頂門の一針 | 日本のお姉さん

頂門の一針

ようちゃん、おすすめ記事。↓

株屋上流、医者記者下流
━━━━━━━━━━━ 山堂コラム 218

医者・記者・芸者。小泉政権時代の行革・規制緩和、まあ純ちゃんの 「猫騙し」なのだが、そのツケが一番回ってきてワリを食っているのが この3職種―――

まあ記者の場合は「猫騙し」を見抜けなかったテメエらの責任。自業自 得。今ごろになってやれ「後期高齢者だ」「裁判員制度だ」、あるいは 「ワーキングプア」だのと騒いでみてもあとの祭り。みんな小泉劇場に 踊らされてたのだよTVタックル。

記者稼業長くやってきたオラだが、小泉内閣ほどマスコミをうまく騙し て誑(たら)し込んだ政権はないと思う。「八紘一宇」や「大東亜共栄 圏」の時代は知らぬ。が、言論統制の時代より巧妙だと指摘する人もい る。「純ちゃん全国で引っ張りダコ。女候補の応援なら一手引き受け」「再登板もあり」などと、まーだ「はしゃいでるテレビ」。再登板なんぞあるワケねえだろうが。

竹中だ、宮内だ、奥田だ、といった胡散臭いブレーンで夜に日に進めた 小泉行革。規制緩和・市場原理主義・・・今になってはっきりしたのは、格差が急激に拡がったこと。地方は猛烈に疲弊し、景気のよさそうな都市部でも貧乏人の数がやたら増えた。首都東京は自殺者と青テントの八つ墓村。眼下にそれを睥睨して、そそり立つは六本木ヒルズ。「グロバリゼーション」でわが世の春のハゲタカ・ファンド、その巣窟だ。

中流に留まっているのは公務員と銀行員くらいのもの。「医者・記者・ 芸者」は中流から、あっと言う間に下層階級に転落。特に医者が酷い。

過労死するほど働いても人手不足に安月給。3K職場(サンケイ新聞で はねえよ)の典型で、このごろ病院に行ったらば、患者よりも医者の方 が先に死にそうなとこばかり。

「後期高齢者医療」で民主党が年寄りけしかけてギャアギャア騒ぐので、福田・舛添は「改善します、改善します」―――だがだ、どんなに制度を改善したところで知れている。もともと「医療費を押さえ込む」ためのものなのだから。「医療費削減」の旗を降ろさない限り、これが改善されることはあり得ない。

もっと深慮遠謀めぐらせば、この制度の裏で踊った規制緩和・市場原理 主義者の面々たち。ハゲタカ・ファンドの走狗者たち。

「厚労省悪い」、「社保庁お粗末」、「制度も駄目だ」と国民が、騒げ ば騒ぐほど、ほくそ笑んで次ぎなるターゲット、―――その心は「国民 皆保険のわが国の医療保険制度に風穴をあける」だ。風穴をあければい よいよハゲタカのお出ましなり。

「医療保険も年金も、民間の方が手厚くて、効率もいいしサービスもい い」なーんて殺し文句。実際こんなに儲かる投資はない。濡れ手に粟の 金鉱脈。竹中・宮内ごときがまた現れいでて、医療保険も年金も「民営 化!」「民営化!」と旗を振るは目に見えている。

新聞・テレビは「後期」「後期」と煽るだけの能無し。ハゲタカ保険が 席巻する米国の医療現場で起きている現実を、伝えた方がまだ気が利い ている。

公的保険と民間保険を比べた場合、どちらが高額になるか、そんなの常 識。高額の保険に入れない米国の患者がどういう状況か。どんな重篤な 場合でも病院の用心棒に裏口から放り出されてハイさようなら・・・「後期」どころか、貧乏人なら若いうちから切り捨てられている。「兵 隊になってイラクへ行け」だ。

ついでに言えば医者用のハゲタカ保険。これがまたべらぼう。米国のほ とんどの病院が医療事故・訴訟に備えて医者個人に義務付けているその 保険料。平均20万ドル(2000万円強)。

