チベットの自由を支持する人々が「日本での拷問、中国での拷問、チベットの人権、自由なチベットを!」
日本は加担者とされている!
チベット「日本は加担者」一考(博士の独り言)↓
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日本を加担者とみなすチベットの自由支持者たち
博士様、日本人が考えなければいけない事件をいつも取り扱っていただき、ありがとうございます。常に勉強させて頂いております。ところで、今、私は行き場の無い怒りに駆られています。私はカリフォルニア在住で、サンフランシスコの近くに住んでおります。聖火リレーを見に行くことはしませんでしたが、翌日の新聞(THE PRESS DEMOCRAT)に、デモをする人たちの様子が記されていました。一部抜粋します。「Flag-waving supporters of freedom for Tibet…shouting “Torture in Japan, Torture in China, human rights in Tibet.」何で、ここに日本が出てくるのか、よくわかりません。しかも日本が中国より先に非難されています。
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そして新聞に、中国と共に日本が名を連ねている事、何も知らない人が読めば、日本も人権無視の国で中国と同レベル、もしくはそれ以上であるというような誤解を与える事は間違いなしですし、 日本が、中国のチベット侵略に加担している風にさえ聞こえます。日本がきちんと中国に対して、チベットの件で非難する声明をださないから、こんな事が起きるのです。南京虐殺にしても従軍慰安婦にしても、政府がしっかり否定していれば、今のような状況にはなっていない筈です。私は言いたい。「日本の政府、目を覚ましなさい! もう、自国や自国民を貶める事は止めてください!
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日本の政治家たちよ!あなたたちの媚中外交のせいで、日本を恥ずかしい国の仲間入りにさせるのは止めてください。」私も含めて、日本の国民の皆さん、政治家は良くも悪くも私たち日本人の代表です。マスコミや反日日本人に惑わされる事無く、日本の国益を真に考える政治家を選びましょうね。 怒りでまともな文章が書けませんでした。 駄文、ご容赦ください。(以上、留学生氏からいただいたメッセージ
より転記)/写真は福田首相。 ロイター通信12月24日付記事
より参照のため引用
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もの静かな政治家諸氏
表題は、Studentさんからいただいたメッセージだ、感謝する。同じ方かと思うが、昨秋も留学生氏から貴重なお便りをいただいている。このように、問題意識を抱きつつ、学ぶ若者がいることを有り難く、また心強く思う。健康に気をつけて、食事はしっかり摂って、頑張っていただきたい。さて、紹介くださった、THE PRESS DEMOCRAT(4月10日付)の記事を、駆け足ながら拝見した。
サンフランシスコでは、北京五輪の「五輪灯火リレー(聖火リレー)」が、実施直前にコース変更となったこと。それを知らずにリレーを待ち受けていた抗議の人々の前に、灯火ランナーが走って来なかった様子。サンフランシスコの市長、警察当局が、パリのリレーの二の舞になり、灯火がバスで異動するような事態が起こることを懸念して「コース変更」に踏み切ったこと。市長がその旨をAP通信社に伝えたが、しかし、従来のコースに沿ったAT&T パークやその周辺で待ち受けていた人々にはその「変更」が知らさずに肩透かしを受け、人々が憤慨した様子や、しかし、「コース変更」は、抗議が成功している証明だ、と受け止める抗議側の学生の談話も紹介されている。
午前9時30分頃に、チベット支持者のグループと中国支持者のグループがエンバーカーデロ(The Embarcadero)で遭遇。チベットの自由を支持する人々は、「日本での拷問、中国での拷問(止めろ!)、チベットの人権(を守れ!)、今こそ自由なチベットを。(Torture in Japan, torture in China, human rights in Tibet, free Tibet now)」と(発しながら)ウォーター・フロント・シャウティングに向かい、ワシントン通りを横切って行進した、とある。Studentさんが指摘されているのは、この箇所だ。
「おいおい、ちょっと待ってくれ」である。なぜ、日本が一緒にされているのか。しかも、Studentさんが指摘されている通り、“Torture in Japan”と最初に名指しされている。ましてや、チベットの自由を支持する人々から、このようなシュプレヒコールをされるとは、中国共産党に加担しているかのあつかいではないか。
どのような理由によるものか。Studentさんは、ずばり指摘されている。云く、『日本がきちんと中国に対して、チベットの件で非難する声明をださないから、こんな事が起きるのです。南京虐殺にしても従軍慰安婦にしても、政府がしっかり否定していれば、今のような状況にはなっていない筈です。私は言いたい。「日本の政府、目を覚ましなさい! もう、自国や自国民を貶める事は止めてください!』と。筆者もまったく同感である。
