イスラエルからのニュース(シオンとの架け橋)
2008年6月25日(水)
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*カディマがオルマート首相の後任を決める党首選挙を9月に
実施することに同意。労働党は、国会解散法案の成立を
阻止へ。(P,H,Y)
*昨日は、ガザから迫撃砲や
カッサムロケット砲による攻撃。
イスラム聖戦が西岸地区での国防軍の攻撃に対する反撃
だとする犯行声明を出した。ガザとイスラエル間の停戦は
早くも崩壊の危機に。(P,H,Y)
*サルコジ仏大統領の出発時に、警備に当たっていた警官が
現場で拳銃自殺。多少混乱はあったが、関係者に被害は
無かった。(P,H,Y)
*サルコジ大統領と会談したリクードのネタニヤフ党首は、
エルサレム分割に反対する考えを表明。また、サルコジ
大統領は、自治政府のアッバス議長とも会談し、ベツレヘム
地区の開発で合意した。(P,Y)
*リブニ外相が、次期の国連大使に女性のガブリエラ・シャ
レヴ氏を指名。イスラエルで国連大使に女性が任命されるの
は初めて。(P,H)
*停戦にもかかわらず、ガザからの砲撃があったのは停戦
違反だと右派議員が抗議。停戦はハマスの正当化を助ける
だけだと批判した。(P)
*ハマスの軍事部門内で権力抗争が激化し2派に分裂か。
ただし、分裂がイスラエルとの停戦に影響することは無いと
見られている。(H)
*正統派の学校が規定の一般教科を教えなくても国家の
補助金を受けれるという法案が、宗教政党の賛成により一時
朗読を通過。(H)
*この1年間でエイズの患者が急増していることが判明。イス
ラエルではウイルス検査の受診率が低く、症状が出てから
受診する例が多い。潜在患者がかなり多いのではないかと
懸念されている。(Y)
2008年6月26日(木)
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*労働党が政権の延命策に合意したため、国会早期解散法案
の国会での投票は延期に。政権崩壊はひとまず回避された。
(P,Y)
*オルマート首相は「現時点で政権を倒そうとする者は、平和
を望んでいない者だ」と国会で演説。9月に行なわれる
カディマの党首選挙には、オルマート首相自身も出馬し、政権
の継続を狙う構え。(P,H,Y)
*ガザからの砲撃の後、国防軍はガザ周辺の検問所を閉鎖
中。しかし、新たな砲撃が無ければ、金曜にも通行は再開
される。最初は人道支援物資が中心になるが、様子を見て
通行量は段階的に拡大へ。(P,Y)
*シャロン元首相の息子のオムリが出獄。1991年の父の
選挙の際、選挙資金法に違反した罪で5ヶ月間服役して
いた。(P,Y)
*2億シケルを投じた奇抜な形の路面電車用陸橋がエルサ
レムに完成。設計者のカラトラバ氏は傑作と自賛したが、
景観にマッチしないとの批判も。路面電車の工事が遅れ、
使用は2年後から。(P,H,Y)
*ドライバーに対する調査で、10~15%が飲酒運転をした
と認めた。近年、飲酒運転が急増し、飲酒の交通事故も
増加傾向。(P)
*ヒズボラとイスラエルが、ドイツの仲介により捕虜交換で
合意か。イスラエル政府は合意内容を日曜の閣議で投票に
かける予定。(H)
*イランのラリジャニ国会議長が、攻撃を受ければ核兵器
製造に踏み切ると示唆し、西欧諸国に警告。(Y)
2008年6月27日(金)
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*ガザからまた1発のカッサム砲
攻撃。これは停戦違反であり、 イスラ
エルは軍事攻撃を行う権利があると、リブニ外相は語った。
国防軍は検問所の閉鎖を続けているが、燃料の搬入は認めた。
(P,H,Y)
*ファタハ系のアルアクサ殉教団が、ガザからのカッサム砲撃
の犯行声明を発表。イスラエルと停戦したハマスを
「裏切った」と非難する内容で、イスラエル攻撃を独自に継続
すると宣言した。(P,Y)
*ハマスはカッサム砲撃が「パレスチナ民族を害する行為」だ
と非難し、全ての武装勢力に停戦遵守を呼びかけ。ファタハが
アルアクサ殉教団を使って停戦を妨害していると非難した。
(P,H,Y)
*国防軍兵士の解放と引換えに釈放する政治犯について、
シンベトが基準を緩和か。テロ実行犯の釈放も一部認める
方向。(H)
*空軍の操縦士養成コース卒業式典で、ペレス大統領が
「2基の原子炉に対する攻撃を成功させた世界で唯一の軍」と
国防軍を賞賛。(P)
*エルサレムで同性愛者がパレードを強行。ただし、例年
よりも規模は小さく、反対派も対決を避けたため混乱は少な
かった。(P,H,Y)
*イスラエルの左翼団体と、ハマスなどのテロ組織ホーム
ページにハッカーが侵入して内容を書換え。右派ハッカーの
仕業か。(P,Y)
*米国のメシアニック団体UMJCが、木曜から3日間の日程
でイスラエルで会議。メシアニック・ジューに対する迫害や、
メシアニック・ジューに対する移民制限への抗議行動も予定
されている。(P)
*自治政府のエレカット氏が和平成立に強気の見通しを発表。
「オルマート首相とアッバス議長は、エルサレムにおいて
イエス・キリスト以来の最重要人物となるだろう」と語った。
(H,Y)
[情報源略号表]
P=エルサレム・ポスト http://www.jpost.co.il/
H=ハアレツ http://www.haaretz.com/
7=アルツ7 http://www.israelnationalnews.com/
I=イスラエル・トゥデイ http://www.harvesttime.tv/israel_today/
Y=イディオット・アハロノット http://www.ynetnews.com/
( )内の記号が情報源。メディアにより掲載日が異なる場合もあり。
[転載・引用・再配布について]
教会活動等の非営利目的ならばOKです。ユダヤ人および
各宗教教派に批判的な文脈での引用はしないで下さい。
発行:「シオンとの架け橋」 http://www.zion-jpn.or.jp/
編集:石井田直二 naoji@zion-jpn.or.jp
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日本のお姉さんの意見。↓
自治政府のエレカット氏が、イエス・キリストの
名前を出してきたのは、クリスチャンの目から
見ると、失礼な感じがする。
イエス・キリストを神さまのひとり子と見ないで
ただの有名な人間と見ているアラブ人の発言だから。
こんな風に言われて喜ぶクリスチャンはいない。
オルマート首相は、ユダヤ教でイエス・キリストを
単に有名人の一人だと思っているだろうし、
アッバス議長はアラブ人だからイスラム教で
イエス・キリストを予言者の一人だと思っているだろうから、
こういうことを言われても特に何も感じないのだろうが、
クリスチャンにすると、神さまのひとり子と人間を
比べるなんて「不届き」な発言だと感じる。
イギリスの某音楽グループやアメリカの某歌手が、
時々、「イエス・キリストよりも有名になる」などと言って
いっていたが、そういう事を言うだけで目立つから、
あえてそういうこと言うのでしょうが、
人がみだりに神の名を使うのは嫌だな。