太田述正コラム#2412
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日本は早くも1934年の時点でローズベルトが意図的に日本を挑発していることに苦情を申し立てていた。1940年にはローズベルトは、支那を攻撃してはいたけれど米国とは戦争状態になかった日本に対し、支那の空軍基地から米国の航空機を用い、必要に応じて米国の操縦士を乗せて、爆撃する計画策定に乗り出していた。1941年には日本政府は米国のハワイにおける軍備強化に抗議している。当時グルー(Joseph Grew)駐日米大使は、このような状況を受け、真珠湾に奇襲をかけるという噂が日本で流れていることを本国に報告している。ちなみに、ローズベルトは、基本的に木と紙で出来ている日本の住宅が火がつけばよく燃えることから、日本の都市を焼夷弾で爆撃することを考えていたのに対し、真珠湾は純粋に軍事的な標的だ。にもかかわらず、米国は眠りこけていて全く戦争に対する備えができていなくて、卑怯極まる攻撃を受けて仰天した、という神話が創作された。ローズベルトには日本と交渉するつもりなどさらさらなかった。
1941年の10月、彼は航空機だけで1000億米ドルにのぼる新軍備拡張計画について、情報のリークを始めた。グルー大使は再びローズベルトに対し、日本を米国との戦争へと追い詰めていると警告を発したが、ローズベルトは戦争準備を継続した。
真珠湾攻撃が行われる前日、ローズベルトは天皇に交渉を呼びかけるメッセージを送ったが、彼はそれを中華民国の駐米大使に向かって読み上げ、記録に残すものとしては悪くない」と思うと伝えている。
3 ベーカー本の波紋
ロサンゼルスタイムスの書評子は、「ベーカーは、自分達が大好きな先の大戦を批判したと米国民を激怒させるだろう。しかし、ベーカーは風聞をもとにこの本を書いたわけではない。それどころか、この本は典拠に基づいており、脚注や参照文献だらけだ。・・読者は自分で判断するほかない。とにかくこのHuman Smokeを読んで欲しい。この本はあなたが自分の生涯で読むもののうち、最も重要な本の一つになるかもしれないからだ。」と記しています。
今後の米国における波紋に注目したいと思います。
4 私のコメント
ベーカーは、前衛的な作品を多数モノしているところのシリアスなベストセラー作家です。その作家が、もっぱら資料をして語らしめる自己禁欲的なノンフィクションを書いたところに、私は彼の意気込みを感じます。ただし、私が違和感を覚える部分がないわけではありません。ベーカーが、熱心な戦争反対論者達と積極的にユダヤ人等の難民に手を差し伸べた人々とがおおむね重なり合っていると指摘しているらしい点は、事実その通りなのでしょうが、ナチスドイツに対する正しい対応はガンジーの平和主義だと示唆しているらしい点には私は全く同意できません。
またベーカーが、戦前の英米をalliesと表現している点についても、当時英国が依然米国の潜在敵国ナンバーワンであった史実に照らせば、(ベーカーはこのことを知らないのでしょうが、)呆れてしまいます。これらのマイナーな点を除けば、ベーカーがこの本で訴えたいことは私のかねてからの持論と全く同じです。
さて、ベーカーの本の内容のかくも断片的な紹介だけからもお分かりのように、戦前の米国は、有色人種やユダヤ人に対する人種差別意識に凝り固まると同時に共産主義には大甘という度し難い国であったのに対し、戦前の英国は、というか少なくともチャーチルの世界観は、人種差別意識がなかった点といい、共産主義に対する厳しい見方といい、ファシズムを共産主義に対抗するより小さい悪(lesser evil)とみなしていた点といい、戦前の日本の朝野が抱いていた世界観と瓜二つです。だから、日英が提携し、これに更に米国が加わる形で自由民主主義陣営の結集が図られ、ファシズムの暴走を押さえこみつつ、ファシズムを利用しながら、ソ連や国際共産主義に対抗して行くというというシナリオが実現する可能性が理論的にはあったのです。