被災地からもどってきて③放射能汚染の恐怖?(続報あり) (福島香織記者)
ようちゃん、おすすめ記事。↓
▼被災地からもどってきて③放射能汚染の恐怖?(続報あり) (福島香織記者)
■最近、福島さん、はげ(円形脱毛症)なおりましたか?と聞かれたが、白状すると被災地にいってからびっくりするほど髪が抜けた。最初はストレスかと思っていたのだが、ひょっとして放射能の影響?などと心配になってきている。というのも、ある人が、核施設があるのは綿陽、広元あたりだが、南向きに風がふけば成都もあぶないよ、などと脅すのだ。東京本社には確か放射能探知機があるが、これを被災地に持ち込むと、どうなんだろう?ぴーぴーなりやまない?こんど東京から出張にくる方にはぜひ試していただきたい。
■さて、一般に、四川の山奥には核施設やら核廃棄物やら兵器類が一杯うまっている、今回の地震で被害は大丈夫か、といった懸念が海外の専門家らのあいだで流れているが、これについての公式情報はほとんどない。環境保護省が放射能汚染を心配して専門家を派遣したり、安全確保せよ、と檄を飛ばしている、とはいうものの、核施設のほとんどが軍に属するものだから、国務院はアンタッチャブルのはず。だから環境保護省が放射能汚染はない、と約束してくれても、今ひとつ安心できない。こういうとき、解放軍が国軍ではなくて、共産党軍であることの弊害がでるんだね。おまけに、中国メディアに対しても「核施設報道禁止」令がでているとなれば、不安ばかりがつのる。
■私が唯一頼みにしているのは、おそらく中国の軍事施設の詳細を衛星かなにかで把握しているはずの米国の動向。アメリカさまが騒いでいない、なら大丈夫かな?成都には米総領事館もあるし、米国館員が一斉に脱出しているというウワサもないし。
■というわけで、今回は核汚染について、中国内外に流れている風聞をまとめてみよう。あくまで風聞。裏はとれない。とれたら、国家機密漏洩罪にとわれて国外退去だよ。
■四川は核兵器が一杯
堰き止め湖が決壊すれば広域放射能汚染も心配
でも断層の上に核施設つくる軍って、自然をなめていない?
■地震による核汚染について、中国公式メディアが伝えたことを時系列にならべてみよう。
①まず環境保護省が13日までに、放射能汚染対策の専門家21人のチームを被災地に派遣。四川省核安全監督ステーションに到着して、放射能による水質汚染の調査などを開始している。私は地震の救援の初動は遅かったとみるが、放射能汚染に対しては敏感に反応している。とっさに地震による被害そのものより、放射能汚染による二次災害の方が怖かった?
②18日には軍総参謀部が記者会見し「軍の施設は軽微な損傷をうけたが、核施設は問題なし」と大本営発表。地震発生から軍の発表までに結構時間がかかっているし、おそらく本気で調査したのだろう。新華社も、核汚染の心配がないという政府公式見解を発表。
③20日に環境保護省が、四川南西部に位置する民生用核施設が倒壊したことを公式に初めて認めた。このとき瓦礫に埋もれた放射性物質は32個で30個が回収ずみ、2個もまもなく回収できるから大丈夫だ、と主張。
④23日に環境保護省がまた会見。核施設倒壊により、50個の放射性物質の安全上の問題がおき、35個につちいては安全確保したが、15個が未回収。うち12個が倒壊建物の中にあり近づけず、3個が瓦礫の下にうもれている、という。放射能漏れはない、と一応いっているが、3日前と言っていることぜんぜん違うやん、大丈夫かよ、と被災者が不安に思ったことは間違いない。ちなみに環境保護省がタッチしている核施設はあくまで「民生用」となっているが、具体的に何かは不明。場所はセメント工場と、いわれているがセメント工場になぜ放射性物質?セメント生産過程にセシウムつかっているって(新京報)って本当?ちなみに軍の核施設についての情報は出ていない。
