爆薬を満載した漁船に偽装した工作船だったらどうなったのか。 | 日本のお姉さん

爆薬を満載した漁船に偽装した工作船だったらどうなったのか。

ようちゃん、おすすめ記事。↓

西村真悟の時事通信(平成20年2月22日号)No.331
西 村 眞 悟

 イージス艦と漁船との衝突で、マスコミ報道が沸騰している。それに応じて、政治の世界でも議論が起こっている。それを観ていて私が感じたことを次に述べておきたい。

 はっきり言って、議論が矮小化されてきている。首相も防衛大臣も、自分への「事故の報告が遅れた」といっている。
 では、午前4時5分、即刻、官邸で寝ている福田さんや自宅で寝ている石破氏をたたき起こして報告すればよかったのか。
そうではないだろう。この二人をたたき起こして何ができたのか。現場海域に変化はない。
 問題は、このような事態に対処できる体制があったのか。その体制に基づいて対処されていたのかということである。
 つまり、海上自衛隊にいざというときの「ROE」(ルール・オブ・エンゲイジメント)、交戦規定とも訳されるルールがあったのかということではないのか。
 
 つまり、イージス艦という世界最新鋭の軍艦を運用する体制を我が国は保有しているのかが問われねばならない。
 突き詰めれば、我が国は「海軍」そして「軍隊」を運用する体制を保持しているのかということである。しかも、この体制を創設する責務は、政治つまり総理や防衛大臣が担っているのだ。
 よって、はっきり言って、軍隊を運用する体制を整えることなくイージス艦を運用していながら、事故が起これば、報告が遅れたと部下を非難しても始まらないではないか。
 午前4時過ぎに、この「おっさん方」が叩き起こされれば、漁民が助かったとでも言うのか。事故直後から起きていましたという言い訳ができたということくらいであろう。
 
 何故、こういう思いを持ったのかと言えば、この二人は、自衛隊は軍隊かと尋ねられれば、「軍隊ではありません」と答える閣僚だからである。石破氏には、かつて安全保障委員会で確認済みである。
 正真正銘軍隊でしか運用できない船を運用する組織の長でありながら、「軍隊だ」と答えることは回避する。しかし、事故が起これば報告が遅いと組織をなじる。まるで、平安朝の公家が、武士に守られながら昇殿は許さず、細かい落ち度だけはなじっているようではないか。
 では、あらゆる不祥事を即座に報告されたら、福田、石破両氏はどうなる。寝られなくなるだろう。アメリカ大統領が夜に寝られるのは、対処する体制があるからである。我が国も同様でなければならない。

 かつて、高校生の演習船「えひめ丸」がハワイ沖でアメリカの原子力潜水艦に沈められた。その時、当時の森総理はゴルフをしていた。そして、国会の委員会での質問は、いつゴルフを辞めて首相官邸に入ったのかということに集中していた。
 私が質問にたったとき、「総理が何時官邸に入ったかなどは、矮小化された議論である。問題は、この事態に対処する体制があったのかということである。」と官房長官に言った。その時の官房長官は今の福田総理であり、ホッとしたように肯いていた。私は、我が国に体制があれば、総理はそれから9番でも18番でもゴルフを続けてよいと思っていた。

 さらに、もう一つの観点を述べたい。
 イージス艦に漁船が衝突した。イージス艦が漁船を回避できなかったからだ。その結果、漁民の行方がわからなくなった。けしからん。これだけで済ませて良いのであろうか。
 
 この船が、実は漁船ではなく爆薬を満載した漁船に偽装した工作船だったらどうなったのか。
 我が国のイージス艦は、偽装漁船一隻によって撃沈されるということではないのか。
 最高指揮官たるもの、部下を叱るなら、こういう観点からも叱責して欲しいものだ。
 「お前たちは、7トン半の漁船に撃沈されかねないような気の弛んだ状態で国家にとって貴重なイージス艦を操船していたのか」と。
 とは言っても、この場合においても、軍隊であることを否定して、イージス艦を運用させている政治の総責任者には、部下を叱責する資格はないだろう。イージス艦の弛みというより戦後国家の弛み、戦後政治の弛みだ。

