「朝鮮総連は悪魔」「収容所は人間の動物園」…脱北女性会見詳報(iza) | 日本のお姉さん

「朝鮮総連は悪魔」「収容所は人間の動物園」…脱北女性会見詳報(iza)

ようちゃん、おすすめ記事。↓
▼「朝鮮総連は悪魔」「収容所は人間の動物園」…脱北女性会見詳報(iza)
「地上の楽園」と偽りの宣伝にだまされて北朝鮮に渡り、肉体的、精神的苦痛を受けた脱北者、千葉優美子さん(47)。13日に帰還事業を支援した在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)に損害賠償を求めて提訴した千葉さんと代理人の藤森克美弁護士による、大阪司法記者クラブで行われた会見のやり取りを詳報する。
--提訴に踏み切った思いは
千葉さん「日本に戻って約3年になりますが、家族や私の命を助けてくれたことに感謝しています。北朝鮮にいるときは、両親に北朝鮮のことを聞き、どうなってしまうのかといつもおびえ、朝鮮総連が許せないという思いでした。自分たちも人間なのに、人をだまして連れてきて組織的に誘拐したのではないかと。その責任はどうやってとってくれるのか、毎日考えていました。こうして訴えられるようになるまで何十年もかかった。もう半世紀近くたっているが、収容所にいるときも本当に恐しくて、あしたは生きていられるかといつも不安で毎日必死で生きております」「私1人の問題ではなく、今も収容所の中で必死で生き延びようとしている人がいる。すでに北朝鮮で亡くなっている人もいますが、天国から見守っていてほしいです。朝鮮総連は人権と自由を無差別に奪った悪魔みたいな団体。だからこそこんな大きな問題になった。日本語がよくできなくて…。みなさまのご理解よろしくお願いします」
《ゆっくりとした口調で話す千葉さん。日本語はたどたどしい》
--提訴したことで、今もまだ北朝鮮に残っている人にどういう影響があればいいと思いますか
千葉さん「この裁判をきっかけにして、まず本質的に正しい裁判所の判断をいただいて、まだ北朝鮮に残っている日本人を救うことができるようになるのが願いです」

--正しい判断をもらって北朝鮮という国も含め、北朝鮮に残された人も助かればということですか
千葉さん「はい、そうです」

--朝鮮総連が被告ということですが、帰還事業は日朝の赤十字社の合意があってなされた経緯があり、被告を朝鮮総連に絞っているのは
藤森弁護士「本当は北朝鮮政府も被告にしたいところですが、国交がない。難しい問題です。今後、国交正常化でも図られるようなことがあれば検討してみたい」

--日本政府と赤十字社も連帯責任も考えられると思いますが
藤森弁護士「それは現時点では無理だと考えています」

--それは何かひっかかることがあるということか
藤森弁護士「赤十字社は当時帰還する在日朝鮮人の方から何度も了解を確認しているんです。私たちはそもそもだました大本はどこかということを重視している。赤十字社や日本政府が個々の人をだましたかというとそうは考えていません」

--この裁判を通じて、赤十字社も政府も自分たちが当時取った行動などを正しかったのか検証してもらえたらと思いますか
藤森弁護士「そうですね。ジャーナリストの方々にもぜひ取り上げていただいて」

--当時はマスコミも「地上の楽園」を報道してそれで信用した人もいますが
藤森弁護士「それも赤十字社や政府と同じですね。だました根源ではないと」

--現在家族の安否は
千葉さん「兄弟や親戚(しんせき)がまだ北朝鮮に残っています。両親はもう亡くなっています」藤森弁護士「千葉さんの夫はどうしたという質問もよく受けますが、千葉さんそれも答えてくれますか」千葉さん「夫も日本から帰還した人です。朝鮮語が全然できずに苦労しました。医師をしていましたが、患者に自分の血をたくさん献血して、その影響で病気になって1986年に死にました」

