中国問題を黙殺する、日本のテレビの自殺行為 (すがすが日記)
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▼中国問題を黙殺する、日本のテレビの自殺行為 (すがすが日記)
最近すっかりテレビをみなくなった。理由は簡単だ。テレビがつまらないからだ。もともと報道番組を中心にみていたが、報道番組が最悪といっていいほどつまらない。福田政権が誕生したあたりからは、ここ20年で一番つまらないだろう。たとえばインド洋の海上給油の内訳についてメディアと政治は延々と時間を費やしたが「バッカじゃねえの」と思った。その後もひたすら民主党の政局ごっこばかりだ。瑣末なこと、枝葉末節なことをさぞ大ごとかのように騒ぎ立てるだけだ。しかも話がいっこうに前に進まない。ガソリン代がどうのとミクロ(もちろん大事なことだ)ばかりで、マクロの視点が抜け落ちている。政治もメディアもともに最悪だ。その結果私はテレビを「卒業」し、YouTubeばかりをみるようになった。報道に関しても、自分が重要だと思うネタ、みたいジャーナリストをYouTubeで検索し、あるいは事前に登録してみている。
たとえば中国情報においては、チャンネル桜の青木直人氏と関西の番組に出演している青山繁晴氏の発言はチェックしている。みたくないものをみる必要がないので効率的だ。しかしそういうものをかき集めると、みるのにけっこう時間がかかる。よって時間的にもテレビは不要になる。
私がチェックしているジャーナリストはYouTubeからお金をもらっているわけではない。しかしここで注目を集めることは講演依頼とか執筆依頼とかには、きっとプラスではないだろうか。回数しかり、講演料しかり、出稿料しかり。
中国報道に関し、最近のテレビはもはや完全に自殺行為だ。日本国内で、核物質がいくつも未回収になったら大騒ぎどころではないだろう。8ヶ月間に株価が半値に下がれば、パニックだろう。今現在中国では、核物質がいくつも未回収で、株価は昨年10月の半値に大暴落したにもかかわらず、日本のテレビは何も伝えない。完全黙殺だ。おととい朝(日曜)の一連の報道番組は、全局中国問題をスルーした。(サンプロはゴルフ中継で番組なし)胡錦濤来日時、福田首相は共同記者会見の席で、何を血迷ったのか、中国報道に関し、自粛・自制を求めていた。「なにをバカな!日本は中国じゃないんだぞ!」と思った。しかし今現在、テレビの中国報道においては、中国(報道統制・弾圧)と同じことが結果として起っている。メディア幹部が中国のマネートラップに引っかかったり、中国で商売をしている大手広告代理店とか大企業がテレビに圧力をかけたりしているのだろう。そうとしか考えようがない。中国株の話など、日本経済にとってもきわめて重要なファクターだろう。しかし実際は黙殺だ。
ソ連が崩壊したさい、べ平連の小田実がソ連のスパイだったことが、公式文書から発覚した。中国はソ連と違って良い国なので、マネートラップなどやらないとは考えられない。ソ連がアフガンに侵攻したさい、小田実は何も発言せず世間の非難を浴びた。何のこっちゃない、小田はソ連のスパイだから、アフガン侵攻を非難するはずがないのだ。日本の平和団体、人権団体の大部分が3月のチベット「動乱」を黙殺した。理由は小田実と同じと考えるのがむしろ自然だろう。
追記
朝日新聞が文化大革命を称賛し、文化大革命に加担したことは、今後もずっと記憶され続ける。今日本のメディアが行っていることも、同様だ。
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▼福田首相の対中姿勢は日本国民を怒らせた――米側への報告(2) (古森義久)
ワシントン東西センターがこのほど開いたセミナーで日米中の三国関係が論じられ、私が日中関係の現状と展望について報告をしました。
その報告の続きを紹介します。今回の分は日中首脳会談での福田康夫首相の態度に日本国民の多くは不満や怒りを募らせた、という趣旨です。
冒頭は私の英語での報告の日本語要約です。
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では日中共同声明の内容を検討してみよう。
まず第一の顕著な特徴は中国側が「日本の戦後60余年の平和国家としての歩みの堅持」や「平和的手段による世界の平和と安定への貢献」を高く評価する、と述べたことだ。これは中国の国家主席が日本の戦後の平和的な国家姿勢を初めて公式に共同声明という形で認めたことになる。
