イスラエルがイラン核計画の重大さを甘く見ていると告発 | 日本のお姉さん

イスラエルがイラン核計画の重大さを甘く見ていると告発

■ イスラエルがエルバラダイIAEA事務局長のイラン関連報告書を先制攻撃
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イラン核計画の重大さを甘く見ていると告発

2008年02月22日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP国際面

【エルサレム:諸通信社、ウィーン:ムスタファー・アブドゥッラー】

イラン核開発プログラムの進展状況に関する報告書が提出される数時間前に、イスラエルは今回の報告書もまた期待を裏切る内容になるだろうとして、IAEAのエルバラダイ事務局長を攻撃した。

イスラエルのダン・ギラーマン国連大使は、「わが国と、国連におけるその多くの同盟国の期待は高くない。今回の報告書もまた希望を裏切る内容になるのではないか」と述べた。ギラーマン大使はさらに、「この数年間でエルバラダイ事務局長は、イランの進めている軍拡競争に対して、明らかに理解に苦しむような極めて甘い態度を示してきた」と指摘し、エルバラダイ事務局長はイラン人を理解しようと努め、わざわざ事の重大さを軽視していると主張した。

 IAEA内の高位の西側外交関係筋がすでに明らかにしているところによれば、エルバラダイ事務局長は来る3月3日の理事会で協議するために、35の理事国にイラン報告書をこの数時間内に配布するとのことである。

 一方、反体制派組織ムジャーヒディーン・ハルクの政治部門である
イラン国民抵抗評議会は、イラン政府が北朝鮮からの秘密の技術支援を得て、中距離ミサイルに搭載可能な核爆弾を製造するため、軍事核開発プログラムを加速させていると告発した。


(翻訳者:勝畑冬実)
(記事ID:13212)
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トルコ軍の対PKK軍事行動
2008年02月23日付 al-Sabah al-Jadid紙

■ トルコ軍、領内でPKKと戦闘、ダホークで5橋梁破壊

2008年02月23日付サバーフ・ジャディード紙(イラク)HP1面

【アルビル:本紙】

トルコ軍が戦闘機、軍用ヘリ並びに重戦車に支援された陸軍を用いて複数地域に攻撃を仕掛けてから二日、クルド自治区及びトルコとの国境近辺の軍事的緊張は緩和された。攻撃の間クルド首脳部は自治区大統領声明を通じ、紛争拡大回避と休戦の意向を示してきた。同時に、もし自治区住民がトルコ軍により危険にさらされるような事があれば、「全面的に抵抗する用意は万全である」とも明言してきた。自治区大統領報道官は、今次のクルド労働党とトルコ軍との戦闘に際して自治区はどちらの側にも立たないと述べた。

本紙が得た情報によれば自治政府は、非常事態に備え国境地帯への自治区防衛軍の展開を指示しており、ダホークでは数千の自治区武装兵が現地軍支援のため配備されていた。

他方、自治区大統領報道官はトルコ軍の作戦の真意に疑念を表しており、その目的が、「クルド自治区にダメージを与える事で、クルド労働党ではなかった」可能性を示唆した。自治区西部で五つの橋梁を破壊したトルコ軍の作戦は、住民の激しい怒りを招いている。彼らは、トルコ軍が橋を破壊した理由を不当であるとし、それは自治区住民にダメージを与えるための前哨戦であったと評した。

アル=ハーブールの国境通過点から「アラブチャンネル」が伝えるところによれば、人びとは依然として往来しており、(トルコ・クルド間の)通商、ビジネス活動が停止する気配はない。

トルコ軍の軍事作戦はクルド労働党側に44名トルコ軍側に5名の死者を出したが、交戦地に近い筋によれば、それはトルコ領内、イラク・トルコ・イラン領が接するシャムディナーン地区付近で実施され、トルコ軍と自治区領土内の軍が対峙する事はなかった。

バームラニー空港のトルコ軍は、戦車、装甲車の車列を地域が見渡せる丘の上に上げようとしたが、自治区軍に阻止され元に戻した。本紙が既に伝えたとおり、サーリー地区でクルド住民が組織したラリーは、地元トルコ軍が渓谷を見下ろす高地に陣を敷くのを妨げた。


(翻訳者:十倉桐子)
(記事ID:13202)