--北朝鮮に家族を残したままで、今回実名で提訴した心境は、心配だけれども身をもって訴えるということですか
千葉さん「そのとおりです」

--北朝鮮でどういう生活をしていたか
千葉さん「本当に言葉にできないくらいですけど、1971年ごろ、日本から来た人はとてもいじめられて…。学校に行ったらたくさん生徒が集まって髪の毛をひっぱられたり、服を破られたりしたときは、日が暮れるまで待ってパンツ1枚だけで家に帰ったこともあった。先生にも言ったけど日本の服を着てくるからそうなるんだといわれた。母に話しても仕方がないと泣くばかりで」
《千葉さんはあふれる涙をハンカチでぬぐいながら続けた》
千葉さん「万景峰号という船で北朝鮮に渡ってから私たちの人権はなくなっていました。兄は(1963年に)船が着いたときに『日本に帰りたい』と行っただけで(北朝鮮当局に)連れて行かれた。兄のいる収容所に行ったときは人間の動物園のようだった。私たちに罪はないのに北朝鮮に行っただけでなぜこんな目にあわなければならないのか。毎日毎日泣きながら過ごしました。私は、だました朝鮮総連を許すことができません。みなさんの力を貸してください」 
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ようちゃんの意見。↓
★「収容所は人間の動物園」→最近では中朝国境に「人間サファリパーク」http://www.chosunonline.com/article/20080330000022っうのもあるそうだ。中朝*国境で流行する「人間サファリ」(上)
中朝国境・鴨緑江の河口近くにある中国側の都市・丹東。夜になると川向こうの新義州は暗闇に包まれ、一方の丹東は派手なネオンがきらめいている。北朝鮮政府が経営するレストラン、脱北者たちの隠れ家、韓国のビジネスマンたち、そして出張に来た朝鮮労働党の幹部たち…ここは南北の人やモノが入り乱れた場所だ。1週間にわたって激しい雨が降り続いていた2007年8月9日、取材班はここで奇妙な観光ツアーを体験した。中国人の案内人が「人間動物園」「人間サファリ」などと呼ぶそのツアーは、鴨緑江の北朝鮮側の島・于赤島の住民たちを見物するというものだ。


ツアーは「虎山長城」から始まった。高句麗が築いた「泊灼城」を、中国側が万里の長城の終点であるかのように宣伝している、東北工程(高句麗・渤海の歴史を中国の歴史に編入しようとする計画)の象徴ともいえるものだ。「お金をケチらないでくださいね」。案内人が指を折って数えた。取材班4人全員の観光料金は800元(約1万1250円)。それに加え、800元分の食べ物などを義務的に買わなければならない。「たばこ、ソーセージ、ジュースなどをたくさん買えば、十分楽しめますよ。中国人の間では今一番人気です。」虎山長城を100メートルほど歩くと、小さな船が見えてきた。そこで船に乗り、鴨緑江の真ん中まで進んだ。于赤島と薪島郡を行き来する船も見えた。「驚くなかれ。軍人は皆おれの友達だ」。漢民族の案内人が、たどたどしい韓国語で話した。「幹部は友達、農民たちはバカだよ」と。ーーー中朝国境付近で「人間サファリ」に参加した中国人観光客が、北朝鮮の住民に向かってソーセージを投げている。北朝鮮の住民が拾って食べると、中国人の案内人は指でVサインをつくってみせた。/写真=イ・ハクチュン記者
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▼中国を競合として見る(新世紀のビッグブラザーへ)
2008年もそろそろ半年が過ぎようとしていますので、試みに日経平均と上海総合株式指数の株価推移を比較してみました。一月中旬や三月中旬に、日本のメディアが「政治不信から日本が売られている」だとか「株価下落はどの国も同じだが、最も下落率が高い日本はオワタ!」などと叫び続けていたのも、今となっては懐かしい思い出です。ヤバ中にも書きましたが、なぜ日本株が真っ先に売られていたかといえば、円高が進んでいたからです。円高により海外ファンドが持つ日本株のドル建て額面が上昇したので、キャッシュが必要なファンドは日本の優良株から売り払い、現金化したのです。少し考えれば誰でも分かりそうな日本株下落の理由ですが、主だったメディアは誰も円高と結びつけて分析することはありませんでした。金融危機が少し落ち着くと、今度は日本株から真っ先に買われているのが現実です。この間、日本の政治が正常化したわけでもないのに、ホント不思議です(棒
日銀総裁の不在もあれだけ騒がれた割に、何の影響もありませんでした。良きにしろ悪しきにしろ、世界で最も現預金を(国民が)持っており、秀でた技術を囲い込むことで差別化が可能な日本の場合、実は政治家や官僚が経済に及ぼす影響が、他国に比して格段に小さい気もしてきました。日本と対照的に、経済領域における政治力の影響が途轍もなく大きい中国の場合、株価下落は何を意味しているのでしょうか。日本の下落率がトップだったときと同じように、「中国の政治混乱や、中国売りこそが中国株下落の原因だ!中国経済はオワタ!」との論調で報道はしないのですか、日本のメディアの皆さん? 中国の場合は、もしかしたら真実その通りかも知れませんよ。

