台湾総統選挙とチベットの暴動 | 日本のお姉さん

台湾総統選挙とチベットの暴動

2回目の掲載です。↓西村眞悟の時事通信より転載

 台湾の総統選挙の投票が、二十二日に迫ってきた。
謝長廷氏か馬英九氏か、何れが勝つか、今のところ予断を許

さない情勢だという。
 一月の立法院選挙で国民党が圧勝したから馬氏が有利だと

思われているが、立法院選挙よりも総統選挙は三十パーセント

以上も投票率が高い。また、国民は急激に台湾人であること、

つまりアイデンティティーを意識し始めてきた。従って、立法院

選挙の結果に反発した国民が、台湾人である謝長廷氏に

なだれ込めば謝氏が勝利する。


 では、文字通り一衣帯水の隣国で行われるこの総統選挙を、

我が国から如何なる観点に注目して見つめるべきなのか。
それは、我が国の国益と我が国を含む東アジアの安定という

観点であろう。

 まず、馬英九氏。中国国民党に所属する。中国人意識を

持つ中国人である。台湾は中華民国であるとしている。

従って、台湾は中国の一部であり中国は一つであるという

点では北京の中華人民共和国と一致している。
 次に、謝長廷氏。民進党に所属する。台湾人意識を持つ

台湾人である。台湾は台湾である、つまり、台湾は中国の

一部ではないと考えている。


 また、「反日」かどうかという観点からは、馬氏は「反日」で

「親中」、謝氏は「親日」で「反中」といえる。
 馬氏の学生時代の学位論文は、尖閣諸島は中国の領土と

いうことを書いたものであると聞いた。

学生時代から、反日の筋金入りである。
 謝氏は、京都大学で法哲学を学び、明治維新に感銘を受けて

今「台湾維新」を掲げる。名刺にも「台湾維新」と大書してある。
 そして、この二人の依ってたつ前提から生まれるものは、
馬氏は、中国との合体、「一つの中国」の実現という路線であり、

謝氏は台湾国家の宣言と国連加盟という路線になる。
 つまり、中国と台湾との関係を馬氏は「内政問題」とする路線

を歩み、謝氏は「国際問題」と捉えた路線を歩むことになる。

 そこで、馬氏と謝氏、何れの総統が我が国にとってありがた

いか。それは、「親日の総統」が生まれることである。
 このことは、台湾の軍事力を考えるだけでも明らかであろう。
実は、台湾の軍事力は強力である。毛沢東以来、中国が