このシナリオが実現しなかった最大の原因は、米国の指導層が、共産主義に対し大甘であった上、支那の蒋介石政権にのめり込み、しかるがゆえに日本を敵視したためです。 そして副次的な原因は、ヒットラーがチャーチルや日本の指導層の理解を超える悪魔的かつ非合理な人間であったことです。米国に追い詰められた日本が1940年9月にヒットラーのドイツと同盟関係を結んだのは、今にして思えば大変な愚行でしたが、チャーチルだって、当時日本の首相であったなら、同じことをしていたことでしょう。(完)
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1 始めに
どうして中共の漢人大衆も反中国共産党人士を含む漢人エリートも、更には海外居住の漢人ディアスポラまで、世界のチベット世論に強く反発しているのでしょうか。コラム#2481でとりあえずの二つの理由を書き記したところです。第一は、中共当局がナショナリズムに毒された中共公定史観を中共の人々に教え込んできたためであり、第二は、「歴代支那王朝が衰退した原因の多くは、特定宗教・宗派の勃興(元末の白蓮教や清末期の太平天国)であり、滅亡した原因の多くは少数民族の侵攻(モンゴルや女真族)であったところ、チベット人は、再興しつつあるチベット仏教をひっさげ、広大な領域に盤踞している少数民族であり、チベット人が声高に自己主張を始めると、世界中の漢人(完全に漢人に同
化したかつての少数民族を含む)の目には、(その支配者が好きか嫌いかとは関わりなく、)支那「王朝」の一体性の危機至ると映り、反射的にチベット人、ひいてはその指導者たるダライ・ラマに強い反発を覚える、ということかもしれません。」と。しかし、ほかにも理由がないのでしょうか。
2 考えられる理由
(1)人権感覚の低さと秩序維持の重視
理由を解き明かす鍵は、二つあるのではないでしょうか。
2007年に世界24か国で1,252人が死刑を執行されたが、そのうち中共はダントツの1位で公称472人を占めます。アムネスティ・インターナショナルの推計によれば、実際には8,000人以上であるとされています。
これは中共当局の人権感覚の低さ、秩序維持の重視の現れであり、死刑が多すぎるとの声が全く聞こえてこないところから、被治者である漢人一般もまた人権感覚が低く秩序維持を重視していると思われます。
このような漢人からすれば、信教の自由や自治を求めるチベット人にシンパシーを感じるどころか、彼らは秩序を破壊しようとする分子であると写っているのではないでしょうか。実際漢人らは、チベット問題で弱腰過ぎると中共当局を突き上げています。天安門事件に懲り、国際世論を懼れ、武装警察の投入はしても、軍の投入は控えている中共当局(典拠省略)を・・。
(2)超大国の国民としての自負
理由を解き明かすもう一つの鍵は、昨年までに、世銀によれば中共の購買力平価による国民総所得が日本を抜いて米国に次ぐ世界第2位に、そして米カリフォルニア大学によれば炭酸ガス排出量が米国を抜いて世界1位になったことです。
すなわち、良かれ悪しかれ、今や中共は実質的には米国に匹敵する経済超大国であるわけです。漢人が、それなのに、欧米諸国はどうして中共にそれ相応の敬意を払わないのか、と言いたくなったとしても無理からぬものがあると思いませんか。
分離主義者達に対しては、発展途上国にして独裁国家であれば、ジェノサイド的な対応をとることが普通ですが、先進自由民主主義諸国がこれに目をつぶる場合も少なくありません。自由民主主義国を標榜する発展途上国の場合に至っては、これらの国々の政府が分離主義者達に厳しい対応をとったとしても、欧米諸国からはほとんどお咎めがないと言っても過言ではありません。