http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_08.html#PRC080613

先日の「日本人は中国をどう見ているか?PRC調査結果2008/06/13」の調査結果の中に、(4)中国はパートナー?それとも敵?という質問がありました。 
この質問に対し、日本人の20%が「パートナー」、23%が「敵」と答えたと書きましたが、実は最も多かった回答はこのどちらでもありません。最も多かった回答は55%の「どちらでもない」です。さて、この質問ですが、穏健な日本人が「中国は敵」と答えた方が「パートナー」よりも多かったというのは、かなり驚きです。ですが、もしも質問が「中国はパートナー?それともコンペティター(競合相手)?」というものだったらどうでしょうか? 恐らく「どちらでもない」と答えた55%の日本人の、半分位は「コンペティター」と答えた気がするのですが。
わたしは、中国は日本の何だと聞かれたら、間髪入れずに「競合相手」と答えます。政治家やメディアが国民感情を無視して、必死に推し進める「友好」とやらよりも、この「競合相手」という認識がより現実に即しており、今後の日本のためになると考えているからです。
競合相手である以上、無闇な援助や、情報の漏洩、費用対効果を考慮しない投資などはあり得ないわけです。(競合相手を援助する企業など、今まで聞いたことがありません)また、競合相手ということは、曲がりなりにも同じ世界(市場)を共有し、互いにその市場の存続を考慮しなければならず、協力しなければならない点も出てくるでしょう。(環境問題とか、食糧・資源問題とか)市場の活性化のためには、互いが必要なケースも当然出てきます。
中国は敵ですか?と聞かれて答えに窮する日本人は多いでしょうが、競合相手ですか?と聞かれると、素直に首肯できる日本人もやはり多いのではないでしょうか。現実を無視したカリカチュアのような「友好」を追い求めるよりも、中国を競合相手として捉える方が、余程健全だと思うのですが、いかがでしょうか?

