毎朝キミに | 日本のお姉さん

毎朝キミに

毎朝、キミに会いたいんだ。

元気なキミの姿を見たいんだ。

ちょっぴり太めでつややかで温かいキミに

毎朝、おはようと言って欲しいんだ。


キミが顔を見せなくなってから、始めてボクは

気が付いたんだ。キミがどんなに大切な存在なのかって。

素敵なキミに会いたいんだ。

ぐちゃぐちゃのキミに会うのは辛い。

今日のお昼は、お弁当のおやつにぬるい枝豆を

スーパーで買って食べたよ。プチトマトもひとパック。

サンドイッチを手を洗わないで食べた。

ボクのお腹はインド人のようにタフじゃないから、

今日は一日、気持ちが悪かった。

めまいの一歩手前の状態だ。何かがおかしい気分になった。

そして、キミは、ご機嫌ナナメだ。

何度も何度もボクを責めさいなみ、ボクの体を苦しめる。

ボクの過ちを赦さないつもりなのか。

会社の帰りには、電車に乗る前にキミに出会った。

電車を降りてからも、キミはボクを苦しめる。

絶え間ない膨満感。冷たく冷え切ったボクのお腹。

いつになれば、ボクは癒されるのだろうか。

友達の家で、ボクは梅干しを二個いただいた。

そして、キミはやっと、いつもにキミに戻ってくれた。


毎朝、ご機嫌なキミに会いたいんだ。

ボクには、キミが必要なんだ。ボクは、キミとこれからも

ずっと一緒に生きて行くんだから。そしてボクは、

もっと慎重に生きていくつもり。ぬるぬるの怪しい味の

枝豆なんか食べないようにするし、食事の前は手を洗うし、

鳥インフルエンザやコレラが流行っている場所を避けて

旅行になんか行かないし、道ばたで氷が入ったコップから

ココナッツジュースなんか、飲まないで、ちゃんと

椰子の実を一つ、買ってから飲む。

だから、ずっとキミは、ボクと一緒に機嫌良くしていて

欲しいんだ。


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毎朝、キミは、ボクの側でボクと一緒に目を醒ます。

可愛い毛むくじゃらのやさしい猫チャン。

キミと一緒に生きていたいんだ。

だから、できるだけ長生きしておくれ。

最近、元気が無いのが気になります。

キミを拾ったのは、16年前の6月6日。

雨の日に、キミは、濡れながら塀の上に

座っていたね。産まれて2ヶ月目ぐらいの小さなキミは、

車を止めて助手席のドアを開いたら、

そのまま乗って来たっけ。

ボクは、そのまま会社に行くのを止めて、

びしょびしょのキミを軽くティッシュで拭いて

家に連れて帰ってお風呂に入れた。

あれから、いろんなことが会って、ボクの思い出には

いつもキミがいる。ボクもキミも

もうそんなに若くは無いけれど、いつも楽しく暮らして

きたね。最近、ボクは神さまに祈っています。

神さま、ボクの猫チャンが最後まで幸せに

過ごせますように。

猫なりに、長生きできますようにって。