イスラエルからのニュース
2008年6月18日(水)
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*エジプトの仲介で、ハマスとイスラエルが停戦に合意。
停戦はガザ地区のみで、木曜朝6時から発効する。
数日間、平穏が保たれるかどうかを見て、イスラエルは順次、
物資の搬入を認める。(H,P,Y)
*誘拐されていた兵士の解放が無ければ停戦はありえない
としていたオルマート首相の約束に反し、兵士解放は停戦に
含まれていないもよう。
兵士の解放交渉は、停戦実現後に開始される見込み。(P)
*ガザ停戦合意の報道について、米国政府は「停戦が実施
されるかどうかが問題」と懐疑的な反応。シリアのハマス
指導者マシャールは「イスラエルが停戦に違反すれば激し
く反撃する」と警告した。(H,Y)
*国防軍がガザで「イスラム軍」の指導者ダグムシュら6人を
殺害。この組織は2年前の国防軍兵士誘拐にも関与して
いた。(H,P,Y)
*シリアの副外相が、イスラエルとの和平が中東を安定させ
るとの期待を表明。「人々は子供が殉教する夢を見なく
なる」と語った。(H)
*国際原子力機関のエルバラダイ事務局長は、シリアには
核開発をするだけの技術も燃料も無いとの見解を表明。(H,Y)
*ファタハの代表団がガザに到着。近日中にアッバス議長が
ガザでハマス指導者のハニエと会談すると発表した。(P)
*来月パリで行なわれる地中海サミットに、シリアのアサド
大統領とイスラエルの首相が参加すると、フランスの外相
が発表。(P,Y)
*24時間営業で知られるAMPMが、正統派の強い圧力を
受けてテルアビブでも安息日の営業を段階的に中止へ。(H)
2008年6月19日(木)
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*今朝6時からの停戦を前に、
昨日は29発のカッサム砲と
10発の迫撃砲がスデロット
近郊に撃ち込まれた。スデロット住民は、
停戦中にハマスが武装を強化するのではないかと懸念して
いる。(Y,H,P)
*2年前にガザで誘拐された国防軍兵士シャリート氏の
父親が、政府は「兵士解放が停戦の条件」との約束を
破ったと怒りを表明。最高裁に訴えて、停戦合意を阻止
することも辞さないと警告した。(Y,H,P)
*ゴラン高原の返還に国民投票を義務付ける法案が、国会
の委員会を通過。法案が成立すれば返還はかなり困難に
なる。(P)
*オルマート首相が、シリアのアサド大統領との直接会談は
そう遠くないと発言。パリで会談する可能性を示唆した。(H)
*「EUのイスラエル政策は反ユダ
ヤ主義に傾いていた」とイタリア
のフラッティニ新外相。外相は
7月にイスラエルを訪問する。(H)
*国防軍がガザで「イスラム軍」のダグムシュを殺害したこと
で、ファタハもハマスも安堵していることが判明。アルカイダ
系のイスラム軍は、ファタハもハマスも敵に回して活動して
いた。(P)
*ヨルダンのペトラで行なわれた会議で、アラブリーグの
ムーサ事務局長が「イスラエルは平和を語るだけで何も
しない」と批判。ペレス大統領は「ガザから撤退
したが、砲撃を受けた」と応酬
した。(Y)
*マズズ検事総長が、政府の汚職体質を厳しく批判。2年前
にセクハラ で有罪判決を受けたラモン氏が副首相に返り
咲き、司法の権力を弱めるための闘争を行なっていると非難
した。(Y)
2008年6月20日(金)
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*ガザの停戦は順調にスタート。ハマスは過激派のロケット
砲発射を取締るため検問などを行っているもよう。しかし、
ガザでもイスラエルでも、停戦が長続きすると考える人は
少ない。(H,P)
*ヒズボラの工作員が、米国やカナダでイスラエル政府
組織やシナゴグに対するテロを計画しているとの情報。昨年
末のムグニエ暗殺に対する報復ではないかと見られている。
(H,P,Y)
*オルマート首相は「ハマスが停戦を守らないなら大規模な
国防軍の地上侵攻作戦を行なう」と警告。国防軍はガザ
周辺で臨戦態勢を取っているが、停戦の状況を見て今後の
対応を考える。(H,P)
*ヒズボラとの捕虜交換交渉はほぼ妥結したと、国防軍
幹部。釈放対象と見られるレバノン人テロリスト、クンタルの
出身地では、人々が歓迎式典を準備しているもよう。(H,P,Y)
*オルマート首相との会談は時期尚早だと、シリアのアサド
大統領。バラク国防相も、交渉は予備段階だとの認識を
示した。(H,P,Y)
*入植地オフラで建築中の9戸の住宅は、パレスチナ人の
土地に建てられたとの訴えを受け、最高裁が建設中止の
仮処分を行なった。(P)
*テルアビブの幹線道路で昨日、タクシーとトラックが燃料
値上げに抗議するデモ。大きな渋滞が発生した。(H,Y)
*来週にエルサレムで行なわれる予定の同性愛者パレード
を中止させるため、宗教政党やラビたちが最後の訴え。多く
の市民の反対にもかかわらず、同性愛者団体は毎年
パレードを続けている。(Y)
[情報源略号表]
P=エルサレム・ポスト http://www.jpost.co.il/
H=ハアレツ http://www.haaretz.com/
7=アルツ7 http://www.israelnationalnews.com/
I=イスラエル・トゥデイ http://www.harvesttime.tv/israel_today/
Y=イディオット・アハロノット http://www.ynetnews.com/
( )内の記号が情報源。メディアにより掲載日が異なる場合もあり。
[転載・引用・再配布について]
教会活動等の非営利目的ならばOKです。ユダヤ人および
各宗教教派に批判的な文脈での引用はしないで下さい。
発行:「シオンとの架け橋」 http://www.zion-jpn.or.jp/
編集:石井田直二 naoji@zion-jpn.or.jp
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