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光市母子殺害、広島高裁判決 (丸山公紀)
光市母子殺害事件で差し戻し控訴審判決が広島高裁で行われ、
被告に死刑を言い渡した。実に事件発生から9年を得て4度目
となる判決で初めての死刑宣告であった。犯罪被害者の権利意
識の高まりや厳罰化を求める世論を受ける形のものであるが、
被告の供述が差し戻し前の1、2審と現在とで変遷したことは
不合理とした高裁の判断は極めて当然の内容であった。
誰でもわかる筋道なのだが、被告の弁護団が殺意を否定する
論をつくることによって、かえって被告に自省の機会を奪って
しまったことは悔やまれる。弁護団は上告したというが、一体、
被告の人権の何を守ろうとしているのか、著しく弁護士の信頼
を損ねたことは事実である。
この裁判では一貫して亡くなった妻子の遺影を抱えながら法
廷に臨む遺族の本村洋さんの毅然とした姿に、心打たれるもの
があった。愛する人を一瞬にして奪われたその悲しみと無念さ
の深さはどんなに代弁しても代弁できないほど大きいであろう
が、本村さんの場合には妻子に「被告の死」を伝えることによっ
てのみ、生きる術と力を見出していたとしか言い様がない。
「決して喜ぶべきではないことで、厳粛に受け止めたい」の言
葉は非常に重い。本村さんが望むように「これが残虐な死刑を
下さなくていい、安全で平和な社会をつくる契機になればいい」
環境になってほしいと心から思う。
■リンク■
a. JOG(420) 裁判官がおかしい
反省もしない殺人犯たちに同情し、被害者遺族を無視する
おかしな裁判官たち。
http://
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西 村 眞 悟の時事通信
核弾頭ミサイルの照準を外せ・総理は何を言うべきか
No.344 平成20年 5月 8日(木)
西 村 眞 悟
中華人民共和国の主席である胡錦涛氏が来日して、昨日7日には首脳会談が行われた。会談内容については「総理が何を言ったか」について報道が為されている。しかし、「何を言っていないか」ということもまた重要だ。そこで、一点、これをなぜ言わないのか、と指摘したい。
それは、中共が我が国に照準を合わせて実戦配備している「核弾頭ミサイルの我が国への照準を外せ」ということである。
かつて米ソは、中距離核弾頭ミサイルを条約によって廃棄したが、中共はその条約の対象にはなっていないので、せっせと中距離核弾頭ミサイルの数を増やした。そして、中共は、北朝鮮との国境近くの基地通化(トンホア)に我が国に照準を合わせた核弾頭ミサイル「東風21」を多数実戦配備している。「東風21」は、一発の核弾頭は300キロトンで広島型の30倍の威力があり、射程は1700キロから2800キロで、日本のどこにでも打ち込めるのである。
日中首脳の話が、まずパンダから始まったのは致し方ないとしても。絶好のタイミングで上野動物園がパンダ死亡を広報したのだから。しかし、話のきっかけがどうであったとしても、「我が国に突きつけている核弾頭ミサイルを外せ」となぜ言わないのか。この一点を言わずに笑顔で首脳会談を終えて握手している姿は、結局次の如くではないか。「彼の強大に畏怖し、円滑を主として、曲げて彼の意に従順するときは、軽侮を招き、好親かえって破れ、終に彼の制を受けるに至らん」(西郷南洲遺訓)
相手を抹殺する武器を現に突きつけておいて、 何が「友好」か。何が「互恵関係」か。よくもしゃーしゃーと「オリンピックに来てほしい」と言えるものだ。この傲慢に対処するに際し、こちらは、まず、「その武器を降ろしてから言ってくれ」と冒頭一言ある、これ常識ではないか。したがって、日本側がこの常識通り行動し発言することができないと言うことは、異常なのである。独立国の政治家でありながら、属国根性をもって相手に接することは国を裏切ることであり異常である。今回の首脳会談のみならず、国会開会中に北京に伺候した多くの国会議員も、北京詣での財界人も、マスコミ人も、相手が突きつけている核弾頭ミサイルから顔を背け、「目をつぶれば世界はなくなる」を決め込んで「日中友好」で笑顔の握手を繰り返している。
