縄文塾通信 | 日本のお姉さん

縄文塾通信

ようちゃん、おすすめ記事。↓縄文塾通信
★日本人特有の生き様―1
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 筑波大学名誉教授加藤栄一は、日本の自衛隊の実力に
ついて、一流装備を有しており、隊員の訓令や教育も徹
底していため、平素は強いのだが肝心ことは、いざとい
う時の世論や教育の動向が問題なのだと言います。

加藤教授は、イラクのサマワに駐留していた陸上自衛
隊が日本へ帰るとき、現地にいた外国の高官が、元防衛
省高官である某OBに語った話として、「三年間延べ二千
人の自衛官が駐留して、一人の脱走兵もなく、一人の婦
女暴行もなく、一人の無銭飲食もなかった。こんな軍隊
は世界のどこにもない」と…。

 在日米軍の規律と比較しても、自衛隊の「規律」は世
界一であるという事になります。
また自衛隊の隊員が、
全員が高校卒以上であるという事実があります。私たち
にとってはごく普通のことですが、これこそ世界のどこ
の国にもないことだと言われています。つまり日本の自
衛隊の「学歴」は世界一だということになります。

 さてその「高卒」の能力ですが、前述OBがドイツ軍の
高官を海上自衛隊のある司令艦の見学に連れて行ったと
きのこと、大きな薄暗い部屋で、諸艦の位置、敵の位置
などを刻々示すCIC(コマンド・インフォメーション
・センター、指揮情報中心)を動かしている隊員が非常
に若いのを見てドイツの高官が、「君の学歴は、経歴は
?」と問うたところ、隊員は「高校卒で三カ月研修を受
け、三カ月実務をしています」と答えたといいます。


 「大学院を出て博士の学位を持ち経験十年です」とい
うような答えを期待していたらしく、ドイツ人高官は驚
いて、「本当か」と何度も問い返したそうです
。これも
自衛隊員の「能力」、そして日本高卒の能力もきわめて
高いことを示しております。

 私たちは得てして大学卒という学歴にこだわり、高校
出を軽視していますが、単なる学歴ではなく、日本人の
持つ「脳力・知力・学習能力」などを素直に認めて評価
する必要があるのではないでしょうか


 ある意味恵まれすぎた環境に甘えて、勉学や研究を主
目的で大学進学するのではなく、「実社会に出るまでの
間に自由と青春を謳歌しよう」という甘えた考えの若者
と、それを許す親の存在があること自体が問題だといえ
るでしょう。日本の学生の資質低下を取り上げる前に、
こうした現状を直視することが肝要ではないでしょうか。


★日本人特有の生き様ー2
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 平成20年(2008.)2月、接待ゴルフで一躍「時の
人?」になった防衛庁の守屋前事務次官の同期で、退官
後歯に衣着せぬ発言で名を挙げた太田述正のメルマガに、
英米の新聞の電子版が日本の社会について掲載してい
る記事から「日本人の生き様」という文章が紹介された
ものを以下引用いたします
。(その他「日本における夫
婦関係・日本文明」というジャンルは割愛する)


1.島津製作所社員の田中耕一(1959年~。東北大工卒)
氏は、2002年のノーベル化学賞者として有名ですが、
彼は現場にいることを好んだため、昇進の話をたたび拒
み、ノーベル賞受賞時も島津製作所で年齢的に不相応な
係長という職にいました。

 ノーベル賞受賞に伴い、島津製作所が待遇を上げた上
で現場に留まれる「フェロー」という職制を新たに創設
したのですが、会社は田中氏を取締役待遇フェローに遇
しようとしたところ、「急に待遇が上がるのは好ましく
ない」と田中が拒んだため、しばらくの間、部長待遇の
フェローとなり、その後執行役員待遇となって現在に至
っています。

 また、NHKから、2002年の紅白歌合戦に審査員として
出演依頼されたのですが、「私は芸能人でも博士でもあ
りません。」と辞退しています。
 
 日本ではこの田中氏のような科学者は決してめずらし
くありません。


2.東北大学加齢医学研究所の川島隆太(1959年~。東
北大医卒)教授は、継続的に読み・書き・計算を反復学
習することによって、認知症患者の脳の再活性化を促し、
脳機能の改善、回復を促すという「学習療法」理論を
構築し。これを一般の人向けにアレンジした本や玩具や
ゲーム・ソフトが爆発的に売れています。

 しかし、川島氏は、2006年度にゲームソフトや知育玩
具の監修料として支払われた約4億4000万円の内、大学
の規定で個人の取り分となる半額分を含めて全額を研究
室に投資し、東北大学加齢医学研究所に研究棟を新設し
たほか、2008年2月の時点で、ゲーム会社や出版社、各
種メディアからのロイヤルティは23億円にのぼったが、
川島氏はそれらの受け取りを放棄。家族に反対されるも
「金が欲しいなら働いて稼げ」と諭したとされています。
 