医者も、いくら稼いでも年収の大半をハゲタカ保険にもって行かれる仕 組み。日本の3K医者以下の搾取される医者。

このような、規制緩和・市場原理主義を標榜する小泉行革の中から出て きた「後期高齢者医療制度」―――、姥捨山だ、天引きけしからん、と 騒ぐ前に、政党間議論ももっと根本のところでのやりとりをしろだ。
そんなことを憂える医者・記者・芸者。芸者?あっ、芸者にはとんと縁 のない山堂でありんした。(了)

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余はいかにしてアカになりしか
━━━━━━━━━━━━━━平井 修一
メルマガ「頂門の一針」の主宰者・渡部亮次郎氏からメールをいただいた。<私は両親が左翼だったから左翼に染まらずに済みました。平井さんは何が最初、左翼に染まったきっかけだったのですか。最近の若者に教訓を与えて下さいませんか>

小生・平井は20歳の1年間、マルクス主義に染まっていた。それまでは 台湾独立運動、韓国の自由化促進を支援していた。即ち台湾については 反・蒋介石(国民党)。

韓国については反・朴正煕(パクチョンヒ)で、「あまりにも圧政がひど すぎる、もっと自由化、民主化したらいい」という、それぞれの国の事 情が分からないままに青年らしい「正義感」から「義憤」を募らせてい
た。

大学で台湾独立運動の支援を進めようと思っていたが、このような社会 運動、政治運動に関心を寄せるのは1970年当時はマルクスにかぶれた連 中ばかりで、学生の世論を岩波「世界」と朝日「ジャーナル」がリード していた。

韓国については「ごもっとも」というが台湾については皆、中国共産党 シンパだから平井は一人で台湾独立運動をしていたが、それは孤独で、 地味すぎる。「現代史研究会」というサークルを立ち上げたが、集まっ たのはマルクスかぶればかり。そういう時代だった。

日共系(代々木)と反日共系(新左翼)の違いも分からぬままに、小田 実などが率いるべ兵連のデモや集会に参加していったが、それに伴って マルクス主義系の本を乱読するようになった。

宗教のようなもので、論争になったときにマルクス、レーニン、トロツ キーなどの本をいっぱい読んでいるほうが有利なのだ。「おい、資本論 を読んでから言えよ」「マルクスはドイデ(ドイツイデオロギー)でこ
う言っているぜ」

「君の意見は分かった。ところで君自身はどう行動するのかね」なんて 偉そうに言って相手をへこましたり、煙に巻いたりできるのは快感だ。
今から思えば「ただのバカ」で、朝日・岩波・GHQの自虐史観でない、きちんとした(冷静な)歴史を学んでいれば、20代の10年を裁判で悩まされることはなかったろうと思う。

ノンセクトの小生を中核派へ誘ったのは「一番の親友」で、結局、現代 史研究会の10人のなかで逮捕、起訴され、10年裁判を味わったのは小生 だけだった。「一番の親友」もそれなりの苦労をしたが、「平井君一人に苦労をさせてしまった」と忸怩たる思いがあるのだろう、小生が「ガンになった、さようなら」と手紙を出したら九州から見舞いに来てくれた。

この、とりあえず暇な時間だけはある闘病生活のおかげで小生は歴史を 学び直し、「日本人」を取り戻すことができた。幸いにも病気は回復し 再就職もできたが、その会社の社長は「一番の親友」である。人生の綾 というやつか?アカになり初めてから、アカからの脱色まで、ずいぶん長いように思っていたが、振り返ればこの一文で総括できるのか。

人生を誤らないための教訓:
1)戦前の改造社はもとより岩波書店、大月書店、朝日新聞社、中日 新聞社、西日本新聞社、北海道新聞社、共同通信社、NHKなど「商売 &工作員としてのマスコミ左翼」に気をつけよう。本が売れ、共産主義が普及するのなら白を黒と平気で主張する。最初から色眼鏡で歴史を見ている。

