ラサ公安当局から聞いたとするある情報によると14日から当局は群衆に対して発砲許可した
ぺきんこねたぶろぐ(福島記者)↓
http://fukushimak.iza.ne.jp/blog/entry/520027/
http://fukushimak.iza.ne.jp/blog/entry/520012/
■チベット人女流作家、オーセルさんと先ほど、チャットした。彼女はこの事件で、うちひしがれている。たんなる、おしゃべりなので、このチャットの内容は非公開。今はそっとしてあげたい。ただ、彼女は自分のブログhttp://woeser.middle-way.net/
については、ぜひ多くの人にみてほしい、というので紹介しよう。これは、中国からはアクセス禁止。
■とくに「大事記」と題された今回の事件を時系列にまとめたものは、ぜひ読んでほしい。いかに今回の一連の事件が深刻、危機的なものかが分かるはずだ。この情報はオーセルさんだけでなく、チベット問題の平和解決を願う多くの人がありとあらゆるコネクション、チャネルを使って集めた情報が入っている。要は口コミである。しかし、当ブログは口コミ・ゴシップブログを標榜しているので、堂々とのせてしまう。今後の資料にもなるかもしれないので、全訳、紹介の許可をいただき、当ブログに転載する。長いので読むの大変だ、という人は太字のところだけでも。
■チベット各地で2008年3月10日以降に起きた大事記。(3月22日まで)
(以下翻訳、転載)
■3月10日
■ラサ・デプン寺で500人の僧侶が平和的なデモを行った。しかし武装警察は僧侶を殴り、催涙弾を使用し、これを阻止。数十名の僧侶が拘束された。同時に僧院は軍に包囲されたまま今に至る。水道は止められ、周辺の食堂も閉鎖し、僧侶らは生活の困窮に陥っている。
■同日、ジョカン寺の前で14人の僧侶がチベット国旗をもって抗議活動を行い、警察当局に殴打され、逮捕された。多くのチベット族市民がこの惨状を目の当たりにし、警察に暴力をやめてくれるよう哀願したが、そのため3人のチベット族市民も逮捕された。
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■アムド(青海省海南蔵自治州)貴南県魯倉寺の僧侶が平和的デモを行ったが軍、警察に解散させられた。
■3月11日
■セラ寺で600人の僧侶が平和的抗議活動(座り込み)を行ったが、武装警察が殴打し、催涙弾などを使用し、僧侶を拘束した。同時に寺院を包囲し、水を止め食堂を閉鎖し、僧侶は生活困窮に陥っている。セラ寺周辺では多くの市民が寺院に集まり、僧侶の虐待をやめるよう哀願した。
■3月12日
■デプン寺で僧侶2人が(抗議の意味で)手首を切り、セラ寺僧侶がハンガーストライキを開始した。
■ラサの多くの政府機関(単位)において、3月10日、3月11日の事件の緊急報告会が行われた。各機関の責任者は、その会議で、下部組織の幹部職員らに簡単に事件を報告した。一部責任者の報告は「デプン寺の数百名の僧侶集団がラサに向かっていこうとして、ラサ税関付近で武装警察に阻止された」というものだった。またある責任者は「その地区の寺院で若干規模の違う事件が発生した。しかし、主な事件はラサ地区に集中している」。また別の官員は「武装警察とデモ隊の衝突(肉弾戦)が発生した」と語った。
■多くの機関は事態が拡大中だと説明し、幹部・職員およびその家族に対して敏感な部分に触れることを禁止、みだりに人に話したり、疑いをもつなと強調した。一部当局機関の責任者は事態が非常に深刻なときに使う「これはチベットの長期的安定局面に対する厳粛な挑戦である」「事件は拡大傾向にある」という言葉を使った。
■3月13日
■ラサ郊外のガンデン寺(甘丹寺)の数百人の僧侶、曲桑寺150人の尼僧がラサ市中心に和平請願に赴こうとして武装警察に包囲され今に至る。ラサ3大名刹(セラ、デプン、ガンデン)は当局によって封鎖された。
■3月14日
■午前、ラサ・ラムチュ寺近くで百人の僧侶が連日のデプン、セラ寺院の鎮圧に対し、デモ・抗議活動を行っていたが、この日、警察がやって来て僧侶を殴打、チベット族市民の怒りを誘発した。この後、数万の市民が大規模抗議を行い、過激な事件も発生。当局が大量の軍隊を投入、鎮圧した。ラサは至る所に軍用車両、装甲車が配置され、催涙弾を使用、発砲などによって局地的に鎮圧、例えば嘎瑪貢桑居民区などで殺戮と拘束が行われた。
