吹雪の中で44人を救助した国民的英雄-拝金主義が蔓延する中国で報じられた無償の奉仕の真相 | 日本のお姉さん

吹雪の中で44人を救助した国民的英雄-拝金主義が蔓延する中国で報じられた無償の奉仕の真相

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▼吹雪の中で44人を救助した国民的英雄-拝金主義が蔓延する中国で報じられた無償の奉仕の真相(日経ビジネス)
2008年1月中旬から1カ月間にわたって中国中南部を襲った雨雪と異常低温は、各地に深刻な被害をもたらした。1月25日、湖南省の各地は吹雪と異常低温で路面が凍結し、各種車両の正常運行は不能な状態となった。当日の午前中は公共バスの運行も停止されたことから、多くの人々が徒歩で出勤することを余儀なくされた。これは湖南省にとって50年ぶりの異常気象の襲来であった。

・高速道路「京珠高速道路」で自動車事故が発生
湖南省の省都、長沙市から130キロメートルほど南下した所に衡陽市衡東県大浦鎮農庄村がある。その農庄村の傍を走る北京市と広東省の珠海市を結ぶ高速道路「京珠高速道路」で、1月25日の早朝5時過ぎに、路面凍結による自動車事故が発生した。広東省の普寧市から湖北省の松滋市へ向かう大型バスが凍結した路面でスリップして、ものすごい音を立てて道路脇の深い溝に頭から突っ込んで脱輪したのである。バスの乗客は運転手を入れて44人、この衝撃で運転手は足の骨を折ったし、乗客には2歳にも満たない幼児を抱えた母親も含まれていた。高速道路は村落を避けるように走っているし、降りしきる雪に視界が遮られて周囲に人家があるかも定かでない。さらに、高速道路は路面凍結で走行停止となったために走行する車の影もない。
 
バスが溝に突っ込んだ衝撃音は辺りに鳴り響いた。高速道路から50メートルほど離れた所に住む農民の劉吉桂はこの異常な音を自宅で耳にした。「事故だ」とばかり、劉吉桂は2人の兄弟とともに急いで服を着て家を飛び出した。激しく降りしきる雪の中を高速道路に近づくと、防護柵の向こうに蠢く一団の人影があり、その中に幼児を抱いた女性が「子供を助けて」と泣き叫んでいるのが見えた。これを見た劉吉桂たち3人はあたふたと自宅に駆け戻って鍬(くわ)を取ると現場へ引き返した。鍬で防護柵を打ち壊して高速道路に入り、女性から幼子を受け取ると、劉吉桂は乗客たちに向かって「むさくるしい所だが嫌じゃなければ、俺の家に来てくれ」と呼び掛けた。
 
こうして足を骨折した運転手を含む44人は劉吉桂の家に収容され、劉吉桂は高速道路の走行停止が解除されるまでの4日間を彼らに食事と宿を提供したのであった。悪天候も収まり44人がそれぞれ家路に就いた後、この事実は広く知れ渡ることとなり、中国共産党中央の機関紙「人民日報」や地元の「湖南テレビ」など多数のメディアが、“一家5人の貧しい農民である劉吉桂は間もなく迎える春節のために貯えた1000元(約1万5000円)を使い果たして44人を無償でもてなしたが、劉吉桂は不平一つ言うこともなかった”と、劉吉桂の無償の善行を報じ、「何事も金次第の時世に稀な行為」として劉吉桂を“英雄”としてもてはやしたのだった。
 
劉吉桂は“災害と闘って救助を行った模範的人物”として何回もテレビに出演した。中国の小正月(旧暦の1月15日)である“元宵節”当日の2月21日に「湖南衛星テレビ」が放送した「元宵節の夕べ」では、劉吉桂と救助された44人の対面が企画され、救助された人たちがわざわざ湖北省から足を運んで劉吉桂と再会して、その受けた恩に感謝を表明し、テレビの視聴者は感動を新たにしたのだった。こうして劉吉桂は無償の善行を施した人物として、中国全土にその名を知られることとなったのである。

