核が1つ盗まれていました@四川大震災(中南海ノ黄昏)
▼核が1つ盗まれていました@四川大震災(中南海ノ黄昏)
23日に環境保護部副部長が国務院が開いた記者会見で「15個の核物質が未回収」との衝撃の発言があったばかりですが、この発言を受けて『南方都市報』の記者が四川省環境保護局核安全輻射環境管理処処長に突撃取材したものです。(前略)
◎盗まれた核物質は発見済み
環境保護部副部長・呉暁青は、国務院報道弁公室で昨日午後開いた記者発表の席上で、22日正午時点で、6つの専門家分隊が合わせて50個の安全上問題がある核物質を発見した。そのうち35個の核物質は回収して、更に15個の核物質はすでにその位置を確認済みだが未回収であると述べた。現在、現場の観測によると、核物質から放射性物質が発生するという輻射事故は起こっていないと述べている。核物質の調査がこれほど困難なのはどうしてですか?倒潰家屋の中の核物質は人体に危害を加えることはあるのですか?関連部門は、核物質管理についてどのような手順があったのですが?昨日、四川省環境保護核安全輻射環境管理処・楊有儀処長は、いくつかの注目されている問題について本紙記者の特別取材を受けた。
記者(以下略称”記”) 国務院報道公弁室の核物質に関する情報の公表は人々を驚愕させたが、現在四川省の輻射工作単位、民用核技術単位は詳細な情報が持っているのですが?過去11日間、どのような調査を行っていたのですか?
◎調査範囲は1.2万平方キロに達する
楊有儀(以下略称”楊”) 5月15日、地震発生後、我々は21の市州、特に7つの重被災地域に、各市州の環境保護局にまず初歩的な調査を行うよう求めた核物質調査通知を発した。 5月16日、6つの工作グループを編制し重被災地区に入り、288軒2195個の核物質の初歩的検査を行い、まず100軒の企業の建物が地震のよる被害でそれぞれ破壊されていることを確認し、我々はその322個の核物質についてまず調査を行った。 5月17日、国家環境保護部、国家安全局、陝西、湖北、広西、重慶を含めた合わせて20人以上の緊急支援の増援があり、5つのグループを編制し、再びこの100軒の企業に対して詳細な調査を行った。 22日の12時点で、合わせて出動した車両は34台、人員は述べ207人、調査範囲は1.2万平方キロに達した。
四川省環境部部門は、厳格な輻射安全許可管理制度を有しており、輻射工作単位、民生用核技術単位の全ての詳細な名簿を持っており、このため調査活動を迅速に行うことができた。 南方都市報「環保部:15枚放射源尚未收貯」
楊処長曰く「俺たちは頑張った!」
核物質1つが地震前に盗まれていた
記
国務院報道弁公室によると、35個の核物質をすでに回収し、15個は位置を確認しているが未回収であると述べた。15個のうち3つは倒潰した建物に埋まっており回収できていない。その他の12個は倒潰の危険のある建物の中にあり、現場に人が入る術がないようだが、この核物質を回収する術はあるのですか?
楊
まず範囲を確定し、測定器具で核物質の具体的な位置を測定します。位置が確定したら、まずフォークリフト、掘削機で一定の距離内を整地します。ある程度整地できたら、環境局の工作人員が防護服を着て回収します。フォークリフトも回収も慎重に行います。我々の人員は技術部隊で、土木部隊ではないので、土木部隊が整地できないと我々は現場に入る術はないのです。
現在3つの核物質は建物の下敷きとなっており、しばらく回収する術がありません。その他の12個については今日も回収作業の進行中です。危険な建物については、土木部隊が入るのを待っている状態です。
南方都市報「環保部:15枚放射源尚未收貯」
楊処長曰く「作業が遅れているのは俺たちのせいじゃない、土木部隊のせいだ!」
記
聞くところによると、調査過程の中で、核物質1つが紛失していることがわかったといいます。これはどういうことですか?現在は回収できているのですか?
楊
35個の核物質のうち1つが地震前に盗まれ、地震後の我々の綿密な調査で核物質1つが紛失していることがわかり、警察が最近、峨眉山付近で見つけ、現在すでに回収し四川省の放射性廃棄物倉庫にあります。
記
残り15個の核物質は何処に集中しているのですか?
