また韓国に裏切られた日本 (外交と安全保障をクロフネ)
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▼また韓国に裏切られた日本 (外交と安全保障をクロフネ)
いつだったかスターリンをあつかった洋画を見たのだが、その一場面でこういうのがあった。スターリン危篤の一報を受けたべリアが、喜び勇んでスターリンのもとへ行くと、病床のスターリンを囲んで、ソビエトの指導者たちがうつむいていた。スターリンはもう死んだと勘違いしたベリアは、そこで大喜びするが、スターリンがうめきながらやっとのことで目を開けると、それを見たベリアは驚き、ひざまづいてスターリンの手を取り、「私もソビエト国民もスターリン同志の一刻もはやい回復を祈っています」と涙ながらに訴え、スターリンが目を閉じ彼の手が力無く落ちると、「ケッ、やっとくたばったか」と捨てゼリフを残して部屋を去るベリア。あ然とする他のソビエト指導者たち。私は、韓国という国や韓国の人々が持つ文化を見ると、この映画に描かれたベリアを思い出す。
ちなみにベリアはスターリンの死後、ソビエト指導部から消されることになる。さて、ハンドボールの北京オリンピック・アジア予選で、中東諸国に有利な審判の判定(いわゆる中東の笛)が続出し、日本と韓国がこれに抗議、国際ハンドボール連盟(IHF)がアジアハンドボール連盟(AHF)に予選のやり直しを命じ、反旗をひるがえした日韓両国にAHFが罰金を課し、AHF公式試合への出場停止をちらつかせている問題で、
韓国ハンドボール協会の鄭亨均副会長は「5日までに1000ドルを払う方向だ。韓国は男女が五輪出場という目標を達成したから、これ以上AHFと良くない関係を続ける必要はない」との考えを明らかにし、罰金を支払うことを言明した。日本ハンドボール協会副会長は「罰金を払う必要はない」としているが、AHFは、日本が罰金の支払いを拒否した場合、罰金を倍増し、さらに日本をアジアの公式戦から追放する構えを見せており、韓国に裏切られてアジアで孤立した格好になった日本ハンドボール協会の混乱は必至の情勢だ。
参考記事 ・AHFから罰金支払いの督促状=日本はIHFに協力要請-ハンドボール
参考記事 ・韓国、アジア連盟に罰金支払いへ=ハンドボール
AHFの内部において、加盟国数と財力の双方で強い力をもつイスラム諸国。
ハンドボールのいわゆる中東の笛はそうした背景から生まれたものだが、これに韓国が強く反発し、日本を誘ってIHFを動かし、日本でオリンピックアジア予選の再試合を行った。その結果、男女ともに韓国が北京行きを決めたが、私は正直、これを冷ややかに眺めていた。スポーツ界には政治力(いかさま力と言い換えても良い)の影響があるのは悲しいことながら事実で、たとえそうであったとしても、いったん結果が出てしまえば、それに従うという暗黙の了解があるのもまたスポーツ界である。そうした不文律を今回、韓国と日本がひっくり返したわけだ。確かに中東の笛は許されないと思う。日本にインチキで有利な笛を吹いてくれなんてことを言いたいわけでもない。たとえ日本が負けても、フェアーな審判でフェアーな試合が見たいだけだ。
だが、長年アジアサッカー界の混乱を見てきた私にすれば、「じゃあ韓国は、2002年ワールドカップに代表される”韓国の笛”はどうしてスルーするのか。2002年の再試合はやらないのか?」という大きな疑問があった。さらに、韓国と重なる汚い裏切り者・ベリアのイメージ。反乱を起こした日韓両国に対しAHFは、罰金とアジア公式戦からの追放をちらつかせ、服従をせまり、裁判にまで発展した。その判定は、男子が再予選の結果を有効として韓国が出場権を獲得。女子はAHFの言い分を認め、最初の予選を有効としてカザフスタンに北京行きを認めるというものだった。しかし、韓国ハンドボール女子はプレーオフ大会にまわり、結局北京行きの切符を手に入れている。
