米で81人死亡の中国製血栓溶解剤、日本にも供給(沖縄県民斯ク戦ヘリ) | 日本のお姉さん

米で81人死亡の中国製血栓溶解剤、日本にも供給(沖縄県民斯ク戦ヘリ)

ようちゃん、おすすめ記事。↓
▼米で81人死亡の中国製血栓溶解剤、日本にも供給(沖縄県民斯ク戦ヘリ)

ヘパリンナトリウム製剤の副作用問題で、原因とされる中国製の原薬が世界11カ国に供給されていたと公表した。血栓溶解剤に含まれる汚染物質米国で死亡した81人の間に明確な因果関係が認められるとし、日独加豪など11カ国に汚染された血栓溶解剤を供給した中国企業十二社を特定した。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
▼小泉元首相のある種の「正直さ」と福田首相の「運」(阿比留瑠比記者)
今日はこれから出かけるので、ちょっと短めのエントリになるかもしれません。私はこれまで何度も書いてきたように、小泉元首相については、たいした人だな、歴史に名を残したなと思う半面、皇室典範問題をはじめ個々の政策や政治姿勢についてはいろいろと批判もしてきました。でも、やっぱり、この独特のキャラクターはよくも悪くも強烈ですね。滅多にいないタイプの人であることは間違いないと思います。

それで昨日の新聞各紙も報じていましたが、小泉氏は22日、次期衆院選で東京5区から出る予定の佐藤ゆかり氏の応援演説を行いましたが、このときの言葉が興味深いものでした。正直というか、身も蓋もないというのか。自身の考え方を素直に吐露したのでしょうが、これが少なくとも、選挙応援で言う言葉とふさわしいのかどうか。面白いですけど…。


《私も総理のときに運がいい運がいいといわれた。運というのは大事ですよ。人間やっぱり努力、才能もあるけどほとんど運ですよ。こういう運に恵まれた、岐阜で戦った佐藤ゆかりさんをおおらかに受け入れた東京5区の選挙区の皆さんに佐藤さんは感謝していると思う。》比較できるような話ではありませんが、私も大学時代の一時期、麻雀に狂っていたころ、よく「運も実力のうちというが、本当は実力も運のうちではないか?」なんてことを考えていたものです。それはそうですが、曲がりなりなも大国である日本の、しかも未だに根強い人気をほ誇る元首相に「人間ほとんど運ですよ」と言われると、どうしていいのか分からなくなります。小泉氏は、こうも語っています。《能力は色々とある。学校の成績、スポーツで活躍する人の能力、芸術の能力、違っていい。努力すれば活躍できる。しかし、どんなに努力しても才能ある人にはかなわないものはある。プロ野球で活躍している松井選手、松坂選手、イチロー選手は天才だ。プロ野球に出て3割打てる人はごくわずか。どんなに練習しても3割打てない人はたくさんいる。松井選手よりもイチロー選手より練習してもできない。音楽家もそう。能力にはいかんともしがたいものがある。》

小泉氏の人間観、社会観が率直に表れています。しかし、繰り返しますが、「佐藤さんは運が強いから応援しろ」と言われて、「なるほどそうだな」と、みんな納得するものなのでしょうか。あるいは、意外とそんなものなのかな。よく分かりません。とまあ、小泉氏の演説をきっかけにそんなことを考えていたわけなのですが、その中でふと、「その意味では、福田首相も運は強いんだろうな」と思いました。自分自身はほとんど何の努力せず、「道で財布を拾った」(中曽根元首相)形で首相の座が転がり込んできたわけですから。その意味では、任期の長短、後世の評価の多寡にかかわらず、首相になった人はみんな運が強いとは言えるのでしょうが…。自民党には、山崎拓元副総裁のように、運というより、純粋に生き物としての生命力が強そうな人もいますね。

ともあれ、小泉氏と福田氏の関係はずっと微妙でした。よく言われているように、派閥オーナーの息子である福田氏は、小泉氏のことを「父の書生」として見下した部分がありましたし、対中国政策などでの対立もありました。また、小泉氏の右腕だった飯島元秘書官と福田氏が隠しようもない犬猿の仲であったことも、いろいろと影響していたようです。小泉内閣時代の某閣僚から、こんなエピソードを聞いたことがあります。「福田さんは本当に小泉さんを軽んじていて、国会などでも後ろの席から見ていると、答弁に立とうとする小泉さんの肩を無言で押さえつけて、自分で勝手に答弁に立ったりしていた。まるで『お前の答弁じゃ不安だ』と言わんばかりだった」そこで話はいきなり2005年10月31日の小泉内閣の改造時に飛びます。このときは、安倍、麻生、谷垣、福田の各氏がポスト小泉の有力候補と目されていて、小泉氏が4人をどう処遇するかが注目されていました。例によって森元首相は「福田さんは覚悟されていると思う」などと言って、福田氏の重要閣僚または党幹部起用の見通しを示していましたし、弊紙も含めて新聞各紙や政治評論家は「福田氏の処遇が鍵だ」などと言っていました。しかし、当時の私は、福田氏が年金未納問題で官房長官を辞任した後の小泉氏の晴れ晴れとした顔を思い出し、小泉氏は福田氏は使わないだろうと考えていました。小泉氏は福田氏のことを好きではないと確信していました。

そうして、内閣改造の日を迎えたわけですが、安倍氏は官房長官、麻生氏は外相、谷垣氏は財務相と、それぞれ重要閣僚で処遇されたにもかかわらず、福田氏には何のポストも与えられませんでした。私には当然のことと思えたのですが、テレビなどでは解説者がしたり顔で「意外ですねえ」などと話していました。本当に、何を取材しているのか。で、内閣改造後の首相記者会見では、私は先輩記者の指示で、小泉氏に「どうして福田氏を起用しなかったのか」と聞くはめになりました。いや、本当にそんなことは聞きたくなかったのですが、そのときの小泉氏の反応が忘れられません。

小泉氏は質問した私の方を向き、よくぞ聞いてくれたとばかりにニヤーッと笑い、笑みを浮かべながら慎重に「福田氏も(ポスト小泉の)有力な候補の一人。内閣に入ったから、党幹部についたから、それだけしか将来の総裁候補はいないということではない」と述べました。その表情から、本当に福田氏のことが嫌いなのだなと、改めて感じた次第でした。 しかし、現在はその福田氏が首相を務め、小泉氏も本心は知りませんが、ともかく福田内閣を支えています。それだけ、福田氏の運も強いということかもしれませんが、そうであれば、その運は自分の保身のためではなく、できるだけ国民のために使ってほしいと願います。まあ、運などなかなか自分で左右できるものではありませんから、無理な注文なのでしょうが。言ってみただけです。そんなに短めのエントリということにもなりませんでしたね。冒頭に書いた通り、きょう明日は外出するので、返信が滞るかもしれません。あしからずご了承ください。

ーーーーーーーーーーーーーーーーー