ウィグル自治区ホータンでデモをした500名のイスラム活動家をチュウゴク武装警官が拘束 | 日本のお姉さん

ウィグル自治区ホータンでデモをした500名のイスラム活動家をチュウゴク武装警官が拘束

「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
    平成20年(2008年) 4月4日(金曜日)弐
通巻第2144号  

 ウィグル自治区ホータンで暴動、500名のイスラム活動家を拘束
   ホータン(和田)でチベットに連帯した反政府、独立運動家が街頭行進
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 ホータンはシルクロードの拠点、チベットに呼応して3月23日に五百名のデモが市内を行進し、警官隊と衝突、大半が逮捕された模様とNYタイムズが伝えた(4月3日付け)。
 拘束されたのは殆どがウィグル人の若者で、独立を訴えたのか、宗教の自由、高度の自治を要求したかは不明。
当局はNYタイムズの問い合わせに「公表するにはふさわしくない事件である」と言って口をつぐんだ由。

 「東トルキスタン」独立をもとめるイスラム原理主義過激派はアフガニスタンのタリバン支配地域で軍事訓練を受けていた。
新彊ウィグル自治区は戦前、「東トルキスタン」という歴として独立国家だった。
 アルカイーダに連動したウィグルの若者が多くいた。
その数は銭基深・元外相の回想録に依れば、1000名。武器を取り、軍事訓練を受けた。

 ところが米軍のグアンタナモ基地に拘束されたイラク戦争の捕虜のなかで、ウィグル系は十数名しかおらず、かれらのなかの五人が一昨年にアルバニアに政治亡命が許された。

 中国の度重なる要求にもし米国が屈して、かれらを中国へ送還すれば、拷問され死刑になる懼れが強いため、米國は世界中の国々に打診してきた。
嘗てもっとも親中派国家だったアルバニアが、北京を袖にして米国へ近づく、言ってみれば「お近づきの印」に五人のウィグル元兵士を受け入れた。

 
三月、アルバニア系のコソボがセルビアから独立を宣言した。米国は真っ先にコソボ独立を承認した。中国は台湾問題を抱えているため、反対した。

 さてウィグル自治区ではイスラム教徒が尊ぶ歴史的な習俗、女性のチャドルも、男性がかぶる独特のイスラム帽も禁止され、学校ではウィグル語禁止、受験もクルマの免許証も、公務員試験もぜんぶ北京語で行われる。
 公然と侵略者側の文化破壊が進んでいるのだ。

 
民族の記憶を消すのはなにか。歴史教育と言語である。
 だが、イスラムのコルランに忠実な宗教の原則に立脚すれば、中国の新彊ウィグルにおける残酷無道の異民族支配はチベット支配のスタイルと同様に血の弾圧による強権恐怖独裁政治の実践である。

 チベット問題で世界のマスコミの関心が集まった。ウィグルの若者も、北京五輪ボイコットへ向けての地下運動を激化させている。

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(読者の声1)2日のタイ親日記念館館長を歓迎する会に出席しました。
インパール作戦往時の激戦と奮闘を偲び、指揮官としての引き際と戦略の立て方について思いを巡らす、勉強になるひと時でした。
館長のチューチャイ氏が、とても立派な人品骨柄で、古き良き日本人のような印象をいだきました。
 つくる会歴史教科書でもインパール作戦は書いていません。(チャンドラ・ボースや大東亜会議、インドネシア独立戦争等は写真やコラムで紹介しているのですが…)
 他の教科書は、朝鮮人の強制連行や朝鮮人への搾取などばかりです。大東亜省を創設し、
ビルマ、フィリピンの独立も、日本が植民地支配しようとした一環というのですから、ひどい歪曲です。
現実の教育現場は全く酷いことになったおり、民族精神や日本の健全な歴史教育を回復できる環境にない。日本では教えられず、ビルマでは顕彰している。この皮肉を改めて考えさせられました。
     (YS子、東京)

(宮崎正弘のコメント)ご感想有り難うございます。とくにご指摘の「館長のチューチャイ氏が、とても立派な人品骨柄で、古き良き日本人のような印象をいだきました」というご感想、折り目正しく、礼儀を心得ておられました。タイにも武人がいるのですね。感動しました。
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ダライラマ法王が十日に来日
  緊急集会が行われます!
 「中国の実態を告発する国民集会」
北京五輪にNO!
世界最大の抑圧・侵略・汚染国家「中国」の暴虐を許すな!
日時 4月10日(木)午後6時半開会(開場6時)
会場 豊島公会堂(みらい座いけぶくろ)
池袋駅東口下車徒歩約5分  (入場無料)
((( 登壇者 )))
     加瀬英明(外交評論家)・陳惠運(食品ジャーナリスト)
平松茂雄(軍事専門家)・ペマ・ギャルポ(桐蔭横浜大学教授)
相林(中國民主運動海外聯席會議アジア代表)・殿岡昭郎(中国民族研究家)
宮崎正弘(評論家)・大原康男(国学院大学教授)ほか関係者多数。。。
(順不同。敬称略)
主催「中国の実態を告発する国民集会実行委員会」(代表・加瀬英明)
  千代田区平河町2―16―5―302 高池法律事務所気付 
電話03(3263)6041 Fax03(3263)6042
当日連絡先 080(5086)2965(藤本)
090(7725)6256(福永)
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『崩壊する中国 逃げ遅れる日本』 (KKベストセラーズ、1680円)
 
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『中国は猛毒を撒きちらして自滅する』 (徳間書店、1680円)
『2008年 世界大動乱』 (改訂最新版、1680円。並木書房)
『世界“新”資源戦争』 (阪急コミュニケーションズ刊、1680円)。
『中国から日本企業は撤退せよ!』 (阪急コミュニケーションズ刊)
『出身地でわかる中国人』 (PHP新書)
『三島由紀夫の現場』 (並木書房)
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