■その晩は外出禁止令が出た。これは1989年以来、最大規模のチベット族抗議活動。当局は13人死亡と発表、チベット亡命政府は100人のチベット族が撲殺されたという情報をうけている。
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■3月15日
■ラサは正規軍が投入され制御され、(デモ参加者の)全面的な捜査拘束作戦が展開された。ある情報によると600人が拘束された。ラサ市は戒厳状態で夜間外出禁止令がしかれ、軍備警戒はますます厳重になっている。当局はオフィシャルサイトで、「公告」を出し、自首期限を17日24時とした。
■ラサ周辺の県、達孜、曲水、林周、墨竹工卡などで、デモと抗議活動が発生した。
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■その夜、アムド合作市の主要寺院の僧侶は協力してデモを行い、軍・警察に包囲封鎖された。合作市東一路一帯で、民衆が抗議デモを行い軍・警察に追い散らされた。
■合作市の民族師範専門学校のチベット族学生が平和的抗議を行い、学校の党委員会と衝突した。
■四川省甘孜藏族自治州道孚県で数百人の僧侶と民衆がデモを行いビラをまき、軍・警察に解散させられた。
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■3月16日
■ラサ市内の一部地域では、依然抗議活動が発生、当局は鎮圧拘束し、少なくとも300人が拘束された。全市が厳戒状態。昼には、拘束された40人のチベット族を軍用車両2台にのせ、市民への見せしめにするためにラサ市内主要道路と二環路を回った。若いチベット族男女で両手を戒められ、頭を低く抑えつけられ、一人一人の背中を銃をもつ兵士が抑えつけていた。
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■軍、警察が県城(県庁所在地みたいな町)を包囲。18人の犠牲者に対し、格德寺で天葬が執り行われた。その他の遺体は他の教派の寺院に送られた。失踪者多数。
■アムド紅原県で数百人の軍が増員された。
■アムド朗木寺で抗議事件中、軍、警察による発砲があり、死傷者は不明。
■午後、アムド(青海省海南藏族自治州共和県)で、僧侶と民衆のデモ・抗議があり、軍、警察に解散させられた。
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■青海省果洛藏族自治州瑪卿県拉加寺で、平和的デモがあった。
■午後、四川省甘孜藏族自治州炉霍県の各寺院でデモ準備を行っていたところ、現地幹部が寺にきて取りやめるように勧告、威嚇、当局は軍、警察をこの地に増員配置した。
■午後、アムド(甘粛省甘南藏族自治州)瑪曲県で、空前の規模の抗議活動があり、瑪曲県チベット語中学生と小学校生、地もと寺院の僧侶が千人以上の県民とともに、街の通りをデモ行進した。多くの異民族商店が打ち壊しにあい、16台の自動車が焼き討ちにあい、多くの鎮当局の建物が打ち壊しにあった。当局軍警は発砲、多くの死傷者、逮捕者がでた。17日夜から、政府は厳戒行動をとり、各機関に24時間の当直制をとるよう通知、通知がなければ、職場を離れてはいけない、とした。
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■その夜、甘粛省蘭州の西北民族大学チベット語学部の500人のチベット人学生が運動場で座り込み抗議を行い、校内でラサの状況を説明したビラを貼った。ラサなどのチベット族の苦しみを訴えたものだった。座り込みは午後4時からはじまり、多くの教授、院長、チベット族教師は学生にやめるよう説得したが、17日夜も7人が座り込みをつづけている。
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■甘南合作師範専門学校、青海師範専門学校、四川省甘孜州では、阿坝県の一部チベット族学校でも抗議活動があった。