しかし、繰り返して言う。「核弾頭ミサイルの照準を外せ」この一点を言わない首脳会談なら、しない方が良い。結局我が国が、西郷南洲の警告通りになるからである。
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<ケンスケ2>
コラム#2465「<先の大戦正戦論から脱する米国?(続)(その2)」を読みました。前にも申し上げたことですが、米英において、東アジア2大国の内中国の台頭を抑制し日本を支援する必要が、強く認識され始めていると言うことでしょうね。その為の過程として、南京大虐殺や従軍慰安婦問題の否定が必要になってきているのかも知れません。
その一方中国については、急速に軍備を拡張し、チベット人を虐待する存在としてのキャンペーンを推し進め始めているわけですね。東アジアに対する分断統治の姿勢についてはいささかも揺るぎはないというのが本当のところでしょうね。しかし福田康夫さんについては、下手をすれば汪兆銘と同等の評価を後世の歴史家から受ける虞がありますね。国際政治に対する読みが、あまりにも浅いように思います。小泉政権の一時期には、<米国によって>日本が英国と並ぶパートナーとして扱われていたこともありましたね。しかし今や完全に、20世紀の大半の時期と同じ、東アジア分断統治のバランサーに格下げですね。批判を受けなくなったと言うことは<良いこととは言えません。見下されていると言うことでもあるのですから。勿論リベンジの準備中には、相手に油断させておく方が良いとも言えますが。
<太田>
河野洋平衆院議長も伊吹文明自民党幹事長も、まるで中共の広報官みたいです。ね汪兆銘 は福田さんだけではなさそうです。なお、耳タコでしょうが、できるだけ議論には典拠を付けてくださいね。
<読者OM>
中国と日本は今後どうつき合うべきかなどについて、太田さんの考えを配信して欲しいです。
<太田>
毒入り餃子事件やチベット問題等を通じて、中共は典型的ファシスト国家であるという認識は、「ファシスト」という言葉を使うかどうかはともかくとして、広範な日本人が共有するところとなったのではないでしょうか。5月1、2日に実施された毎日新聞の世論調査によれば、より厳しい対中政策を望む日本人は51%と、より友好的な対中政策を望む26%の2倍に達しています。歴史を繙けば、ファシスト国家に対し、自由民主主義国家がどう付き合うべきか、様々な教訓を見出すことができます。さはさりながら、日本がこの中共とどう付き合うべきかなど、日本が米国の属国であることに日本人が甘んじている限り、考えたところでむなしい限りである、というべきでしょう。なお、日本が米国から自立を果たすためにも、歴史の見直しは避けて通れないのであって、例えば、トルーマン米大統領は、日本に原爆投下をした戦争犯罪人であるという認識を日本人ははっきりと持つ必要があります。
ただしその一方で、トルーマンがマーシャルプランの推進等いいこともやっていることを忘れてはなりません。この関連で、建国直前のイスラエルを米国が承認すべきかどうかをめぐって、承認を主張するトルーマンと、承認に反対し、パレスティナを国連の信託統治領にすることを主張する国務、国防両省とが対立したエピソードがワシントンポストに出ていたのでご紹介しておきます。
承認反対派は、60万人のユダヤ人のために3,000万人のアラブ人を敵に回し、石油の確保も危うくするのかという、現実主義を振りかざしたのですが、その上、彼らの多くは反ユダヤ人意識を共有していたのです。時の国務長官マーシャル、国防長官フォレスタル(James V. Forrestal)、そして国務省のケナン(George F. Kennan)、ニッツ(Paul Nitze)、アチソン(Dean Acheson)ら錚々たる俊秀が一致して承認反対を唱え、トルーマンの意向を無視して米国連大使が国連で信託統治領化に賛成票を投じるなどというドタバタ劇の末、トルーマンがついに我を通し、1948年5月14日、ベングリオン(Ben-Gurion)がイスラエル独立宣言を行った11分後に、米国は世界の先鞭を切ってその独立を承認するのです。いかに直前までもめたかは、本件に係るトルーマンが署名した訓令の写真を見ると、二箇所も手書きの訂正が加えられていることからもよく分かります。