・国営テレビ局である「中央テレビ」が単独インタビュー
この劉吉桂人気に目をつけたのが、国営テレビ局である「中央テレビ」の“単独インタビュー番組”「対話」であった。この番組は司会者との対談を通じて、“時の人”の業績や体験などを紹介するもので、放送開始から8年を経た人気番組である。2008年3月30日、「対話」は湖南省の農民である劉吉桂をゲストに招いた。劉吉桂は見るからに純朴で人なつこそうな人物であった。司会者の陳偉鴻は劉吉桂を「去る1月25日の吹雪の中で高速道路上の自動車事故で孤立していた44人の人命を救ったのみならず、彼らを自宅に収容して4日間もの長きにわたって無償で食事と宿を提供した善意の人」として紹介した。
 
その上で司会者の陳偉鴻はこう続けた。「実は私たちは44人の中から20数人に電話を掛けて、今日この番組に出演して劉吉桂さんと再会していただくようにお願いしました。劉さん、何人くらい来てくれると思いますか」。これに対して劉吉桂は、「皆が来てくれるといいのだが」と応じた。陳偉鴻は少し間合いを取った後に、「実は1人も来ないのです」と述べた。劉吉桂の顔に寂しげな陰が差したのを見て取った陳偉鴻が、「劉さん、気にしませんか」と尋ねると、劉吉桂は「気にしないさ。あの人たちは仕事が忙しい。俺は分かっている。時間があったらまた連絡してくれればいいさ」と答えた。 そこで、陳偉鴻は劉吉桂にあの日以来44人の中の何人からお礼の電話がかかってきたのかと尋ねたが、劉吉桂は口ごもりながら3~4人と答えた(番組中に劉吉桂は6~7人と言い換えた)。これを受けて陳偉鴻は、「劉さんに助けてもらった時の感激は一時のもので、時間が過ぎれば徐々に薄れ、あれほどの大きな恩も忘れてしまうのでしょうか。劉さんはまた連絡をくれればよいと言っていますが、44人の人たちには是非とも連絡をとってほしいものです」と話を締め括った。
 
実際には3月25日に収録されていた「対話」が3月30日に放送される3日前の3月27日、同番組の当事者である「海洋」の手になる「中央テレビ脚色演出家の手記」が大手ポータルサイト「騰訊(QQ)」の掲示板に掲載された。これを受けた「騰訊(QQ)」は早速に「中央テレビ脚色演出家の手記:農民が雪害の中で44人の乗客を助けたのに誰も恩を感じない」という表題を付けて大きく報じたのである。

・掲示板には5000本以上の意見が書き込まれた
 「手記」には次のような内容が記されていた:
[1] 同番組の脚色演出家としては44人の救助された人々に出演してもらい、劉吉桂との再会を通じて劉吉桂が驚き喜ぶ感動の場面を視聴者に示したかった。
[2]しかし、出演を依頼するために電話を掛けた20数名は、思いがけず「業務多忙、乗車、商売、子供の世話、自動車運転の勉強」といった口実で全員が出演を断った。
[3]劉吉桂に一番世話になったはずの足を骨折したバスの運転手、並びに母親と幼児には是非とも出演してもらい、劉吉桂との対面を盛り上げたかったが、これも実現しなかった。
[4]この結果として中央テレビは完全に面子を無くしたが、劉吉桂に大恩を受けながら口実をつけて番組への出演を拒んだ44人の湖北省人たちは忘恩の徒と言われても仕方ない。
 
この手記が報じられると「騰訊(QQ)」の掲示板には5000本以上の意見が書き込まれ“お祭り”状態が出現した。書き込みの大多数は救助を受けた44人の出演拒否に対して不満を表明したが、あるネットユーザーは「44人の乗客は湖南衛星テレビの番組に出演して劉吉桂との再会を果たしている。彼らはすべての番組に出演しなければいけないのか。中央テレビに出演しないからと言って、忘恩の徒扱いするのはおかしいのではないか」と海洋の独り善がりな手記を厳しく批判した。
 
