第二次岡田ジャパンとマケイン上院議員と緊張感に頼らないシステム構築の必要性について | 日本のお姉さん

第二次岡田ジャパンとマケイン上院議員と緊張感に頼らないシステム構築の必要性について

ようちゃん、おすすめ記事。↓

▼サッカー日本代表の軍師。 (大日本セキュリティ)
最近、サッカー日本代表関連のエントリが多いのですが、あくまでも中国の民度の低さを知る為のダシみたいな扱いが多かったので、このエントリではわりとまじめなサッカーの話題です。 世間一般では、オシム監督の人気が高く、しかも国際的な実績もある人なので、岡田監督に代わって、「がっかり」というのが正直なところでしょう。これが他の未知なる外国人指導者なら反応が違ったと思われます。確かに、日本人監督としてならば、札幌をJ1に昇格させ、マリノスを優勝に導いた事もあるわけで、実績としてはナンバー1である事に間違いありません。まぁ。その後に成績不振となりグタグタになって監督を辞めたという経緯がありますが...。で、「岡田監督が日本人ナンバー1監督なのはわかるが、それで世界に勝てるのか?」という疑問を多くの人が持っているのだと思います。私もそういう意見なのですが、このリンク先を見て、「第二次岡田ジャパンは一味違うかも」と思うようになりました。
sports.nikkei.co.jp/soccer/column/osumi/index.cfm
今回の岡田ジャパンの鍵を握るのが、元甲府監督である大木武コーチだそうです。で、彼の目指すサッカーは、パスを繋いで、繋いで繋ぎ倒すサッカーなのだそうです。必要以上のパス回しは相手にボールを奪われる原因であり、セオリー無視ともいえる暴挙なのですが、「リスクもあるが、パスを繋げば繋ぐほど相手は振り回される。で、なるべく多くの人数でパスを繋ぎながら相手陣内になだれ込めばチャンスができる。」みたいな作戦らしいです。必ずしも正確な表現では無いかもしれませんが...。で、このようなやり方で資金難で十分な補強ができない甲府を2シーズンもJ1で暴れさせたのが、大木コーチというわけです。
小さな領地しか持たないが、その智謀で暴れまくっている侍が、有力大名の軍師として召抱えられたような印象ですね。山本勘助か竹中半兵衛のように....。岡田監督が標榜する「世界を驚かせる日本のサッカー」とは、この大木コーチのパスを繋ぎ倒すサッカーの延長線上にあるのかもしれません。確かに、日本代表がワールドカップで活躍する事は、J2のチームが天皇杯で優勝するようなものです。軍師としてこれ以上の適任者はいないかもしれません。
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▼敵は身内にあり。 (大日本セキュリティ)
共和党大統領候補の座をほぼ手中にしているマケイン上院議員ですが、早速こういうニュースが出てきました。
【ワシントン=小栗康之】米大統領選挙の共和党指名候補獲得を確実にしているマケイン上院議員(71)に対し、女性ロビイスト(40)と不適切な関 係にあったとの疑惑が二十日、浮上した。二十一日付の米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)が報じた。事実とすれば、今後の選挙戦で不利な材料になる。 同紙などによると、この女性は通信事業関係のロビイストのビッキー・アイゼマン氏。マケイン氏が最初の大統領選出馬を目指していた一九九九年当時、マケイン氏の事務所に頻繁に出入りし、資金集めパーティーなどにも出席していた。
当時、マケイン氏は上院商業委員会委員長で、アイゼマン氏の顧客になんらかの便宜を図った可能性もあるという。二人の親密な関係が明るみに出れば、選挙戦や政治生命への打撃になると危ぶんだマケイン氏の周辺は女性に同氏に近づかないよう求め、その後、関係は薄れた。 同紙に対し、マケイン氏は「二人の関係はロマンチックなものではなかったし、世間の信用を裏切るようなことはしていない」と交際を強く否定した。マケイン氏は今回の選挙でロビイストの影響力が強い政治の打破を打ち出している。疑惑が深まれば、マケイン氏の指名獲得に対し、なお反発している保守派が批判を強める可能性がある。(東京新聞)引用終わり。

共和党保守派の一部は、マケインに票を入れるぐらいだったらヒラリーに入れるというぐらいマケイン憎しの感情が強いといわれています。ニューヨークタイムズの記事らしいですが、どうせなら本選で出した方が効果があるのに、このタイミングでこのニュースが出てきた事を考えると、共和党保守派に近い筋がネタ元かもしれません。「キリスト教保守の政治への浸透ぶりは問題だ。政教分離の原則に反する。」なんて言った事もあるものですから、ヒラリーより酷いと思うのも当然かもしれません。ベトナム戦争において、捕虜収容所での虐待に耐え賞賛された英雄マケイン氏ですが、女癖の悪さは有名らしいので、この手のネタには事欠かないでしょう。
 一方、民主党にもヒラリーに票を入れるぐらいなら、本選では共和党に票を入れるというぐらいのヒラリー嫌いの民主党員もいるようです。という事で、ますます、オバマ氏有利になっていくんでしょうか?政治家を長くやっていると、その分だけ政敵が増えるのが政治家稼業のようです。シンデレラボーイにはこういう政敵がいないというメリットもあるようです。
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▼「緊張感が無い。」を犯人にしてはいけない。 (大日本セキュリティ)
イージス艦「あたご」の漁船衝突事件なのですが、この事件、未だに不明な点が多い事と、当方が海や軍事方面の話題に疎い事もあり、あまり取り上げてきませんでした。で、海の話題に詳しいネットゲリラさんのエントリや20年前の「なだしお事件」にも言及している株式日記さんのエントリなどを読んでいるのですが...

・ネットゲリラさん shadow-city.blogzine.jp/net/2008/02/post_9fab.html
・株式日記さん blog.goo.ne.jp/2005tora/

結局は、政治家が言うように「自衛官は弛んでいる」とか、「緊張感を欠いている」とかみたいな結論になってしまうんでしょうね。ただ、「緊張感を欠いているから、引き締めろ。」というのはわからないでもないのですが、それは「変形した根性論」みたいなもので現場レベルでは長続きしないと思います。さて、事件が起きるとスポットライトが当たる法則があります。ハインリッヒの法則というヤツです。

・ハインリッヒの法則 ウィキペディアja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%92%E3%81%AE%E6%B3%95%E5%89%87

1つの重大事故の背後には29の軽微な事故があり、その背景には300の異常が存在するというものだそうで、今回の事件に当てはめてみても、「事故一分前まで自動操舵だった。」とか、「12分前に漁船を確認したが、見失った。」、「その事を報告しなかった。」とか、報道されているだけでも軽微な事故が何点かあるわけです。たぶん、もっとこの手の軽微な事故はあるのでしょう。また、その背景には300の異常があるそうで、日頃から隊内の人間関係がギスギスしていて、「見失ったなんて言ったら怒られるだろうな。」みたいな人間関係の異常なんかもあったのかもしれません。こういう事件にまつわる重要な要素から瑣末な要素までを全部集めて、徹底的に分析していかないと、本当の意味の対策はできないと思います。だから、間違っても取り調べの上で緘口令を出すなんて事はしてはいけません。最終的に「緊張感」に頼らない人的・機械的なシステムを再構築するほうが大事なのですから。自衛隊もそんな事は重々承知だと思いますが、「なだしお事件」の対応を見ていると不安になってしまうんですね。(まぁ。皮肉な事ですが、そういうシステムを作ってもほとんどが軍事機密になってしまうので公表はできないでしょうが...)
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