クラインたか子の日記 ・「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」  | 日本のお姉さん

クラインたか子の日記 ・「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 

ようちゃん、おすすめ記事。↓◎クラインたか子の日記
■2008/04/10 (木) 日独の外交のうまさに拍手喝さい!
読売新聞社が英BBC放送と共同世論調査を実施したのは

4月2日。日本「世界に良い影響」、独と並びトップ…

BBC・読売調査
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080402-OYT1T00195.htm?from=top
それによると、日本は世界に良い影響を与えているかについて、「良い影響」はドイツと並んで最も高く、「悪い影響」はドイツの18%に次いで低い数値となり、総合的に高く評価されたとある。

今回のチベット問題においても、それが如実に表れている。
元はといえばこの火付け役はドイツで、今回も早々とメルケル首相は北京オリンピック不参加を表明している。とはいえ、チベット問題とは直接関係ないとのコメントを出すことを忘れない。聖火リレーもドイツは素通りしたから何事もないような顔をしていればよろしい。

一方日本はというとこちらは政治の混乱を理由に、

この問題から 遠ざかるふりをしつつ、さっさと

北京五輪開会式における皇族の欠席を、おもむろに

「政府方針『不安定要因多く』」として断ってしまった。

中国にとってこれほど屈辱的なしっぺ返しはないに違いない。

しかも、間接的とはいえ、町村派に復帰された安部前総理それに
昭恵夫人が、安倍前総理夫人がダライ・ラマ14世と会談
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/080410/stt0804100109001-n1.htm
今回チベット問題への積極的な関わりを果たし、この行為を

目撃している欧米は日本もチベット問題に無関心ではないと

高く評価し、注目している。

安倍前総理に関しては昨年のドイツ・サミットですでに有能な政治家として注目されていただけに、不幸にも病いに倒れ、辞任されたとはいえ、その安倍前総理がNATO本部で日本もこの寄稿に協力したい旨、 格調高い演説をされたことも含めて、今も、彼らの記憶に、深く残っている。(参照:わがHP 辛口コラムより
=欧州からみる安倍内閣は「大胆= 産経新聞2007年3月17日「正論」)
 
何よりも、日本はキリスト教国に通じる宗教国家である。中国のように宗教を否定している国ではない。この共通点が、実は欧米諸国と日本との固い絆になっていることを私たちは、忘れてはならない。

第二次世界大戦で米英旧ソ連+仏を中心とする連合国に裏切りも含めて こてんぱんにしてやられた両国である。この歴史から日独両国が学ぶとすれば、こうした問題には自ら火をつけることはあっても、常に控えめにし、あとはそ知らぬ顔をしてうまく立ち回ること。

どうやら戦後の日独両国は、こうして、国際社会で点を稼いできた。
そんな気がしてなりません。というわけで、私は内心、この調子で今後も日本よ、ドイツよガンバレと、声援を送り続けようと思っております。
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
   平成20年(2008年) 4月10日(木曜日)

 長野聖火リレーに抗議行動の細目が決定。中華メディアも注目
  北京五輪まで120日。日本全国から愛国者がチベット支援の列へ。
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長野聖火リレー反対行動が二回に分けて行われます。ほかに「チベットに自由を」学生連盟なども独自のデモを企画中の由。

(1)4月25日(金)午後2時からデモ行進
  南千歳公園(長野駅西口、善光寺側)

(2) 4月26日(土)午前7時集合
南千歳公園 (公園から順次所定の地点に移動・集合を繰り返し、リレー終点まで抗議・アクションを展開)問い合わせ 主権回復を目指す会・西村代表(090-2756-8794)

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♪(読者の声1)私は深い知識はありませんが、台湾のよさはわかります。たった一回の台湾訪問でしたが、私たち日本人が台湾の人を見放したためにどれだけの辛苦をなめさして今日まで来たかも知ることができました。それでも「日本の教育が素晴らしかったから今の台湾がある、日本人は素晴らしい」。
まさに井深大さんに言われた「教育は大事だよ」が台湾に生きていたのです。その台湾の人が、中国に飲み込まれるなんて耐えられません。台湾といってもある時までは日本人だったのですよね。日本人だったら「桜」。自分が植樹してきたからでなく、台湾の人に桜で癒されてほしい。今は、河津桜だけだけれど、いづれ佐野桜博士が仰言る山桜(桜の中で一番きれいだという)も台湾に根付かせたい。
それぞれ違った方面から台湾支援ができますよね。桜を訪ね歩くことで桜に関する知識を増やしたい。私は、一介の主婦で知識も教養もないけれど、人の心の温かさはわかるつもりです。心根の優しさに涙しています。
    (FF生、東京)

(宮崎正弘のコメント)国文学者らの詩を思い浮かべました。
 敷島の大和こころをひととはば 朝日ににほふ山桜花(本居宣長)
 敷島の大和こころとなんのかの 胡乱なこともまた桜花(上田秋成)
「ソメイヨシノではなく、山桜でなければ。。。」(小林秀雄講演録)