ところが、4月1日になって事態は新たな展開を見せることになったのである。それは、“救助を受けた者の親族(負傷しなかったもう1人のバス運転手の弟)”が、劉吉桂には感謝しているが、中央テレビの海洋が発表した手記の内容は我慢の限界を超えたとして事の真相をインターネットの掲示板に発表したのであった。その真相とは以下の通りであった:
[1]劉吉桂が44人に対して無償で食事と宿を提供したというのは事実ではない。44人は1人1日当たり2食の食事に20元(約300円)、宿泊費(5人で1つのベッド)に20元の合計40元(約600円)を支払っていた。さらに、子供が食べた卵は別料金であった。
[2]そればかりか、最初に劉吉桂の家に収容された時点で、感激した44人は心付けとして数百元を支払っていた。
[3]足を骨折した運転手を8キロメートル離れた鎮の病院へ運ぶのに、担架を運んだ劉吉桂ほか4人の計5人には1人当たり150元(約2250円)を担ぎ賃として支払ったし、鎮に着いた後も担架で輸送する必要があり、同様の労務費を支払った。
[4]劉吉桂ほかの村人の協力を受けて、溝に落ちたバスの前輪タイヤをジャッキで引き上げてくれたが、この費用として4000元(約6万円)を請求されたので支払った。
[5]44人が劉吉桂の家から出発する際に、兄は全員を代表して感謝の印として1000元(約1万5000円)を劉吉桂に支払っている。
“無償の奉仕”を実践した英雄の出現は必要だった

・バス運転手の弟は次のように述べている:
救助された44人は全員が吹雪の中に身を挺して救助の手を差し伸べてくれた劉吉桂に感謝している。それだからこそ、劉吉桂が無償の救助を行った英雄として報道された後も誰一人として支払った金銭には言及しなかったし、かえって劉吉桂が英雄視されることを喜んでいた。湖南衛星テレビに出演して劉吉桂と再会した際も、44人は金銭のことは何も言わなかった。それは劉吉桂が44人を救助した気持ちは真心からのものであり、“金儲け”という意識はなかったと信じたからだった。しかし、中央テレビの人間が我々湖北省の人間を“忘恩の徒”とまで蔑むに至り、遂に真相を公表せざるを得ないと決断するに至ったのである。我々にとっては湖北省人の面子を保つことも重要なことだから。
 
中国では“向前看”(=前向きに考える)に引っ掛けた同じ発音の“向銭看”(=金儲け第一主義)が蔓延している。こうした傾向を打破するためにも“無償の奉仕”を実践した英雄の出現は必要だったのであろう。何かの誤解から国民的英雄に祭り上げられた劉吉桂こそいい迷惑だったと思うが、今さら自分から金を取っていたとは言えず、事実がいつ露呈するかと冷や冷やの辛い日々を送っていたに違いない。利用された揚げ句に仮面を剥がされて面子を無くした劉吉桂は“向銭看”に染まっていたことを悔いているだろうか。
(北村豊=住友商事総合研究所 中国専任シニアアナリスト)
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ようちゃんの意見。↓
★なんとも今の腐敗した漢人社会ならではの話でげんなりさせられます。

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▼日本国警察庁 人民解放軍の青服が長野聖火リレーで余計な事したら関東軍の恐怖思い出させたろか?と警告(Birth of Blues)
マジレスすると、関東軍から逃げ捲くっていた韓国亡命政府や中共が抗日勝利など片腹痛い訳で、不承不承、大日本帝国に不戦勝したのは国民党=後の台湾なんですから、国連の常任理事国のポストに中国が座っているのは火事場泥棒と一緒です。
大日本帝国と戦った中国の本当の英雄や無名の国民らは非国民扱いされ、国共内戦から文化大革命を経て、全て根絶やしにされています。
中国共産党の勝利の鍵は、日本軍が残置した兵器。旧日本軍による毒ガス被害?なんですかそれはw中国人の諸君。本当の歴史を知っていますか?
cf:アルバニア決議
個人レベルの中国人が日本国内で狼藉振るう分は大目に見ますが、他国が国家レベルで日本国内にて日本国民の主権を侵害する様な蛮行など、絶対に許しません。ましてや、勘違い成金帝国主義者の中共。世界レベルの精神的田舎者。

