北朝鮮の全く誠意のない対応を見ると、非常に怒りを感じる。拉致も核も、人間の生命をないがしろにする
「対北追加制裁を」拉致被害者家族会が国民集会 2000人集まる
北朝鮮に追加の経済制裁を-。拉致被害者の「家族会」や支援組織「救う会」などは27日、東京都千代田区の日比谷公会堂で全国規模の国民大集会を開き、進展のみられない拉致問題の解決に向け、政府に対北圧力を強化するよう求めた。
会場には、約2000人が訪れ、韓国の拉致被害者家族も参加した。横田めぐみさん=拉致当時(13)=の母、早紀江さん(72)は「拉致も核も、人間の生命をないがしろにする問題。どちらも生命の問題として、一つの力となって訴え続けてほしい」と訴えた。 北朝鮮の核問題がクローズアップされるなか、家族には「拉致問題を動かすためには、『現状維持では駄目だ』という北朝鮮へのメッセージが必要」との思いがある。 「北朝鮮の全く誠意のない対応を見ると、非常に怒りを感じる。この怒りが大きな力の原点となり、みなさんとともに戦いたい」。家族会代表で、田口八重子さん=同(22)=の兄、飯塚繁雄さん(69)は、こう世論の支援を呼びかけた。 一方、米国では、北朝鮮のテロ支援国家指定を解除する議論が取りざたされ、近く新たな報告書が出される見込みだ。指定理由には日本人拉致問題が含まれており、指定継続を願う家族会は28日、再び訪米する予定になっている。 4月27日20時15分配信 産経新聞 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080427-00000935-san-soci |