G8サミット外相会合 (先っちょマン) 自動車産業の黄昏:日本の経済にしのびよる影 (東京日和@ | 日本のお姉さん

G8サミット外相会合 (先っちょマン) 自動車産業の黄昏:日本の経済にしのびよる影 (東京日和@

▼G8サミット外相会合 (先っちょマン)
今週の月曜日くらいから、JR京都線では車掌が「26日、27日の両日は京都でG8サミット外相会合が開かれるため、大幅な交通規制があります。車などを使用せず、公共交通機関を利用しましょう」などとアナウンスしている。私にはあまり関係のない話だが、京都に住んでいる人や京都で働いている人にとってはえらい迷惑な話だ。京都にG8の外相クラスの要人が来るため、京都は厳戒態勢にある。京都駅では、ゴミ箱は全部塞がれ、コインロッカーは全て使用禁止になった。観光客はたいそう迷惑であろう。

そのG8サミット外相会合には、アメリカからあのライス国務長官が来る。先日、北朝鮮へのテロ支援国家指定解除を進める動きが伝えられ、日本人に向けて「米国は日本人拉致事件を無視したり、忘れたりはしない」と言って小馬鹿にした御仁である。
ライスのひとことでアメリカの考えがよく分かった。アメリカは、北朝鮮のような国には口先だけでは通用しないから、実際に行動を取り、譲歩してみせる。日本のアホには、口先だけの甘言だけ垂れていれば誤魔化せるから、リップサービスで乗り切ろうというのだろう。
拉致被害者家族のみならず、日本国民全体がアメリカの北朝鮮へのテロ支援国家指定の解除に落胆し、憤りを感じているというのに、アメリカは日本を選ばずに、北朝鮮を選んだ。日本があれほどおもねって、尽くしてきた国に袖にされた。これほどの侮辱があろうか。

日本人に向けたライスの甘言は、浮気した男を怒る女に対し、その男が「君が一番だよ。君のことをいつも考えているよ」と言ってるようなもんである。アメリカは拉致事件を無視したり、忘れたりしないというが、これまで同盟国として北朝鮮に対して何をやってきた。国会議員や大統領が拉致被害者家族の意見を聞いたりしただけではないか。日本人をなだめすかすために心にもないことを言ったところで、騙されるのはアホの盲目親米主義者だけだろうに。

町村官房長官は今日の定例記者会見で、「拉致事件を洞爺湖サミットの議題にする」と言った。前日に、アホの首相が「核問題が解決するなら、テロ支援国家指定解除を歓迎する」と言ったことに対する火消しの意味もあるんだろう。それは大変結構だが、是非とも明日明後日の外相会合において、高村外相にライスに対して「そんな甘言で日本人が騙されると思うなよ」と言うように言って貰いたい。北朝鮮はおろか、アメリカにもガツンと言えないような国だからなめられるんだ。
また、それとはあまり関係ないが、「2008年G8サミット外相会合」の公式ホームページの国紹介が何か変だ。
【2008年G8サミット外相会合】 G8国紹介
国別の出身有名人で、アメリカがジョージ・クルーニーとニコール・キッドマンになっている。どんな基準で選んだのか知らんが、なんでこのふたりなんだ。しかも、ニコール・キッドマンはオーストラリアとアメリカの二重国籍であり、ハワイ生まれとはいえ両親はオーストラリア人。オーストラリアで下積みを経てハリウッドデビューしているわけで、映画ファンの間ではラッセル・クロウと同様にオーストラリア出身と見なしている人が多い。もっと他にアメリカの有名人はいるだろうが。また、"ドイツ出身の有名人"とされているのがブルース・ウィリスである。ブルース・ウィリスは西ドイツ駐在の米兵の父とドイツ人母の間に生まれたハーフだが、アメリカ国籍を持ち、アメリカ人である。ニコール・キッドマンがアメリカ出身で、ブルース・ウィリスがドイツ出身となる基準が全く分からん。そんな微妙な感じの人間を選ぶより、生粋のアメリカ人、ドイツ人の有名人がいただろうに。この紹介ページを作ったのはどこのどいつだか知らんが、「代表的なお土産」や「グルメ」の項目もマヌケで、程度の低さが伺える。公式ページがこんなんだから、外相会合もロクな話にならないような気がしてならない。
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▼自動車産業の黄昏:日本の経済にしのびよる影 (東京日和@元勤務医の日々)
GMの話、昨日今日のお話じゃないんで、これが「未来」のトヨタのことじゃないことを切に願います。問題は、自動車産業はすでに、原油高や原材料費高騰の影響を受けており、さらに景気悪化による需要減退が加速する可能性があります。「労働集約型装置産業」のため、減産は設備稼働率の低下を招き、産業の裾野が広いため影響が大きいということもあります。もちろん、トヨタ以上にアメリカの大手自動車産業は、打撃を受けますが、そのアメリカ市場から利益をあげてきたのが日本車メーカーだったりすることは、今後モノカルチャー的な単一産業依存型の経済発展は厳しそうです。簡単に「脱自動車」は難しいとは思います。しかし、原油高でユーザーが、自家用車を手放し、カーシェアリングなどのように共有システムに移行すれば、それはすなわち所有率の低下となります。いずれにせよ自動車産業の転換点を迎えています。