⑤北川県の唐家山堰き止め湖の決壊の危機が迫り、排水路をほって、水を流そうとしたら、その排水の通る道に12機関・99個の放射性物質があるとわかって、環境保護省おおあわて。31日までに安全確保せよ、と檄を飛ばした。この99個の核施設って何?唐家山の排水路から流れる排水が通る場所とは、山の斜面だが、山の斜面に埋まっている放射性物質って,なによ?ちなみに、大型クレーンを使わないとこの放射性物質の安全が確保できないので、手間取っているというから、けっこう大きいものらしい。
⑥中国新聞社5月31日電によれば、汶川県●(さんずいに旋)口鎮と震源地・映秀鎮の間にある地域で地震発生時、、地面から20センチから50㌢のコンクリート片が吹き出るような爆発があった、という目撃情報がよせられた。だいたい3分間くらい吹き出しつつけたという。http://www.chinanews.com.cn/sh/news/2008/05-31/1268504.shtml
この情報について、汶川県地下にある核施設の爆発?という風聞がながれている。ちなみに私が映秀にいったとき、この現場は大きな迂回道路によって見られなかった。
■公式情報は以上くらいで、正直、目をつぶって象をなでるような感じで、被災地の核施設や放射能汚染が本当に本当に大丈夫なのか、さっぱりわからない。そういうところへ、中国の核開発に携わったことのある物理学者で今は、米国に逃げて魏京生基金会の事務局長をやっている黄慈萍氏のちょっと怖い寄稿があった。これは大紀元というネット・メディアに寄せられていた。大紀元や聖教新聞など政治色の強いメディアは、新聞じゃクオートできないが、このブログは、ゴシップ・ニュースエンターテインメントだから、あえて紹介する。
■黄氏の指摘。
①中国共産党に核の安全を確保できる適切な能力はない。
②中国核工業建設集団公司では施工現場で6人が死亡。ただし放射能もれはないと発表。
③プルトニウム核弾頭を製造する821工場(広元市)は甚大な被害をうけ、6人死亡、11人負傷。救助隊は放射能をおそれず、核工場の強固工事をおこない、核汚染防止に貢献したと、中国メディアは報道。しかし、救助隊が放射能の恐ろしさを認識していたか不明。
■黄氏は、中国四川省の核施設について、つぎのように説明した。
毛沢東は60年代、第三次世界大戦が核戦争になると想定し、銃後をまもる西南部の山岳地帯に主要軍事施設を移転。その主なものは以下の通り。
①綿陽市
核研究施設(通称2機部)宇宙開発(7機部)兵器工業企業(5機部)
②地震後、李幹傑・環境保護次官(前国家核安全局長)が視察した核施設
中国核動力研究設計院(通称909所、峨眉山市夾江県)
中国工程物理研究院(=核兵器研究基地、通称902所、)
楽山核分裂研究院(通称585所、楽山市)
821工場(プルトニウム核弾頭製造工場、広元市)
白竜江核基地(中国最大の核反応炉製造基地、プルトニウム主要生産メーカー、従業員3万人、甘粛省白竜江)
221工場(中国最初の原子爆弾を開発した中国初の核兵器研究基地、綿陽市)
525工場(峨眉山市)
814工場(中国三番目の原子力製造工場で重水工場でもある、従業員4万人。福島注:場所はたぶん成都市温江区)
816工場(涪陵核燃料工場、核弾頭を製造、昔の建峰化工、今の住所は重慶市涪陵区)
857工場(中性子爆弾を製造、江油市)
四川宇宙開発技術研究院(中国宇宙開発科学技術集団公司所属、宇宙開発製品、兵器開発生産基地)
総装備部中国空気動力発展・研究センター(本部綿陽市、研究所は安県各地に分散)
■しかも7日になって、香港を拠点にする中国人権民主化運動情報センターがこんなことを報じた。