楊
我々は目録を持っているが公表できません。
南方都市報「環保部:15枚放射源尚未收貯」
いや、もっと突っ込んで聞こうぜ。何あっさりスルーしてんだ。
それにしてもこの記者の持っていた「1つの核物質が紛失していた」との情報は広く出回っていたものなのでしょうかね。それともこの記者たちが特定のルートから仕入れた情報なのでしょうか。北京で環境保護部が記者会見を開いた翌日に、四川省環境保護核安全輻射環境管理処が地元四川ではなく広東のメディアの特別取材を受け、その中で衝撃の告白。『南方都市報』の守備範囲と情報網は広いですなぁ。
思わず(・∀・)ニヤニヤしてしまいます。
全国の核物質の10分の1を四川が占めている
記
全国環境保護局は迅速に調査グループを派遣したことと四川省の民生用核物質の総量が巨大であることと関係はあるのでしょうか?
楊
その通りです。四川全省で核物質を使用している民間単位は、およそ600軒ほどで、核物質の総数は合わせて7,000個以上です。四川は、民間用核物質は全国の10分の1を占め、これは全国で最も多い省ということになります。
記
どうしてですか?
楊
四川省地震、核物質の生産単位があるということと核物質を使用している病院、科学研究機関が比較的多く、四川は人口が多いので、核物質の需要も多いのです。
南方都市報「環保部:15枚放射源尚未收貯」
無理ある理屈だな。
(ズバット中略:安全管理はばっちりだ、厳しく管理していたけど、これだけの地震は想定外だった)
記
あなたが言及した「むき出しの核物質」は大変な恐怖感を与えています。現在市民が最も心配しているのはこの点です。
楊
現在までのところ、核物質を全て調査した結果、放射能漏れの事故は発生していないと責任をもって言うことができます。我々の職員や救援部隊にも如何なる事故も発生していません。
南方都市報「環保部:15枚放射源尚未收貯」
核物質盗難に関連して、2006年10月24日の外交部定例会見で次のような質疑がありました。
記者
(前略)中国で核兵器のウランを転売しようとして中国人が逮捕されたという報道があるが事実か?
劉建超
(前略)ウラン売買のニュースは会見の直前に知った。正確の情報は持ち合わせていない。しかし、中国は不正な取引に対しては断固とした処置を講じ、核関連品の流通は決して許さない。
外交部「2006年10月24日外交部発言人劉建超在例行記者会上答記者問」
「会見の直前になって知った」なんてすっとぼけていますが、この情報はこの会見より3日前に報じられていたもので、お膝元の北京の人民検察院が逮捕した事件だったんですねぇ。当時は北朝鮮が核実験に対して蒼然となっていたこともありNHKもこの事件を報じていました。
中国の大衆紙「北京娯楽信報」と韓国の有力紙「朝鮮日報」は、朝鮮系の中国人2人が核物質を違法に入手したうえで密売しようと試み、先月、中国の捜査当局に逮捕されていたと伝えました。それによりますと、押収された核物質は核兵器の材料にも使われる濃縮ウラン1キロ近くです。中国の捜査当局は、ロシアで作られた疑いが強いと見ているものの、北朝鮮で作られた可能性も否定しきれないとして詳しく調べているということです。
(後略)
NHKニュース「中国 核密売報道で防止策協調(10月24日 23時44分 )」
ウェブ魚拓(キャッシュ)
北朝鮮同様、中国にIAEAの査察が入るとかいう話はないのかな。
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▼被災地から赤ちゃんを略奪、売買しようとしていた女性ら6名を逮捕(HEAVEN)
被災地区で乳児を誘拐し、売買しようとしていた女性ら6名が警察に逮捕されました。これは25日付けの信息時報が伝えたもので、それによると震災4日目の16日、まだ余震の続く江油市で、一様に乳児を抱えた女性ら6名が被災地区に設営された避難所のテントを利用しようとせず、市街区の旅館に宿泊しようとしていたところで不審がられ、警察に通報が寄せられたことから誘拐が発覚したものです。女性らはいずれも少数民族で年齢は20歳から35歳。女性らは旅館に宿泊する際に、北川で被災し、江油市まで逃げてきたと述べていましたが、いずれも腕には熟睡した乳児を抱え、ほかに男性が1名付いていたことから旅館の女将が不審をもち、警察に通報しました。通報をうけた江油市公安局で問い質したところ、女性らは北川出身ではなく、西昌市あるいは普雄県籍であることが判明。また女性らの携行品から粉ミルク、紙おむつなどのほかに大量の睡眠薬を所持していたことがわかり、署に同行を求めました。供述によると、女性らは震災の後、ある人物から依頼をうけ、16日午後に被災地に到着すると、医療テントなどから生後二ヶ月までの乳児を誘拐。山東省臨沂市まで運べば一人につき1500元を支払うという契約で乳児を「運搬中」だったことがわかりました。また睡眠薬は乳児が泣き叫ぶのを防止するために使ったということでした。こうしたことから、公安では女性らを逮捕。乳児は江油市救護センターに送りとどけましたが、なかには生後10日にも充たず、臍帯の痕がまだ癒着せずに炎症をおこしていた乳児もいたそうです。女性らは、身分証を所持していた蘇子克地莫(28歳)以外は、小花(33歳)、阿莫甲(18歳)、艾火(20歳)、甘諾(25歳)の5名で、付き添っていた男は三馬之姑(36歳)。江油市公安局では現在、これら乳児の親を全力をあげて捜しているとのことです。
