イスラエルからのニュース
2008年3月2日(日)
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*週末にアシケロンなどへ50発
以上のロケット攻撃。
国防軍が反撃、北部ガザ地区に侵攻。兵士2人、
パレスチナ人60人以上が死亡。自治政府はイスラエルとの
会談を中止すると発表した。(H,P,Y)
*バラク国防相はガザへの侵攻作戦拡大を示唆。大規模な
地上作戦もありうると語った。(H,Y)
*国連事務総長がイスラエルのガザへの攻撃は行き過ぎと
非難。(H,Y)
*リブニ外相が国連で、潘基文事務総長、ライス米国務長官
等と会談。イスラエルは自国民を守る権利があると語った。(H,Y)
*イスラエル空軍はハマス指導者のハニエの事務所を
ミサイル攻撃し、事務所をほぼ破壊。(H,Y)
*今回の軍事作戦は「暖冬作戦」と名付けられ、第1次段階
は終了。第2次は隠された武器を発見するため、都市を
捜索予定。(Y)
*18ヶ国語に翻訳され映画化されたベストセラー
「少女ミーシャの旅」のベルギー人著者ミーシャ・デフォン
スカ女史が、本の内容の一部が空想の産物であり、事実
でないと告白し、謝罪した。(P,Y)
*イスラエルの全国保護者連盟は、毎年恒例のホロコースト
を知るためのポーランドへの研修旅行の費用、1500ドル
は高すぎるとしてボイコットするよう、高校生の親たちに
要請した。(Y)
*エルサレムのシホンの泉の近くの発掘調査で前8世紀
ごろには郵便配達制度が存在したことが判明したと、
考古学庁が発表。(7)
2008年3月3日(月)
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*ガザでの国防軍とハマスの戦闘は拡大。2日間でパレス
チナ人70人が死亡、多くはハマスの戦闘員。数十人の兵士
も軽傷。(H,P,Y)
*バラク国防相は、今回の軍事行動の理由について、ハマス
にイスラエルの戦略を思い知らせる意図もあると述べた。(H,Y)
*戦闘は西岸地区にも波及。ヘブロンでパレスチナ人が爆弾を
投げ、その取締り中に14歳の少年が撃たれて死亡した。
(H,P,Y)
*国連とEUはイスラエルの軍事作戦を非難。イスラエルと
自治政府に和平交渉を再開するよう求めた。(H,Y)
*アラブ諸国とEUの呼び掛けに応じて数百人の左翼活動
家がテルアビブの集会に参加。イスラエルに作戦を中止し
てハマスと交渉するようにアピールした。(Y)
*国防省筋は、ガザ侵攻作戦の最終目的はハマス体制を
倒すことであると語った。(P)
*ガザ住民がイスラエルの軍事作戦はパレスチナ人を結束
させており、子どもたちはハマスの戦闘員を尊敬している
と語った。(Y)
*ベテルのチーフラビが地元の新聞に、女性がレイプの危険に
さらされた場合には相手の男性を殺してもかまわないという
記事を掲載。論議を呼んでいる。(Y)
*イスラエルの赤十字に相当するマーゲンダビド社は、イスラ
エルの攻撃で負傷したパレスチナ人もイスラエルの病院に
移送する作業に忙殺されている。ガザの病院では設備
不十分なため。(P)
2008年3月4日(火)
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*国防軍の地上部隊はガザから撤退。ハマスは「勝利宣言」
を出した。
オルマート首相は自治政府との和平交渉を再開する考え
を示したが、ハマスへの攻撃は続行すると語った。(P,Y,H)
*国連安保理はイランに対し、ウラン濃縮停止を求める第3回
制裁をほぼ満場一致で決議。(H,P,Y)
*米国は、イスラエルのガザ侵攻を招いた原因はイスラエル
にロケット攻撃を止めず、和平の障害になっているハマスだ
と批判。(H,Y)
*入植地ネリヤの30歳の男性が17歳のパレスチナ人を射殺。
パレスチナ人が大勢近づいて来るのを見て、リンチを受けると
恐れて発砲したと、警察に語った。(H,Y)
*イスラエル国会はホロコースト生存者に給付金を支払う一括
法案を全会一致で承認。支払いは4月から始まる見通し。(Y)
*英国のユダヤ人女子生徒多数が、英語学力統一テストで
シェイクスピアに関する設問への回答を拒否すると宣言。(H)
*米国の民主党上院議員オバマ氏は、ブッシュ政権はイスラ
エル殲滅を掲げるハマスと話し合うべきではないと語った。
(H,Y)
*インドから最近帰還した人々で、18組のカップルがエルサ
レムのシナゴーグで結婚式を挙げた。彼らは失われた
十部族の一つであるマナセ族の末裔とされている。(Y)
*イスラエルのビジネスマンが、パレスチナ解放闘争を
描いた故アシム・シャクラ氏の作品展をテルアビブで開催。
この困難な時期に双方が平和について考えるよう希望する
と開催意図を語った。(Y)
[情報源略号表]
P=エルサレム・ポスト http://www.jpost.co.il/
H=ハアレツ http://www.haaretz.com/
7=アルツ7 http://www.israelnationalnews.com/
I=イスラエル・トゥデイ http://www.harvesttime.tv/israel_today/
Y=イディオット・アハロノット http://www.ynetnews.com/
( )内の記号が情報源。メディアにより掲載日が異なる場合もあり。
[転載・引用・再配布について]
教会活動等の非営利目的ならばOKです。ユダヤ人および
各宗教教派に批判的な文脈での引用はしないで下さい。
発行:「シオンとの架け橋」 http://www.zion-jpn.or.jp/
編集:石井田直二 naoji@zion-jpn.or.jp