「首相が胡主席を追及することはない」(外務省筋)ようだ。 | 日本のお姉さん

「首相が胡主席を追及することはない」(外務省筋)ようだ。

日中首脳会談 懸案置き去りの懸念

 中国の胡錦濤国家主席は6日、国家元首として平成10年の江沢民国家主席(当時)以来、約10年ぶりに来日し、7日に福田康夫首相と会談する。会談では日中両国が理性的、現実的に協力・協調し、ともに利益を得る「戦略的互恵関係」の強化を図っていくことを確認する。ただ、4日に会見した胡主席が中国製ギョーザ中毒事件や東シナ海ガス田問題の長期化を示唆したように、会談は両国間の諸懸案の解決に直接結びつかず、「日中友好」を演出するセレモニーに終始する懸念もある。(阿比留瑠比)

■チベット問題

 中国当局者は4日、チベット仏教の最高指導者、ダライ・ラマ14世の特使と広東省深●(=土へんに川)で非公式協議を行い、対話継続で合意した。

 政府は胡主席に福田首相の親書を送るなど、中国にダライ・ラマ14世との対話を促した日本側の働きかけが功を奏したものとみている。このため、首脳会談で福田首相は、ダライ・ラマとの対話の行方について説明を求め、何らかの進展があった場合はこれを高く評価する方針とみられる。

 チベット問題に関して福田首相は、「率直な意見交換がもし必要ならばの話だが、必要ならば、そういうことを率直に言い合えるような関係にするべく努力をしてまいりたい」(3月24日の参院予算委員会)とあまり議題に取り上げたくない心情を吐露していた。このため、「首相が胡主席を追及することはない」(外務省筋)ようだ。

■ギョーザ中毒事件

 中国製ギョーザ中毒事件に関しては、4月の高村正彦外相と楊潔●(=簾の广を厂に、兼を虎に)外相との会談で「一日も早い真相解明のため日中双方で捜査協力をさらに進めていく」ことで合意したが、首脳会談でもこれ以上踏み込んだ議論はされない見通しだ。「すでに刑事事件として捜査中の問題に、外交が口を出すのは難しい」(外務省幹部)という事情もある。

 また、中国の公安省が2月28日の記者会見で、冷凍食品から検出された殺虫剤について、「中国国内で混入された可能性は極めて小さい」と発表したことに対し、福田首相が「非常に前向きですね」と評価したことも事態進展の足を引っ張っている。中国側に、日本は中国のやり方、対応を是認したと誤ったメッセージを送ったためだ。

 別の外務省幹部は、「早い段階で福田首相が自ら中国側に『そんな発表には納得できない。日中関係に影響が出るぞ』と言うべきだった。そうしていれば、中国側も少しは対応を変えただろうに」と悔やむ。

■東シナ海ガス田

 共同開発の対象海域などをめぐり日中両国の主張が対立する東シナ海ガス田問題は、今回も目立った進展はみられそうにない

 これまでの協議で日本側は、日中の海岸線から等距離にある「中間線」をまたぐ、日中双方の海域での共同開発を提案している。一方、中国は沖縄諸島のすぐ西にまで広がる大陸棚の東端「沖縄トラフ」が境界だと主張。その上で、中間線付近の日本側海域での共同開発ならば受け入れるという姿勢を示したが、交渉はまだ折り合っていない。

 交渉難航の理由は、問題がエネルギー資源の確保だけでなく、どこまでが自国の領域かという主権問題でもあるからだ。

 中国側には、「譲歩すれば、胡政権が軍部や対日強硬派から突き上げを受ける」(日本外務省幹部)との事情がある。昨年の自民党総裁選で靖国神社参拝の有無を聞かれ、「(中国などの)お友達がいやがることはしない」と発言するなど、中国への配慮が目立つ福田首相の足下をみて「ガス田問題で無理しておみやげを渡さなくても日本側は困らないだろう」(同)との読みもあるようだ。

5月5日20時31分配信 産経新聞

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080505-00000920-san-pol

チュウゴクは沖縄諸島のすぐ西にまで広がる大陸棚の東端「沖縄トラフ」が境界だと主張。
ベトナムに対しては、チュウゴクとベトナムの海岸線から等距離にある「中間線」を主張。なぜならベトナム側からチュウゴクが主張する海域にベトナムの大陸棚が広がっているから。
国によって、主張を変えている。ようするに、領土を増やしたいだけ。