西 村 眞 悟 時事通信・日本の進路・クライン孝子の日記
我が国体と吉野と村上正邦先生
No.345 平成20年 5月16日(金)
西 村 眞 悟
小学六年生の夏か、林間学校で吉野に登って「竹林院」で一泊したことがある。その後、吉野を訪れたことはなかった。ところが、二年前より、吉野とその奥の修験道の山である大峰山に度々行くようになった。堺小阪の人たちが古くから伝えてきた大峰参拝登山の会である一心講に入れてもらって大峰山に登ったのが始まりだった。
すると、不思議なご縁で、大峰参拝登山の基点である吉野の吉水神社にもよせていただくようになった。この神社の佐藤一彦宮司は、奈良の拉致被害者を救う会の会長で元大阪府警の警察官で極めて親しく私に接してくれる方である。それで、懐かしい場所に戻ったような気分になる。数百年を経た吉水神社の縁側から金峰山寺の大屋根を左に見て北を望み、静かに呼吸すると、まさに心が洗われる思いがする。その縁側の奥には、今も後醍醐天皇の玉座がある。
また、壬申の乱の直前に吉野に逃げた大海皇子(天武天皇)が身を潜ませたところにある勝手神社が火災に遭ってからは、そのご神体も吉水神社に移されている。吉水神社と勝手神社は二百メートルほどしか離れていない。それで、吉水神社にいると、吉野の修検道を開いた役行者と天武天皇と後醍醐天皇の二人の天皇のことがしきりに思われるのである。そのような折、私が拙文を連載させていただいている月刊誌「月刊日本」を見て、村上正邦さんや鈴木宗男さんそして佐藤優さんらも吉野を訪れていることを知った。
さらに、佐藤優さんの一文を読むと、我が日本の国体の原点が明確に自覚され宣明されたのが、南朝つまり吉野朝によってである旨述べられていた。即ち、吉野朝により「大日本者神國也」(「おおやまとは、神の國なり」、北畠親房「神皇正統記」冒頭)という国体の根本が宣明されているのである。また、佐藤優氏は、吉野の後醍醐天皇陵に立つと強い霊気を感じるとも書いておられる。そこで私は知った。吉野には各々の心に感応するものある。それは、我が国の国体を宣明した吉野朝の霊気である。
そして、打ち合わせをしたわけでもないのに、期せずして吉野に来ていた各々の共通項を見るとさらに感慨深い。吉野の面々は皆、国政に携わっている。参議院のドン村上正邦氏、衆議院の鈴木宗男氏はもちろん、佐藤優氏は外交官としてロシア情勢の分析と日ロ交渉に携わってきた。不肖西村も祖国への愛では誰にもひけをとらないつもりだ。さらに、全員が獄につながれた苦難を経ている。これが、共通項である。実にこの特異な共通項こそ、各々を吉野に引きつけた要因だと思う。獄中の名利の念が根絶やしになる経験の中でわき上がる志は、我が国の「国体」を護り取り戻すということであった。
今は亡き師である九州小倉の加藤三之輔翁が、平成十七年暮れに励ましの言葉を私に贈ってくれた。「福沢諭吉も松永安左右衛門も同じことを言った。男は次のことを経験すると本物の人物になる。
死ぬかも知れない大病を経験すること。経営する会社が倒産しかねない状況になること。一度獄舎に繋がれること。これらを経験すると、人間が一回りも二回りも大きくなる。今回のことは西村を大きくする試練だ。決して将来悪い結果はもたらさない・・・。」
そして、亡くなる前の十八年二月に自宅で、戦犯の汚名を負いながら従容として刑場に赴いた旧知の原田熊吉中将の敵前における剛胆な行動を語られてから、次のように私に言ってくれた。
「状況が分からないときには、じっと動かないことが軍事の鉄則である。このことを忘れず、がんばりなさい。貴方の為にではなく、お国の為に。」自分で言うのは、口幅ったいが、加藤三之輔翁が言ってくれた通りに自分は歩んでこれたと思う。やはり、「逆境は天の恩寵」と天に感謝している。