3.最近では、昨年11月に論文が発表されて政界的話題
になった、ヒトの皮フ細胞からあらゆる細胞に分化出来
る万能細胞(人工多能性幹細胞=iPS細胞=human ste
m cells)をつくることに世界で初めて成功した、京都
大学再生医科学研究所の山中伸弥(1962年~。神戸大医
卒)教授の例が挙げられるでしょう。

 ちなみに、どうしてこのBT(バイオテクノロジー)技
術が世界的な話題になったかと言うと、体細胞からつく
るiPS細胞は、それを作る際に受精卵(embryo)を壊さ
なくてすむため、倫理問題を回避できますし、患者自身
の体細胞を使えば、移植にあたっての問題点である「拒
絶反応」を回避できるからです。

 ロサンゼルスタイムスの編集委員(staff writer)は、
山中氏が、金持ちになったり有名になったりすること
には関心がない科学者であるとし、同氏の、「自分は科
学者になる前は医者だったので、患者さん達のために自
分の発見がどんな貢献ができるかにもっぱら関心がある」
という言葉を引用しています。

 そして、日本は即席ラーメンやウォークマンといった
世界的発明を生み出してきた国だが、「日本では科学は
有用なものを創り出す営みであると考えられてきた」と
した上で、「栄光の瞬間においても科学者に謙虚さとカ
ネへの関心のなさを求める日本人の科学者像にぴったり
だ」と指摘します。

 加えて上述したような川島隆太教授の業績と逸話を
紹介しつつ、同教授が休暇すらとろうとせず、ひたすら
高齢者を助けるための研究を続けることを好んでいる、
と指摘しています。

 更に田中耕一氏の業績と逸話を紹介しつつ、同氏がさ
さやかなボーナスしか与えられなかったものの、これに
不平を言うことなく、彼の同僚達のおかげであるとし、会
社が実験の自由を与えてくれたことを多とし、自分は突然
有名に成りすぎた、早く本来の生活に戻りたい、と語った
ことを紹介します。 


 太田述正は、次のように結んでいます。

 われわれ日本人にしてみれば、必ずしもめずらしくな
い話ではあるけれど、米国人にとって、このような研究
者像が極めて新鮮だからこそ、ロサンゼルスタイムスの
編集委員は記事にしたのでしょう。


 一方青色ダイオードの発明者中村修二博士が、その報
酬を巡って、在職中の日亜工業に対して200億円超と
いう巨額の賠償裁判を起こしたことが世の耳目を奪いま
したが、これなど外国では当然なことであっても、日本
においてはきわめて稀なケースであり、世間の声は必ず
しも中村修二博士に好意的なものではなかったようです。

 なぜならば、日本人の多くは、そうした功績は本人一
人だけの力で挙げたものではなく、大なり小なりそれを
支えた周囲の人たちがいたからこそ成し得たのだ、とい
う心情を持っているからです。

 日本の研究風土のすべてが好ましいとは決していえま
せんし、そうした閉鎖的学界の土壌を嫌って海外に「頭
脳流出」するケースも当然あります
。もちろん問題点の
是正は大いに必要ですが、逆に欧米の競争原理に嫌気が
さして、Uターンするケースもあるようです。


★いまこそ団塊の世代の力を活用しよう!
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 昨年(2007年)をピークにして、熟練工を中心とした
段階の世代の定年退職が始まりました。瀬戸内には多く
の造船所がありますが、そこでも溶接熟練工が退職する
ことで、その技術をどうして継承するか苦慮している様
子が報道されていました。

 考えようでは、「そんなこと前からわかっていること
じゃあないか」と言ってしまえばそれきりですが、結局
あわててそうした熟練工を師匠に、懸命に技術継承のた
めの研修を行っているというのが現状です。

 昨今製造関連企業で、信じられないような事故が多発
してきました。その原因として、まず(営業と財務内容
主体の専門家で製造の疎い経営者の増加と、勘やハンド
テクノロジーを軽視して、コンピュータ依存の製造シス
テムにシフトしてきた事の弊害が上げられます。

 60才とか65才といえば、まだまだ働き盛りです。それ
をいまだに「定年制」という古い制度を墨守すること自
体ナンセンスと言わねばなりません。こうした仕組みは
、時代時代に合ったものにしていく柔軟な経営体質こそ
肝要ではないでしょうか。

