イスラエルからのニュース
2008年3月16日(日)
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*国防軍が、ガザ市の東でカッサム砲を発射しようとしていた
武装勢力を攻撃。イスラム聖戦のメンバー3人が死亡した。
国防軍によるガザでの攻撃は、ほぼ1週間ぶり。
停戦は崩壊か。(H,Y,P)
*金曜日にガザで、国防軍のヘリコプターを重機関銃で攻撃
したとハマスが発表。重機関銃は旧自治警察からの略奪
品か。国防軍によると、ヘリコプターはほとんど無傷で帰還
した。(H,Y)
*テロで多数の死傷者が出たエルサレムのイエシバの
卒業生が、復讐作戦を計画中だとの報道。しかし、
シンベトは否定した。(H,Y,P)
*今週からドイツ首相、米副大統領、ロシア外相、英外務
次官らが相次いでイスラエルを訪問。イスラエルに和平
推進を要求へ。(Y,H)
*シリアとイスラエルの高官の直接会談が、ガザ情勢悪化
で中止されたとの報道。しかし、会談予定は無かったと
首相官邸は発表。(H,P)
*米国のユダヤ機関職員の自宅に火炎瓶が投げ込まれた。
極左勢力の犯行と見て警察が捜査中。犯行声明は出て
いない。(H,Y)
*イランの選挙で保守派が大勝。アフマディネジャド大統領
はさらに権力基盤を固めるものと見られている。(Y,H)
*ラファ検問所へのファタハ系自治政府職員の配備にハマス
が同意か。外国による監査も受け入れる方向だと関係者は
語った。(P)
*第二次レバノン戦争中に広報活動のためネタニヤフ氏が
公費でロンドンに派遣された際、豪遊して公金を浪費したと
TV局が報道。ネタニヤフ氏は、遊興は私費だと反論し、
名誉毀損で局を訴えた。(H)
2008年3月17日(月)
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*ドイツのメルケル首相がベングリオン空港に到着。出迎えた
オルマー ト首相は「友情に感謝する」と語った。滞在予定は
3日間。(H,P,Y)
*イエシバ銃撃テロ犯の東エルサレムにある自宅を右派
活動家約200人が襲撃。22人が逮捕された。事前に右派
の情報をつかんでいなかったとして、警察の対応が批判
されている。(H,P,Y)
*エジプト政府がガザでの停戦を仲介中。ラファ検問所の
再開などを含め、包括的な停戦合意が成立か。(P)
*先週にベツレヘムで国防軍に殺害されたイスラム聖戦幹部
シェハデの自宅再建を自治政府が申し出。ハマスとヒズボラ
が争って再建資金の提供方針を表明したため、自治政府も
対抗した。(H,P,Y)
*ユダヤ人と再婚しようとしたアラブ系市民の女性が銃撃を
受けたが弾がそれて奇跡的に命が助かった。この一族では
「家名を守るため」にこの6年間で8人の女性が殺害されて
いる。(H)
*ナチス幹部の指示によりベルリン市内の施設で生き延びた
800人のユダヤ人の物語を英紙サンデータイムズが掲載。
ナチ幹部の友人や配偶者らと見られているが、真相は謎に
包まれている。(H)
*イスラエルの作家アモス・オズ氏らを特集したパリのブック
フェアで爆弾騒ぎ。一時は数千人が避難したが、偽情報と
判明した。(Y)
*「棕櫚の日曜日」を迎えた昨日、キリストのエルサレム入城
の道をクリスチャン巡礼者が行進。パレスチナ人クリスチャン
と、キリスト教との相互理解運動に関わるユダヤ人も参加し
た。(H)
2008年3月18日(火)
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*最近のガザの情勢悪化後、自治区におけるハニエの支持
率が急上昇。
数ヶ月前はアッバス議長が大差で優位だったが、国防軍の
ガザ攻撃がハニエの支持率を大幅に上昇させ、支持率は
逆転した。(H,P)
*イスラエル建国60周年に合わせ、国外に住むパレスチナ
難民にあら ゆる手段でイスラエル領内に実力帰還をするよう
自治政府が呼びかけへ。混乱を起こしてイスラエルを困らせ
るのが狙いか。(P)
*オルマート首相とドイツのメルケル首相が会談。イランの核
開発に断固とした措置で対抗すべきだとの点で一致した。
その後、イスラエル とドイツの閣僚が史上初の合同閣議を
行った。(H,P)
*ドイツ閣僚のイスラエル訪問は、ドイツ国内の新聞では
小さな扱い。
しかし、同行記者は両国の関係が大きく改善したと報じた。
(Y)
*昨日から和平交渉が再開し、リブニ外相と自治政府のクレイ
氏が会談。 しかし、イスラエルが入植地で住宅建設を進める
方針を撤回しないため、クレイ氏は交渉を「非公式」とする
方針を表明した。(H,P)
*21日のプリムの祭に合わせて、ヒズボラやハマスなどの
組織が大規模なテロを計画中か。治安部隊は警戒を強化
している。(P,Y)
*一部の右派ラビがイエシバ銃撃テロへの復讐を呼びかけた
ことについて、チーフラビは非難声明を出すべきだとアラブ
議員が表明。(H)
*イスラエル外務省が自治政府に対する自爆テロ損害賠償
訴訟を許可。 自治政府は「イスラエルに裁判権は無い」と
反発しており、今後の和平交渉に影響が出る可能性もある。
(H)
[情報源略号表]
P=エルサレム・ポスト
H=ハアレツ http://www.haaretz.com/
7=アルツ7 http://www.israelnationalnews.com/
I=イスラエル・トゥデイ http://www.harvesttime.tv/israel_today/
Y=イディオット・アハロノット http://www.ynetnews.com/
( )内の記号が情報源。メディアにより掲載日が異なる場合もあり。
[転載・引用・再配布について]
教会活動等の非営利目的ならばOKです。ユダヤ人および
各宗教教派に批判的な文脈での引用はしないで下さい。
発行:「シオンとの架け橋」 http://www.zion-jpn.or.jp/
編集:石井田直二 naoji@zion-jpn.or.jp