先日の五月九日、十日そして十一日、私は吉野と大峰山に行ってきた。「月刊日本」主幹の南丘喜八郎氏からこの日に吉野で村上正邦先生主催の勉強会をすると誘われたからである。二つ返事で参加する旨答えた。村上先生は、受刑直前の勉強会を吉野の山で行われたのである。
正当性に重大な疑念がある誠に疑念がある村上先生の刑事裁判は最高裁で懲役二年二月の実刑と確定し、収監は五月十五日午後一時半と東京高等検察庁から通知が来ていた。なお、村上先生は本年に入り心臓の手術を受けている。このことを検察は当然知っている。そのうえで、せかせるように五月十五日の収監を通知してきた。心臓病の手術を受けたばかりの七十五歳の人物を収監するのは世界の文明国の常識から見て異例なことである。
この吉野の勉強会には平沼赳夫先生も参加された。鈴木宗男先生は後援会幹部がなくなられたため参加できなかった。
勉強会二日目の早朝、吉水神社の後醍醐天皇と勝手神社のご神体の前で、村上先生の断髪式が行われた。平沼先生に続いて私も村上先生の頭髪にハサミを入れさせていただいた。八尾の同志である三宅博さんもハサミを入れた。
そして、いよいよ昨十五日午前十一時半、村上正邦先生を囲んで有志が東京のホテルの一室に集まり、壮行会をした。自民党幹事長、平沼赳夫、綿貫民輔、亀井静香、鈴木宗男、前田武志ら多くの衆参の議員が集まった。そして、皆で歌をうたって村上先生を送り出した。
私は、獄中からでもご指導いただきたい。二年後にお戻りになるまでに、国家再興の大道を開く政治勢力を生み出すためがんばりますと挨拶した。先生は、「元気でつとめてくるよ」と、ゆったりと笑って、皆と握手しながら、部屋から退出していかれた。村上正邦先生のご健勝を切に祈り申し上げる。 (了)
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日本の進路★0409★080515★平和の脅威・共産China を解体せよ
★ 表題: アジアの平穏・平和を脅かすものは北京共産党政権の軍備拡張戦略である、それを阻止する策略は?
アドルフ・ランニフ sl21c@104.net
◇ 2008年5月12日14時半(日本時間で15時半)頃、China の四川省を震源とするマグニチュード7.8の大規模地震が発生しました。被害状況は不明な部分が多く、全体像は依然不透明であります。
◇ この地域は、所得水準が低く且つ少数民族の居住が多いこと、更に建造物の耐震性に対する配慮が殆ど無視されており、煉瓦造り等の建造物がバラバラに倒壊し、瓦礫の下敷きとなる住民が続発しています。
◇ 北京共産党政権のChina 政府は、飽くなき軍備(特に海空軍)拡張路線を選択し、アジアの平穏・平和に脅威を与え、且つ、チベット・西域・旧満州・内陸部農村地域の住民を差別・圧迫し、彼等の安全性を無視し続けたことが、地震被害を巨大のものとしていると断言できます。
◇ 世界の平和を愛し、良心的な諸国家と国民は、この際、北京共産党政権に対して、北京五輪参加及び、四川大地震の全面的な救済援助の条件として、次の如き強力な要請を申し入れるべきであります。
1、北京共産党政権下の人民解放軍(軍隊)を、解散し完全に消滅させよ。
2、United Nations における拒否権を返上せよ(普通の国家となれ)。
3、China は、他の国家並みの民主的な政権による国家体制に変身せよ。
*前項の要求が実現すれば、アジアの平和と安定、更に世界平和にとって、極めて大きな貢献となります。たとえ、直ちに実現しなくとも、共産China への大きな圧力となり得ます。
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クライン孝子の日記
■2008/05/16 (金) 中国政府、なぜ米欧でなく日本の人的支援なのか。
■2008/05/15 (木) 地震を美談ですり替え点稼ぎする中国政府?
