クライン孝子の日記・宮崎正弘の国際ニュース・早読み | 日本のお姉さん

クライン孝子の日記・宮崎正弘の国際ニュース・早読み

ようちゃん、おすすめ記事。↓

■2008/06/26 (木) 洞爺湖で拉致問題、政府と民間で盛り上げよう!
■2008/06/26 (木) ドイツ、欧州サッカー戦、決勝へ!

日米電話会談 ブッシュ大統領「拉致は決して忘れない」
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/080625/plc0806252300016-n1.htm
上記のニュースを読むと、福田首相、何だかオロオロしてされてるみたい。洞爺湖サミットは、拉致問題を訴える絶好のチャンスです。官邸には中山恭子補佐官と言う凄腕がおられる。氏が孤軍奮闘されているのが目に見えるよう。福田総理も、中山女史には適わないでしょう!

【官房長官会見】「拉致をサミットの議題に」
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/080625/plc0806251313009-n1.htm
ここは一つ家族会を中心に世界に向けアッピールしていくこと。
チャンネル桜の水島氏によると家族会会長飯塚氏や事務局長増元氏とともに地上波テレビで[拉致アワー]番組を作ろうとスポンサーに持ち掛け、乗り気になり始めた一部企業もいるとか・・・アイデアはいくらでもあります。

「拉致をサミット議題に」家族会が在日大使館行脚
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/crime/155895/
もそう。ドイツ大使館やEU日本代表事務所も、人権問題では力になってくれます。是非働きかけてみてください。一部、救う会などでゴタゴタがあるそうですが、そんな事をしている場合ではありません!目的は、拉致被害者を北から救出することにあるのですから。

拉致家族が連携強める 未認定者の家族らとも結束
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/080625/kor0806250908000-n1.htm
ということで、ここは一つ国民が団結してことに当たるべき!「拉致被害者の早期帰国を実現するため、その願いと祈りを込め、東京の空と北海道洞爺湖の大空に、一万個の青い風船を浮かべる」アイデアもそう。すべての日本人は、草莾崛起せよ!                                    
主催:拉致被害者奪還! 青い風船の会(草莽日本運動)    
共催:拉致問題を考える草莽全国地方議員の会・誇りある日本をつくる会北朝鮮による日本人拉致問題の完全解決を計る東京都議会議員連盟

連絡先:TEL:03-5766-2011  FAX:03-3311-7810
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誇りある日本をつくる会」

■2008/06/26 (木) ドイツ、欧州サッカー戦、決勝へ!
【サッカー欧州選手権】ドイツが粘るトルコ振り切り決勝進出!
http://sankei.jp.msn.com/sports/soccer/080626/scr0806260606000-n1.htm
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
    平成20年(2008年)6月26日(木曜日)
通巻第2231号 
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アメリカは次の歴史のチャプターは

「改革の政治循環期」へ突入する
 あのゲリー・ハートが新作で「FDR時代」から

「レーガン時代」の次の循環
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ゲリー・ハートって誰でしたっけ?
 1984年、米国大統領選挙、民主党予備選に彗星のごとく現れて、本命候補を脅かした元コロラド州選出の上院議員。じつは、84年当時、この男を追いかけてアメリカの東海岸から西海岸へキャンペーン部隊を取材した経験があります。泊まっていたワシントンのホテルへ電話をかけてきたのは、当時『週刊文春』の副編集長だった斎藤禎さん。「ハートを追いかけて、談話をとって下さい」。

凄まじい勢いが突如しぼんだのは、ゲリーハートと或る女性との醜聞で、ワシントンに屯する「その筋」の女性との現場をスクープされ、あぶくの如く消え去りました。NY知事が高級売春婦との関係がばれて辞職したようなものです。

それから四半世紀。ゲリー・ハートは歴史家シュレジンガーの影響をつよく受けて、歴史分野の著作に進出し、『鷲の翼の下で ――2009年の米国国家安全保障』をあらわした。

 その抜粋から拾うと、―
「米国の政治は循環期が交替する特質をもち、たとえばFDR時代(1932-1968)はニューディール哲学で政治が運営されてきた。つぎの政治循環は「レーガン時代」と言って良く、概括的には1968-2008年のアメリカ政治は減税と小さな政府だった。

