竹村健一さんのこと ・ 秋葉原殺人事件とネット検索領域への期待 (青木直人)
▼竹村健一さんのこと (青木直人)http://
例年6月になると落ちつかない。鮎つりの解禁シーズンだからである。中学時代はよく川に行った。故郷の高津川は水質は日本一で、四国の四万十川よりもキレイである。剣道部の活動を終えると、友人と昼は鮎つり、夜はうなぎ釣りにと、川に通い、そうして毎日が過ぎていった。ああ,釣りに行きたいな、と思いつつ、一日中、原稿を書く。
やや旧聞に属する話だが、日曜日の朝のフジテレビの報道番組『報道2001』に長くレギュラー出演していた竹村健一さんが『引退』された。お疲れ様でした。竹村さんには随分お世話になった。最初の出会いは私の「田中角栄と毛沢東」を読んだ竹村氏が自分の文化放送の番組に出演を依頼してくれたことだった。『竹村さんが感激して、これはすごい本だ、ぜひ筆者の青木さんを番組に呼んでくれと携帯に電話があった、まだ本を読んでいる途中に、です』と報道部長が内実を話してくれた。素直に嬉しかった。以後彼の番組には数回出演させていただいた。ただ私は基本は活字人間なので、どうしてもそちらの仕事にシフトしがちで、最近はラジオでコメントすることもなくなった。電波は記録に残らないし、よほど腹を据えて関わらないと、緊張感が薄れ、流されがちになる。その結果、いつの間にか『ジャーナリスト』が『文化人』に変貌してしまう。地上波のワイドショーや報道番組が娯楽番組化するのは『ジャーナリスト』が関与していないからだ。日本ではワイドショーという「井戸端会議」の場で国際情勢が論じられている。竹村さんにはそうした現実が見えていた。それだけに彼はニュースをお茶の間の視聴者にどうわかりやすく伝えるのかに敏感だった。そういう点において彼は間違いなくプロのなかのプロだったと思う。いろいろ勉強させていただき、ありがとうございました。その出会いのきっかけになった『田中角栄と毛沢東』だが、現在は絶版状態。いずれ最新情報を加えて、リニューアルしたいと思っている。田中角栄の「資源外交」の教訓は大きい。それは戦後日本が初めて自力で参加した国際的なパワーゲームだったからだ。『資源外交』は日中正常化とつながる。毛沢東が死の直前に知ろうとしていたのが(実際は秘書が耳元で国際情報紙『参考消息』の記事を読んで聞かせたのだが)ロッキード事件の推移と田中逮捕の報道だったというだけでもワクワクするではないか。ロッキード事件が国際的な謀略だとまでは言わない。だが田中角栄は確かにアメリカの虎の尾を踏んでしまったのだ。遥かなり、田中角栄。
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ようちゃん、おすすめ記事。↓
★流石、田中角栄先生ですねー。『資源外交』と言う21世紀のキーワードを見据えていた。地球規模の人口増加が1年に1億人以上も、何もしないで増えてくる。低開発国・貧窮国ほど人口が増える。地球の資源には鉱物・エネルギー、食料も全て不足する。
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▼ 「だれでもよかった」秋葉原殺人事件の怖さ (大島信三)
秋葉原は、身近な場所である。先日も行ってきたばかりだ。東京有数の観光スポットで外国人の姿も多い。だれもが、そのとき、その場所にいたかもしれないところで、事件はおきた。6月8日昼、日曜日の歩行者天国にトラックが暴走してきた。いきなり突進してきたトラックを目撃した人々は、わが目を疑ったにちがいない。驚くべきことに、加藤智大(ともひろ)容疑者(25)は、この日の早朝、インターネットで、「秋葉原で人を殺します」と、殺人を予告していたのだ。犯人は、自動車部品メーカーの派遣社員で、勤務状態はまじめだったという。
この事件の怖さは、「生活に疲れてやった。だれでもよかった」という、背筋が凍るような殺意にある。これは、自分以外のすべての人々を殺害する、という意味である。かれは、けっして衝動的に犯行に及んだわけではない。周到な準備があったとみてよい。秋葉原。日曜日。歩行者天国。そして午後零時30分という犯行時間。ここで読み解けるのは、可能なかぎり、たくさんの人たちを殺そうという意図である。しかも、かれは残忍だった。馬乗りになったりして、あるいは追いかけていって背後からサバイバルナイフで刺している。7人が死亡し、10人が負傷した。この日は、池田小学校で、あのいまわしい事件があった日。なにか、そこに意味があるのだろうか。それにしても、「だれでもよかった」という犯罪の続発を、どう分析すればよいのか。これが現代社会の構造に起因するものなのか。明確な答えをみつけるのは、専門家でもむつかしいであろう。犠牲者の冥福と、負傷者の一日も早い回復、事件に誘発された連鎖反応のないことを祈る。
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▼秋葉原殺人事件とネット検索領域への期待 (大島信三)
秋葉原殺人事件の加藤智大容疑者(25)は、インターネットの携帯電話サイトの掲示板でさまざまな予告書き込みをしていた。6月8日の事件当日、早朝から正午にかけては、こんな具合に。
「秋葉原で人を殺します」(午前5時21分)
「途中で捕まるのが一番しょぼいパターンかな」(午前5時44分)
「時間だ 出かけよう」(午前6時31分)
「神奈川入って休憩 いまのところ順調かな」(午前9時48分)
「酷い渋滞 時間までに着くかしら」(午前10時53分)
「秋葉原着いた 今日は歩行者天国の日だよね?」(午前11時45分)
「時間です」(午後0時10分)
事件の3日前には、「『誰でもよかった』 なんかわかる気がする」とも。こういうサイトへの犯行予告を報じる新聞やテレビをみて、思ったのは、ネット検索である。朝日新聞5月31日付朝刊で、ネット検索最大手グーグルのマリッサ・メイヤー副社長が、インタビューに応じている。メイヤー副社長は、創業(1998年)の翌年、グーグル初の女性技術者として入社。検索と利便性向上担当副社長として、検索エンジンの未来にもっとも影響力のある人物のひとりだという。記事によれば、メイヤー副社長は、グーグルがこんご10年に力をいれる領域をモード、メディア、パーソナライゼーション、ソーシャルサーチの4つだとしたという。それぞれの用語について、記事はこう説明している。
モードとは、従来のキーワード検索から、「話し言葉」「概念」を理解して最適な検索結果を表示すること。
メディアとは、写真や動画、地図、ニュースなどをまとめて表示し、検索結果が「メディア」のようになる。
パーソナライゼーションとは、利用者1人1人の特性や条件に合わせた結果を表示すること。
パーソナライゼーションとは、「好みが近い人」「特定の知識のある人」との問答に近づけること。
以上、紹介してきたのは、検索がここまで踏み込もうとしているなら、殺意のあるサイトをピックアップして、犯罪を事前にふせぐシステムを具体化してほしいと思ったからである。
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日本のお姉さんの意見。↓
アメリカではネットでおとり捜査をしているんだって。
自分の娘に性的暴行を日々加えている父親を
探し出して逮捕したりしているそうです。ネット警察は
必要だろうね。インターネットの携帯電話サイトの掲示板は
掲示板によっては3、4人しか読んでいる人がいない場合が
あるそうです。
もし、犯行予告などが書いてあれば、直ぐに警察に教え
ましょう。(今回の事件でも、事前にネットの予告に気が
ついた人が警察に通報しているんですけどね。)