四川大地震:中国、日本を初の人的援助受け入れ国に決定
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1)中国はチベット問題以後、欧米社会が、中国タタキの根源と見て、内心、怒り狂っている。
2)欧米諸国の人的支援とは、ある種の情報収集=スパイ行為であると、頭から疑がって、逆に国内混乱に手を貸すと警戒している。理由は自国の海外派遣学生、研究者、社員などにスパイ教育を徹底している中国政府としては、どうしても疑心暗鬼になる、
他にも、千葉の山田氏より、
<<なぜ、中国は米欧の人的支援を受けずに、日本の人的支援を
受けたのか?しかも、初期救援で生死を分けるといわれている、
72時間を目安にしたのか。
1.日本政府に恩義を抱かせる。
これは、先のチベットの問題で、北京オリンピック開催に関して
窮地になったので、ここで、日本政府に対し『日本の恩義が中国に
通じた』と幻想を抱かせ、人的支援のお礼に日本首相、最終的に
皇族(天皇陛下もしくは皇太子殿下)をオリンピック開会式へ出席
させるための布石にしたい。
2.米欧に対するパフォーマンス
今回地震が起きた地域は、チベット族がいる地域である。人的支援等の受け入れを拒否もしくは遅らすことは、被災者達(チベット族)を見殺しにしたという疑念を米欧が抱く。それを回避するため、まずお人好しの日本の人的支援を受けた。
3.日本国民の心証を良くしたい
中国主席が日本訪問しましたが、中共が思っている以上に、
チベット虐殺、毒餃子、聖火リレーでの中国人の振る舞いに日本人が本気で怒っていることを感じた。そこで、将来日本を手中にしたい中共は、日本国民の感情を緩ませるため、人的支援を受け入れた。
大変ひねくれた見方ですが、以上のようなことから、支援を受け入れた
と考えています。支援を受け入れたぐらいで、日本人の怒り、世界の怒りひいてはチベットの怒りは収まらないと思いますがね。あと、誰に頼まれたのか、日本政府の5億超の支援金額もどうかと思いますが。(米は5000万でしたっけ?)『そんなに出してどうする?人的支援で十分!中国は外貨準備高世界一位なんだから、お金は自腹でがんばってくれ』って思います>>
■2008/05/15 (木) 地震を美談ですり替え点稼ぎする中国政府?
二次被害生む“政治の壁”…チベット高原東端に激震
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当地のニュースによると余震千回以上。現地は悪天候で冷え込みが激しい。ようやく軍はヘリコプター五百機を調達。ダムにひびが入り、決壊の恐れが出てきている。政府の救済遅滞で、民衆の不満が高まり、その火消しに躍起となっている中国政府は大規模な軍による市民救出シーンを、頻繁に美談=お涙頂戴としてテレビで流し、市民の不満を少しでも和らげようと試みている一方ミャンマーでは軍政府が、災害20週間めの今日、ドイツ救援にゴーサインを出した。遅すぎる救援で、現地では二次被害が出始めている。こんな中、ダライ・ラマ14世、15日から来週月曜日まで来独。これは恒例行事でして、氏は毎年、必ず、この時期、既に数十年、ドイツを訪問されます。
実は私が住んでいるエッシュボーン出身のヘッセン州のコッホ首相
とは,数十年も親交があり、早速フランクフルト空港にて、出迎え、再会となりました。今回は、メルケル首相、目下南米訪問で留守にしている。その代わりに連邦議会議長が会見に臨みます。そこでドイツでは、メデイアはどこもかしこも特集を組み、大々的にチベット問題を取り上げています。60年前の人民軍による侵略から始まって現在に至るまでの過程を、非常に緻密に分析している中味の濃い報道で、中国の侵略の仕方がいかに狡猾なものか!手に取るように分かりました。文化大革命でのチベット弾圧がもっとも酷く、当時6千もの寺院が破壊されています。日本もこの調子でいつの日か、うかうかしていると中国の植民地下におかれる=呑み込まれるのではないか、と思ったらぞっとしました。そうならないよう、国民一人一人が、しっかりしなければ!
さて 1読者氏より
<<今回の中国の大地震、被災地にチベット人をはじめ少数民族
の顔が全く見えない。恐らく中国政府は救出でも復興でも、少数民族は見殺しにするだろう。災害義援金等は、中国に送る必要はない。送るのであればチベット亡命政府に送るべきだ。マスコミをはじめとする国際社会は、中国政府の演出に騙されてはいけない。漢民族の被災者は中国政府が面倒をみるだろう。 中国政府に義援金を送るな、チベット亡命政府に義援金を送ろう >>