現下、共和党は「派閥連立」(宗教右派、外交を主導するネオコン、劇的な減税をめざすサプライサイダー)だが、イラクで戦争に失敗し、大幅な赤字を積み重ねてしまった。伝統的保守は、戦争による介入に反対の立場であり、プライバシーの尊重、予算削減などで、いまは目に見えないとはいえ、十年ほどかけて、いずれ新共和党として行動を起こすだろう。


 ▼ニューディールを克服できる民主党の哲学って何だ?
他方、民主党はいまも『ニュー・ディール』を越えるイデオロギーを確立してはおらず、「曖昧」と「中道」の八年間(前クリントン政権)のあと、次にもし、オバマが選ばれるとすれば稀な再建の機会を得るだろう。

ロバート・レッドフォードが映画『候補者』のなかで吐いた名台詞は「我々はいま、何をするべきか」であったように、『チャンジ』一本槍の政治綱領を具体化し、次の三十年、四十年のアメリカ政治を領導する政治原則を提示する機会があるという意味である。

世界は従来の地政学を越えて、インド中国の台頭、環境汚染、地球温暖化の挑戦、夥しい人口動態の変化、とりわけ中国人に象徴される大量の移民。情報革命と新しい世界市場などに対応できる、新しい政治環境に呼応できる基礎を固めることが出来(言外にオバマ民主党に、そのチャンスがある、と示唆している)

 それらは、
 第一はアメリカが消費経済構造から製造する体質への転換
 第二は、新しい冷戦以後の安全保障
 第三は、地球を救う道義的義務の遂行である。

目下のアメリカは大統領選挙を迎えて歴史的な分水嶺にあり、旧来の政策も政党も、旧来のイデオロギーも次の政治には対応できないことを国民の多くは本能的に知っている。政府の概念を、政治の概念を改革する、新しい政治循環が始まるのだ、とゲリーハートが新作で結んでいる(ヘラルドトリビューン、26日付けより要約)~~~~~~~~~~~~~~~~~~

♪(読者の声1)いつもメルマガを楽しく拝読してをります。中国や台湾に関する貴重な情報、そして宮崎先生の青春時代の回想は、今の他の学者や批評家に求めてもないもので、このメルマガならではの御文章と存じます。さて日経を購読して居ないため、小林秀雄の新資料の件、宮崎先生のメルマガで初めて知りました。その資料も刊行されるやうですが、林房雄に関しては、『交争する中国文学と日本文学』(杉野要吉編著、三元社刊)に、第五章林房雄氏の歓迎座談会記録。第六章林房雄印象記の収録があります。

戦前の林の代表作『青年』も、当時すでに中国語版が出てをり、保田與重郎の『日本語録』も満州版があります。おそらく他の日本人文学者の作品も、少なからず中国語訳にされて居たのではないかと思はれます。ただメルマガには書かれて居ませんでしたが、発掘したのは左翼の研究家ではないでせうか。冷戦崩壊後、自分たちの足下がぐらついた左翼の文学研究者が満州や台湾、インドネシアなどに目を向けて、現地の戦争中の文学を研究し、それを最終的には日本批判に転化させようとする傾向が顕著で、どうにかならないものかと、いつも考へてしまひます。「林や保田に『戦争犯罪人』のレッテルを貼つて、それで満足して居たのは間違ひだつた。彼らを徹底的に読み込んで、否定的媒介としての彼らを超克し、日本の枠を打破してアジア諸国との連携を図つていかう…」と思ふのは勝手ですが、そのアジア諸国の中には、罪もない人を拉致したり、海底ガスをかすめ取つたり、チベット人を虐殺したりする国が厳然と存在する現実の前に、そんなサヨクの教授陣の思惑など何の有効性も持たないでせう。中国や台湾、韓国などを「弱者」「被害者」と見る、そのステロタイプの思考回路は依然として健在です。保田與重郎の『蒙彊』は、その中国文化や中国文明への激烈なまでの否定が災ひして、戦後になつて左翼や進歩派から袋叩きにあひました。しかし靖国神社の公式参拝をめぐる内政干渉や、四川大地震への日本の救援隊に対する無礼千万な言動を見る時、誤解や非難を百も承知で書きますが、保田が書いたことが預言的相貌をもつて伝はつてくるのを、どうすることもできません。反日的な目的を持つた従来の研究とは一線を画する新しいアプローチ。仮に他のアジア諸国の人々に不愉快に思はれても、それが日本や日本人の自覚を促すアプローチ。アジア諸国と日本文学を考へる時、さういふものが必要であると感じられてなりません。(KN生、草加市)

