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【石原都知事会見詳報】1 善光寺の聖火辞退「仏教徒として立派な姿」2008.4.18 18:00 http://sankei.jp.msn.com/politics/local/080418/lcl0804181802004-n1.htm

 石原都知事は18日の定例会見で、長野市の善光寺がの聖火リレーの出発式会場となるのを辞退したことに関連し「立派な姿勢。同じ仏教徒に対する共感で、一種の抗議としてこれを拒否したのは、むべなるかなと感じる」と話した。会見の詳報は以下の通り。

         

 「最初にひとつ私から申し上げることがあります。東京の緑化につながるマイツリー運動、街路に『私の木』を植える運動の寄付者の募集です。東京は緑のあふれる東京を目指して『緑の東京10年プロジェクト』に取り組んでおりますが、企業の皆さんひとりひとりが緑に関心をもって、緑化に参加する緑のムーブメントを東京全体に巻き起こすために昨年、『緑の東京募金』を創設しました。企業のご賛同を得て、これまでに1億円を超える募金が集まりましたが、募金してくれた皆さんの熱い思いを受け止めて、今後、海の森の整備や校庭の芝生化、街路樹の倍増に有効に活用していきたいと思っています」


 「今回、街路樹を100万本に増加する目標にむけて、平成20年度から『緑の東京募金』の新しいメニューとして、マイツリー、私の木を寄付いただいて植えていく事業を実施しますが、マイツリーとなる街路樹は、ケヤキなど背が高くなる木が1本で5万円、ツバキなど中程度の高さの木で1本1万円の街路樹を募金していただきまして、街路樹に募金者の名前とメッセージを記入したプレートを設置していきたいと思います。木が大きくなって、はち切れちゃったら鎖が切れちゃうんでどういうふうに(プレートを木に)とめるか、枝の根元にとめるとか、とにかく通行人も自分も通りすがりに眺めて、誰がどんな思いで木を植えたかわかるような仕組みにしたいと思っています。5月1日から募金を始めますので、緑のあふれる東京の実現を目指して、できるだけ多くの都民の皆さんに参加していただきたいと思っています」


「ケヤキはね、わりと早く育つんですよ。私、環境庁(長官)のときにね、悪名高い国道43号線、今でも大気汚染がちっとも軽減進んでないんだけど、首都圏みたいにやればいいのにやらないね、関西はね。国が指導しないから。だから、だいぶ前の話ですが、どうにもならんっていうんでね、3年計画じゃ遅いから1年でやっちゃえって決めましたらね、今は青々と茂って心理的には、非常に助かる。ケヤキは本当に早く伸びますんでね、そういったものを植えると随分印象が違ってくると思うんで。まあひとつ、皆さんも個人とは言わないから、会社に帰って少し金出せって言ってよ」



--来週、長野で聖火リレーが行われるが、今日、善光寺がルートから外してくれと正式に表明した。どう受け止めているのか。開会式の出席について進展はあるか

 「いや、こっちも進展してませんな。私はね、よく支那五族とか昔言いますがね、チベットの人たちがはたして、中国が主唱する中国の中に包括されるべき民族かどうか、別につまびらかにしませんしね、かといって、ウイグルの人だってね、ほかの民族だってありがたがるかわからんけども、多少、大国主義ってのには無理があると思いますよ。しかもチベットの問題はね、議員のころから関心もって、ダライ・ラマと非常に親交があった。それだけども、どの国に何遠慮しているのか知らんけども、ダライ・ラマがやってくると、政治活動するなということで、都庁に行かせないとかね、かと思うと、民主党の議員が静岡県でやった大会に出たりして、とんちんかんな話だけども。私が彼と会っても別に何のインパクトにもならないでしょうが」

 「今度日本人になったベマ・ギャルボくん、昔から知ってましてね、いろんな情報を聞いてましたが やっぱりこの段になって、チベットにみんながああいう形の関心を持つというのは遅きに失した話でね。やっぱり気の毒ですよ。文化も民族も違う人間がね、とにかくひとつの独裁国家の中で束ねられていくというのは。

しかしね、遅きに失したけども、相変わらず無視が続くよりかは、良かったと思いますがね。やっぱり国内の問題だから、中国政府がどういう風に緩和して収縮、吸収していくのか、予測がつきませんな」


--抗議活動自体が五輪とからめられているが

 「こういうきっかけをとらえなかったら、チベットの問題は世界的な注目は浴びなかったんじゃないですか。そらね、こういう機会をあえてとらえてああいう運動を展開することの善しあしは別にして、しかし、やっと聖火リレーのおかげで、あの混乱のおかげでチベットの窮状がわかってきたわけでしょ。既存の事実として、鉄道が敷かれて、民族浄化かなんか知らんけど、とにかくチベット人そのものの血を希薄にするみたいな運動が実際に行われているわけだから」


--抗議活動自体は致し方ない部分もある

 「そう思いますね、私、チベット人の立場になってみれば

 「この問題、本当に誰も関心持たなかったね。アメリカ人なら俳優のリチャード・ギアだけでね。あの人も仏教徒だそうだけども。それに関心なしにね、宗教こえてもね、一つの独自の文化、長い伝統を持った文化、民族ってのが大きな政治の力でね、混交して淘汰(とうた)されていくってのは、本当に私にとってみたら、見るにしのびない話と思いますね



--チベット問題をめぐり、善光寺は同じ仏教者として聖火リレーのために施設を提供できないと判断したが、それについて

 「そりゃ、善光寺さんとしては立派な姿勢ではないでしょうかね。つまり、仏教徒というある精神的なアイデンティティーを踏まえてですね、チベットに対する同情というか。しかもやっぱりそれは、一種の聖域ですからね。紛糾で壊されたりしたら困るでしょう。そんなものはむしろ、2次的な問題でね、一つの本山である善光寺が同じ仏教徒に対する哀れみというか共感というか、一種のプロテスト(抗議)としてこれを拒否したというのは、むべなるかなと私は感じますけれども」