■①堰止め湖決壊の危険性で緊迫している四川省綿陽市北川県の唐家山地区に中国で最も重要な核研究施設および空軍施設が集中しており、それら50施設のうち20の設備移転が完了していない。
②それが理由で唐家山堰き止め湖の排水作業が遅れている。このまま唐家山堰き止め湖の排水が行われば、この地域に埋められている過去40年分にわたる大量の核廃棄物や危険な軍事化学工業原料が地下水にしみて広域核汚染あるいは化学汚染が引き起こされる可能性があるという。
③この堰止め湖決壊による水没範囲に中国最大の核研究所「中国工程物理研究所」のほか、核工業の839基地、核工業建設集団24建設公司総本部、中性子爆弾製造の857工場、核弾頭貯蔵庫、解放軍の空気動力発展研究センターもある。
④北川県に隣接する安県は解放軍の最先端技術研究所43カ所が集中し、軍最大の風洞実験施設群もあるという。この風洞実験施設は空軍の空中予警機をふくむすべての最新鋭機種の研究開発、実験を行っている。もっか、軍2万の兵士が安県一帯で、軍事研究所施設の移転や保護工作をおこなっているという。
⑤環境保護省は唐家山堰き止め湖の排水にからみ、排水の通り道にある12施設の99個の放射性物質の安全確保を指示しているが、これらは民生用のセメント工場。本当は、公表されていない軍事施設の放射線源の方が問題で、これらは民生用の数万倍、数十万倍の強さ。
⑥ついでにいうと、堰き止め湖の水が流れる地域の化学工場には大量の廃棄化学物が埋め立てられており、安県だけでもその量は10万㌧にのぼり、水につかれば広域土壌汚染を引き起こす可能性もある。
■えーっ?こんなにあるのか。しかも、ぜんぜん安全確保できていないもよう?断層に沿ってわざと核施設をつくっているみたいだ。地震が起こりうる断層の上に、核施設つくる軍って、何かんがえているのか?こういう危険、まったく想定していないかったのか?
http://hi.baidu.com/0916wy/album/item/280a67cf5bbeed29f8dc61a1.html
竜門山断層の図↑
■この素朴な疑問に、ある地震学者はこう答えていた。竜門山断層帯の主要活動期間は2億年前から6500万年前で、多くの学者たちは、すでに活動を休止した〝死んだ断層〟だと思っていた、と。断層の周辺にばかすか核施設を作った軍も、まさかまさか2億年前の断層がいきなり動くとは思っていなかった、ということだ。
■今回の地震のメカニズムについて、ここで簡単に触れておこう。東京大学地震研究所の纐纈 一起教授に西南交通大学のシンポジウムの席で教えてもらった。
■今回の地震は逆断層タイプ(青藏高原がのっているインドプレートが四川盆地ののっているユーラシアプレートがぶつかり乗り上げる形でおきる)地震。一般に内陸部の大きな地震は断層の横ずれによるものが多く、今回の地震は逆断層タイプでは世界最大なのだという。
■国際指標のモーメント・マグにチュードは7・9(中国地震局の発表はM8・0)。断層のずれ幅は10㍍から3㍍で動いた断層の長さは250㌔、ずれた断層面積は1万平方㌔、だそうだ。これは阪神大震災の30倍のエネルギーを放出したことになり、阪神大震災の死者が6430数人、とすると、今回の地震の死者が万単位になるのは有る意味致し方ない、そうだ。ちなみに、青藏高原ののっているインドプレートと、ユーラシアプレートは地殻の厚さが違うなどで、揺れの伝わり方がずいぶん違い、ユーラシアプレート側は台北でもM2・7の揺れが観測されているのに対し、青藏高原側はあまりゆれが広がらず、被害も大きくない。
■同じシンポジウムで、李天斌・成都理工大学教授は今回の地震を起こした竜門山断層について、過去数百年の間に、M7以上の地震を起こした記録がない、とはなしていた。過去最高でもM6・5。だからこそ、たまりにたまったエネルギーが大爆発したのだ、と。