(宮崎正弘のコメント)たいへんなご研究の成果の一端を紹介していただき有り難う御座います。保田さんの『蒙彊』、もう一度読んでみたくなりましたね。ご指摘のように小林秀雄の古い資料を「新発見」したと称しているのは左翼系の学者です。ですから名前も出さなかったのです(苦笑)。

♪(読者の声2)拉致被害者奪還青い風船デモ、があります。日本政府は、北朝鮮の「再調査」の意向表明後、制裁一部解除を進めようと動き出しました。拉致問題は最大の主権侵害であり、悪質なテロ行為であり、人権侵害行為です。主権侵害、テロ行為を糾弾し、拉致被害者の早期帰国を実現するため、その怒り、願いと祈りを込め、東京の空と北海道洞爺湖の大空に、一万個の青い風船を浮かべます。全国草莽の皆さん! 共に起ち、共に行動しましょう。日本人を返せ! 家族を返せ! 子供を返せ! すべての日本人は、草莾崛起せよ!  
◆日時     7月5日(土)  11集合 11時30分出発
◆集合場所   渋谷区宮下公園 JR渋谷駅歩4分 
――東京都渋谷区神宮前6-20-10――
    宮下公園~~青山通り~~表参道~~明治通り~~宮下公園
(約2キロ:約40分)      
主催:拉致被害者奪還! 青い風船の会(草莽日本運動)    
共催:拉致問題を考える草莽全国地方議員の会・誇りある日本をつくる会北朝鮮による日本人拉致問題の完全解決を計る東京都議会議員連盟
              世話人:小磯 明 東京都議会議員
              世話人:松浦芳子 杉並区議会議員
    草莾日本運動 代表世話人  水島 総             
連絡先:TEL:03-5766-2011 
    FAX:03-3311-7810

♪(読者の声3)貴誌2230号に(資料)として掲載された西村眞悟議員の論策にあった、>覚醒剤の価格変動から我が国の対北朝鮮制裁の効果を確認できるとともに、反対に我が国が如何に「闇の世界」に無防備であるかも身にしみて分かるのである。<覚醒剤の面から経済制裁の成果を取上げたのは、小生の知見範囲では西村議員だけです。この論策を資料として紹介した貴誌の見識に感謝します。(SJ生)

(宮!)正弘のコメント)あらゆることに無防備、最悪のシナリオを想定しないで国家を運営している現代日本政府ならびに官僚と政治家らのノーテンキ。というより、これは犯罪的な不見識です。
西村真悟議員は、無所属とはいえ、まことにまことに貴重な存在です。

♪(読者の声1)貴誌 通巻第2231号にSJ氏が(読者の声3)で西村議員の覚醒剤の価格変動と我が国の対北朝鮮制裁の効果に関する論考を賞賛されていますが、以前書名・著者名を忘れましたが角川文庫で読んだ以下の話を思い出しました。陸軍省で情報解析を行っていたある元職員(陸軍将校)が、大東亜戦争中、米軍が次はどの島に何時攻勢を掛けるかの予測の報告書を書いた。それが、ことごとく当たっていたが、陸軍幹部は無視した。しかし戦後GHQがその資料を読んで、当該の元陸軍省職員を訪れ、根掘り葉掘り質問したとのことであった。その職員は、米軍が攻勢を掛ける6ヶ月前に缶詰会社の株価が急上昇することを発見し、スイスの放送局の短波放送でニューヨーク証券市場の株価を調べた。その株価が上がった6ヵ月後の時期から逆にその時期に攻勢を掛け易い島を推定していた。今の日本政府に彼のような人物が必要ですね。いなければせめて、宮崎さんのメルマガを読んで情報摂取に励んでもらいたいものです。(ST生、神奈川)

(宮!)正弘のコメント)洞爺湖サミットに世界各国の首脳が揃うのに、わが外務省は、事務レベルの準備はほぼ完璧としても、何を誰にどのように耳打ちし、誰から何を聞き出すかという情報戦略が殆どゼロの様子です。

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