中国「パンダ保護研究センター」がある臥竜など3地区と連絡が取れず、同県だけで約6万人の安否が不明 | 日本のお姉さん

中国「パンダ保護研究センター」がある臥竜など3地区と連絡が取れず、同県だけで約6万人の安否が不明

<中国大地震>死者9219人、倒壊50万戸 救出難航

 【重慶・鈴木玲子】中国四川省で起きた12日の大規模地震で、中国民政省は13日、死者が周辺の重慶市や甘粛省などを含め9219人となり、倒壊家屋が50万戸余りに上っていることを明らかにした。新華社通信が報じた。四川省綿竹市では今も1万人が生き埋めになっているといい、犠牲者数はさらに増える見込みだ。

 震源地の四川省アバ・チベット族チャン族自治州ブン川(ぶんせん)県では3分の1の家屋が倒壊した。道路や通信が寸断されているために被害の詳細は確認されていない。「パンダ保護研究センター」がある臥竜など3地区と連絡が取れず、同県だけで約6万人の安否が不明のままだ。また、臥竜周辺を訪れていた英国人15人と連絡が途絶えているという。これとは別に同州茂県で観光バスが土砂崩れに巻き込まれ、37人が死亡した。

 一方、1万人が生き埋めになっているとされる綿竹市は、ブン川県の東約30キロに位置し、市内の中学校など2校の校舎が倒壊したほか、多数の家屋が崩れている。現地は雨が降り続いているため、2次被害の危険性もあり、救出作業が難航している。

 犠牲者は四川省だけで8993人に上っている。隣接する甘粛省で132人、陝西省で85人の死者が確認されたほか、重慶市などでも犠牲者が出たと報告されている。

 甘粛省徽県では13日未明、四川省成都市に向かっていた貨物列車(40両編成)が脱線した。13両に積まれていたガソリンの缶が車両から落下し、一部が炎上した。地震でがけ崩れが発生した影響で線路がゆがみ、脱線したとみられる。爆発の可能性もあるため、付近の住民が避難した。

 四川省入りした温家宝首相は12日夜、同省都江堰市の校舎倒壊現場を視察した。震源地のブン川県に入る道路が寸断しているため、都江堰市で指揮を執り、「一分一秒を争って人命の救助に当たってほしい」と指示した。

 被災地には人民解放軍や
武装警察の計約1万6000人が投入されているほか、新たに約3万4000人の兵士らが周辺地域から派遣される予定という。

5月13日12時52分配信 毎日新聞

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080513-00000059-mai-cn