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▼中国・四川省大地震、死者の12%が生徒と教師=新京報(北京 24日 ロイター)
[北京 24日 ロイター] 今月12日に発生した中国・四川大地震による同省の死者のうち12%近くが、崩落した校舎の下敷きとなった生徒と教師だったことがわかった。新京報が24日が報じた。同地震による死者数はすでに5万5000人を超えており、同紙は、うち少なくとも6581人が生徒と教師だったとする四川省の教育局長Tu Wentao氏の話を伝えている。Tu氏によると、今回の地震で被害を受けた学校は1万3451校。21日夜までに、死亡者のほかに各校合わせて8810人が負傷、1274人が行方不明となっている。 今回の地震が、多くの子どもたちが授業中または休憩中だった昼過ぎに発生したことが、校舎倒壊による犠牲者が増大する要因となった。中国政府は、近隣の建物の多くが倒壊していないにもかかわらず、膨大な数の学校が倒壊し、犠牲者を出したことについて調査を始めている。 生徒の両親らは、校舎が手抜き工事や安全基準を満たしていなかったことが校舎倒壊の原因だとして関係当局を非難。校内の非常口に鍵が掛けられていたと主張し、子どもたちが犠牲となったのは「自然災害ではなく、危険な建物によるもの」と書かれた横断幕を作るなどした。
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23日に環境保護部副部長が国務院が開いた記者会見で「15個の核物質が未回収」との衝撃の発言があったばかりですが、この発言を受けて『南方都市報』の記者が四川省環境保護局核安全輻射環境管理処処長に突撃取材したものです。(前略)
◎盗まれた核物質は発見済み
環境保護部副部長・呉暁青は、国務院報道弁公室で昨日午後開いた記者発表の席上で、22日正午時点で、6つの専門家分隊が合わせて50個の安全上問題がある核物質を発見した。そのうち35個の核物質は回収して、更に15個の核物質はすでにその位置を確認済みだが未回収であると述べた。現在、現場の観測によると、核物質から放射性物質が発生するという輻射事故は起こっていないと述べている。核物質の調査がこれほど困難なのはどうしてですか?倒潰家屋の中の核物質は人体に危害を加えることはあるのですか?関連部門は、核物質管理についてどのような手順があったのですが?昨日、四川省環境保護核安全輻射環境管理処・楊有儀処長は、いくつかの注目されている問題について本紙記者の特別取材を受けた。
記者(以下略称”記”) 国務院報道公弁室の核物質に関する情報の公表は人々を驚愕させたが、現在四川省の輻射工作単位、民用核技術単位は詳細な情報が持っているのですが?過去11日間、どのような調査を行っていたのですか?
◎調査範囲は1.2万平方キロに達する
楊有儀(以下略称”楊”) 5月15日、地震発生後、我々は21の市州、特に7つの重被災地域に、各市州の環境保護局にまず初歩的な調査を行うよう求めた核物質調査通知を発した。 5月16日、6つの工作グループを編制し重被災地区に入り、288軒2195個の核物質の初歩的検査を行い、まず100軒の企業の建物が地震のよる被害でそれぞれ破壊されていることを確認し、我々はその322個の核物質についてまず調査を行った。 5月17日、国家環境保護部、国家安全局、陝西、湖北、広西、重慶を含めた合わせて20人以上の緊急支援の増援があり、5つのグループを編制し、再びこの100軒の企業に対して詳細な調査を行った。 22日の12時点で、合わせて出動した車両は34台、人員は述べ207人、調査範囲は1.2万平方キロに達した。
四川省環境部部門は、厳格な輻射安全許可管理制度を有しており、輻射工作単位、民生用核技術単位の全ての詳細な名簿を持っており、このため調査活動を迅速に行うことができた。 南方都市報「環保部:15枚放射源尚未收貯」
楊処長曰く「俺たちは頑張った!」
核物質1つが地震前に盗まれていた
記
国務院報道弁公室によると、35個の核物質をすでに回収し、15個は位置を確認しているが未回収であると述べた。15個のうち3つは倒潰した建物に埋まっており回収できていない。その他の12個は倒潰の危険のある建物の中にあり、現場に人が入る術がないようだが、この核物質を回収する術はあるのですか?