■竜門山断層は3本の平行した断層から構成されており、震源地の汶川県映秀鎮と北川県をとおる竜門山中央断層が動き 連動して綿竹とか安県を通る南側の断層が動いた、といわれている。しかし、別の断層の上の青川も被害がおおきかった。特に青川は大きな余震もあった。
■被害の大きかった映秀鎮、北川県、綿竹、青川はいずれも断層の真上なのだ。北川県は、断層の真上なので、そんな危ない同じ場所に町を再建できない、だから県城は移転する、という話もある。李教授は北川が、最も被害がひどい(有る意味、震源地よりひどい)その理由については、地質上の問題があるのではないか、原因を究明しないといけない、とはなしていた。また、被災状況の把握が非常に遅かった、地震局はまる2日間、実態を把握できていなかった。もっとマクロ的に被災状況を把握する技術が必用だ、というようなことも指摘していた。
■こういった専門家の方々の説明をきいて、素人ととして、ふときになったことがある。今回の地震というのは、誰もがおきるはずがない、と思っていた場所でおきたこと。汶川県映秀鎮にしろ、北川県にしろ、軍の施設が集中している地域であったこと。特に北川県の被害はひどくて、同じ場所に町が再建できないらしいこと。でも、震源地の映秀鎮は5年かけて同じ場所に町を再建する予定だということ。
■ひょっとすると、山をくりぬいて核施設とかつくったりしたことが断層になんらかの影響を与えて、休止していた断層が突然動いたりしたんじゃない?とか、北川県などの被害は、実は地震だけでなくて、地下基地かなんかが爆発したんじゃない?とか。地震の被害が2日間、把握できなかったって、これは、軍がなにか隠蔽しようとしたんじゃない?とか。放射能汚染されているから、同じ場所に町を再建できないんじゃない?とか。そういう、根拠のない想像が、情報が十分公開されていないと、どんどん広がるね。
■地震後、四川大学のある女子大生と、雑談をする機会があった。彼女は地震発生当初、市内から離れた学校の寮にいた。「そのとき、地震がおきる、なんて発想はなかった。がたがたと揺れたとき、テロだ、と思った。つぎに戦争だ、と思った。地震だとしって、むしろほっとした」。やがて、彼女は地震の被害のあまりの大きさに愕然とする。
人間の起こすテロや戦争より、地震の被害の方が苛烈だったのである。
■日本人は昔から怖いものは、地震雷火事、親父という。海辺で育った母などはこれに台風津波が加わる。大地がゆれて、とっさにテロや戦争と思う日本人はむしろ少ないだろう。でも中国では地震発生当初、米軍の新兵器、なんていうデマもネット上で流れたくらいだから、やはりまず、戦争やテロの恐怖の方が身近なのだ。
■でも、テロや戦争は、人類の英知と外交努力で防ぐことができる。地震は、人間には防げない。これは大地の怒り、大自然の怒りなのだ。今回の地震で、中国の人たちは、テロや戦争より恐ろしい地震、人類ごときの英知では決して防ぎきれない自然の力、怒りというものをひしひしと思いしることができたのではないだろうか。山をくりぬき、核施設をつくり、使い切れないほどの核兵器を作ることの愚を(しかもいざ問題が発生したら、しっかり素早く安全が確保できる能力もないのに)、このさい国民もちょこっと考えてみれば、いいのではないだろうか。
■そして、五輪開幕式当日の天気すら思い通りに操ろうとする自然にたいする侮りを、今いちど内省してみるときではないか、とも思う。また、よけいなお世話、といわれそうだが。
(写真での大きい卵と普通の卵の比較写真)
↑地震後に被災地(小魚洞村)の鶏が生んだ卵(右)は、なぜか5倍の大きさ。これは放射能の影響?生まれてくるのはゴジラか!