 かつて、アメリカの空母が、ペルシャ湾で自艦の上空を通過しようとする民間の旅客機を撃墜したことがあった。これに対して、アメリカを非難する国はなかった。空母の上を無断で通過しようとする航空機の方に落ち度があると国際社会が観たからである。ソビエトも、自国領空に無断で侵入しようとする航空機を無警告で撃墜することを常とした。その航空機に核が搭載されているかも知れないからである
 つまり、このアメリカもソビエトも、最悪の事態を想定してそれを防ぐための措置を躊躇うことなく実行したのである。
 ここに、国家国民を守る国防を担う組織の厳しさ非情さがある
 この度のイージス艦も、自艦の損失は即我が国防衛体制の破綻であると認識し、自艦へのあらゆるものの接近に神経を研ぎ澄まし、接触など断じてありえないという体制で東京湾に向かっていたら、二人の漁師の親子は今頃家で夕餉を食べられたであろうに。
 夫と息子の二人が冷たい海から未だ帰らないご家族の心中を思えば言葉がない。
                                (了)

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クライン孝子の日記
いかに今回の海難事件が日本国民にとって関心があるか、
いいかえれば、自衛隊タタキに興じるマスメデイアに対する
国民の不信感が強いか、
海の専門家を含めて、皆様から多くのご意見を頂きましたので、
一部ご紹介いたします。

何よりも自衛官の方々にとって、励みになりましょう。
皆様有難うございました。心からお礼申し上げます。
クライン孝子

■2008/02/22 (金) 日本ははめられている? (1)
■2008/02/22 (金) 私もヨットで日本まで航海した事があります(2)
        =オーストラリア在住23年になる伊藤さんより=
■2008/02/22 (金) 1万~2万トン級外航商船の船長だった方より(1)
■2008/02/22 (金) 運航上の危険及び衝突の危険に十分に注意!(2)
         =高島昇市氏より=
■2008/02/22 (金) 事故原因究明ないうちからイージス艦非難は不当
         =知子さんより=
■2008/02/22 (金) 漁船側はイージス艦進路を妨げた公務執行妨害?
         =千葉の山田氏より=
■2008/02/22 (金) 国民の理解が薄い中、誇りを持てといわれても
         =masayo氏より=
■2008/02/22 (金) 昔の海軍は漁船を守ってくれたそうですが(1)
■2008/02/22 (金) 海で船が沈む事は即,死に結びつく認識不可欠(2)
bombee氏より

オーストラリア在住23年になる伊藤さんから
外国人参政権問題で、民主党小沢代表が韓国で
次期大統領にOKと解釈可能な発言をしていたことに
憤慨しレポートして下さいました。

参照:
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/080221/kor0802211923008-n1.htm

海難事故で日本人の目が一斉にそちらに向いて(というより
メデイア操作で否応なく向けさせられている)
防衛省をたたきまくっている間のこの動き!
どうも、日本人(政治家を含め)
はめられているような気がしてなりません。
これこそ、一種のテロと断言していいのではないでしょうか。
要するに、日本の防衛の弱体化で、
そいえば昨日は米国による迎撃ミサイルによる偵察衛星破壊
というニュースもありましたよね。

今回の海難事故も、探れば探るほど、奇妙な点が
浮き彫りになってきています。
この点ではチャンネル桜
http://www.ch-sakura.jp
の水島社長も指摘されていて、お互いに大いに盛り上がりました。

そこで、オーストラリア在住伊藤栄悦氏より

<<こんにちは
始めましてクライン孝子さん。
オーストラリアに移住して23年目を迎える伊藤栄悦と申します。
クライン孝子さんの記事毎回楽しく拝読させて戴いています。
日本を離れ人生の3分の2を海外で生活しております。
孝子さんの考え方に非常に賛同しています。
なぜ日本国内にいる人々(政治家を含めて)は気がつかないだろうと
云う思いを、クライン孝子さんがはっきりと指摘して下さることに
感謝いたします。

海外から祖国日本をみると日本国民の政治や歴史観将来への展望
など等欠落し始てるように思えてなりません。

今回の小沢代表が次期韓国大統領の前でこのような言葉を
言いました。
小沢氏は、日本に永住している外国人参政権の問題について、
「日本政府がもたもたしているのは遺憾」だとして、
「実現に向けて努力する」と述べました。
このような世間知らずで韓国に媚を売る政治家が存在する事
じたい恥ずかしく思います。

私は、いまだに日本国籍を保持しております。
したがって私しは豪州国では選挙権はありません。
国籍を取って日本国に忠誠を誓い、そこで初めて参政権を
取得し選挙するのが世界の常識だと思います。 

我々一人一人の力で、
何とか外国人参政権を廃案に持っていけますように
頑張りたいものです。 
勿論僕達も精一杯できる限りの事はいたします。

■2008/02/22 (金) 私もヨットで日本まで航海した事があります(2)

長くなりましたが、イージス艦の問題でお話しさせて下さい。
私もヨットで日本まで航海した事があります。
基本的に小さな船は随分と遠くのほうから大きな船の存在に
気がつくはずです。

