って国益を損ないます。

竹島の話を教科書に載せることに再び慎重論がでていると聞きます。
かつて尖閣列島に民間有志の建てた灯台を宥和政策で無視したツケが今の東シナ海のガス田問題に到っていることを何故学習しないのでしょうか?その慎重姿勢自身が将来万一、国際司法裁判所で審理の対象になった場合にどのような心証を裁判官達に与えるか、想いを致さないのでしょうか?

●中国爆撃機の標的
石破大臣の発言は、中国軍拡を真っ向から否定するものであるが、中国はさらなる軍拡が実質的に進んでいる。たとえば台湾向けミサイルも、つい2~3年前までは800基から850基保有が公表されていたが、陳水扁前総統は本年念頭演説で1328基と発表しており、中国軍拡はフルスピードで進行している。香港フェニックステレビ(鳳凰衛視)のニュース番組で、中国は「米国に到達可能なステルス型戦略爆撃機を自力開発した」と伝えている。これは1994年から研究開発が進められ、西安の工場で生産された爆撃機の試験行に成功を収めた。中国は米国本土への攻撃について、大陸間弾道ミサイル(ICBM)と潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)が可能だとした。とはいえこれは実践的に察知されやすい問題点もあるが、今回の戦略爆撃機「轟8型」は実戦向きで、米国にとって脅威だ。

●海洋覇権の拡大とガス田合意
中国は戦略原子力潜水艦を多数開発してきたが、中国側軍関係者(軍装備部中将)によると、2010年前後には中国空母が完成する予定だ。通常型空母建造に向けた初期段階の工程が始まったともされている。これらのニュースは、民間軍事研究機関・漢和情報センターをはじめ軍事専門紙に掲載されたものだ。中国国家海洋局は、東シナ海の海洋権益を維持するために日本近海での航空機や船舶によるパトロールを強化している。中国は「有事の際には空海軍の整備・増強を行う」としている一方、東シナ海での開発、調査、探査活動を妨害する外国船舶は、戦闘機と潜水艦を動員して駆逐すると威嚇した。

しかし6月18日、日中両政府は東シナ海のガス田共同開発で合意。まず中国が単独で開発している「白樺(中国名「春暁」)」に、日本企業が資本参加する。さらに周辺海域で共同資源調査を始めるというものだ。しかし今回の合意はあくまで中国に主権があり、日本側は資本参加しておこぼれを拾う仕組みになっている。つまり中国優位は軍拡の脅威であり、それ以外に何があるのかと問いたい。

●間違った戦争とは何か
第一に「更に中国を脅威であると叫ぶ連中は、何も分析しないでいたずらに騒ぎ立て、対中防衛力の強化を主張している」という石破発言は事実とは異なり、防衛省を侮辱する意見と取られかねない。第二に「第二次大戦当時、何も知らない国民は間違った目的の戦争に駆り出され犠牲になった」という箇所にも注目すべきだ。19世紀の日本の敵は中国や朝鮮ではなく、東アジアに侵攻した欧米列強である。かつての徳川300年は外国の接触を避け、侵略せず・侵略されずの自給自足に近い生活だった。しかしペリーの砲艦外交によって開国を強制されることで、日本は目が覚める。日本が見たアジア諸国は弱肉強食の国際社会にさらされ、白人国家の植民地化・半植民地になっているのが大勢であった。当時「次は日本が欧米列強の標的になる」との危機感を持った先人たちは、欧米の侵略から身を守る手段として、富国強兵策を防衛の要とする。自国防衛のためには、いかなる国も「間違った戦争」という定義はない。

