アンチCNNソング 注目集める-動画付で配信
米CNNのコメンテーターが「中国人は悪党だ」と発言したことなどをめぐって中国で反発が広がっている。18日付の英字紙チャイナデーリーによると、このほどウェブ上でCNNを批判する曲が発表され、注目を集めているという。
この曲を作詞したのは慕容萱という名前の人物。同氏が中国語で歌っており、演奏時間は3分超。ポータルサイトの新浪網や投稿サイトの「You Tube」などで動画付で配信されている。
曲は米CNNのニュースサイトを背景に「ある日、チベット騒乱に関する写真をウェブ上で見た」と始まる。そして「CNNは真実を報道すると誓っているが、これはうそだと分かった」「同じことを繰り返して報道すればうそもまことになる」と続く。その上で「ない知恵を搾り出し、うそをつくCNNみたいになってはだめだ」と呼びかけている。同紙によると、新浪網では17日午後7時現在で延べ16万回視聴されたという。
CNNをめぐってはコメンテーターのジャック・カファティ氏が「中国人は悪党で、中国製品はがらくただ」などと発言したことから中国で反発が広がっており、外交部が同社に謝罪を求める騒ぎに発展している。(編集担当:麻田雄二)サーチナ・中国情報局
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080418-00000011-scn-cn
チュウゴクには他の国よりは、悪党が多くて、
チュウゴク製品は他の国よりは粗悪な物が多い。
全部のチュウゴク人が悪いんじゃないし、
全部のチュウゴク製品が悪いわけじゃない。
2007年2008年の段階では、歯磨きには、安物の毒が入って
いたし、ギョーザには猛毒の農薬が入っていたし、
チベット人は140人殺されて1300人が拘束されている。
だからCNNの言うことは、ウソではない。
しかし、13億人のチュウゴク人全員が悪党だとは限らない。
チュウゴク人は怒っているけど、「同じことを繰り返して
報道すればうそもまことになる」ってチュウゴク共産党のことかと
思った。by日本のお姉さん
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中国「謝罪不十分」 CNN中傷発言を改めて抗議
【ニューヨーク=長戸雅子】米国のニュース専門ケーブル局CNNのコメンテーターが「中国人は小悪党」などと発言、CNNは16日までに「中国の人を侮辱するつもりはなかった」と謝罪したが、中国外務省は「謝罪は不十分」としてCNN北京支局の責任者を呼んで改めて抗議した。中国政府はチベット騒乱をめぐる外国メディアの報道ぶりを「偏向」と批判するキャンペーンを展開、これに沿った「反CNNサイト」も登場しているだけに、同局の「舌禍事件」は格好の攻撃材料となったようだ。
問題の発言は今月9日、北京五輪の聖火リレーが米サンフランシスコを通過したもようを同局が中継中に飛び出した。現在と数十年前の中国を比較するというテーマのなかで、同局のレギュラーコメンテーターであるジャック・カファティ氏が「米国は中国製の鉛をぬったがらくたや毒入りペットフードを輸入し続けている」「米中関係は確かに変わったと思うが、彼らはこの50年間、基本的に小悪党で無法者だった」と自説を述べた。 これに対し中国外務省の姜瑜報道官は15日の会見で「中国人民に対する悪意に満ちた発言を強く非難し、中国全人民に対する謝罪と発言の撤回を厳重に要求する」「報道倫理を著しく逸脱している」と抗議していた。 CNNは「発言はカファティ氏が中国政府に対して強く抱いている思いであり、中国国民に対するものではない。中国の人を侮辱する意図はなかった」などの声明を出して謝罪した。 しかし中国当局は「CNNはカファティ氏が報道倫理に背いたことをわびていない」「中国国民への誠実な謝罪が必要」と再度の謝罪を要求して問題の決着を避けており、CNNの対応も注目されている。 4月18日8時2分配信 産経新聞 |
【北京=矢板明夫】チベット騒乱をきっかけに、北京市民が自主的に立ち上げたとされるウェブサイト「アンチCNN」。西側メディアの“誤報”を微に入り細をうがち、中には写真までつけて詳しく説明している。西側の報道姿勢を激しく批判する論調は中国政府の最近の主張と、まったく同じだ。ところが、このサイト、23歳の中国青年が、自腹を切って短期間で作ったものという。このため、北京駐在の外国人記者の間からは、「それにしては立派にできすぎている」と、“半官製サイト”ではないかと、疑問視する声があがっている。
厳しい情報統制が行われる中国では、外国人向けのアパートや高級ホテルなどを除き、一般家庭ではCNNなどの海外テレビは受信できない。まして、チベット騒乱の起きた後しばらくは、新聞社の支局などでも受信障害が起き、見ることができなかった。当時、北京の外国人記者はみな自社のホームページすら開けないなど、情報収集に四苦八苦していた。しかし、サイトではCNNだけでなく、英BBC、独RTLなどの各国の“誤報”が、写真付きで紹介され、事実誤認の記事なども含め、計数十点が丁寧に並べられている。
「彼はどのようにしてこれだけの情報を集められたのか」。こうした疑問から27日の外務省会見でも質問が出された。秦剛報道官は「サイトは市民の自発によるもの」と強調、政府が協力しているのではとの「疑惑」を否定してみせた。
これが本当なら、よほどIT技術にたけたハッカーかも!?