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ようちゃん?↓
★今頃福島香織記者づきの中共のスパイの家では・・・「アータ!!いったいこの一週間どこに行ってきたアルか!!!」「いや、その、ちょっと四川省までボランティアに行ってきたアルよ!!!」「嘘をいうなアルよ!!!このデジカメに入っている若い女の写真はなにアルか!!!」「アイヤー!母ちゃん、この写真は軍事機密アルよ!!勝手に見るなアルヨ!!!」「若い女と何をしに四川省に行っていたアルか!!!吐くよろし!!暴打!暴打!」「この女は日本の右翼反動新聞の記者を名乗る靖国戦争神社のスパイアルヨ!!我は劉京同志の命令でこの女を監視しにいってきたアル・・・助けるよろし!!」「あーん、あーん、父ちゃん母ちゃん離婚しないで~~~~」
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▼被災地からもどってきて③放射能汚染の恐怖?(続報あり) (福島香織記者)
■最近、福島さん、はげ(円形脱毛症)なおりましたか?と聞かれたが、白状すると被災地にいってからびっくりするほど髪が抜けた。最初はストレスかと思っていたのだが、ひょっとして放射能の影響?などと心配になってきている。というのも、ある人が、核施設があるのは綿陽、広元あたりだが、南向きに風がふけば成都もあぶないよ、などと脅すのだ。東京本社には確か放射能探知機があるが、これを被災地に持ち込むと、どうなんだろう?ぴーぴーなりやまない?こんど東京から出張にくる方にはぜひ試していただきたい。
■さて、一般に、四川の山奥には核施設やら核廃棄物やら兵器類が一杯うまっている、今回の地震で被害は大丈夫か、といった懸念が海外の専門家らのあいだで流れているが、これについての公式情報はほとんどない。環境保護省が放射能汚染を心配して専門家を派遣したり、安全確保せよ、と檄を飛ばしている、とはいうものの、核施設のほとんどが軍に属するものだから、国務院はアンタッチャブルのはず。だから環境保護省が放射能汚染はない、と約束してくれても、今ひとつ安心できない。こういうとき、解放軍が国軍ではなくて、共産党軍であることの弊害がでるんだね。おまけに、中国メディアに対しても「核施設報道禁止」令がでているとなれば、不安ばかりがつのる。
■私が唯一頼みにしているのは、おそらく中国の軍事施設の詳細を衛星かなにかで把握しているはずの米国の動向。アメリカさまが騒いでいない、なら大丈夫かな?成都には米総領事館もあるし、米国館員が一斉に脱出しているというウワサもないし。
■というわけで、今回は核汚染について、中国内外に流れている風聞をまとめてみよう。あくまで風聞。裏はとれない。とれたら、国家機密漏洩罪にとわれて国外退去だよ。
■四川は核兵器が一杯
堰き止め湖が決壊すれば広域放射能汚染も心配
でも断層の上に核施設つくる軍って、自然をなめていない?
■地震による核汚染について、中国公式メディアが伝えたことを時系列にならべてみよう。
①まず環境保護省が13日までに、放射能汚染対策の専門家21人のチームを被災地に派遣。四川省核安全監督ステーションに到着して、放射能による水質汚染の調査などを開始している。私は地震の救援の初動は遅かったとみるが、放射能汚染に対しては敏感に反応している。とっさに地震による被害そのものより、放射能汚染による二次災害の方が怖かった?
②18日には軍総参謀部が記者会見し「軍の施設は軽微な損傷をうけたが、核施設は問題なし」と大本営発表。地震発生から軍の発表までに結構時間がかかっているし、おそらく本気で調査したのだろう。新華社も、核汚染の心配がないという政府公式見解を発表。
③20日に環境保護省が、四川南西部に位置する民生用核施設が倒壊したことを公式に初めて認めた。このとき瓦礫に埋もれた放射性物質は32個で30個が回収ずみ、2個もまもなく回収できるから大丈夫だ、と主張。
