西ダルフールの住民を虐殺して、反撃されたら、ユダヤ教と十字軍のせいになるの?
無料メルマガ「今日のカミカゼ、明日のアラブ」の
ややアラブ寄りの目から見たスーダンのニュースです。
「反乱軍は、外国の計画を実行しようとしていた。
誰が武器や車を持ち込み、誰がそれを支払ったのかと
聞きたい」と大統領は群衆に言った。
独裁者は、弁が立つ。宗教が違う他民族を虐殺するのは、
彼にとっては善で、虐殺を非難する外国は悪。
ちなみに、スーダン政府の武器や兵器は、中国が
石油と引き換えに提供しました。↓
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「今日のカミカゼ、明日のアラブ」は、アラブ各国を転々と
しながら、明日の世界を模索します。
ジュンヌ・アフリック・コムより
“勝利”を祝う政府の呼びかけに応じ、ダルフールの
反乱軍によって引き起こされた土曜日の攻撃に抗議して、
数千人がハルツームでデモを行った。スーダン・オマル・
エル・ベシルは、ダルフールをユダヤと十字軍の手先と
形容している。
旗を振り幟をかかげた群衆が、オマル・エル・ベシルの
演説を聴くために軍司令部に押しかけた。スーダン政府は
スーダン西ダルフールの反乱軍と5年間戦っている。
警官と兵士の警護のもと、軍建物の周りの道は遮断
された。演説が聞こえ始めるとデモ参加者は、踊り
(イスラム教の)聖歌を歌った。
「反乱軍は、外国の計画を実行しようとしていた。誰が武器
や車を持ち込み、誰がそれを支払ったのかと聞きたい」と
大統領は群衆に言った。
スーダンは、ハリル・イブラヒムを逮捕に導くための情報に
250,000ドル支払った。彼は平等と正義の運動(JEM)の
党首で5月10日のハルツームに対する激しい攻撃を指揮
した。
「ハリルはイスラエルの手先だ」とベシル大統領は宣言
した。「ハルツームはユダヤ教と十字軍に身売りする者に
統治されることはできない」
「彼のせいで女や子供がオンドュルマンで殺された」と、
軍服の大統領は続けた。
軍によれば市民34人を含む222人がJEMの攻撃で殺された。
「われわれはハルツーム、首都、オンドュルマンからすべて
の謀反人とその手下に伝える。われわれは勝利した」
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それからスーダン野党第1党イスラミスト、ハッサン・アル・
トゥラビが、関与しているとして逮捕されました。トゥラビは、
ベシル大統領の右腕でしたがその後敵となり、何度も逮捕
されています。しかし今回はすぐに解放されました。
JEMのリーダー;ハリル・イブラヒムはかつてトゥラビ氏の
支持者だした。政府はこの2人はいつも協力しあっていると
見ていますが、ハリルは否定しています。
JEMは紛争の場所をダルフールから首都ハルツームに
移すと言っています。
政府は戦う用意があるが、しかし話し合いにはいつでも
応じると言っています。
また、つねにチャドが反乱軍に関与しているとしている
スーダン政府は、チャドとの国境を封鎖し、外交関係を
絶ちました。チャドは否定しています。
登録は以下のページから。
http://www.mag2.com/m/0000164846.html
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日本のお姉さんの意見。↓
オマル・エル・ベシルって大統領は、もうずっと前から
(リビアの力を借りて)、クーデターで、スーダン政府を
転覆させてから、ずっと独裁者なんだけど、スーダンには
ざっくり分けるとイスラム教徒のアラブ系とキリスト教徒の
アフリカ系(デンカ族)がいる。スーダン政府は、キリスト
教徒を無視して、スーダンの政治はイスラム式でいくと
勝手に法律を作ったので、南のスーダン人が怒って
ずっと内戦をしていた。ハルツームの近くのダルフールには
別の民族が住んでいて、キリスト教徒が多い。
スーダン政府が彼らを虐殺するから、世界中が非難して
いるだけなのに、ユダヤ教と十字軍の戦いということに
なっている。西ダルフールの民族が怒っているのは、彼らが
大勢虐殺されたからなんだけど、そういうことは、
独裁者にはどうでもいいことのようだ。