各種分離主義者達に対し、自由民主主義国のインドは地域に戒厳令を布告したしたり地域住民の政治的権利や人権を停止することを習いとして来ましたし、NATOのメンバーであるトルコはつい最近まで何十年にもわたってクルド人の言語的民族的自治要求を圧殺してきました。民主的に成立したロシアのエリツィン政権やプーチン政権だって、ロシア人世論の圧倒的支持の下にチェチェンの独立要求に対し苛酷極まる対応をとり、これまでに75,000人の一般住民を殺害し、その首都グロズヌイを灰燼に帰しました。にもかかわらず、欧米諸国は、この間ロシアはサミット構成国へと「昇格」させています。(以上、
その上、ロシアの勢力圏であることにフランス以下が敬意を示して、先般のNATO首脳会議で、ウクライナとグルジアのNATO加盟は先送りされました(中共は自由民主主義国を標榜してはいませんが、既にこのロシアに匹敵する核保有軍事大国であると言えるでしょう。
しかも、前述したように、経済的には中共はロシアよりはるかに大国です。そのロシアも非自由民主主義国であったソ連時代に外国である・・しかも勢力圏とは必ずしも言い難かった・・アフガニスタンに侵攻した時には、欧米諸国は、さすがにモスクワオリンピックのボイコットという目に遭わせたけれど、中共が国内の分離主義者達を10数人(100数十人?)殺したくらいで、どうして北京オリンピックのボイコットを口にされなければならないのか、ということです(注)。(注)中共の漢人エリートは、海外留学経験があるような者を含め、チベット騒擾は、経済先進世界と原住民世界との紛争であるところ、米国の白人達によるインディアンへの対応等に比べ、はるかに中共当局はチベット人に良心的に対応している、という見解を抱いている者ばかりだといってもよまた、中共の漢人ネチズン達は、フランスでの聖火リレー妨害に腹を立て、フランス産品のボイコットを呼びかけて います。
3 終わりに
以上から、私は米ブッシュ政権及び米国の保護国日本の福田政権が、チベット問題で中共当局に対し、静かな外交に徹していることは、それなりに理にかなっていると思っているのです。
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日本は早くも1934年の時点でローズベルトが意図的に日本を挑発していることに苦情を申し立てていた。1940年にはローズベルトは、支那を攻撃してはいたけれど米国とは戦争状態になかった日本に対し、支那の空軍基地から米国の航空機を用い、必要に応じて米国の操縦士を乗せて、爆撃する計画策定に乗り出していた。1941年には日本政府は米国のハワイにおける軍備強化に抗議している。当時グルー(Joseph Grew)駐日米大使は、このような状況を受け、真珠湾に奇襲をかけるという噂が日本で流れていることを本国に報告している。ちなみに、ローズベルトは、基本的に木と紙で出来ている日本の住宅が火がつけばよく燃えることから、日本の都市を焼夷弾で爆撃することを考えていたのに対し、真珠湾は純粋に軍事的な標的だ。にもかかわらず、米国は眠りこけていて全く戦争に対する備えができていなくて、卑怯極まる攻撃を受けて仰天した、という神話が創作された。ローズベルトには日本と交渉するつもりなどさらさらなかった。
1941年の10月、彼は航空機だけで1000億米ドルにのぼる新軍備拡張計画について、情報のリークを始めた。グルー大使は再びローズベルトに対し、日本を米国との戦争へと追い詰めていると警告を発したが、ローズベルトは戦争準備を継続した。
真珠湾攻撃が行われる前日、ローズベルトは天皇に交渉を呼びかけるメッセージを送ったが、彼はそれを中華民国の駐米大使に向かって読み上げ、記録に残すものとしては悪くない」と思うと伝えている。
3 ベーカー本の波紋
ロサンゼルスタイムスの書評子は、「ベーカーは、自分達が大好きな先の大戦を批判したと米国民を激怒させるだろう。しかし、ベーカーは風聞をもとにこの本を書いたわけではない。それどころか、この本は典拠に基づいており、脚注や参照文献だらけだ。・・読者は自分で判断するほかない。とにかくこのHuman Smokeを読んで欲しい。この本はあなたが自分の生涯で読むもののうち、最も重要な本の一つになるかもしれないからだ。」と記しています。