ちなみに、世界の経済評論家の中でも、ビル・エモット氏が最もわたしと近い考えだと思います。(あちらは超メジャーなので、わたしが偉そうに「近いです」などと言える立場では無いのですが)この意見に賛同してくれる方は、氏の最新作である「アジア三国志」(日本経済新聞出版社)が、かなりピンと来ると思います。是非、ご一読あれ。
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ようちゃん。↓
★「アジア三国志 中国・インド・日本の大戦略」,B.エモット 著,」(日本経済新聞出版社)定価:1890円
21世紀の主導権と巨大な権益を巡り、三つどもえの争いを繰り広げるアジア3大国―中国、インド、日本。かつて一度も、アジアで強国が3カ国も共存したことはない。この混迷の時代を、世界とアジアはどう乗り切るべきか?3大国の均衡状態が崩れるとき、グローバル経済と国際政治に何が起きるのか?アメリカに対抗しうる大国の地位を、アジアの一国が手に入れるとき、世界はどう揺れ動くのか?国家戦略を現地取材から描き出し、21世紀アジアの巨大な可能性と、その裏に潜むリスクを解説。大ベストセラー『日はまた昇る』の著者が満を持して放つ最新作。
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★「メタル・ウォーズ」-書籍-東洋経済新報社谷口 正次 著 ¥1.700
~ 中国が世界の鉱物資源を支配する 。圧倒的に日本よりも資源の供給で上手く振舞っているのは確かな様だ。 メタルが安価に手に入る時代は終わった。石油の次の危機は何なのか。進む寡占支配、中国の勇躍等ものづくり国日本への不安材料は尽きることがない。兎に角、是非読むこと。電子基盤や放熱板作りにも、燃料電池にも、ロボット、電線やケーブル、石油精製触媒、航空機、ハードディスク、切削研磨工具にも携帯電話にも、金属、希少金属、非鉄金属無しにはモノ作りも出来ません。中国の資源爆食は世界中で 凄まじい環境破壊を伴って漁ってる!これから本当に問題になるのは、今ニュースで目についている原油価格ではなく、金属資源の不足である。そのことを各方面から語った本。以前取り上げた『レアメタル・パニック』は、実際にレアメタルを取り扱ってきた現場の商社員が書いた本だったけれど、こちらはジャーナリストの手による一冊。ジャーナリストらしく話は各方面に渡り、金属資源の採掘による環境破壊の問題や、資源を巡る欲望剥き出しの争いにも踏み込んでいて、読み応えがある。この問題で、やっぱり主に取り上げざるを得ないのは、中国の動き。効率の悪い資源の大量消費国であり、様々な資源の最大の算出国でもある。アフリカ各国に盛んに手を伸ばして、経済援助と見返りに資源を手に入れているという話は良く聞くけれど、この本の情報による限り、必ずしも上手くは行っていないようだ。他の先進国が、発展途上国の国民に対して無茶な労働条件を押し付けるのは、ダブルスタンダードを使って途上国から搾取しようとしていると考えられるのだけれど、中国の場合、どうもダブルスタンダードではなく、それが悪いことと思わず、無茶なチャイニーズスタンダードを導入しているだけ、の様なのがちょっと怖い。それでも、あまり上手く行ってなかったとしても全体量の多さから、圧倒的に日本よりも資源の供給で上手く振舞っているのは確かな様だ。廃棄された製品から金属資源を取り出す都市鉱山や、海洋資源など、今は採算が取れていなくても、今までとは違った資源の調達方法を研究していく必要がありそうだが、本書によると、都市鉱山の話も、行政の縦割りに阻まれて、上手くいっていないらしい。
色々と問題はあるのだろうけれど、きちっとした戦略に基づいた行動を行政には本当にお願いしたい。そうそう。本書でも取り上げられているネプチューン社は、日本の経済水域内での採掘試験の申請をしているらしい。・・今年1月末の日経新聞(紙面)で取り上げられていたみたいだけれど、申請から1年経っても動きがないって事は、申請が通らなかったんだろうか。都市鉱山、海洋資源の話も面白いのだけれど、個人的には「バイオマイニング」の話に一番興味を引かれた。
このバイオマイニング、金属を食べる微生物を使って、今まで採取できなかった資源を濃縮して採取する、という技術。バイオテクノロジーなので、未知の危険な微生物を作ってしまい、鉱工業が生む新しい環境破壊になる可能性もあるけれど、微生物で資源を集めるっていうところに夢がある。この辺は、日本の企業も取り組んでいるようなので、頑張って欲しいところ。
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