テラ・マトリックス(ネトゲリラ) | 日本のお姉さん

テラ・マトリックス(ネトゲリラ)

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▼テラ・マトリックス(ネトゲリラ)
田中森一という弁護士がいるんだが、捕まったわけだ。で、全国の刑務所にヤクザ屋さんから指令が飛んで「お世話になったセンセエだから、くれぐれも粗相のないように」とかいうんだが、まぁ、それだけでどういう人物か判るというもんだが、未公開株がどうのこうので再逮捕とかまた話題なんだが、話はコレだ。 東京、大阪両地検の特捜検事を務めた元弁護士田中森一受刑者(64)が、依頼者からの預かり金九千万円を詐取した疑いが強まり、大阪地検特捜部は七日、東京都港区の自宅や事務所など十数カ所を捜索した。既に詐欺容疑で大阪拘置所に在監中の田中受刑者の逮捕状を取っており、午後にも取り調べる。
田中容疑者は宇宙飛行士の毛利衛さんを一時広告塔に使った会社の“社主”になり、「上場したら金ができる」と依頼者に説明していたことも判明した。
関係者によると、この会社は「テラ・マトリックス」(東京)。航空機で地形を測定し、三次元解析した画像を販売する目的で二〇〇〇年に設立し、田中容疑者は〇一年から、社主やオーナーとして関与したという。テラ・マトリックスという会社は、NASAが開発した航空測量システムらしいのだが、GPS使って高精度で測量が出来ますよ、というようなモノらしい。で、テラ・マトリックス社から出願された特許申請らしきモノがあったんだが、

●【課題】気象に左右されず、短時間で広範囲の高精度な3次元デジタル地理情報の提供。

【解決手段】航空機搭載機器10と、観測データ処理コンピュータ20と、情報蓄積配布コンピュータ30と、情報提供コンピュータ40と、情報整備センターコンピュータ50と、個人・団体の利用者コンピュータ60と、情報提供コンピュータ40とインターネット70とから構成される干渉合成開口レーダ観測による地形電子情報提供システム100を用いて、左右の翼端及び航空機胴体下部に合成開口レーダ(SAR)を装備した高速度航空機を成層圏を水平飛行させながら、マイクロ波を地表に向けて発射し、地表から反射する該マイクロ波を受信した画像情報を収集し既知の標高データと組合せ加工して3次元数値地形モデルを1メートル間隔格子状に精度1メートル未満の地形情報・地表標高情報に編集する。延々と説明が出ているので、興味のある方は読んでみてください。で、テラ・マトリックス社では他にも携帯電話機用ディスプレイ装置及び携帯電話機というのが出ている。ディスプレイが使ってない時には鏡になってお化粧も出来ますよ、というようなスイーツ向けらしいんだが、製品になって出たという話は聞かない。

ところで、問題の航空測量システムなんだが、元はアメリカの会社が権利を持っているようなんだが、その日本での権利を何十億とかで買い取るとか称してカネを集めたと言われているわけだ。コレが実用化されるとゼンリンの地図なんか潰れる、こっちが売れてウハウハだ、と宣伝していたらしい。で、アメリカの会社との契約金なんだが、報道によって金額が違うんだが、10数億~40億まで言われているんだが、ネットで調べてみると2002年頃に、盛んに宣伝をしてカネを集めた痕跡があるわけだ。コレもその頃らしいんだが、 田中容疑者は当時、航空測量技術による電子地図データの作製・販売をめざす「テラ・マトリックス」社のオーナーとして、知人らに同社の未公開株の購入を勧めていた。男性に対しても、9千万円を詐取したとされる約10日後、「いまは1株20万円だが、証券会社から1株160万円になるという話ももらっている。間違いないから買っておけや」と持ちかけて5千万円の株式を購入させ、事業に必要な資金として3千万円を貸し出させたという。さらに、田中容疑者は男性から9千万円の返還を求められた際も「テラ社の資金繰りが厳しい。今後入金があるはずだから(待ってほしい)」と話し、預かり金として受け取ったはずの9千万円も事業資金に流用したことをほのめかしたとされる。その後、テラ社の資金集めは目標額に9億円届かずに事業は頓挫し、同社は休眠状態になっている。ネットに残る2002年頃の痕跡は、けっこう華やかなモノがあるわけだ。奈良大学の人が書いた論文で取りあげられたり、技術説明会やったりしている。

◎また、千葉大学講師の空間情報科学の先生なんぞもテラ・マトリックスの取締役やってたりするし、で、コレも2002年なんだが、 測量から地図作製まで最短3日……アメリカNASAのエンジニアらが開発した新測量技術に関するフォーラム「テラ・マトリックス ビジネスフォーラム2002」が今月27日、大阪国際会議場(大阪市北区)で開かれる。

GPSを搭載したジェット機を成層圏で飛ばし、マイクロ波で地表の反射データを収集、スーパーコンピューターで解析しつつ、地表の立体図を作成するもの。天候や昼夜に関係なく、測量から誤差0.5m以内の立体地図を作成するまでわずか3日で済むという。
この説明会には宇宙飛行士の毛利衛氏の講演もあったようなんだが、まぁ、広告塔やっていたと言われても仕方ないわけだな。で、せっせと宣伝してカネを集めたものの、契約金には足りずに話は潰れたわけだ。ところが、アメリカの会社に送ったカネは返してくれない。契約では20年まで返さない事になっているそうで、テラ・マトリックス社は閉鎖され、投資した客が「騙された」と怒っている、という経緯のようだ。で、その相手先の会社の事がよく判らないんだが、海外で正体がわからないのを悪用して実体のない詐欺なのか、それとも額面通りの話で、カネが足りなくて契約出来なかっただけなのか、そこんとこは不明です。で、とりあえずもっと調べてみると、こんなモノが出てきたわけだ。 株式会社HAMM.JAPAN(ハムジャパン)は、高度情報化社会の基盤を加速的に整備し、今後ますます期待されるGISへの活用をはじめ、空間データベースづくりに貢献します。具体的には米国NASA、各研究機関で開発され民間に転用された干渉合成開口レーダ(IFSAR)のシステムにより、従来対比数十倍の速度で、かつより高い精度の地形データを収集し、提供します。

この会社は2007年の設立なんだが、アメリカのHAMMという会社との提携で3年間かけて設立された、とあるわけだ。テラ・マトリックス社が営業停止になった、ちょうどその頃から、という事になる。で、使われている干渉合成開口レーダのシステムそのものは、どうもテラ・マトリックス社が契約を結ぼうとしていたモノと同じような気がするので、あるいはテラ・マトリックス社の話が潰れたので、こちら、が出てきたのかも知れないんだが、判りません。で、こちらは自家用ジェット機を所有していて、すでに営業を始めているという事なので、テラ・マトリックス社とはちょっと雰囲気が違うようです。