イスラエルからのニュース
2008年4月13日(日)
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*ハマスの幹部が殺害されれば、報復にイスラエルの閣僚を
殺害するとハマス幹部が宣言。ガザからの攻撃が止まら
ないならハマス指導者を攻撃するとのイスラエル政府高官
の発言に対抗したもの。(H,Y,P)
*ガザへの唯一の燃料供給所がテロの被害を受け閉鎖され
ているため、ガザの発電所が数日以内に燃料切れになり
停電が起こると警告。ただ し、ガザの電力の7割が外部
から給電されている。(H,Y,P)
*ガザでは燃料不足の様相。しかし、ガザには大量の燃料
備蓄があるとイスラエル政府が指摘。給油所へのテロと
それに続く燃料危機は、ガザ住民を犠牲にしたハマスの
芝居だと非難した。(H,P)
*給油所へのテロに対抗して、国防軍がガザのテロ組織に
対する攻撃を強化。週末に9人のパレスチナ人が死亡した。
(H)
*パレスチナ人5千人に労働許可を新たに発給することを
オルマート首相が閣議で提案へ。ブレア特使らの要請に
応えたものだが、イスラエル人の失業率を悪化させるとして
閣僚は反対している。(H)
*ヒズボラ幹部のムグニエ暗殺にシリア政府高官が関与して
いたとアラブ紙が報道。容疑者が自宅で秘密裏に処刑され
たとの噂も。(Y)
*西岸地区に3万戸のパレスチナ人用住宅を建設へ。資金は
民間の投資も含めた基金により提供される。(H,Y,P)
*観光省が英国で行った広告に、西岸地区のクムランの写真
が含まれて いると英国の広告監督署が指摘。しかし、
自治政府の観光広告に全イ スラエルが含まれていることは
問題にされていない。(P,H,Y)
2008年4月14日(月)
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*昨日エルサレムでオルマート首相と自治政府のアッバス
議長が突然の会談。エジプトの仲介によるハマスとの停戦
合意について議論されたが、オルマート首相は受入れな
かったもよう。(H,Y,P)
*米国のカーター元大統領がイスラエルを訪問中。カーター氏
と会談したペレス大統領は、氏の最新著作に「イスラエル
は人種差別国家」と書かれていることを厳しく非難した。
(H,Y,P)
*カーター元大統領は米政府の反対を押し切り、シリアで
ハマスのマシャールと会談か。ガザで誘拐されている国防
軍兵士の父は、元大統領の仲介で息子が解放される可能
性があると、期待を語った。(H,Y)
*カタールでの自由貿易会議にイスラエルのリブニ外相が
出席へ。しかし、これに反発したイランとレバノンは会議を
ボイコット。(H)
*シンベトが、容疑者を自白させるために家族を逮捕する
など違法な手法を使ったと人権団体が告発。シンベトは
「すでに止めた」と反論。
ただし、テロに関与した家族は今後も逮捕するという。(H)
*ハマス指導者のマシャールが娘の結婚式で「女性はパレス
チナ人生産機」と演説。マシャールは子供が7人、ハニエは
18人いる。(Y)
*最新の世論調査で71%のイスラエル人がエルサレム旧
市街をパレスチナ領とすることに反対していることが判明。(P)
*クリスチャン・エンバシー(ICEJ)が、メシアニック・ジューに
対する迫害事件を真剣に捜査するよう、イスラエルの警察に
要請。3週間前にアリエルで発生した事件の捜査が進ま
ないため。(H)
2008年4月15日(火)
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*米国のカーター元大統領がスデロット市を訪問。カッサム
砲撃は「卑劣な犯罪」だと非難した。しかし、元大統領と会談
したスデロット市長はカーター氏の仲介工作には期待しない
と語った。(H,P,Y)
*カタールでの自由貿易会議でリブニ外相が演説。パレスチ
ナ紛争は過激派と穏健派の戦いだとして、ハマスやイランを
批判。ハマスのガザ支配は二国家共存の障害になっている
と語った。(P,H,Y)
*ガザへの発電用燃料の供給を明日から再開へ。しかし自動
車用の燃料供給は止まっているため、ガザでは交通機関が
停止したままとなっており、大学の授業ができない状態と
なっている。(P,H,Y)
*米国とイランが5年間にわたり非公式の交渉を続けて来たと、
英紙が 報道。しかし、あまり進展は無かったもよう。(H,P)
*イスラエルがガザ地域に関する停戦をハマスに提案したと、
自治政府関係者が語った。ハマスは受入れる可能性が高い
という。(H,P)
*ヒズボラの幹部が、次の戦争ではレバノン領内で防衛に回る
のではな く、イスラエル領内に侵攻すると宣言。
国防軍の防衛演習で、イスラエルの防衛に問題があることが
判明したと指摘した。(P)
*過越の祭中にパン種の入った通常のパンを販売しても良い
とする判決に、宗教政党の議員が相次いで反対を表明。(H,P,Y)
*米国のクリスチャンに対する調査で、ユダヤ人とイスラエルを
支持する義務を感じる人が82%。安全を脅かすような譲歩を
イスラエルに要求しない大統領候補を支持するとの意見は
45%だった。(Y)
[情報源略号表]
P=エルサレム・ポスト http://www.jpost.co.il/
H=ハアレツ http://www.haaretz.com/
7=アルツ7 http://www.israelnationalnews.com/
I=イスラエル・トゥデイ http://www.harvesttime.tv/israel_today/
Y=イディオット・アハロノット http://www.ynetnews.com/
( )内の記号が情報源。メディアにより掲載日が異なる場合もあり。
[転載・引用・再配布について]
教会活動等の非営利目的ならばOKです。ユダヤ人および
各宗教教派に批判的な文脈での引用はしないで下さい。
発行:「シオンとの架け橋」 http://www.zion-jpn.or.jp/
編集:石井田直二 naoji@zion-jpn.or.jp