「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」  | 日本のお姉さん

「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 

「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
   平成20年(2008年)5月13日(火曜日) 参
      通巻第2184号 

 四川省大地震は人災ではないのか? 犠牲が多いのは手抜き工事
  次はいよいよ「三峡ダム決壊」のシミュレーションに現実味が急拡大している
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 最悪の事態へ向けて微動が始まった。
 三峡ダムの貯水が始まって、すでに記録されただけで地震は200回を越えている。貯水池は重慶から上流の広い流域。
昨日、大地震に襲われた四川省成都、都江堰、北川県などを含む。

 貯水が155メートルに達した(ダムは185メートル)。
 水没した上流域で過去2年間に何が起きたか?
 地層の緩い箇所は土砂崩れ、崖崩れ、陥没。
 また地層には地表から見えなかった洞窟や鍾乳洞や、ぽっかりと穴が空いた場所があり、ここに貯水水が流れ込み、土砂崩れ、地盤の崩落を誘発した。
付近の住民が体感しただけでも200回を越える地震があった(拙著『崩壊する中国 逃げ遅れる日本』(KKベストセラーズ。24p-27pを参照)。

 今度の事態は早くから予測されていた。
率直に言って、人災である。
 犠牲の数が多いのは学校や工場の倒壊が原因だが、多くの建物は日本のような耐震構造ではなく、もともと建築基準法さえ守っていない、大胆な手抜き工事によるものであろう。

 成都には四回ほど行ったことがある。イトウヨーカドウは三店舗、すぐに閉店したそうである。
 都江堰は、古代中国の灌漑設備が残る観光の名所でもあり、さらに北へ行くと日本の農耕文明に酷似した太陽信仰の「三星堆遺跡」が広がる。嗚呼、あのあたりも地震の被害に襲われたのだろう。
 眉山も、もっと北東部の九寨溝にも被害が及び、また三峡ダムの立ち退きで流民の流れ込んだ重慶市にも被害が及んでいる。
     □
(読者の声1)四川省を中心に大地震が中国を襲いました。
震源地四川省の大半は元々チベット民族の故地。そこにシナ人が我が物顔に入植し、チベット人を奥地に追いやり自領としました。
チベット人となごやかに暮らしていたパンダが、この度コキントウから命じられた日本行きを拒絶した意思表示を体現した大地の鳴動にしては、その怒り方は尋常ではありません。
チベット人弾圧の前科者、筋金入りの少数民族抑圧者の巨傀(オオエ流には巨塊)コキントウによる再びのチベット人大虐殺と大獄に大地のカミがいたく憤怒したのです。
キリスト教神話にある、天から熱い硫黄が降ってすべての人は焼け死に街は一瞬のうちに廃墟と化したソドムとゴモラの世界の無惨が、シナ人には大地の底から訪れたのです。

今年3月シナ人が制圧したウイグル人地域も巨大な地震に襲われました。
カミの存在を信じず荒魂を鎮めるすべも知らないシナ人は、中共政権が過去五十八年間に亘って惨殺迫害したチベット人(150万人)とウイグル人(数十万人)のその数百数千倍が、割れた大地に呑み込まれ、立ち起こった業火に焼かれ、生きながらに瓦礫の下に埋められて行くでしょう。
中共政権が占領し植民地化しているチベット・東ウイグル・南モンゴル・延辺朝鮮の各民族地域の大小の騒擾は、シナ人・中共武装警察間の騒乱と結びつき中共政権を根元から揺さ振ってゆく巨きな内乱となってゆくことでしょう。

カミの怒りは、北京の中南海一帯と上海のコウタクミン小屋のある市街を襲えばよいようなものを、無辜のシナ人が何億人巻き込まれ死んでもかまわないとの凄まじさです。斯様に人知を超えたカミの怒りは理不尽なものです。
北京五輪大会の象徴である鳥の巣城は数本の支柱の溶接の潰えにより瓦解してしまう代物です。
五輪開会中にカミの怒りは頂点に達し、更なる惨禍がそこを訪れた世界の人々にも降り掛かることでしょう。
カミの処罰は無慈悲で無際限なのです。
        (HN生、横浜)