台湾に手を出せなかった大きな要因は、台湾の強力な軍事力

である。
そして、この鉾先が「反日」かつ「親中」で、尖閣諸島は中国の

ものとする台湾総統のもとで日本に向けられかねない。

これだけでも、我が国のシーレーンは危機に瀕することになる。
 海洋に反日国家を誕生させてはならない。

 また、東アジアの安定いう観点から考えてみたい。
まず、中国は「台湾は中国の一部であり、台湾独立の動きに

対しては武力行使をためらわない」と言っている。
 では、中国と台湾の関係を「内政問題」とするのと

「国際問題」とするのと、どちらが武力行使がし易いか。

それは、「内政問題」としておく方が武力を行使しやすい。


 二日前からのチベットにおける争乱において、たぶん中国

当局は天安門事件の時と同様に、武力を行使している。

これは、「内政問題」という前提があるから、やりたい放題やれ

るのだ。これが、国と国との問題すなわち国際問題ならば、
モスクワオリンピック前にブレジネフがアフガンに侵攻して

モスクワオリンピックが国際的にボイコットされたように、

北京オリンピックのボイコットは必至であろう。


 従って、中国と台湾の関係を、馬氏のように「内政問題」と

捉えると中国はチベットのように台湾への武力行使がし

易くなる。反対に、謝氏のように「国際問題」と捉えると、武力

行使がし難くなる。

 ところが、この同じ要素が、以下の通り、全く違う事態を引き

出すとも考えられる。
 馬氏は中国は一つと言っているので北京の中国は大歓迎で

「友好」を仕掛けてくる。謝氏は、台湾は台湾で中国とは違うと

いっているので北京は独立志向として武力を行使しかねない。

従って、謝氏は動乱への道を開く危険な総統となり、
馬氏は中台平和をもたらす総統となる、という理屈である。
 
 しかし、私はこのように考えてはいない。
「台湾は中国の一部、中国は一つ」の中台平和とは、そもそも

何か。それは「台湾のチベット化」ではないか。
 このような状況を、ほとんどの国民が台湾人としてのアイデン

ティティーを自覚している台湾で平穏に実現できるとは思え

ない。かつて、蒋介石の国民党の支配に反発した2.28事件

のような争乱が起こりかねない。そうなれば、北京は今の

チベットのように「内政問題」であるからためらうことなく

台湾で武力を行使するであろう。


みきれないことである。


 これに対して、謝氏の路線は、確かに始めから中国の武力

行使の脅迫にさらされる危険な道のように看られる。しかし、

既に述べたように、その武力行使には、損得と身の危険に

敏な中国人に対する強い抑制が働いている。
 仮に、中国が台湾国民の民主的な選択を不満として武力を

行使すれば、オリンピックも万国博も開催不能となるであろう。

外国からの投資は引き上げられるであろう。同時に拝金主義

で生じた国内の不安定要因が暴発し、都市の不満層と農村

で暴動が巻き起こり、チベット、ウイグルなどでの分離運動が

連動して勃発する。そうなれば、共産党幹部は夜逃げを迫ら

れるだろう。これは、歴史的に繰り返されてきた中国の崩壊

である。また、この事態は、台湾に関して「内政問題」とした

武力行使でも起こりうることである。

 以上、中国の恫喝に応じることが、必ずしも東アジアの平和

を確保する方策ではないことを述べた。
 問題は、台湾にあるのではなく中国にある。
 よって、台湾は中国の影響を受けずに、国家の証である

民主的な総統選挙を粛々と続けることになる。
 その台湾国民の選択の中で何れの候補が総統に選ばれ

たとしても、当分は「現状維持」の姿勢をとらざるをえないだろう。
 問題は、その現状維持が、総統当選者が何れになるかに

よって、中国の武力行使を容易にする現状維持か抑止する

現状維持かに分かれるということなのだ。
 馬氏の路線は容易にし、謝氏の路線は抑止する。
 馬氏の路線は動乱を呼び込み、謝氏の路線は平安を

確保する。
 よって、私は、我が国の国益の観点から、東アジアの平和

の観点から、謝長廷氏の総統当選を切に願う。
 
 繰り返すが、問題は台湾ではなく、中国なのだ。
 我が国が中国の恫喝に屈するわけにはいかないように、

台湾も屈するわけにはいかない。独裁政権に屈する道に

国家の安泰も国民の幸せもはないからである。
 この原則の上で、膨大な内部矛盾と無秩序と不道徳を抱え

た「中国という問題」が巻き起こす将来不可避な争乱に、

日米と台湾が如何に対処しうるかが問われているのだ。
 人ごとではない。我が日本自身の覚悟が問われている。
『台湾の声』 

Big5漢文

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チュウゴクのチベットに対する仕打ちを見ていると

台湾がチュウゴクを恐れて媚びてしまうと、

反対にチベットのようになるということが

よく分かる。「内政干渉だ。」と言えばなんでもできるからだ。

チベットのように、報道規制を敷いてしまえば、

何が起こっているのか、何も分からない。

最初はチベット人僧侶が10人ぐらいで、不当に拉致されて投獄

された僧侶を帰せという抗議デモを静かにおこなっていたら、

いきなりチュウゴク軍が水平射撃して僧侶を殺してしまったから

チベット人が頭に来て暴れたのが最初らしい。

チベット人にとっては、大切な僧侶を殺されるということは

心底、腹が立つことなのだ。一般人を殺されても腹が立つが、

僧侶はチベットでは、特別な存在なのだ。

暴動の最初のきかっけはチュウゴク軍が作っているのに、それは

テレビのニュースでは、全く言わないで、チベット人が暴れたから

チベット人が悪いという情報操作を行っている。

最初にチベット人に襲われた店はよそから入って来た回教徒の店

だったらしい。

回教徒はチベットでは嫌われている。チベット人はチベット仏教を

信じているので、漢人と一緒にチベットに入り込んでくる回教徒が

チベットで偉そうにするのは嫌なのだ。(漢人は積極的にチベットに

回教徒を移住させているらしい。)