●自存自衛の戦争
日本が戦争に巻き込まれた満州事変・支那事変、大東亜戦争を通じて、政府の決断した軍事行動は「国際法に違反する犯罪行為」としての侵略戦争に該当しない。戦争という行為に巻き込まれたのか、政治的に賢明な展開であったかにせよ、問題は当時の国際法で保証された範囲内で決断された「自存自衛」の戦争であったか否かである。つまり石破大臣のいう「間違った戦争」云々について、何をどう間違っていたのかという説明があるべきだ。かつての戦争を批判し悪と断定するのは自由であり、勝手な解釈を許される。しかし当時の国際社会の背景が武力による弱肉強食の時代である限り、侵攻されないよう国を守るのは当たり前のことではないか。自存自衛の戦争に巻き込まれたという日本の立場にあって、戦争行為は時代の実定国際法に忠実に準じるものであった。当時日本の戦争判断と決断は、当時の国際状況の中で選択されたものである。


●日本人は被害者だ
また第三に「大東亜共栄圏の建設に関する主張は、侵略戦争に対する詭弁だ」とあるが、これは大きな過ちである。日本が自存自衛と東アジアの新秩序確立のために闘った「大東亜戦争」は、連合国占領軍の警告により名称の使用を禁止され、代わりに「太平洋戦争」という言葉にすり替えられた。東京軍事裁判では、満州事変・支那事変は「侵略戦争」と断定された。この裁判は軍事裁判ではなく、東條英機元首相以下の戦争指導者たちは「平和に対する罪人」として、戦勝国による一方的な都合で断罪された裁判である。石破大臣は「中国に謝罪すべき」というが、その理由は「日本は中国を侵略して中国人民に苦痛を与えた」という中国側の主張に同調するものだ。日本が中国を侵略したことも人民に一方的に危害を加えたこともあり得ず、すべては戦争中の出来事でしかない。むしろ通州事件のような、中国人による日本民間人に対する戦争以外の大虐殺は糾弾されるべきである。

●侵略戦争という言葉のまやかし
再び石破大臣の発言を検証すると「侵略戦争に対する詭弁」との言葉であるが、これは「侵略戦争」の意味を本当に理解しているのであろうか。筆者も誰彼構わず侵略戦争説を説く識者に「侵略とは何か」を問うが、当の意味を理解せず考えもしないで用いている場合が多い。「侵略」を辞書で引くと「他国に侵入してその領土や財物を奪い取ること」とある。当時日本軍が戦争以外で中国の領土や財物を奪い取ったという事実があるのか。中国のどんな財物を略奪したというのか。まず歴史上の事実と根拠を明確に理解した上で「侵略」という言葉を使ってもらいたい。

「侵略」に該当する言葉として、国際法的概念では「不当な武力攻撃」を意味することが多い。これは一般的には「侵攻」と訳すのが適切だと思われる。東京裁判では「日本の侵攻戦争」と断定されているが、侵略戦争とは戦勝国と中国が政治的な意図で使った文語に他ならない。毛沢東は「嘘も1万回言えば本当になる」と言ったが、日本の一部歴史観は中国によって作られたものである。石破大臣は辞任せよ。
石破大臣の口から国家観や政治哲学、ましてや歴史認識など聞いたことがない、と同僚はいう。「靖国神社に参拝したことはない」と自慢し、南京大虐殺や従軍慰安婦、侵略戦争を是認し、その上日本人の悪口ばかり言う防衛大臣に、どうして日本国の安全を任せてよいのか。

今回の石破大臣の発言は一国の防衛責任者のものではなく、中国の傀 儡としか思えない。自衛隊内部からも批判の声が出ているようであるが、先頃の守屋次官の事件に見る、防衛庁の中央機構の腐敗堕落とマッチングした石破大臣発言の問題点が浮き彫りになった。石破大臣の発言と中国を正当化する姿勢に、「石破氏には即刻防衛大臣を辞めてもらいたい」との声がある。日本の自存自衛どころかすべて中国が正しいとする、国家観と国益に対する自覚なき人間を防衛省のトップに据えたのは福田内閣の人事ミスだ。つまり日本の歴史を悪と断罪する石破氏であるが、これは防衛大臣の資格を問われるものだとの声もある。

「私の心情は最近荒れ狂っています。」(元海自将校)
エンリケはじめ、おき軍事一同も同じ気持ちです。(おき軍事情報部)