(宮崎正弘のコメント)昨晩、或る会合がありました。六時15分、定刻前につくと、先に花岡信昭さんがいて携帯電話でニュースをチェックしている。
「えっ、四川省で大地震のようです。死者20名以上」と第一報が入りました。
 そこへ石平さんがあらわれたので、早速ニュースをつたえお見舞い。気が気でなくなりました。石平さんは、いうまでもなく四川省の出身。
そうこうしている裡に死者の数が猛烈に増えて行きます。
 黄文雄氏がすかさず、「これ三峡ダムの影響じゃないの?」
 「三峡ダムが決壊すれば下流域400万人が犠牲になる懼れがある」と小生。飲み会もそこそこに解散となりました。
 これからのニュースのチェックポイント
(1)派遣された九千人の軍が何をするか
(2)インターネットから漏れてくる本当の被害実態
(3)強奪、匪賊の跋扈
   ♪
(読者の声2)「正論を聞く集い」があります
講  師 :西村眞悟(テーマ:日本再生へ向けて)
日  時 :5月15日(木)18:30~20:30
場  所 :大手町サンケイプラザ3F  東京都千代田区大手1-7-2
お問合せ :正論の会 TEL:03-3505-6585
費  用 :一般1500円、学生1000円   
どなたでも予約なしでご参加出来ます。
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
   平成20年(2008年)5月13日(火曜日)弐
      通巻第2185号  速報版(10時)

速報
 四川省地震、ただいま死者の数は9219名。新華社は一万と発表。
  九寨溝でも江蘇省からの観光団44名が不明
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  四川省地震、ただいま死者の数は9219名(13日午前7時)。倒壊家屋50万戸、北川県では80%、新県城では60%の建物が倒壊した。死者の数は二万名を超えるだろうとする予測がなされている。

  観光名所の九寨溝で江蘇省からの観光団44名が不明。日本人観光客の犠牲がいまの段階で伝わっていないのは奇跡に近い(小生おととし、この場所を訪れているがチベット族とチャン族の集落が多い)。
 
 軍の異様な動き、その迅速さに注目したい。
 温家宝首相は国務院緊急会議を招集し、可能な限りの救援体制を組むように指示した。

 現場では四川省の消防公安が3000名動員された。
 軍は合計3万を成都軍管区を中心に動員される。とくに空軍パラシュート部隊6420名が現場に向かった。
パラシュートで降下し現場で救援の指揮をとる。

 13日早朝現在、人民解放軍は11760名、武装警察5000,輸送機20機が救援物資を積み込んで各地へ飛びたった。
 北京五輪を前にした国家非常事態への対応を注目しておくべきだろう。これは中国の軍隊の機動性、即応戦力の実力が同時に試されているからだ。


(読者の声1)いやぁ、驚きました。四川大地震の原因は三峡ダムですか!
中共にとってその隠ぺい工作が被害者救出よりイの一番ですね。
米の監視衛星の映像分析で、その因果関係が推定されたら真相が浮かび上がるでしょう。
   (有楽生)

(宮崎正弘のコメント)唐山地震は今朝のNHKが24万人が犠牲などと根拠のない、数字を挙げていました。NHK元記者の渡部氏は犠牲80万、黄文雄氏は50万人が犠牲と言っております
 
唐山では、現場で瓦礫に埋まって助けを求めている人の腕から時計をもぎ取るなど略奪の限りが生まれました。
 四川省の地震の実相を知りたいですね。軍は救助しているのか、情報を封鎖しているのか、を含めて。
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  四川省大地震を予測した
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『中国は猛毒を撒きちらして自滅する』 (徳間書店、1680円)
『世界“新”資源戦争』 阪急コミュニケーションズ刊、1680円)。
『出身地でわかる中国人』 (PHP新書)
『三島由紀夫の現場』 (並木書房)
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