・GM株、33年ぶり安値水準(産経イザ 2008/06/24)
米自動車最大手ゼネラル・モーターズ(GM)の株価が23日、米格付け大手が前週末にGMの格下げを検討すると発表したことなどから急落し、一時、前週末比1・04ドル安い12・75ドルをつけた。米メディアによると、1975年1月以来、約33年ぶりの安値水準。終値は0・88ドル安の12・91ドルだった。ガソリン価格の高騰などでGMなど米自動車大手3社(ビッグスリー)が販売不振に陥っており、米格付け会社のスタンダード&プアーズ(S&P)が3社の格付けを引き下げる方向で検討すると表明している。(共同)

・“高級車”販売急減速…ベンツ、BMWなどマイナス 06年度までの好調一転 夕刊フジ 2008/06/23
不振の国内自動車市場のなかで、好調な売り上げを続けてきた高級車に逆風が吹き始めた。2007年度の国内販売台数に大ブレーキがかかり、メル セデスベンツは3年ぶり、BMWは5年ぶりの減少となったのだ。トヨタ自動車が05年に鳴り物入りで導入した高級車ブランド「レクサス」もマイナスに転 じ、苦戦を強いられている。福田康夫政権が経済無策を続けている間に、景気の先行き不透明感は深まり、富裕層の財布のヒモまで堅くしてしまったようだ。 国内の高級車の売り上げは、06年度までは好調だった。メルセデスベンツは同年度まで2年連続、BMWも同年度まで4年連続で販売台数を伸ばしてきた。レクサスも05年8月の日本導入以来、順調に販売台数を増やしてきた。
06年度といえば、軽自動車を除く自動車(登録車)の販売台数が29年ぶりの低水準にまで落ち込んでいた時期で、業界では「軽自動車と高級車しか売れない」(大手首脳)とまでいわれていた。 ところが、軽と高級車の好調神話は07年度になって一変。06年度まで6年連続で伸びてきた軽乗用車の販売台数は、07年度になると前年度比6.8%減と落ち込んだ。ベンツも同6.7%減、BMWも同6.4%減に転じた。

“潮目”が変わったことについて、メーカー関係者はこう解説する。 「軽自動車の販売減はそれまで売れすぎた反動や、各社が東京モーターショーに合わせて登録車の販売に力を入れたという要因がある。しかし、高級輸入車までマイナスの波にのまれたことで、いよいよ国内の消費者は自動車に魅力を感じなくなってきていると痛感する」 導入3年目のレクサスは07年度の販売台数が約3万2100台で、前年度比約13%減という大ブレーキに見舞われた。 輸入車業界からは「レクサスはベンツやBMWといった高級輸入車のようなブランドにはなれなかった。トヨタ車の延長とみなされている」との声も あるが、そのベンツやBMWも不振に陥っていることを考えると、「レクサスも市場縮小の波にのまれた」(トヨタ関係者)とみるのが妥当かもしれない。 あるトヨタ役員は「台数を追うより、レクサスをブランドとして確立することが大事。時間をかけて1台1台丁寧に売っていく」と説明。「08年の国内販売目標は07年実績とほぼ同じ3万5000台」と明かす。 ただ、メーカーの努力をよそに、景気の先行きは不透明感を増している。特に米国でサブプライム住宅ローン問題が表面化した昨夏以降、福田政権の経済無策ぶりも相まって国内の景況感は急減速。消費者も高級車に簡単には手を出さなくなった。 ベンツ、BMW、レクサスといった高級車の品質の高さはだれもが認めるところ。優れた商品すら売れなくなるところに、日本経済のパワー不足が表れているようだ。
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▼「官邸がアホやから……」 (島田洋一)
昨夜、官邸の主・福田康夫氏が、アメリカ政府による北朝鮮「テロ国家」指定解除の動きについて、「北朝鮮の核の問題がですね、解決する方向に進むというのであれば、それは歓迎すべきことですよ」と、例によって他人事のように語っていた。核の問題で、ライス・ヒル・コンビがどこまでハードルを下げ続けているか、この男には、何の情報も入っていないのだろうか。高村外相、町村官房長官より、さらに後退したコメントだ。かつて阪神の江本孟紀投手が「ベンチがアホやから野球がでけへん」という名言(問題発言)を残して現役引退した事件があった(本人は発言を否定)。今の日本外交は、「官邸がアホやから勝負にならへん」というべき状態にある。
米国内で、ハードライナーのみならず中間派の多くまでが、ライス・ヒル路線を問題視し、日米関係が揺らぎかねないことを大きな理由に挙げる中、日本の首相が、「歓迎すべきこと」と語るなど、間が抜けているでは済まないだろう。先の日朝協議も、北にとっては、赤子の手をひねるような交渉だったはずだ。あのタイミングで、拉致問題「進展」の外観を得るため、制裁を先んじて緩和するというのは、日本側が最もしてはならないことであった。いわば、緊迫した試合の終盤、二死、一、二塁で攻撃中、送りバントを命じたようなものだ。バッターもまた、「上司の指示だから」と抗いもせず、簡単にアウトになって帰ってきた。コーチ陣には、敵と通じている疑惑のある者さえいる。「福田は本当にチョロいな」というのが、周辺諸国指導層の感想だろう。
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