店を襲われた回教徒たちがチベット人に報復したので、

チベット人がさらに怒って報復しかえしたらしい。

最初から漢人の店を襲ったのではないらしい。そういうニュースも、

外国人からしか伝わらない。漢人はチベットを植民地のように、

搾取し、圧迫し、言論の自由と宗教の自由を奪い、好きなように

僧侶を逮捕し拷問してひそかに殺している。普段からそんな目に

あっている植民地の住民が静かにデモをしていた僧侶をカンタンに

殺されたので我慢ができなくなって暴れたのが、今回の騒動だ。

いきなり、暴れるわけがないだろう!漢人に、ひどいことをされて

頭にきたから暴れたのだから、一方的にチベット人が

凶暴だと言い、彼らの精神的指導者であり、宗教の指導者である

ダライラマを罪人呼ばわりするのは、チベット人にすると、

ものすごい侮辱で、我慢がならないことなのだと想像できる。

若いチベット人が「僕らには自由が無いんだ!!

僕らには、宗教の自由が無いんだ!!」とオーストラリア人の

写したビデオカメラに向かって訴えていた。

今回の暴動は、密封された小さいカンに水を入れて、上から

どんどん押しつぶしたら破裂するのと同じ必然だったのだ。

上からチベット人を押しつぶしてきたのは漢人たちの国、

チュウゴクだ。漢人たちの、チベット人に対する扱いは、

昔、西洋人が植民地の土人を迫害してきたような状態で、

徹底的に、チベット人がこの世から消えていなくなるような、

政策がとられているらしい。チベット人は自分たちの言葉も文化も

宗教も漢人に奪われて、奴隷のように監視されている。

自分たちの土地に漢人や回教徒がぞくぞくと押し寄せて、漢人だらけ

になりつつある。チベット人は町の片隅の一角に押し込められて

常に貧しく、ちょっとでも漢人ににらまれると逮捕されて拷問される。

逮捕されると、もう戻ってこないのが普通だそうだ。

チベットの僧侶のトップは、選ばれた子供が跡継ぎになり、

大事に育てられる。でも、チュウゴク共産党は、勝手に自分たちが

選んだ子供を育てて、チベット仏教の指導者の跡継ぎだということに

してしまったそうだ。もちろん、偽指導者は共産党教育を仕込んで

あるので、偽指導者は共産党に忠実で、チベット仏教の正しい承継者

ではないのだ。ダライラマの写真を家に掲げるとそれだけで、

逮捕されて二度と帰ってこないそうだ。宗教の自由が無いということは

チベット人にとっては、心の自由をがんじがらめにされていると

いうことで、日本人が想像する以上に辛いことなのだ。

辛いだけではなく、実際に女性が漢人にレイプされたり、子供が

産めないように強制的に避妊手術をされたり、二人目の子を宿すと

強制的に堕胎手術をされたり、毎日酷い目にあっているらしい。

とにかく、チベット人は、ずっとそんな目に会っているので、

チベット人口は、どんどん減少し、ラサに住む人も、漢人の方が

チベット人より多くなっている。元々tチベット人が漢人に反感を

持たない方が難しい状態なのだ。暴動を起した理由を隠して、

テレビでは、チュウゴク人の偉い人が、タメ口でチベット人を

まるで、残虐な野蛮人のように宣伝しているが、そのまま信じる

のは日ごろから政府に洗脳されて愚民化しているチュウゴク人だけ

なのだ。

 このようなプロセスは、台湾人にとって如何に悔やんでも悔や
http://www.emaga.com/info/3407.html
『日本之声』 http://groups.yahoo.com/group/nihonnokoe