   ♪
(読者の声1)驚きました。左翼知識人、えせ知識人らも、チベットの虐殺に驚いて中国への抗議行動に立ち上がったからです。
 産経ニュースに依れば「映画監督の龍村仁さん、ジャーナリストの下村満子さん、音楽評論家の湯川れい子さんらが8日、東京・内幸町の日本記者クラブで会見し、文化人有志65人の連名による「14世ダライ・ラマ法王と中国政府首脳との直接対話を求める声明文」を発表した。
 声明文は「ダライ・ラマ法王に扇動された一部チベット人による暴力的反政府活動」という中国政府のキャンペーンを「真実とかけ離れたもの」と批判したうえで、国際的な仲介者のもとでの中国政府首脳と法王との対話を提言。「それこそ中国政府が世界の信頼を取り戻すことのできる唯一の道」と訴えている。
 ダライ・ラマ法王の「愛と非暴力」を貫く姿勢に共感する龍村さん、下村さん、湯川さんが呼びかけ人となり、作家の池澤夏樹さん、女優の岸恵子さん、俳優の堺正章さん、詩人の谷川俊太郎さん、音楽家の細野晴臣さんら計65人が賛同者として名を」列ねている由です。
 この動き、如何ですか?
    (TY生、千葉)

(宮崎正弘のコメント)札付きの左翼と、それに付和雷同組の演劇人ですが、おそらく「ベ平連」くずれのような活動家が背後で組織しているのでしょ。無党派を装っていますが。会見場所はおそらく下村自称ジャーナリストのたまり場、湯川、岸などを表に使うのは、大衆受けを狙う朝日新聞的発想ですかね?ただ、基本的に左翼文化人は、ついに行き場を失って北京批判に乗り出したというところが、一つのターニングポイントかもしれません。
よく違いを見て下さい。いつも名前がでる大江健三郎とか、丸谷才一とか、立花隆とか。そういう名前がないでしょ?ところが下村とか池沢とか谷川とか。。。。。「頭隠して尻隠さず」ってわけです。北京にダライラマとの対話を呼びかけるというスタイルは、あり得ないことを、しかし、欧米諸国が過去に何度も要求してきたことを今頃になって踏襲して、自らの「良心」の軌跡を記しておこうというアリバイ証明的動機がありありですから。
いま世界の民主人権派の声は「開会式ボイコットだけで良いのか」を問うているのであり、ダライラマと北京の対話などと時代遅れのことを言ってはおりません。もしこの人たちが北京へ行って、抗議ビラを天安門広場で蒔いたら、評価しても良いです。

♪(読者の声2)貴誌7日付けで台湾の次期副総統に決まった粛萬長が中国ボーアオ会議に出席し、胡錦濤と会う可能性があると貴誌の報道を半信半疑で読んでいたら、今朝(7日)の各紙、とくによみうり新聞が大きく報道しています。貴誌の速報が大手マスコミより速いということがときどきおきます。秘訣は何でしょうか?(JY生、横浜)

(宮崎正弘のコメント)速報と深追い分析とは違いますが、大手の新聞が遅い? 第一はカラー印刷のため、これまでの締め切りよりさらに二時間ほど締め切りが速くなった。都内最終版に間に合わせるのも、これまでは午前一時におきた事件も朝刊にはいった(結局は縮刷版競争のため)、大事件なら、最終版を少数刷り直して、千代田区、新宿区、中央区の分だけでも改訂した。いまはテレビの速報に叶わず、インターネットに叶わず、それならばニュースの分析に力を入れる方針に転換しつつある現実と少し関連性があるかも。それにしても、小誌は「早読み」を謳っておりますので、多少は速くありませんと、ね。

♪(読者の声3)昨日つけの貴誌に意外な記事がありました。三島由紀夫と通俗作家・川内康範さんとの接点です。また川内康範氏が作詞の「日本学生同盟」の歌とは?どのような詩ですか。とても興味があります。(YN子、和歌山)

(宮崎正弘のコメント)拙著『三島由紀夫“以後”』(並木書房)のなかに少しふれておりますが、川内さんの作家としての出発は昭和16年、年齢から言っても三島さんの先輩で、ともに中河與一氏が主宰した同人誌で知り合った可能性があります。ただ三島さんは戦後、通俗作家を嫌っておりましたので、付き合いが深まることはなかったのでしょう。同盟歌は下記の歌詞でした。昭和44年一月に川内先生同席の下、私学会館で発表会をおこなったのですが、歌詞を昨日のことのように思い出します。
   ♪
 風が吹くなら吹くがよい
   たとえ嵐になろうとも
    おそれるものかよ、このいのち
      まことの平和のためならば
         なにがあろうとひくものか
           この手で守る父や母
            そして愛しいあの人を