④23日に環境保護省がまた会見。核施設倒壊により、50個の放射性物質の安全上の問題がおき、35個につちいては安全確保したが、15個が未回収。うち12個が倒壊建物の中にあり近づけず、3個が瓦礫の下にうもれている、という。放射能漏れはない、と一応いっているが、3日前と言っていることぜんぜん違うやん、大丈夫かよ、と被災者が不安に思ったことは間違いない。ちなみに環境保護省がタッチしている核施設はあくまで「民生用」となっているが、具体的に何かは不明。場所はセメント工場と、いわれているがセメント工場になぜ放射性物質?セメント生産過程にセシウムつかっているって(新京報)って本当?ちなみに軍の核施設についての情報は出ていない。
⑤北川県の唐家山堰き止め湖の決壊の危機が迫り、排水路をほって、水を流そうとしたら、その排水の通る道に12機関・99個の放射性物質があるとわかって、環境保護省おおあわて。31日までに安全確保せよ、と檄を飛ばした。この99個の核施設って何?唐家山の排水路から流れる排水が通る場所とは、山の斜面だが、山の斜面に埋まっている放射性物質って,なによ?ちなみに、大型クレーンを使わないとこの放射性物質の安全が確保できないので、手間取っているというから、けっこう大きいものらしい。
⑥中国新聞社5月31日電によれば、汶川県●(さんずいに旋)口鎮と震源地・映秀鎮の間にある地域で地震発生時、、地面から20センチから50㌢のコンクリート片が吹き出るような爆発があった、という目撃情報がよせられた。だいたい3分間くらい吹き出しつつけたという。http://www.chinanews.com.cn/sh/news/2008/05-31/1268504.shtml
この情報について、汶川県地下にある核施設の爆発?という風聞がながれている。ちなみに私が映秀にいったとき、この現場は大きな迂回道路によって見られなかった。
■公式情報は以上くらいで、正直、目をつぶって象をなでるような感じで、被災地の核施設や放射能汚染が本当に本当に大丈夫なのか、さっぱりわからない。そういうところへ、中国の核開発に携わったことのある物理学者で今は、米国に逃げて魏京生基金会の事務局長をやっている黄慈萍氏のちょっと怖い寄稿があった。これは大紀元というネット・メディアに寄せられていた。大紀元や聖教新聞など政治色の強いメディアは、新聞じゃクオートできないが、このブログは、ゴシップ・ニュースエンターテインメントだから、あえて紹介する。
■黄氏の指摘。
①中国共産党に核の安全を確保できる適切な能力はない。
②中国核工業建設集団公司では施工現場で6人が死亡。ただし放射能もれはないと発表。
③プルトニウム核弾頭を製造する821工場(広元市)は甚大な被害をうけ、6人死亡、11人負傷。救助隊は放射能をおそれず、核工場の強固工事をおこない、核汚染防止に貢献したと、中国メディアは報道。しかし、救助隊が放射能の恐ろしさを認識していたか不明。
■黄氏は、中国四川省の核施設について、つぎのように説明した。
毛沢東は60年代、第三次世界大戦が核戦争になると想定し、銃後をまもる西南部の山岳地帯に主要軍事施設を移転。その主なものは以下の通り。
①綿陽市
核研究施設(通称2機部)宇宙開発(7機部)兵器工業企業(5機部)
②地震後、李幹傑・環境保護次官(前国家核安全局長)が視察した核施設
中国核動力研究設計院(通称909所、峨眉山市夾江県)
中国工程物理研究院(=核兵器研究基地、通称902所、)
楽山核分裂研究院(通称585所、楽山市)
821工場(プルトニウム核弾頭製造工場、広元市)
白竜江核基地(中国最大の核反応炉製造基地、プルトニウム主要生産メーカー、従業員3万人、甘粛省白竜江)
221工場(中国最初の原子爆弾を開発した中国初の核兵器研究基地、綿陽市)
525工場(峨眉山市)
814工場(中国三番目の原子力製造工場で重水工場でもある、従業員4万人。福島注:場所はたぶん成都市温江区)
816工場(涪陵核燃料工場、核弾頭を製造、昔の建峰化工、今の住所は重慶市涪陵区)
857工場(中性子爆弾を製造、江油市)
四川宇宙開発技術研究院(中国宇宙開発科学技術集団公司所属、宇宙開発製品、兵器開発生産基地)
総装備部中国空気動力発展・研究センター(本部綿陽市、研究所は安県各地に分散)
■しかも7日になって、香港を拠点にする中国人権民主化運動情報センターがこんなことを報じた。