2)思想家、評論家、政治家は、有権者・消費者を含めたスポンサー の言いなりになる。距離をもって付き合ったほうが良い。理性を忘れて 惚れてはいけない。

3)日本語でうまく説明できないために外国語を乱用する者がいる。
それらは基本的に亡国の工作員と心得るべし。リストラクチャー、リエ
ンジリニアリング、スキーム、レジーム、ゼロサム、デリバティブ、ス
トックオプション、ジェンダーフリー、エコ、ジェノサイド、ワークア
ンドライフバランス、ドメスティックバイオレンス・・・ほとんどイン
チキである。騙されるな。とことん意味を問え。

4)平和、環境、融和、平等、人権、博愛、共存、共生などの口当た りのいい言葉に惑わされてはいけない。ほとんどが「自分のために都合 の良い言葉」で、そこには「命がけでその言葉のために己を捧げよう」 という意識はない。知行合一ではなく、ただの言葉の遊びである。信用してはいけない。フランス革命は「平等、人権、博愛」のもとにギロチンで殺しまくった。

5)この世は「愛と善意」ではなく「嫉妬、憎悪、悪意、策略、謀議」に満ちていると思ったほうがいい。中国共産党が「自衛隊に援助に来てほしい」と言ったのは「どういうシナリオか」と英知を集めて考えるのが外交だ。「相手の厭がることはしない」「相手の望むことは二つ返事でする」というのは、ただのバカである。

6)己の一生は己で責任を取れ。「裸にて生まれてきたに何不足」と トップ屋の梶山季之は言った。市井の民ではなく、いやしくも言論で、 あるいは暴力で天下国家に異議を唱え、あるいは反逆したのだから「老 後は面倒を見てくれ」なんて言うな。餓死する覚悟をせよ。

7)己の人生のすべての責任は己にある。財布に10万円がないのは己 の責任である。1000億円の資産をかかえて途方にくれても己の責任であ る。どうすべきか。人生は1回きりである。

「恋はいつでも初舞台」と役者は唄ったが、人生も「初舞台」だ。きっ ちりと静かに「舞台下手に去る」覚悟をすべき年齢にやがては若者も達 するのである。ま、今は必死の子育て時代だから以上のことはぴんとこ ないだろうが、ご参考までに爾言う。


ようちゃん。↓
★「恐怖の存在上下 」マイケル・クライトン著¥1,700 早川書房 を読んでますが(NHKの{ER}の作者) 地球温暖化は ガセネタだと この著者は言ってます。物語は環境テロ集団との攻防戦です。世界規模で展開されるスケールは壮大です。下巻に入る所です。
欧米に日本は何時も嵌められてばかりですねー。京都議定書も、クラスター爆弾廃止でも・・米国、中国、ロシアは別座敷で 対象外ですから不公平感が漂います。日本の外務省はえー格好しいで 頭にきてしまいます。

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「不都合な真実」の真実
━━━━━━━━━━━内田一ノ輔

標記の「不都合な真実」とは、元アメリカ副大統領アル・ゴアの、環境 問題を扱ったドキュメンタリー「不都合な真実」のことである。

「不都合な真実」で示されていることは次の通りだ。
!)地球温暖化は、環境破壊をもたらすが決定的なものではない。氷が 溶けて海水面が上昇することは無い。!)温暖化で、被害が発生するのは、グリーンランドと南極の棚氷が崩れて「氷のまま」海に落ちると、メキシコ暖流が止まり、ヨーロッパ全域が寒帯になってしまう事である。そして、これによる被害を受けるのはヨーロッパとアメリカである。

つまり、急激な気候変動は起きるが、世界的なものではないとしている。また、地球温暖化の原因は、人間の出す二酸化炭素と言われているが、その排出量の30%はアメリカで、28%はヨーロッパであり、全世界の58%を占めている。

要するに、地球温暖化の原因を作っているのも、それによる被害をこう むるのも、アメリカやヨーロッパであって、これこそが「不都合な真実」の真実なのであり、本来は「欧米人に不都合な真実」が正しいタイトルなのである。