第二には、共同声明はこれまで日中両国間に長年、摩擦を生んできた「歴史問題」にほとんど言及していない。1998年の江沢民氏による日中共同声明は、日本の「侵略」「反省」「謝罪」、「中国の被害」といった言葉を多々、使っていたが、今回2008年の声明は「双方が歴史を直視し、未来に向かい」と述べただけだった。この二つの特徴だけみれば、中国が過去60年余りの戦争の経験を超えて、日本との真の協力関係に進む意欲を示したような印象さえも受ける。日中関係は劇的に改善されたとようにも思えてくるのだ。しかし現実には、声明が述べたことがきわめて重要であるならば、述べなかったことはさらにもっと重要なのである。
共同声明は日本側にとって非常に重大な懸念の対象となるいくつかの案件についてなにも述べていなかった。それらの案件とは―
①東シナ海のガス田開発と尖閣諸島領有権の問題
②中国の大軍拡
③チベット弾圧に象徴される中国の人権問題
④日本に輸入される中国産品の安全性
日中間の問題や課題は上記だけではないが、これら4案件は日本国内では連日、議論され、懸念され、一般日本国民の思考の対象となっている。いずれの案件も日本の対中政策を左右しうる重要な背景要因なのである。以上のうち④から逆に論じると、まずギョーザの問題がある。この案件だけでは、さほど重要にみえないかも知れないが、背後には中国産の食品全般の問題がからみあっている。今年の新年の終わりの時期に日本では中国産の特定のギョーザを食べた人のなかから中毒患者や病人が続出した。そのギョーザのパッケージ内部からは日本では使われない毒性の農薬が検出された。しかし日本政府はアメリカ産牛肉をBSEでただちに輸入禁止したときとは対照的に、中国製毒ギョーザに対しては外交上の配慮からきわめて慎重な態度をとり、中国側に丁重に捜査を依頼した。しかし中国側は日本の要請を断り、逆に毒性の農薬は日本側で包装紙内部に入れられたのだろうと言明した。
こうした事態の展開は日本国民多数を激怒させ、ギョーザ問題を日中関係での政策面での重要懸案にまでしてしまった。この毒ギョーザ問題の前には、他の毒性の中国産品多数がいろいろな問題を起こしていたことも大きかった。中国製の毒性ヤセ薬とか汚染海産食品とか鉛汚染の赤ちゃん用具などがすでに深刻な問題を引き起こしていたのだ。、だから毒ギョーザ問題は日本国民全体を中国産品に対して怒りを爆発させるような効果を発揮した。この事態は日本側がかねて抱いてきた中国側への経済、商業の面での強い不満をさらに高めることとなった。中国側の偽造品、模造品の横行、当局による進出日本企業の不公正な扱いがすでに日本側を深刻に悩ませていたのだ。であるのに福田首相が胡主席との会談でこの種の案件にまったく触れなかったことは、日本側一般の不満をさらに大幅に高めたといえる。
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▼最先端技術にも活用される伝統文化「折り紙」の世界(RXR)
折り紙といえば、「昔、折り鶴折ったよなぁ…」なんて人も多いかも。しかし、それとは一線を画す世界があった。この龍、ものすごいことになってますけど、何回折ったらこんな形に!?「何回かはわかりませんが、一日中製作したとして、1カ月はかかります。“世界で最も複雑な折り紙作品”といっても、過言でないかと。いま注文をいただいても、製作に1年以上は必要ですね。それに、100万円はいただかないと…」(作者・神谷哲史さん)
ひゃ、100万円!! 写真だけで満足しておきます…。(写真は見事な龍の折り紙です)http://
世界でも「ORIGAMI」と呼ばれ、日本が世界に誇る折り紙文化。1枚の紙から立体を作り出すこの技術(!?)は、アートばかりでなく、工業製品の世界にまで広がっている。それが、「折り紙工学」だ。03年に、日本応用数理学会で折紙工学研究部会を設立した萩原一郎先生にお話を伺った。
「『折り紙工学』は、02年に東京工業大学・野島武敏特任教授が提唱したのが始まり。昨年、科学雑誌『ネイチャー』で紹介され、世界でも注目されるようになりました」
そして生まれたのが、ダイアコアパネルと呼ばれるプレートだ。平面から立体を作る折り紙の手法を応用している。
「同じ体積の鉄板に比べ、5倍程度の強度を持ちます。現在は、車両の軽量化、折り畳み家具、建築資材など、様々な分野で活用できるよう研究を行っています」(萩原先生)
将来的には、クルっと丸めてロケットの先端部分などに収納し、宇宙空間に巨大なダイアコアパネルを広げてステーションに!! なんてことも可能かもしれないそう。
「学会では、“反転らせん型円筒折紙構造”も開発しています。これは円筒の容器に折れ線をつけ、回転しながら折り畳める構造。たとえば、使用後のペットボトルを素手で簡単につぶすことができるんですよ」(萩原先生)
この仕組みを使った商品が、まもなく某ビール会社から販売予定だとか。アートからエコまで、達人たちの探求はまだまだ続きそうです。
(川中千保/ノオト)
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