軍事情報
平成20年(2008年)4月7日
◎◎◎ 最新軍事情報 ◎◎◎
■次官、シナ軍首脳と会談
1.シナ訪問中の増田防衛次官は三月三十一日、シナ軍
副総参謀長・馬暁天空軍中将と会談し、年内にシナ海軍
司令官・呉勝利上将、同空軍司令官・許其亮上将、
馬中将の訪日で合意しました。
1.会談では海上における不測の事態を回避する連絡体制
づくりに向け、四月に作業部会を設置することでも合意して
います。
⇒シナの中共海軍司令官が訪日するのは今回が初めてです。
二月二十六日から二十九日にかけてわが統幕長がシナを
訪問し、総参謀長の陳炳徳上将、国防相の曹剛川上将
(当時)らと会談を行なっています。その事務手続きでしょう。
面白いのは、シナ側が統幕長(大将)と次官の待遇に明確な
差をつけていることですね。その昔、次官は幕長より格上だ
とカン違いしてた人もいたようですが、(もしかしたらそういう
化石は現存してるかも。笑)当然そんなことはありえません。
考えてみれば当たり前の話ですが、国内でこの差異を
正確に理解している人は
偉くなればなるほど少なくなってゆくように思われます。
わがマガジンの読者を除いては。
わが国内の「制服と背広の確執」「官僚に対する国内
世論」「軍事音痴の国家エリート」のことをシナ側は知り
尽くしていると思われます。
現在国内にある故のない軍人への差別構造は、こういう
形で海外に利用され国防に多大な影響を与えます。
国民が自らの手で状況を変革する必要があります。
そしてそれは可能です。
ちなみに次官と会談した馬中将は、翌一日の香港・
鳳凰衛星テレビ(フェニックス・テレビ)とのインタビューで、
「チベット自治区での暴動発生は、チベット仏教の最高
指導者ダライ・ラマ14世が率いるグループの「平和的、
非暴力、独立否定」という主張が「完全なうそ」であること
がはっきりした」と述べ、ダライ・ラマを非難する発言を
行なっています。
参考記事
http://okigunnji.com/cat18/100/post_47.html
http://okigunnji.com/cat18/100/post_137.html
http://okigunnji.com/cat18/200/post_18.html
■ネパールで反シデモ拡大
三月三十一日のAP通信によれば、カトマンズのシナ大使館
にチベット人一〇〇名以上が押しかけました。ネパール内の
チベット人によるデモは収まる気配がなく、「ひとつのシナ」
を認めているネパール政府は、反シデモの制圧に追われ
ています。
三月三十日には、二〇〇人規模のデモ隊と治安機関が
衝突しています。
⇒王制を失ったネパールはシナの影響下に入りつつある、と
以前指摘しました。明日はわが身と思います。
ネパールには約二万名のチベット難民がいます。このデモに
は僧衣姿が目立つそうです。
■北鮮軍、昨年末より冬季訓練を強化
三十一日の韓国聯合ニュースが以下のことを伝えています。
1.昨年末から行なわれた北鮮群の冬季訓練は例年に
比べて規模が五〇%以上強化されている。
1.終了予定の三月には、ミグ21戦闘機が軍事境界線から
五〇キロ北方の韓国ADIZを複数回超えて前方基地に展開
する訓練を実施している
1.三月二十八日、黄海上で短距離ミサイルを発射したときも、
ミグ21戦闘機がADIZ付近まで数回飛来している。
⇒ミグ21(ランサー)は、旧ソ連/ロシア空軍の戦闘機です。
一九五〇年代に開発され、地上攻撃用に派生した5種類が
あります。中共など複数の国で導入されています。北鮮は
現在百五十機規模保有しているとされます。ずいぶん昔の
戦闘機ですが、ボスニア紛争(1992~1995年)でも登場して
います。
ちなみに北鮮空軍は六個師団、八十九の航空基地(ほぼ
すべてが空爆に備えて抗たい性に優れた地下にあると
されます)で編成されています。
四個師団は防空、二個師団は空輸任務となっています。
一、二、三航空師団は空対空戦闘任務で、同国北西部・
東部・南部が責任地域です。
八航空師団には訓練機が配備されており、同国北東部を
責任地域とする防空任務にあたっています。
五、六航空師団は空輸任務です。
なお、同国の「高麗航空」は空軍の管轄下にあります。
参考
http://ja.wikipedia.org/wiki/MiG-21_(%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F
)
■サウジがバチカンに急接近
複数の情報を総合しますと以下のとおりです。
1.アブドラ国王は三月二十五日、国営メディアを通じ、
異教徒間の緊張緩和に向け、イスラム、キリスト、ユダヤの
三宗教代表による宥和会議の開催を提唱した。
1.駐カタールバチカン大使は三月中旬、サウジとバチカンが
二月頃から交渉を始めていると述べた
1.サウジ国王が異教徒間の対話を促すのは極めて異例の
ことである。
1.サウジのアブドラ国王は、異教徒間の対話促進を通じて
国際社会での発言を強める意向である。
1.ローマ法皇ベネディクト十六世はイスラム諸国との宥和を
通じ、支援基盤を広げたい意向である。
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日本のお姉さんの意見。↓
どんな宗教とも宥和してしてしまう女が象徴の宗教は
カトリックだ。誰とでも自分の利益のために、
合体してしまう。神さまを信じる団体とというより、
金のために動くような政治団体だ。
いずれ出てくるヨーロッパの独裁者はカトリックを使って
世界平和を打ち出すのは、間違いないだろう。
聖書の預言どおりだね。
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⇒サウジは、イスラム教の二大聖地(メッカとマディーナ)を
抱えており、イスラム教の守護者として特別な地位にあると
されます。
背景にあるのはまず、三月三十日に閉幕した「アラブ連盟
首脳会議」(開催地:シリア・ダマスカス)でしょうか。今回の
会議にはサウジなど十一カ国が「シリアのレバノン大統領選に
対する内政干渉」を理由に参加せず、不調の中で閉幕して、
アラブ連盟の能力低下が露わになっています。
もうひとつ、三月三十日付のイタリア紙が伝えている
「世界のイスラム教徒の数がはじめてカトリック信者を上回った」
ことも気になりますよね。
それによれば、現存する資料で推定する限り、イスラム教徒
の数がカトリック信者の数を上回ったのは史上初めてなんだ
そうです。二〇〇六年時、イスラム教徒は世界人口の19.2%、
カトリックが17.4%、キリスト教全体(プロテスタントや
ギリシャ正教などを含める)では約33%となっています。
キリスト教全体でいうと、まだイスラム教徒より数が多いですね。
イスラム教徒のほうが出生率が高いことが背景のようです。