これに対し、日本は世界に誇れる環境大国である。

実際に、日本が排出している二酸化炭素量は、全世界の3.7%であり、確 実に言える事は、日本は地球温暖化という環境問題とは関係ないという ことだ。日本は、1970年代に起きた石油危機を受け、国と産業界は大変な苦労をして基盤整備や社会インフレの省エネを進め、ほぼ1986年頃には、消費エネルギーあたりの二酸化炭素排出量を激減させたのである。

環境省は、京都議定書で「日本は、環境大国であり、先進国として二酸 化炭素量を十分に減らしており、我々には関係ない。出来ることは日本 の技術を提供することであり、

これにより、京都議定書に示された目標の10倍の効果をもたらすことが 出来る」、と何故言えなかったのか
。日本は世界に先駆け、自動車・家電製品・工場排煙においてクリーン化がなされており、節約・省エネ・エネルギー効率の技術を確立しているのである。

「日本を見習え」、これがゴアの主張でもある。

京都議定書では、環境省の間抜けで、無能な実態により、日本にとてつ もない不利益をこうむる失敗を犯している。故意といっても良いかもし れない。

世界最大の排出国であるアメリカやオーストラリアは批准せず、カナダ はギブアップと言って逃げた。EUは、自分たちが省エネを始めた以前の 1990年を基準年とする狡猾な提案を押し通した。

これにより、EUは削減目標を楽に達成できるばかりか、EU全体としては 「排出権取引」で利益を得ることになるのである。批准国ロシアは、温暖化により厳しい国土が、温暖な土地に変わるという利点の他、排出権」を売る事で莫大な利益を生むのである。

これに対し、日本は、する必要も無く、実現不可能な6%の削減義務を負 うことを了承した。

これは、ロシア等から「排出権」を購入することを意味し、およそ2兆円 の税金を無駄にすることになる。その他、温暖化対策費として、2006、 2007年度ともに1兆円を無駄にし、2008年度に至っては1兆4000億円であ る。これでは日本が世界の食い物にされているだけではないか。経済大国日本の国力を落とすための陰謀に嵌められたといっても良いのかもしれない。

ゴアの言う、海水面が6mも上昇するという「でたらめ」は、国連の地球 温暖化研究機関IPCCの予測では、60年間で6センチしか海面が上昇しない という報告がされていて、他の先進国では信用していないし、自国の国 力を落としてまで温暖化対策を、本気でやろうという国はないのである。大体が、国益と関係ない、太平洋のちっぽけな島がどうなろうと知ったことではないのだ。

東洋の金持ちのアマちゃん国家日本を上手いこと利用して、自分たちの 宗教的な充実感を得られれば、それで良しなのである。

元々、存在価値の希薄な環境省は、自らの仕事を作り出すためだけに、 環境問題の嘘を言い続けてきた。環境ホルモン、ダイオキシンしかりである。これらは何処へ行っちまったのであろうか。環境白書では、20年にわたりIPCCの報告書を、逆の意味に誤訳し続けるという、信じられない荒業も使ってきた。

また、御用マスコミを繰って、「地球が温暖化して、異常気象が頻発す る、砂漠化や旱魃が頻発し、極地の氷が溶けて海水面が上昇する、これ により太平洋の島や多くの都市が水没してしまう。これらは人間の排出 する二酸化炭素が原因である」と報道させてきた。サヨクと噂される、著名なニュースキャスターまで「このままでは人類最悪の被害がやってくる」とまで発言したのである。

一方、これらに異議を唱える学者は異端児扱いされ、その意見は無視さ れてきたのである。ゴミ問題、ペットポトルのリサイクルしかりである。この裏には、お約束の官・政・業の思惑や利権が潜んでいる。しわ寄せは全て国民に多大な負担を強いる事になり、税金を食い物にしているのである。そして、環境行政でやっていること全てが、石油消費を増大させているという矛盾を生んでいる。

これが日本の環境行政であり、こんな環境省は害以外の何者でもない。 あれだけ金をかけて宣伝した、「クールビズウエア」着ている奴が居た ら、教えてもらいたい。 (080524/30)
(参考文献 暴走する「地球温暖化」論 武田邦彦ほか 文藝春秋社)
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