楊
まず範囲を確定し、測定器具で核物質の具体的な位置を測定します。位置が確定したら、まずフォークリフト、掘削機で一定の距離内を整地します。ある程度整地できたら、環境局の工作人員が防護服を着て回収します。フォークリフトも回収も慎重に行います。我々の人員は技術部隊で、土木部隊ではないので、土木部隊が整地できないと我々は現場に入る術はないのです。
現在3つの核物質は建物の下敷きとなっており、しばらく回収する術がありません。その他の12個については今日も回収作業の進行中です。危険な建物については、土木部隊が入るのを待っている状態です。
南方都市報「環保部:15枚放射源尚未收貯」
楊処長曰く「作業が遅れているのは俺たちのせいじゃない、土木部隊のせいだ!」
記
聞くところによると、調査過程の中で、核物質1つが紛失していることがわかったといいます。これはどういうことですか?現在は回収できているのですか?
楊
35個の核物質のうち1つが地震前に盗まれ、地震後の我々の綿密な調査で核物質1つが紛失していることがわかり、警察が最近、峨眉山付近で見つけ、現在すでに回収し四川省の放射性廃棄物倉庫にあります。
記
残り15個の核物質は何処に集中しているのですか?
楊
我々は目録を持っているが公表できません。
南方都市報「環保部:15枚放射源尚未收貯」
いや、もっと突っ込んで聞こうぜ。何あっさりスルーしてんだ。
それにしてもこの記者の持っていた「1つの核物質が紛失していた」との情報は広く出回っていたものなのでしょうかね。それともこの記者たちが特定のルートから仕入れた情報なのでしょうか。北京で環境保護部が記者会見を開いた翌日に、四川省環境保護核安全輻射環境管理処が地元四川ではなく広東のメディアの特別取材を受け、その中で衝撃の告白。『南方都市報』の守備範囲と情報網は広いですなぁ。
思わず(・∀・)ニヤニヤしてしまいます。
全国の核物質の10分の1を四川が占めている
記
全国環境保護局は迅速に調査グループを派遣したことと四川省の民生用核物質の総量が巨大であることと関係はあるのでしょうか?
楊
その通りです。四川全省で核物質を使用している民間単位は、およそ600軒ほどで、核物質の総数は合わせて7,000個以上です。四川は、民間用核物質は全国の10分の1を占め、これは全国で最も多い省ということになります。
記
どうしてですか?
楊
四川省地震、核物質の生産単位があるということと核物質を使用している病院、科学研究機関が比較的多く、四川は人口が多いので、核物質の需要も多いのです。
南方都市報「環保部:15枚放射源尚未收貯」
無理ある理屈だな。
(ズバット中略:安全管理はばっちりだ、厳しく管理していたけど、これだけの地震は想定外だった)
記
あなたが言及した「むき出しの核物質」は大変な恐怖感を与えています。現在市民が最も心配しているのはこの点です。
楊
現在までのところ、核物質を全て調査した結果、放射能漏れの事故は発生していないと責任をもって言うことができます。我々の職員や救援部隊にも如何なる事故も発生していません。
南方都市報「環保部:15枚放射源尚未收貯」
核物質盗難に関連して、2006年10月24日の外交部定例会見で次のような質疑がありました。
記者
(前略)中国で核兵器のウランを転売しようとして中国人が逮捕されたという報道があるが事実か?
