他の先進各国も支援を引き受けてくれるはずだけてくれるはずだと述べ、日欧などにさらなる支援を求め
<食糧危機>米政府が途上国に800億円追加支援
【ワシントン斉藤信宏】ブッシュ米大統領は1日、穀物など食糧価格の高騰で世界的に食糧危機の懸念が強まっていることを受けて、アフリカなど途上国を対象に7億7000万ドル(約800億円)の追加支援を実施すると発表した。米政府は4月にも2億ドルの緊急食糧支援を発表したばかりだが、食糧価格の高騰に抗議するデモや暴動が広がる中、追加支援が必要と判断した。支援には議会の承認が必要だが、実現すれば支援総額は計9億7000万ドルに達する。
食糧援助に加え、災害援助や農業技術支援も含まれる見通し。ブッシュ大統領は「G8(主要8カ国)と連携している。他の先進各国も支援を引き受けてくれるはずだ」と述べ、日欧などにさらなる支援を求めた。7月の北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)でも世界的な食糧危機が主要議題として取り上げられる予定。日本も約1億ドルの緊急支援を決めているが、米国の追加支援を受け、支援を増額する可能性も出てきた。 食糧支援については、4月の世界銀行と国際通貨基金(IMF)の合同開発委員会で、ゼーリック世銀総裁が国連世界食糧計画(WFP)を通じた5億ドル(約500億円)規模の緊急支援を提案するなど、国際社会も動き出している。 5月2日10時6分配信 毎日新聞 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080502-00000020-mai-int |