今後の米国における波紋に注目したいと思います。
4 私のコメント
ベーカーは、前衛的な作品を多数モノしているところのシリアスなベストセラー作家です。その作家が、もっぱら資料をして語らしめる自己禁欲的なノンフィクションを書いたところに、私は彼の意気込みを感じます。ただし、私が違和感を覚える部分がないわけではありません。ベーカーが、熱心な戦争反対論者達と積極的にユダヤ人等の難民に手を差し伸べた人々とがおおむね重なり合っていると指摘しているらしい点は、事実その通りなのでしょうが、ナチスドイツに対する正しい対応はガンジーの平和主義だと示唆しているらしい点には私は全く同意できません。
またベーカーが、戦前の英米をalliesと表現している点についても、当時英国が依然米国の潜在敵国ナンバーワンであった史実に照らせば、(ベーカーはこのことを知らないのでしょうが、)呆れてしまいます。これらのマイナーな点を除けば、ベーカーがこの本で訴えたいことは私のかねてからの持論と全く同じです。
さて、ベーカーの本の内容のかくも断片的な紹介だけからもお分かりのように、戦前の米国は、有色人種やユダヤ人に対する人種差別意識に凝り固まると同時に共産主義には大甘という度し難い国であったのに対し、戦前の英国は、というか少なくともチャーチルの世界観は、人種差別意識がなかった点といい、共産主義に対する厳しい見方といい、ファシズムを共産主義に対抗するより小さい悪(lesser evil)とみなしていた点といい、戦前の日本の朝野が抱いていた世界観と瓜二つです。だから、日英が提携し、これに更に米国が加わる形で自由民主主義陣営の結集が図られ、ファシズムの暴走を押さえこみつつ、ファシズムを利用しながら、ソ連や国際共産主義に対抗して行くというというシナリオが実現する可能性が理論的にはあったのです。このシナリオが実現しなかった最大の原因は、米国の指導層が、共産主義に対し大甘であった上、支那の蒋介石政権にのめり込み、しかるがゆえに日本を敵視したためです。 そして副次的な原因は、ヒットラーがチャーチルや日本の指導層の理解を超える悪魔的かつ非合理な人間であったことです。米国に追い詰められた日本が1940年9月にヒットラーのドイツと同盟関係を結んだのは、今にして思えば大変な愚行でしたが、チャーチルだって、当時日本の首相であったなら、同じことをしていたことでしょう。(完)
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1 始めに
どうして中共の漢人大衆も反中国共産党人士を含む漢人エリートも、更には海外居住の漢人ディアスポラまで、世界のチベット世論に強く反発しているのでしょうか。コラム#2481でとりあえずの二つの理由を書き記したところです。第一は、中共当局がナショナリズムに毒された中共公定史観を中共の人々に教え込んできたためであり、第二は、「歴代支那王朝が衰退した原因の多くは、特定宗教・宗派の勃興(元末の白蓮教や清末期の太平天国)であり、滅亡した原因の多くは少数民族の侵攻(モンゴルや女真族)であったところ、チベット人は、再興しつつあるチベット仏教をひっさげ、広大な領域に盤踞している少数民族であり、チベット人が声高に自己主張を始めると、世界中の漢人(完全に漢人に同
化したかつての少数民族を含む)の目には、(その支配者が好きか嫌いかとは関わりなく、)支那「王朝」の一体性の危機至ると映り、反射的にチベット人、ひいてはその指導者たるダライ・ラマに強い反発を覚える、ということかもしれません。」と。しかし、ほかにも理由がないのでしょうか。
2 考えられる理由
(1)人権感覚の低さと秩序維持の重視
理由を解き明かす鍵は、二つあるのではないでしょうか。
