イスラエルからのニュース(シオンへの架け橋)
2008年5月4日(日)
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*金曜朝に警察がオルマート首相を事情聴取。今回の汚職
疑惑は非常に容疑が濃厚で、首相が辞任に追い込まれる
との見方も。野党からは「オルマート政権は終わり」との声
が出ている。(H,P,Y)
*米国のライス国務長官がイスラエルを訪問し、土曜日に
オルマート首相と会談。イスラエルに道路封鎖の撤去など
を要請した。月曜まで滞在し、アッバス議長やイスラエル
閣僚と会談する。(H,P,Y)
*ジェニンで自治政府の武装治安部隊約600人が展開を
開始。ジェニンの治安維持は自治政府の実力の試金石
となる。(P,H,Y)
*大富豪のゲイドマーク氏が立ち上げた社会正義党に、
年金党から3議員が移籍すると正式発表。ゲイドマーク
氏は政権に参加してディアスポラ担当相に就任を目指す
考えを示した。(P)
*米、ロシアなど世界の主要6ヶ国の代表がロンドンに集ま
り、イランに新提案。核開発停止の見返りに利益を供与
するとの内容。(P,Y)
*ボリビアでジープの事故があり、イスラエル人旅行者5人
が死亡。遺体は今朝にもイスラエルに搬送される見込み。(H,Y)
*自治政府のアッバス議長が木曜日にヨルダンの病院で
緊急の心臓治療。ブッシュ大統領との会談結果が予想
外に悪く、精神的ショックを受けたのが心臓不調の原因
だとヨルダン紙は報じた。(H)
*反シオニストの英国ユダヤ人が作成した建国60周年に
反対する声明文で、イスラエルとパレスチナの国家統合を
提案しているため、多くの反シオニスト指導者が署名を
拒否していることが判明。(P)
2008年5月5日(月)
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*22歳のイスラエル人女性旅行者がペルーで死亡して
いるのが発見された。テロではなく通常犯罪だと見られ
ている。(H,P,Y)
*マズズ検事総長ら捜査関係者が、オルマート首相に対
する捜査結果を早期に発表するとの声明。首相の後任
候補の一人とされるリブニ外相は「早期に明白な結果が
出ることを望む」と語った。(H,P,Y)
*ヒルクソン元財務相を汚職や詐欺の罪で起訴する方針を
マズズ検事総長が国会議長に伝えた。議員である元財務
相が議員不起訴特権を申請するかどうかに注目が
集まっている。(P,Y,H)
*ライス国務長官がリブニ外相と会談し、入植活動に懸念を
表明。また、自治区のラマラでもアッバス議長と会談した。
(P,H)
*英国諜報機関MI6の長官がイスラエルを訪問し、モサドの
長官と会談へ。イラン対策での協力が目的の一つと見られ
ている。(H)
*イランの最高指導者ハメネイ師が、イランが西欧諸国の
圧力で核開発を中止することは
ありえないとテレビで演説。
(P)
*ガザに救援物資や燃料を運ぶトラックにパレスチナから
激しい砲撃。 トラックは引き返した。ハマスは燃料を独占
して一般への提供を抑える一方で、警察の車を使って
市民の無料輸送を始めた。(P)
*ガザの国連救援事務所が、搬送用トラックの燃料不足を理
由に食糧配給を中止。65万人の受給者の生活に重大な
影響か。(Y,P)
*ガザからは引き続きカッサム
砲撃。日曜には7発が着弾し、
うち1発は市場を直撃したため、
市民5人が病院に搬送された。(P)
2008年5月6日(火)
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*捜査関係者によると、オルマート首相に対する汚職容疑は
濃厚。報道規制のため詳細は不明だが、起訴される可能性は
高いもよう。首相の政治生命に重大な懸念が出ている。(H,P,Y)
*1976年のエンテベ空港における人質救出作戦の生録音
テープを国防軍が公開。劇的な成功と賞賛されたこの作戦
では、特殊部隊を率いたネタニヤフ元首相の兄弟が、ただ
一人の戦死者となった。(H,Y)
*パレスチナ国家の領土としてイスラエルから提案されたの
は、西岸地区の半分程度で受入れ不能だと、自治政府
関係者が苦言。(P)
*「電気自動車はテロと戦う武器」とペレス大統領。石油
依存は大気を汚染するだけでなくテロの危険も増すと
語った。(H)
*イスラエルから20日分の燃料を受け取ったとして、ガザの
国連の難民救援事務所が運用を再開した。(H)
*ヒズボラの戦闘員が、イランでイラク人を訓練していると
米国が発表。捕虜にしたイラクの反政府勢力が証言した
という。イランは事実無根だとして、米国とのイラク安定化
交渉を中止する構え。(P,Y)
*「国際アリヤーの日」に合わせ、盛大な移民歓迎式典。
世界23ヶ国から来た400人がベングリオン空港で出迎えを
受けた。(H)
*モディーンで政府の援助を受けた改革派ユダヤ教のシナ
ゴグが完成。正統派の反発を受け、8年越しの法廷闘争を
行っていた。(H)
*イスラエル人の7割が、5年以内にアラブ諸国の一つと
戦争が起こると予想。ユダヤ系市民もアラブ系市民も似た
率だった。(Y)
[情報源略号表]
P=エルサレム・ポスト http://www.jpost.co.il/
H=ハアレツ http://www.haaretz.com/
7=アルツ7 http://www.israelnationalnews.com/
I=イスラエル・トゥデイ http://www.harvesttime.tv/israel_today/
Y=イディオット・アハロノット http://www.ynetnews.com/
( )内の記号が情報源。メディアにより掲載日が異なる場合もあり。
[転載・引用・再配布について]
教会活動等の非営利目的ならばOKです。ユダヤ人および
各宗教教派に批判的な文脈での引用はしないで下さい。
発行:「シオンとの架け橋」 http://www.zion-jpn.or.jp/
編集:石井田直二 naoji@zion-jpn.or.jp