劉建超
(前略)ウラン売買のニュースは会見の直前に知った。正確の情報は持ち合わせていない。しかし、中国は不正な取引に対しては断固とした処置を講じ、核関連品の流通は決して許さない。
外交部「2006年10月24日外交部発言人劉建超在例行記者会上答記者問」
「会見の直前になって知った」なんてすっとぼけていますが、この情報はこの会見より3日前に報じられていたもので、お膝元の北京の人民検察院が逮捕した事件だったんですねぇ。当時は北朝鮮が核実験に対して蒼然となっていたこともありNHKもこの事件を報じていました。
中国の大衆紙「北京娯楽信報」と韓国の有力紙「朝鮮日報」は、朝鮮系の中国人2人が核物質を違法に入手したうえで密売しようと試み、先月、中国の捜査当局に逮捕されていたと伝えました。それによりますと、押収された核物質は核兵器の材料にも使われる濃縮ウラン1キロ近くです。中国の捜査当局は、ロシアで作られた疑いが強いと見ているものの、北朝鮮で作られた可能性も否定しきれないとして詳しく調べているということです。
(後略)
NHKニュース「中国 核密売報道で防止策協調(10月24日 23時44分 )」
ウェブ魚拓(キャッシュ)
北朝鮮同様、中国にIAEAの査察が入るとかいう話はないのかな。
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▼被災地から赤ちゃんを略奪、売買しようとしていた女性ら6名を逮捕(HEAVEN)
被災地区で乳児を誘拐し、売買しようとしていた女性ら6名が警察に逮捕されました。これは25日付けの信息時報が伝えたもので、それによると震災4日目の16日、まだ余震の続く江油市で、一様に乳児を抱えた女性ら6名が被災地区に設営された避難所のテントを利用しようとせず、市街区の旅館に宿泊しようとしていたところで不審がられ、警察に通報が寄せられたことから誘拐が発覚したものです。女性らはいずれも少数民族で年齢は20歳から35歳。女性らは旅館に宿泊する際に、北川で被災し、江油市まで逃げてきたと述べていましたが、いずれも腕には熟睡した乳児を抱え、ほかに男性が1名付いていたことから旅館の女将が不審をもち、警察に通報しました。通報をうけた江油市公安局で問い質したところ、女性らは北川出身ではなく、西昌市あるいは普雄県籍であることが判明。また女性らの携行品から粉ミルク、紙おむつなどのほかに大量の睡眠薬を所持していたことがわかり、署に同行を求めました。供述によると、女性らは震災の後、ある人物から依頼をうけ、16日午後に被災地に到着すると、医療テントなどから生後二ヶ月までの乳児を誘拐。山東省臨沂市まで運べば一人につき1500元を支払うという契約で乳児を「運搬中」だったことがわかりました。また睡眠薬は乳児が泣き叫ぶのを防止するために使ったということでした。こうしたことから、公安では女性らを逮捕。乳児は江油市救護センターに送りとどけましたが、なかには生後10日にも充たず、臍帯の痕がまだ癒着せずに炎症をおこしていた乳児もいたそうです。女性らは、身分証を所持していた蘇子克地莫(28歳)以外は、小花(33歳)、阿莫甲(18歳)、艾火(20歳)、甘諾(25歳)の5名で、付き添っていた男は三馬之姑(36歳)。江油市公安局では現在、これら乳児の親を全力をあげて捜しているとのことです。
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▼中国・四川省大地震、死者の12%が生徒と教師=新京報(北京 24日 ロイター)
[北京 24日 ロイター] 今月12日に発生した中国・四川大地震による同省の死者のうち12%近くが、崩落した校舎の下敷きとなった生徒と教師だったことがわかった。新京報が24日が報じた。同地震による死者数はすでに5万5000人を超えており、同紙は、うち少なくとも6581人が生徒と教師だったとする四川省の教育局長Tu Wentao氏の話を伝えている。Tu氏によると、今回の地震で被害を受けた学校は1万3451校。21日夜までに、死亡者のほかに各校合わせて8810人が負傷、1274人が行方不明となっている。 今回の地震が、多くの子どもたちが授業中または休憩中だった昼過ぎに発生したことが、校舎倒壊による犠牲者が増大する要因となった。中国政府は、近隣の建物の多くが倒壊していないにもかかわらず、膨大な数の学校が倒壊し、犠牲者を出したことについて調査を始めている。 生徒の両親らは、校舎が手抜き工事や安全基準を満たしていなかったことが校舎倒壊の原因だとして関係当局を非難。校内の非常口に鍵が掛けられていたと主張し、子どもたちが犠牲となったのは「自然災害ではなく、危険な建物によるもの」と書かれた横断幕を作るなどした。
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