■①堰止め湖決壊の危険性で緊迫している四川省綿陽市北川県の唐家山地区に中国で最も重要な核研究施設および空軍施設が集中しており、それら50施設のうち20の設備移転が完了していない。
②それが理由で唐家山堰き止め湖の排水作業が遅れている。このまま唐家山堰き止め湖の排水が行われば、この地域に埋められている過去40年分にわたる大量の核廃棄物や危険な軍事化学工業原料が地下水にしみて広域核汚染あるいは化学汚染が引き起こされる可能性があるという。
③この堰止め湖決壊による水没範囲に中国最大の核研究所「中国工程物理研究所」のほか、核工業の839基地、核工業建設集団24建設公司総本部、中性子爆弾製造の857工場、核弾頭貯蔵庫、解放軍の空気動力発展研究センターもある。
④北川県に隣接する安県は解放軍の最先端技術研究所43カ所が集中し、軍最大の風洞実験施設群もあるという。この風洞実験施設は空軍の空中予警機をふくむすべての最新鋭機種の研究開発、実験を行っている。もっか、軍2万の兵士が安県一帯で、軍事研究所施設の移転や保護工作をおこなっているという。
⑤環境保護省は唐家山堰き止め湖の排水にからみ、排水の通り道にある12施設の99個の放射性物質の安全確保を指示しているが、これらは民生用のセメント工場。本当は、公表されていない軍事施設の放射線源の方が問題で、これらは民生用の数万倍、数十万倍の強さ。
⑥ついでにいうと、堰き止め湖の水が流れる地域の化学工場には大量の廃棄化学物が埋め立てられており、安県だけでもその量は10万㌧にのぼり、水につかれば広域土壌汚染を引き起こす可能性もある。
■えーっ?こんなにあるのか。しかも、ぜんぜん安全確保できていないもよう?断層に沿ってわざと核施設をつくっているみたいだ。地震が起こりうる断層の上に、核施設つくる軍って、何かんがえているのか?こういう危険、まったく想定していないかったのか?
http://hi.baidu.com/0916wy/album/item/280a67cf5bbeed29f8dc61a1.html
竜門山断層の図↑
■この素朴な疑問に、ある地震学者はこう答えていた。竜門山断層帯の主要活動期間は2億年前から6500万年前で、多くの学者たちは、すでに活動を休止した〝死んだ断層〟だと思っていた、と。断層の周辺にばかすか核施設を作った軍も、まさかまさか2億年前の断層がいきなり動くとは思っていなかった、ということだ。
■今回の地震のメカニズムについて、ここで簡単に触れておこう。東京大学地震研究所の纐纈 一起教授に西南交通大学のシンポジウムの席で教えてもらった。
■今回の地震は逆断層タイプ(青藏高原がのっているインドプレートが四川盆地ののっているユーラシアプレートがぶつかり乗り上げる形でおきる)地震。一般に内陸部の大きな地震は断層の横ずれによるものが多く、今回の地震は逆断層タイプでは世界最大なのだという。
■国際指標のモーメント・マグにチュードは7・9(中国地震局の発表はM8・0)。断層のずれ幅は10㍍から3㍍で動いた断層の長さは250㌔、ずれた断層面積は1万平方㌔、だそうだ。これは阪神大震災の30倍のエネルギーを放出したことになり、阪神大震災の死者が6430数人、とすると、今回の地震の死者が万単位になるのは有る意味致し方ない、そうだ。ちなみに、青藏高原ののっているインドプレートと、ユーラシアプレートは地殻の厚さが違うなどで、揺れの伝わり方がずいぶん違い、ユーラシアプレート側は台北でもM2・7の揺れが観測されているのに対し、青藏高原側はあまりゆれが広がらず、被害も大きくない。
■同じシンポジウムで、李天斌・成都理工大学教授は今回の地震を起こした竜門山断層について、過去数百年の間に、M7以上の地震を起こした記録がない、とはなしていた。過去最高でもM6・5。だからこそ、たまりにたまったエネルギーが大爆発したのだ、と。
■竜門山断層は3本の平行した断層から構成されており、震源地の汶川県映秀鎮と北川県をとおる竜門山中央断層が動き 連動して綿竹とか安県を通る南側の断層が動いた、といわれている。しかし、別の断層の上の青川も被害がおおきかった。特に青川は大きな余震もあった。