・青服とは? クイズ100人に聞きました
聖火リレーの走者を務めた柔道の元世界王者ダビッド・ドゥイエ氏
「ロボット」
「攻撃犬」
2012年に開催されるロンドン五輪の組織委員会のセバスチャン・コー会長
「チンピラ」
英女性タレントのコニー・ハク
『かれらは一体誰なの?』
 via: 「聖火リレーの混乱は中国側組織委の責任」、仏内相 AFPBB News
4月10日 AFP】フランスのミシェル・アリヨマリ(Michele Alliot-Marie)内相は9日、パリジャン(Le Parisien)紙とのインタビューで、パリ(Paris)での北京五輪の聖火リレーが大混乱になったのは中国側の組織委員会の責任で、仏警察当局は技術的な支援をしただけだと語った。
アリヨマリ内相は、「五輪の規約では、聖火を守るのは常に開催国の責任」とし、「パリでのリレー中も聖火に関する決定を行ったのは中国側で、バスへの避難についても中国側が決定した」と強調した。
パリで7日に行われた聖火リレーでは、チベット(Tibet)暴動をめぐる中国政府の対応に抗議する人権擁護団体などによる妨害行為のため、聖火が5回消されるなど、走者はバスへの避難を余儀なくされた。内相によると、仏警察当局は聖火リレー中、通常の治安業務を担当していたが、走者を取り囲んで伴走する警護隊については中国側の責任だという。
聖火リレーの走者を務めた柔道の元世界王者ダビッド・ドゥイエ(David Douillet)氏はラジオ・テレビ・ルクセンブルク(RTL)に対し、中国側の警護隊を「ロボット」「攻撃犬」と呼んで非難、「かれらは押したり、中国語で文句を言ったり侮辱したりする」と語った。

英メディアは、2012年に開催されるロンドン五輪の組織委員会のセバスチャン・コー(Sebastian Coe)会長が、中国側の警護隊を「チンピラ」と述べたと報じた。コー氏は、パリに先立ち6日に行われたロンドン(London)での聖火リレーについて、中国側の警護隊が「わたしを3回もルートから押し出そうとした」と明かし、仏の聖火リレー主催者は「警護隊を排除するべきだ」、「かれらはひどい。英語を話さなかったし、かれらはチンピラじゃないか」と訴えた。また、同じく走者を務めた英女性タレントのコニー・ハク(Konnie Huq)さんは、タイムズ(The Times)紙に対し、中国側の警護隊と英警官隊の間で「小競り合い」があったことを明らかにし、「かれらはまるでロボットのようで、『走れ』とか『止まれ』とか怒鳴って命令した。私は『かれらは一体誰なの』と思ったわ」と語った。(c)AFP
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・長野聖火リレー「中国警備隊」の実力行使認めず 警察庁 産経新聞
2008.4.10 23:45
長野市で26日に予定されている北京五輪聖火リレーで、警察庁は10日、妨害行動に備えるため、国内の中国批判勢力や右翼の情報収集を強化する一方、他府県の機動隊投入も視野に入れ、警備計画を全面的に見直す方針を決めた。また、聖火ランナーに伴走する「セキュリティーランナー」を含め、北京五輪組織委員会が派遣する「警備隊」による実力行使は一切認めない方針で、今後、中国側に通告する。警察庁は、聖火リレーに対する平和的なアピール行動は届け出を前提に認める方針だが、違法な妨害に対する警備に万全を期す構えで、国内の批判勢力などの情報収集を強化するほか、デモ隊をあおって暴徒化させようとする海外勢力の情報収集も進め、他府県機動隊の投入も検討する。
また、「国内の警備については、日本警察が責任と権限において行う」(幹部)とし、中国側が派遣する警備要員による妨害活動への実力行使は一切認めない方針だ。この問題で吉村博人・警察庁長官は10日の記者会見で、「平穏なリレーが実現できるよう、北京五輪実行委員会や長野市と連携をとり、適切な警備を実施していきたい」と述べた。
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