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/china/133283/
高まるナショナリズム、世論誘導し対外非難強める
中国政府がチベット自治区での暴動や北京五輪聖火リレーの妨害を受けて、チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世(インド亡命中)や西側メディアの“歪曲(わいきょく)報道”への非難を強める中、国内のナショナリズムが高まってきた。対外非難には少数民族政策への国民の疑念をそらす思惑があるが、社会の不安定化や国際社会からの孤立化を招きかねない。
□文革の亡霊
「外国の祖国分裂勢力を撃破しろ。政府は強硬手段を取れ」
「米英帝国主義の害毒に目覚め、団結を」
インターネット上の書き込みには、西側を敵視した文化大革命時代のような文言があふれる。
暴動発生後、中国のチベット報道は国営通信、新華社の“大本営”報道に一本化され、「ダライ集団」が暴動を画策したと繰り返す。当局は米CNNテレビや英BBC放送などのチベット関連ニュースの映像を遮断し、偏向報道と非難する。
「外国の報道に誤りがあるのは事実だが、報道が規制されている国内メディアが真実を伝えていると言えるのか」。広東省の南都週刊の編集者がネット上にこんな評論を発表すると「南都は反中メディアになったのか」といった非難が押し寄せた。
編集者の「西側の中国への偏見の裏には優越感があるが、漢民族にも(チベット民族など)少数民族に対する優越感があるのでは」との問い掛けにも「抗日戦争以来、中華民族は一つだ」といった反発が相次ぐ。
□責任転嫁
中国メディアには、これまでの少数民族政策を反省する言論は一切載らず、世論も影響を受ける。中国の著名な民主活動家、劉暁波氏は「宗教の意義を理解しない唯物主義の共産党によるチベット政策の失敗を露呈した」と政府を批判する論文をBBC中国語サイトに発表したが、国内の中国人はアクセスできない。
中国外務省の姜瑜副報道局長は会見でチベット騒乱に関し「民族や宗教、人権をめぐる問題ではなく、反分裂、反暴力の問題だ」と強調した。しかしチベット情勢に詳しい作家の王力雄氏は「政府はチベット政策の失敗を認めたくないからダライ・ラマや外国メディアに責任転嫁している」と指摘する。
ロンドンやパリなどでの聖火リレーを妨害した人々の多くは、中国の人権問題を重視する地元市民らの非政府組織(NGO)であることを中国メディアは伝えず、すべて「チベット独立勢力」の仕業とする。これも人権批判に矛先が向くのを避けるためのようだ。
□民族差別
こうした世論誘導が「中国で対外的にはナショナリズムを、国内的にはチベット民族に対する民族差別を強める」(王氏)結果を招いている。
中国では2005年、小泉純一郎首相(当時)の靖国神社参拝などをきっかけにナショナリズムがエスカレートし、大規模な反日デモが発生。中国当局は社会の不安定化を懸念し、日中関係を改善しつつナショナリズムを沈静化させた。
8月の北京五輪は、中国が開放性や友好姿勢を世界に示す絶好の機会。だが再び狭量なナショナリズムが暴走すれば失敗する恐れがある。王氏は「世界が、この国はまだ国際社会に入れないと感じてしまう危険がある」と強い懸念を示した。(北京 共同)
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/138702/