■被害の大きかった映秀鎮、北川県、綿竹、青川はいずれも断層の真上なのだ。北川県は、断層の真上なので、そんな危ない同じ場所に町を再建できない、だから県城は移転する、という話もある。李教授は北川が、最も被害がひどい(有る意味、震源地よりひどい)その理由については、地質上の問題があるのではないか、原因を究明しないといけない、とはなしていた。また、被災状況の把握が非常に遅かった、地震局はまる2日間、実態を把握できていなかった。もっとマクロ的に被災状況を把握する技術が必用だ、というようなことも指摘していた。
■こういった専門家の方々の説明をきいて、素人ととして、ふときになったことがある。今回の地震というのは、誰もがおきるはずがない、と思っていた場所でおきたこと。汶川県映秀鎮にしろ、北川県にしろ、軍の施設が集中している地域であったこと。特に北川県の被害はひどくて、同じ場所に町が再建できないらしいこと。でも、震源地の映秀鎮は5年かけて同じ場所に町を再建する予定だということ。
■ひょっとすると、山をくりぬいて核施設とかつくったりしたことが断層になんらかの影響を与えて、休止していた断層が突然動いたりしたんじゃない?とか、北川県などの被害は、実は地震だけでなくて、地下基地かなんかが爆発したんじゃない?とか。地震の被害が2日間、把握できなかったって、これは、軍がなにか隠蔽しようとしたんじゃない?とか。放射能汚染されているから、同じ場所に町を再建できないんじゃない?とか。そういう、根拠のない想像が、情報が十分公開されていないと、どんどん広がるね。
■地震後、四川大学のある女子大生と、雑談をする機会があった。彼女は地震発生当初、市内から離れた学校の寮にいた。「そのとき、地震がおきる、なんて発想はなかった。がたがたと揺れたとき、テロだ、と思った。つぎに戦争だ、と思った。地震だとしって、むしろほっとした」。やがて、彼女は地震の被害のあまりの大きさに愕然とする。
人間の起こすテロや戦争より、地震の被害の方が苛烈だったのである。
■日本人は昔から怖いものは、地震雷火事、親父という。海辺で育った母などはこれに台風津波が加わる。大地がゆれて、とっさにテロや戦争と思う日本人はむしろ少ないだろう。でも中国では地震発生当初、米軍の新兵器、なんていうデマもネット上で流れたくらいだから、やはりまず、戦争やテロの恐怖の方が身近なのだ。
■でも、テロや戦争は、人類の英知と外交努力で防ぐことができる。地震は、人間には防げない。これは大地の怒り、大自然の怒りなのだ。今回の地震で、中国の人たちは、テロや戦争より恐ろしい地震、人類ごときの英知では決して防ぎきれない自然の力、怒りというものをひしひしと思いしることができたのではないだろうか。山をくりぬき、核施設をつくり、使い切れないほどの核兵器を作ることの愚を(しかもいざ問題が発生したら、しっかり素早く安全が確保できる能力もないのに)、このさい国民もちょこっと考えてみれば、いいのではないだろうか。
■そして、五輪開幕式当日の天気すら思い通りに操ろうとする自然にたいする侮りを、今いちど内省してみるときではないか、とも思う。また、よけいなお世話、といわれそうだが。
(写真での大きい卵と普通の卵の比較写真)
↑地震後に被災地(小魚洞村)の鶏が生んだ卵(右)は、なぜか5倍の大きさ。これは放射能の影響?生まれてくるのはゴジラか!
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ようちゃん?↓
★今頃福島香織記者づきの中共のスパイの家では・・・「アータ!!いったいこの一週間どこに行ってきたアルか!!!」「いや、その、ちょっと四川省までボランティアに行ってきたアルよ!!!」「嘘をいうなアルよ!!!このデジカメに入っている若い女の写真はなにアルか!!!」「アイヤー!母ちゃん、この写真は軍事機密アルよ!!勝手に見るなアルヨ!!!」「若い女と何をしに四川省に行っていたアルか!!!吐くよろし!!暴打!暴打!」「この女は日本の右翼反動新聞の記者を名乗る靖国戦争神社のスパイアルヨ!!我は劉京同志の命令でこの女を監視しにいってきたアル・・・助けるよろし!!」「あーん、あーん、父ちゃん母ちゃん離婚しないで~~~~」
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