イスラエルからのニュース
2008年5月21日(水)
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*イランに対する武力行使が、ブッシュ大統領の任期中に
行わ れる可能性が高いとの報道を、米政府が否定。
軍事攻撃を放棄 したわけではないが、外交努力を優先
させるとの方向性を確認した。(H,P)
*レバノンの内戦状態は、カタールで行われた停戦交渉
で終結。 反シリアの現政権は大幅な譲歩を迫られ、
ヒズボラは祝勝ムード。(H)
*収賄疑惑について、警察が金曜日にオルマート首相から
事情聴取。贈賄側のタランスキー氏に対する事情聴取も
日曜に行われる。首相陣営が出していた差止め請求は
却下された。(H,P,Y)
*アフリカ難民問題に対して1年半も対応を怠り、人道的
危機を発生させたと、リンデンストラウス国家監査官が
首相を批判。(H,P,Y)
*ジェニンでは、展開した自治警察がハマスとイスラム聖戦
のメンバーを厳しく取り締まり中。町では治安が回復しつつ
ある。(H)
*ハマスとの交渉に当たるエジプト政府関係者が、イスラ
エルは停戦条件を受け入れたと語った。イスラエル政府は
肯定も否定もせず。ガザでは昨日も戦闘があり、パレス
チナ側に2人の死者。(P,Y)
*ハマスとの停戦交渉が続く一方で、イスラエル国防軍は
ガザでの大規模な侵攻を準備中。停戦交渉が失敗した
場合に備えたもの。(Y)
*ガザでは燃料不足で食用油を自動車の代替燃料に使う
動きが加速。ひどい排気ガスで健康被害が出ると医療
関係者は警告しており、新たな反イスラエル宣伝に使わ
れる懸念もある。(Y)
2008年5月22日(木)
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*トルコを仲介にシリアとの和平交渉を開始すると、オル
マート首相が発表。すでに秘密交渉を行って来たことを
認めた。(H,P,Y)
*米国のブッシュ大統領はシリアとイスラエルの和平交渉
に「反対しない」と、冷めた対応。ライス国務長官は、
パレスチナ和平の方に全力をあげて取り組むと語った。
(H,P,Y)
*ガザで少年が射殺される映像は捏造だとする告発は
適切だと、フランスの裁判所が判断。2000年に公開された
問題の映像は国際世論に大きな影響を与えたが、様々な
矛盾点が指摘されていた。(H,P,Y)
*最新の世論調査で大多数のイスラエル人がゴラン高原の
返還に反対していることが判明。西岸地区や東エルサレム
の返還への反対よりも、ゴラン高原返還への反対の方が
多かった。(H,P)
*シリアの観光会社がゴラン高原の返還に備えて観光開発
を計画していることが判明。ゴラン高原の住民の間では
返還への不安が広がってお り、カツリンでは緊急会議が
開催された。(P,Y)
*レバノン内戦でのヒズボラの勝利で、レバノンに駐留する
国連軍の活動は制約を受けると国防関係者が懸念。
最終的に国連軍がレバノンから撤退を余儀なくされる
可能性が高まっている。(P,Y)
*インド北部のカシミール地方などで、イスラエル人旅行者を
標的にしたテロの計画があると、政府が旅行予定者に
警告。(Y)
*任意の写真入切手を作れるドイツ郵便公社のサービスを
利用して、ネオナチがナチス高官の切手を作成。多くの
注文の中からナチスの人物の写真を見分けるのは困難で、
同社は対応に苦慮している。(Y)
2008年5月23日(金)
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*エジプトの仲介によるハマスとの停戦交渉は決裂か。
イスラエルの提案は、双方の攻撃停止で平穏が戻ってから
封鎖解除などを実施するというものだが、ハマスは封鎖
解除が先だと主張している。(H,P)
*レバノンの内戦を終結させた停戦合意を国連安保理が
承認へ。米国と英国は、今回の内戦でヒズボラが人民を
攻撃したため「人民の抵抗運動」と称する資格を失ったと
の見方を示した。(H,Y)
*シリアとの和平交渉は、オルマート首相が世間の耳目を
汚職疑惑から逸らすための策略だと、リクードのネタニ
ヤフ氏が批判。(P,Y)
*ゴラン高原の返還に反対する人々がオルマート首相の
演説を妨害。ゴラン高原返還への反対運動は広がる
兆しを見せている。(Y,H)
*米国のユダヤ人の間でオバマ候補に対する不信感が
広がる中、同候補 が「イスラエルへの支持は不変」と
フロリダで演説。(H,P,Y)
*ガザに通じるエレズ検問所で爆弾を満載したトラックが
自爆。しかし、爆発の時期がずれて攻撃は失敗した。
イスラム聖戦が犯行声明を出した。国防軍兵士の誘拐が
目的だったと見られている。(H,P,Y)
*国家主導によるユダヤ教への改宗を指揮していたドラック
マン師を政府が解任。ラビ法廷が、同師が監督して行った
数千人の改宗を疑問視 る裁定を出したため大きな混乱が
起こっていた。(P)
*テレビ説教者のハギー師が「ユダヤ人が約束の地に行く
ために、神はヒトラーを派遣された」と発言したことが伝え
られたため、マケイン候補が同師による推薦を辞退すると
発表。(H)
[情報源略号表]
P=エルサレム・ポスト http://www.jpost.co.il/
H=ハアレツ http://www.haaretz.com/
7=アルツ7 http://www.israelnationalnews.com/
I=イスラエル・トゥデイ http://www.harvesttime.tv/israel_today/
Y=イディオット・アハロノット http://www.ynetnews.com/
( )内の記号が情報源。メディアにより掲載日が異なる場合もあり。
[転載・引用・再配布について]
教会活動等の非営利目的ならばOKです。ユダヤ人および
各宗教教派に批判的な文脈での引用はしないで下さい。
発行:「シオンとの架け橋」 http://www.zion-jpn.or.jp/
編集:石井田直二 naoji@zion-jpn.or.jp