イスラエルからのニュース
2008年6月22日(日)
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*誘拐された国防軍兵士シャリート氏の解放交渉は、火曜に
エジプトで 再開へ。しかし、ハマスの釈放要求の中には、
釈放できない重罪の凶悪テロリスト30人が含まれており、
交渉は難航か。(H,Y)
*国防軍兵士シャリート氏からの「解放される日を夢見ている」
等とする手紙を両親が公開。両親は、政府が同兵士の身柄
を確保しないままラファ検問所を開かないよう、最高裁に
訴えた。(H,P,Y)
*昨年シリアで破壊された核施設で、ウラン濃縮などの技術
指導を行なっていたのは北朝鮮の技術者だと、ドイツ誌が
報道。(H,Y)
*イスラエル空軍が、地中海上空でイラン攻撃を想定した
大規模な演習 を行なったと、英紙が報道。イスラエル政府
関係者が「演習はイラン に対する警告」等と認めたもよう。
(H,P,Y)
*イスラエルがイラン攻撃の演習を行なったと報じられたため
「世界平和を脅かす行為だ」とイランが非難。国際原子力
機関のエルバラダイ事務局長も「攻撃するなら辞任する」と
警告した。(P,H,Y)
*ハマス指導者のハニエが、武器密輸の停止を拒否。イスラ
エルの見解 では、武器密輸の中止は停戦の重要条件となっ
ている。(P,Y)
*ハマスが西岸地区でも停戦すると一方的に宣言。停戦破り
の口実を作 るためと見られている。しかし、西岸地区では
ハイキング中のイエシ バ学生3人がパレスチナ人からの
銃撃を受け、重軽傷。(P,Y)
*ユニセフ支援者のイスラエルの実業家レビエブ氏が、
入植地の建設に関わっていたとして、ユニセフが同氏との
関係を断絶。(H,P)
2008年6月23日(月)
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*ヒズボラが誘拐した国防軍兵士の解放交渉は決裂か。突然、
パレスチナ人テロリストの解放要求が持ち出されたもよう。
(H,P,Y)
*誘拐された兵士の両親が最高裁に起こした訴訟に対して、
国側は「兵士帰還は政府としても最優先課題だが、国と外部
勢力の交渉に裁判所が口をだすのはおかしい」と反論した。
(H,P,Y)
*「解散に賛成すれば労働党の閣僚を解任する」との
オルマート首相の警告にもかかわらず、労働党首のバラク
国防相は早期解散法案に賛成する構え。両者は対決姿勢
を強めている。(H,P,Y)
*停戦が継続しているため、スーハとカルニ検問所を通って
基本的な救援物資がガザに搬入された。(H,Y)
*フランスのサルコジ大統領が昨日からイスラエルを訪問。
ペレス大統領と会談し、東エルサレムの住宅建設に反対を
表明した。(H,P,Y)
*ダマスカスのハマス指導者のマシャールと、アッバス議長の
会談に向けた調整が進んでいると、ファタハ関係者が語った。
(P)
*聖公会の教職者ら1000人がエルサレムで今週に会議を
開催。特別 にエルサレムで集会が開催されたのは、同性愛
者が教職に任職されたことに保守派が反発し「イエス時代
に戻る」と運動したため。(H)
*6千人の服役者からDNAサンプルを採取し、2万8千人分の
データベースに追加作業が進行中。昨年に設立されたDNA
バンクは、すで に281件の未解決事件を解決している。(H)
2008年6月24日(火)
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*ヒズボラに誘拐された兵士は「戦死」したと、国防軍のラビが
宣言へ。
捕虜交換交渉は事実上打ち切られた。家族は強く怒っており、
捕虜交換交渉を進めるよう政府に要求している。(H,Y)
*フランスのサルコジ大統領が国会で演説。エルサレムをパレ
スチナと分け合うことが無ければ平和は無いと語った。(H,Y)
*今日、シナイ半島でエジプトのムバラク大統領とオルマート
首相が会談へ。国防軍兵士の解放と、ラファ検問所の運用
再開に向けたハマス との交渉が重要な議題となる。(P,Y)
*誘拐された国防軍兵士家族の政府に対する訴えを最高裁が
却下。(Y)
*ベルリンでパレスチナ支援者会議。出席する自治政府の
クレイ氏、リブニ外相、ライス米国務長官の三者会談も予定
されている。(P,H)
*労働党が国会早期解散法案に賛成へ。オルマート首相は
シャス幹部と会談し、法案否決に協力を要請したが、シャス
は断った。(Y)
*イランが核開発凍結を拒否したため、EUがイラン最大の
銀行の資産を凍結する新制裁を発動。しかし、制裁強化で
アフマディネジャド大統領はますます国内での支配権を強化
すると見られている。(P,Y)
*米軍高官が週末にイスラエルを訪問。その後アシュケナジ
参謀長の訪米も予定されている。イランへの攻撃が近いとの
見方も。(P)
*イスラム聖戦の西岸地区指導者が、ガザ停戦の妨害のため
に西岸地区で大規模なテロを準備中だと、自治警察関係者
が語った。(P)
*アラブ系市民の77%が、他国に住むよりイスラエルに住む
ことを願っていると判明。アラブ政権は嫌われたとの分析も。
(H,Y)
[情報源略号表]
P=エルサレム・ポスト http://www.jpost.co.il/
H=ハアレツ http://www.haaretz.com/
7=アルツ7 http://www.israelnationalnews.com/
I=イスラエル・トゥデイ http://www.harvesttime.tv/israel_today/
Y=イディオット・アハロノット http://www.ynetnews.com/
( )内の記号が情報源。メディアにより掲載日が異なる場合もあり。
[転載・引用・再配布について]
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発行:「シオンとの架け橋」 http://www.zion-jpn.or.jp/
編集:石井田直二 naoji@zion-jpn.or.jp