 たとえば、セイコーエプソンは、5年前、定年間際の
優秀な技能者を動員した「ものづくり塾」を発足して若
い技能者の育成に乗り出し、予選を勝ち抜いていきまし
た。

 現在ふたたび技能五輪での復活は、日本という国の潜
在能力を示すと共に、今後「職人国家」としての道を確
固たるものにしてくれることでしょう。

 もう一つの問題は、幼少時から「危険なことに近づけ
ない」ことを念頭に置いた教育態度の浸透で、その結果
満足に鉛筆も削れない子供たちを量産きました。

 今まで多くの場所で強調してきたように、縄文に発す
る匠の技によって成り立ってきた、日本という国の繁栄
とアイデンティティが、こうした教育環境によって大き
く損なわれようとしていることに大きく警鐘をならした
いと思ます。    次回に続く

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 ■□■ <『厚黒学』を読んで>       
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    レスに感謝! 
    ━━━━━━
                  トラネコ

 中山善照様

 トラネコでございます。拙文にレス頂きまして誠に恐
縮でございます。

日本人の不文律のイデオロギーと申しましょうか、ご
指摘の点は同意いたします。おそらく日本人の居住空間
が大陸でなく、島国であったことも大いに関係あると思
います。私は日本と大陸国家をこのように単純化してと
らえております。

 私は日本人はいい意味でも悪い意味でも村社会の人間
だと思っています。国全体が日本村で日本人は村民なの
です。ですから似たような地域環境で同じ言葉を話し、
村の礼儀も禁忌も行事もすべて共通理解の世界なのです。
なにか事が起きればその都度村人の話し合いで解決し
、前例主義で対応したり、村の長老という人生の先輩を
尊重することで大抵はうまくいきます。

 しかし大陸は大都会で、しょっちゅういろんな地域か
らの異民族が流入してきます。ですから隣の住民も自分
とは全く違う環境で育ち、まったく違う価値観の持ち主
なので、 暗黙の了解というコミニュケーションが持ちに
くい人間関係なのです
。ですから都会にはトラブルが絶
えず、ルールという成文化された秩序=法律が絶対に必
要であり、あわせて治安維持の警察組織とトラブル解決
のための裁判所が必要になってきます。

 このあたりが不文律型宗教の神道の日本と、教条主義
型というか、イデオロギー型宗教である一神教の大陸と
の風土がつくる民族性の違いなのではないでしょうか。

ですから日本村の村民はいちいち屁理屈をこねなくて
も分かり合えるという、論理不要論的社会(暗黙の了解
が成立する)の村民ですから、大陸的な理論武装された
イデオロギー型都会人には弱いでしょうね。

 大正時代にマルキシズムが日本に入ってきますが、当
時の文部省はマルキシズムのような論理構築された国体
理論が日本には存在しないことに危機感を抱いたと言い
ます。マルキシズムに対抗できる思想と言うのは不文律
の天皇制(この言葉自体共産党の造語ですが)しかなく
、天皇制を強化してマルキシズムに対抗したと言う話を
読んだことがありました。

 そこで国体護持の手段として明治天皇の教育勅語の教
育現場での徹底、軍隊では軍人勅諭の徹底をはかりまし
た。これらが後にサヨクによれば、軍国主義国策といわ
れるものにつなげられます。

 日本人の不文律社会性の欠陥では、明治維新の近代化
に伴ない西洋型近代社会=法律体系、国家体制(立法、
行政、司法)、科学技術はすべてロジックで構築されて
おり、そこに日本人は引け目、劣等感をもち、逆に一種
の西洋かぶれ現象がおきます。

 いまでは珍しくも何にもありませんが、洋行帰りとい
う留学組みは一つのセレブリティ・ステータスでした。
西洋で学んだというだけで先進的文明人に早代わりしま
す。中には夏目漱石みたいにロンドンのアパートから殆
ど外に出なかった洋行帰りもいたみたいですが・・・

 日本のマルキストの受け売り共産主義など、コンプレ
ックスの裏返しに過ぎないと私は考えています。何か小
難しい言葉をそれらしく並べられると、もう何がなんだ
かわからなくなり恐れ入ってしまう日本村の村民を煙に
撒いて勢力拡大していったのが、今の共産党ではないで
しょうか。

 かつて新左翼の学生が街頭でメガホン片手に、意味不
明な演説をして自己陶酔していた姿はそのまま、日本型
サヨクの類型に見えて仕方がありません。

 とにかく左翼系の文化人は極めて西洋コンプレックス
に毒されている人種に見えます。コンプレックスに毒さ
れているから外国の代弁者にも簡単になるのでしょう。
またそのほうが権威付けされて安易だからです。まさに
「虎の威を借るキツネ」ですね。朝日新聞などはシナ政
府の対日情宣機関ですから、何をかいわんやですが…。

 さて日本も国際社会の一員として世界の指導者的役割
にふさわしい働きをするためには、やはり世界が西洋原
理で動いている以上、それに呼応していかざるを得ない
でしょう。

 日本型の不文律社会のよさも認めつつも、西洋型のロ
ジック武装もこれからの日本には必要でしょう。しかし
不思議に思うのは今の官僚や政治家には、海外留学や勤
務経験のある人がかなりいると思うのですが、特に外交
関係ではあまり留学経験が政治に生かされているとは思
えないのは私だけでしょうか?
        