男女ともにオリンピックの出場権を獲得すると、正義と公正のために日本と一緒にAHFに立ち向かったはずなのに、罰金とアジア公式戦からの追放にビビって、さっさと日本を裏切り、AHFに罰金を払うことを表明する韓国。しかも、韓国の抗議でIHFはアジア予選の再試合を決定したのに、裁判で韓国女子の出場権が認められなくなると、「再試合のため日本に選手と応援団を派遣したカネが無駄になった」と言って韓国はIHFを裏切り、損害賠償を求めるという。
参考記事 ・大韓ハンドボール協会、IHFに損害賠償請求へ
結局、韓国が求めていたのは正義でも公平な審判でもなく、どんな汚い手段を使ってでも、男女のハンドボール韓国代表を北京に行かせることだったわけだ。
「自分さえよければ、他人にどれだけひどいことをしてもへっちゃら」という低信頼社会の典型が、韓国だと言えるだろう。韓国ほど、同盟や協力の相手としてふさわしくない国もない。にもかかわらず、日本のスポーツ界の発想は「政治力の強い韓国と協力して、日本のスポーツ政治力をあげよう」だから、呆れてものが言えない。
まあ、日本の政治オンチ・外交オンチはスポーツに限ったことではないが。日本ハンドボール協会も、ここまでコケにされてまだ「韓国との共同歩調」うんぬん言っているが、どこまでドMなのか?だったら私がイジめてやる。ハンドボール東アジア連盟の件も、ハンドボール日韓定期戦の件も含めて、韓国とは手を切れ。日本はスポーツに限らず、政治・経済・文化ありとあらゆるレベルで、世界一汚らしい国・韓国と手を切るべき。
さらに言えば、日本のハンドボールのレベルは冷静に見れば、世界はおろかアジアでもトップレベルとは言えず、もし日韓の抗議が全面的に認められて男女予選の再試合が行われても、ハンドボール日本代表が北京に行ける可能性は残念ながらほとんどなかった。AHFへの抗議と再試合は、韓国にとってはハイリスク・ハイリターンだが、日本にとっては始めからハイリスク・ノーリターンの取引だった。しかし韓国からの取引の申し出に応じたあげく、取引相手の韓国に一方的にはしごを外されて、手ひどく裏切られるのだから、日本人も学ばないというか本当にドMというか。
得たもの 失ったもの
韓国 男女五輪出場権 AHFへの罰金
日本 無し 男女五輪出場権
AHFへの罰金
(拒否すればアジア公式戦から追放?)
中東諸国からの票
(東京五輪開催権?)
韓国は、AHFへの罰金でオリンピック出場権を買ったとも言えるだろう。日本は、正義だの公正だの一銭の得にもならないお題目につられて、韓国のために危険な橋を一人で渡り、渡っている途中でつり橋のロープを韓国に切られてまっさかさま。もし本気で東京五輪の開催権が欲しいと考えているのなら、中東イスラム諸国からの票も考えて、東京五輪開催を最優先させるか、予選突破の可能性がはじめから薄いハンドボールを最優先させるか、冷静に利害得失を計算するのが、政治であり外交であろう。 国際社会のおきては、「正しい者が報われ、悪い者は罰せられる」ではない。「強き者は報われ、弱き者は罰せられる」である。
強ければ何しても良いとは言わないが、それが厳然たる事実である。もし日本人が正義と公正さを守りたいと望むなら強くなることだ。悪者からボコボコにされる、とことん弱い正義の味方ほど情けないものもない。利害得失を冷静に計算できなかったり、すぐに他人にダマされるのは弱い証拠である。今回のハンドボール問題のように、このままではいつも罰せられるのは日本だ。消される前に、こちらからベリアを消さなければいけない。