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中国共産党の加担者とみなされる「政治の愚」
チベットの虐殺に関しては、しんと静まり返っているかの政界。言葉は悪いが、「屁」の音も聞えて来ない。国会もゾンビの墓地と化したかのようだ。政治の闇をフラフラと飛び交う「人権」という名のコウモリ。徘徊する妖怪やネズミ男たち。その闇は、かの殺人指導者を「国賓」で迎えるために、なおも漆黒へと深まる気配を見せている。
今般も、もの言わぬは「同罪」に等しい。海外はそう見るのである。殺人指導者に遠慮するかのように口ごもる。中国共産党に対して何も指弾しない。世界に向けて何も発しない。この状態が続けば、日本も同罪とみなす、その認識が固定してしまう。そればかりか、殺人指導者の訪日で失地回復を図る、日本を平和的なイメージ宣伝に使う。その中国共産党の思惑にはまるのみではないか。国思う政治家諸氏には、明確なメッセージを発していただくことを願う1人である。
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ダライ・ラマ14世と太田誠一氏が会談も
このようなニュースがあった。云く、『自民党の太田誠一人権問題等調査会長は10日午後、訪米の途上、日本に立ち寄ったチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世を千葉県成田市内のホテルに訪ね、約30分間会談した』(「時事通信」4月10日付)と。日本の政治家で会いに出向いた人がいたのか、と思わせるニュースである。
また云く、『この後、太田氏は「ダライ・ラマと意見が一致したのは、どの国も、世界の中で、人権侵害が行われていないことを証明しないといけないということだ」と記者団に語った』(同)と。いわゆる、チベットに弾圧を加えているのは中国共産党のはずだが、しかし、「どの国も、世界の中で、人権侵害が行われていないことを証明しないといけない」、と普遍的な話でお茶を濁している。弾圧被害を受ける当事者に会えば、たとえば、「それはとんでもないことだ、中国共産党に弾圧を止めるよう抗議する」等と、なぜ、直言しないだろうか。
さらに云く、『また、太田氏は「北京五輪の話は全く出なかった。チベットでは(暴動で)発表より広範囲で多数のけが人、亡くなった人が出ている。ダライ・ラマからは人道的な医療援助を求められた」と述べた』(同)と。 チベットへの人道援助の必要性は分かる。しかし、そのチベットに対し、現実に銃口を向けているのは、中国共産党である。先ず、隣国の政治家として、同党に「それは止めろ!」と指弾する。それが先決ではないのか。
ダライ・ラマ14世と会談しても、中国共産党によるチベットの惨劇の非を指弾しない、とあれば、良識から「アリバイ会見」とみなされても致し方あるまい。もの言わずば、めぐり巡って日本も加担者とみなされる結果を生む。それが、さらに、日本人の尊厳と名誉を疵(きづ)つける内なる毀損へと通じてしまう。「人権」には、日本人の「尊厳」と「名誉」が含まれるのではないか、人権問題等調査会長殿。
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【筆者記】
CNNによれば、『中国訪問中のオーストラリアのラッド首相は10日、北京五輪の国際聖火リレーで中国が走行中の妨害工作を阻止するため派遣している警備員の伴走をキャンベラでは認めないとの考えを示した」(4月11日付)とのことだ。キャンベラでの灯火リレー(4月24日)では、『安全対策はすべて豪州治安当局が講じると強調した』(同)そうだ。緩和条件として、やむなく、灯火走者の引継ぎなど、特別な場合は警備員がバスから降りることを認める、と述べたようだ。果たして、豪州ではどうなるか。全部、「特別な場合」になる可能性さえも感じられるが、屈中派とみられる同首相にしては、当局首脳(温家宝氏)に対してそれなりの自主的な意見を述べられたもの、と拝察する。
一方、どこかの国での灯火リレーでは、『中国側からいくつかの申し入れもあったようなので、それらを踏まえながら適正に対応していきたい』(報道)とのことだ。その「申し入れ」には、チベット国旗を掲げた抗議をさせるな、との事項があったかに一部では伝えられているが、果たして。
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読者のみなさまにはお忙しい中、ご訪問をいただき感謝しています。ここに、新たに記事をアップさせていただけたことを有難く思います。 拙い記事に対し、有志のみなさまより、内容を的確にフォローいただくコメント、身を案じてくださるコメントに感謝します。昨今、売国事例と呼ぶべきさまざまな事件、不祥事が露呈していますが、良識の力によってこれらを今周知・打開し、未来の教訓とすべき「日本復刻」への確かな前兆と筆者は観ています。先ず膿を出し切って、病を治す。これもまた自明の道と思います。力を合わせて頑張りましょう。
一日一日を大切に、みなさまと共に考え、真実を共有できればと願っています。事実を指摘する批判は「悪口」ではなく、真実を掘り出し、その共有のために不可欠です。また、真実の共有はすべての第一歩です。正論は真実から生まれ、良識の声は必ず力になる。辛抱強く支えていただき、共に闘ってくださるみなさまに心より感謝します。