【アジア】汚職度、２年連続、フィリピンが最悪

香港のシンクタンク、ポリティカル・アンド・エコノミック・リスク・コンサルタンシー（PERC）が実施した汚職度に関する調査で、フィリピンは調査対象となったアジア13カ国・地域中で、２年連続ワースト１位だった。２位はタイ、次いでインドネシアと中国が並んだ。

アジア域内13カ国・地域の外国人駐在員約1,400人を調査。10段階で評価し、指数が高いほど汚職度が高い。汚職度はフィリピンが9.00ポイント、タイが8.00ポイント、インドネシアと中国が7.98ポイント。指数が最も悪化したのは中国で、前年比1.69ポイント増。最も汚職度が低かったのはシンガポール（1.13）だった。

PERCは、「フィリピンでは汚職が政治の一部と化している」と指摘。メディアで公然と議論される点を挙げ、一党独裁の中国やベトナムと状況が異なるとの見方を示した。タイの指数は8.00に0.03ポイント改善したが、汚職疑惑の多さが指摘された。