2007年に世界24か国で1,252人が死刑を執行されたが、そのうち中共はダントツの1位で公称472人を占めます。アムネスティ・インターナショナルの推計によれば、実際には8,000人以上であるとされています。
これは中共当局の人権感覚の低さ、秩序維持の重視の現れであり、死刑が多すぎるとの声が全く聞こえてこないところから、被治者である漢人一般もまた人権感覚が低く秩序維持を重視していると思われます。
このような漢人からすれば、信教の自由や自治を求めるチベット人にシンパシーを感じるどころか、彼らは秩序を破壊しようとする分子であると写っているのではないでしょうか。実際漢人らは、チベット問題で弱腰過ぎると中共当局を突き上げています。天安門事件に懲り、国際世論を懼れ、武装警察の投入はしても、軍の投入は控えている中共当局(典拠省略)を・・。
(2)超大国の国民としての自負
理由を解き明かすもう一つの鍵は、昨年までに、世銀によれば中共の購買力平価による国民総所得が日本を抜いて米国に次ぐ世界第2位に、そして米カリフォルニア大学によれば炭酸ガス排出量が米国を抜いて世界1位になったことです。
すなわち、良かれ悪しかれ、今や中共は実質的には米国に匹敵する経済超大国であるわけです。漢人が、それなのに、欧米諸国はどうして中共にそれ相応の敬意を払わないのか、と言いたくなったとしても無理からぬものがあると思いませんか。
分離主義者達に対しては、発展途上国にして独裁国家であれば、ジェノサイド的な対応をとることが普通ですが、先進自由民主主義諸国がこれに目をつぶる場合も少なくありません。自由民主主義国を標榜する発展途上国の場合に至っては、これらの国々の政府が分離主義者達に厳しい対応をとったとしても、欧米諸国からはほとんどお咎めがないと言っても過言ではありません。
各種分離主義者達に対し、自由民主主義国のインドは地域に戒厳令を布告したしたり地域住民の政治的権利や人権を停止することを習いとして来ましたし、NATOのメンバーであるトルコはつい最近まで何十年にもわたってクルド人の言語的民族的自治要求を圧殺してきました。民主的に成立したロシアのエリツィン政権やプーチン政権だって、ロシア人世論の圧倒的支持の下にチェチェンの独立要求に対し苛酷極まる対応をとり、これまでに75,000人の一般住民を殺害し、その首都グロズヌイを灰燼に帰しました。にもかかわらず、欧米諸国は、この間ロシアはサミット構成国へと「昇格」させています。(以上、
その上、ロシアの勢力圏であることにフランス以下が敬意を示して、先般のNATO首脳会議で、ウクライナとグルジアのNATO加盟は先送りされました(中共は自由民主主義国を標榜してはいませんが、既にこのロシアに匹敵する核保有軍事大国であると言えるでしょう。
しかも、前述したように、経済的には中共はロシアよりはるかに大国です。そのロシアも非自由民主主義国であったソ連時代に外国である・・しかも勢力圏とは必ずしも言い難かった・・アフガニスタンに侵攻した時には、欧米諸国は、さすがにモスクワオリンピックのボイコットという目に遭わせたけれど、中共が国内の分離主義者達を10数人(100数十人?)殺したくらいで、どうして北京オリンピックのボイコットを口にされなければならないのか、ということです(注)。(注)中共の漢人エリートは、海外留学経験があるような者を含め、チベット騒擾は、経済先進世界と原住民世界との紛争であるところ、米国の白人達によるインディアンへの対応等に比べ、はるかに中共当局はチベット人に良心的に対応している、という見解を抱いている者ばかりだといってもよまた、中共の漢人ネチズン達は、フランスでの聖火リレー妨害に腹を立て、フランス産品のボイコットを呼びかけて います。
3 終わりに
以上から、私は米ブッシュ政権及び米国の保護国日本の福田政権が、チベット問題で中共当局に対し、静かな外交に徹していることは、それなりに理にかなっていると思っているのです。
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