果たして、米国の国益に照らしてこのトルーマンの決断が適切であったのかどうかは、恐らく永久に分からないでしょうが、彼の決断は、米国が、その反ユダヤ人意識を最終的に克服する契機になったことは間違いなさそうであり、この限りにおいて、トルーマンは高く評価されるべきでしょう。
<新規有料購読申し込み者>
いつもお世話になっています。sophyでございます。アメリカの大手IT企業に勤めていますが今は日本駐在です。政治に関してはまったくの素人ですがブログで勉強させていただいています。私のSMSのメンバーもよく訪問しているようで、今後とも、よろしくお願いいたします。
<アミダ>
朝木市議の転落死事件についての先生のブログ(コラム#195~)を少し読んでみたのですけど、まさか自分も同じように殺されるのではないかと、びくびくしているこの頃です。と言うのも私は大学一年の時の学園祭の終了以後、創価学会の活動に疑問を持ち、と言うか、はっきりとした理由を自分自身自覚しないまま、彼らの活動や“信心”についていけなくなり、脱落(退転)してしまったのでした。精神分裂病をほどなく発病し、28年間闘病生活しているのですが、最近新薬を処方してもらい、大分持ち直すことができほとんど寛解に近いところまで回復しております。正気に戻るにつれ、今まで創価学会を批判しても、きちがいの戯れ言と捨ておかれたものを、今では家族を含め、周りの学会員たちが、妙に殺気立ってきているのを不気味に思っていました。もちろん学会の問題はよく理解していますし、ほかの掲示板でも、学会の信心について批判等を書き込むこともしています。
朝木市議のようなことが自分にも降りかかってくるのではないかと思うと病気で孤立した今の私には、もしもの時には太田先生に助けを求めることしかできません。主治医の診断ではかなり軽快していると言われ、自分もかつてなく正気になってきたと思うものですから、これまでのように単なる妄想と片付けられないので、本当にもしものときには、よろしくお願いします。病気ですから私の創価学会批判を許してくれ、とは言えなくなり、シビアな反応が見られるので、もしもの時のために、こうして先生あてに文章を残しておきたいと思った次第です。
追伸:東村山の闇、早速注文しました。これで太田先生の有料メルマガ購読申し込みが、経済的に先延ばしにしなければなりませんがお金がたまったら、少しでも早く購読します。よろしくお願いのほど。
<太田>
このメール、ハンドルネームでコラムに転載させていただきます。
<アミダ>
創価学会を封じ込めるのに使えるのであれば、公開してもかまいません。私の経験や知識で役に立てるのなら、どうぞお役立てください。と言いましても、私の知識、経験は非常に限られたしかも貧弱なものでしかないので、先生のご期待にはこたえられないかもしれませんが。チャンネル桜を二年ばかり見ておりまして、真正保守派に期待する私ですが、どうして安倍晋三さんなんかが、公明党を一緒に政治ができるのか、日本人の伝統や歴史文化を最重要とする保守政治家が、天皇陛下を平気でないがしろにするような創価学会・公明党と手を組めるなんて、どのように理解するべきなのでしょうか。政界再編で公明党を外してしまってほしいとさえ思います。太田先生は、政界再編になったら、保守派に入りますか、リベラルに入りますか、それともほかの選択をされるのか、お聞かせください。
<太田>
私は、創価学会という宗教団体そのものに対しては、カトリック教会等に対してと同様、さほど否定的見解を抱いているわけではありません(コラム#1197、1198)。あくまでも、創価学会が公明党という看板を掲げて政治活動を行っていること、しかも現在、自民党政権を支えていることを問題視している、という風にご理解下さい。
話は全く変わりますが、東国原宮崎県知事よりも、橋下大阪府知事よりも、蒲島熊本県知事よりも、もっともっと皆さんに知って欲しいのが、八面六臂の活躍をしている三村伸吾青森県知事 。
私が東北の局長、彼が衆議院議員(自民党じゃなかったところがエライ!)をしていた頃からの友人です。三村知事と青森県をどうぞよろしく。
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