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 ■□■ 悲観論を排す 「日本国の財政」   
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  おおなだ  
★財務省試案の連結公会計からみる国の現状)
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いま手許に財務省が公表した、平成17年度(平成18年3月末)の一般会計・特別会計と官の支配下の特殊法人等(229法人)の連結財務諸表がある。日銀等を含まないとはいえ事実上の日本国政府(以下国という)の連結貸借対照表である。 あくまで財務省試案(以下試案という)であり18年度はいま作業中で8月公表らしい。注意書きをみると、各省庁の公会計を寄せ集め重複する債権・債務を相殺するなど相当な作業だったようである。失礼ながら、この労多い作業を簡単にまとめると次のようになる。

資産の部合計840兆円、負債の部合計1100兆円、資産・負債差額△260兆円 よって貸借はバランスする。企業会計では負債の部の下段に株主資本の部が位置し合計して総資産となるが、公会計ではこの株主資本の欄に資産・負債差額として記される。大きなマイナスで一見すると国は破綻状態に見える。

★試案を普通に読み理解する
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国は800兆円を越す膨大な借金を抱えると巷間いわれるが、本表平成18年3月末では750兆円(簿外政府保証債務を含まず)で省庁間の重複する債権債務を相殺したとある。

確かにこの750兆円ですら気を失いそうになるが、一方では総資産は840兆円ある。内金融資産だけで530兆円もある。こういうと直ぐ不良資産もあると言いたいだろうが、しっかり積んである貸倒引当金の6兆円を引いて尚この膨大な数字である。要するにこの国は世界に類をみない共産国家と見紛うほどの超資産大国である。因みに日本の3倍近いGDP大国米国政府の総資産はGDPの12%180兆円しかない。

ここまでで既に、多くの識者やマスコミが喧伝する「日本はGDP比150%を越す超借金大国」で国民一人当たり650万借金と嘆いてみせるのが相当怪しくなる。現にOECD統計がそうするように負債から資産を引いた純債務で測るとGDP比50%で普通に先進国並みか以上である。これで、マスコミの悲観論がいかに常軌を逸しているかがよく分かる。彼らは警世気取りなのだろうが殊更“純債務”ではなく“総債務”を云々する。彼らのいうことが本当なら、円はとっくに360円/1ドルを越えて下落しただろうが現実は間逆である。また産の逃避も起きていない。

  ★資産・負債差額の実態 
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さらに、先の資産・負債差額について財務省の注意書きは大よそ次のように記している。「国が保有する道路や河川といった公共用財産は、行政サービスを提供する目的で保有しており現金化することを基本的に予定していない。従って、資産・負債差額は必ずしも将来の国民負担ではない」この種も含め有形固定資産は約260兆円もある。一見するとこの差額△260兆円は債務超過に見える。しかし、この注意書きにもあるように国は民への基本的サービスの提供機関だから当然といば当然なのである。

もっとも、財務省としては多額の借金をして民の繁栄 を願い整えた公共財の使用料は税金等としてもっと支払 えと民に言いたくはなるだろう。実際、社会保険料を含めた日本国民の租税負担率は主要国の中では米国に次いで相当低い。要するに、当試案を企業会計でいう貸借対照表と同じと理解すると間違うのである。

★試案では日本の繁栄振りが示せない
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何故なら、公会計は基本的に家計簿の寄せ集めにすぎ ないし、それが許されるのは官は本来富を蓄積する場所 ではないからである。一方、何故かマスコミは知らせないが日本国の繁栄実態は相当なもので、資本蓄積概念のある官・民合わせた国全体の貸借対照表(国富)を通して近いうちにその実態を披露したい。

★今後の財政課題
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いずれにしても、国の財政はマスコミや追随学者が喧 伝するほど悪くはない。むしろ、大きな有形固定資産な ど将来のための備蓄的資産は充分ありそうだ。勿論、だ からと言って借金が増えて良い訳ではない。当然ながら人口減が今後の財政の重要課題となる。機会を改め「未来の人達への財政」として述べるが悲観することはない。悲観論からは未来は何一つ見えない。
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