自分の船の位置から見て水平線上に現われた時点で、
船の進路がわかります。
その時に自分の船を安全な航路に操船します。
船を操船する世界中船乗りの基本中の基本だと思います。

大きな船はどうしても死角になる所が有ります。
これはあくまでも私個人の見解ですが、
小型漁船がこのスピードならイージス艦の前を
すり抜けて行けるだろうという自信が引き起こした事故だと
思います。

大きな船はボートが衝突しても何か当たったかな流木か鯨くらい
にしか思えないでしょう。

小型漁船の乗組員でいまだ発見されない方々に一日も早く
発見されますようお祈りいたします。

彼達の自信に満ちた操船技術と我が物顔で縦横無尽に走る
漁船の姿を、私ははっきりと日本の海上で見ました。
御国を守る船の進路を妨げる操船は許されるものでは
有りません。
もっと書きたいのですが、「クライン孝子の日記」に皆様投稿され
重複しますので
この辺にさせて頂きます。
孝子さん フランクフルトはまだまだ寒いでしょうから、
風邪など引かないようお願いします。
(筆者註:有難うございます)

シドニーは今真夏です。
伊藤栄悦 >>

■2008/02/22 (金) 1万~2万トン級外航商船の船長だった方より(1)

高島昇市氏より

<<いま、イージス艦「あたご」の衝突事件で、
貴日記ページ上でいろいろな意見が出ています。 

私、船乗りで、1万~2万トン級外航商船の船長約15年、
退職後、小型船舶免許講師、及び試験員を12年間努めて
今は無職の年金生活者です。 

「あたご」の事故、両方の船のGPSの航跡が残っている
らしいので、海難審判で、今までにないような正確な両船の
とった行動の追跡、復元ができるのではないかと期待して
みています。 

当時、旧暦の1月13日、月夜ですが、海保のHPで調べると
05:10頃月没(横浜)となっています。
月没前で、月明かりは無く真っ暗闇だったのではないでしょうか。

天気は良好、波高50センチというのは、「べた凪」状態、
2台の航海用レーダーが10海里以上の距離から漁船を確実に
補足していたと考えられます。

しかし、レーダー画面上、多くの他船の映像(輝点)の中でどの
輝点が漁船「清徳丸」(コンパス方位が変化せず、衝突の危険がある)
であるかを選別できるのは、4~5海里に近づくまで観測
しなければ分からなかった。
と考えられます。 

「あたご」はいわゆる「軍艦」ですが、作戦や艦隊行動をとらず、
横須賀に帰投中でしたから、一般船舶として当然
海上衝突予防法
の適用を受けます。 

正確な判断は海難審判がおわるまで分かりませんが、
関連する海上衝突予防法の規定は下記の通りです。

海上衝突予防法(見張り)

第5条 船舶は、周囲の状況及び他の船舶との衝突のおそれに
ついて十分に判断することができるように、視覚、聴覚及び
その時の状況に適した他のすべての手段により、
常時適切な見張りをしなければならない。(横切り船) 

■2008/02/22 (金) 運航上の危険及び衝突の危険に十分に注意!(2)

第15条 2隻の動力船が互いに進路を横切る場合において
衝突するおそれがあるときは、他の動力船を右げん側に見る
動力船は、当該他の動力船の進路を避けなければならない。

この場合において、他の動力船の進路を避けなければならない
動力船は、やむを得ない場合を除き、当該他の動力船の船首方向を
横切つてはならない。(保持船) 

第17条 この法律の規定により2隻の船舶のうち1隻の船舶が
他の船舶の進路を避けなければならない場合は、当該他の船舶は、
その針路及び速力を保たなければならない。
(切迫した危険のある特殊な状況) 

第38条 船舶は、この法律の規定を履行するに当たつては、
運航上の危険及び他の船舶との衝突の危険に十分に注意し、
かつ、切迫した危険のある特殊な状況
(船舶の性能に基づくものを含む。)に十分に注意しなければ
ならない。 

2 船舶は、前項の切迫した危険のある特殊な状況にある場合に
おいては、切迫した危険を避けるためにこの法律の規定によらない
ことができる。以上 >>

■2008/02/22 (金) 事故原因究明ないうちからイージス艦非難は不当

知子さんより

<<断片的ながら今回の漁船との事故のことの報道の仕方
にかなり疑問を持っておりました。

今日 クライン孝子さんのこちらへのみなさんの投稿を読んで 
世界のレベル(常識)ではイージス艦ならびに 国防に関わる方
たちに敬意を払うのが当然で まして今回の事故の原因究明
もされてないうちに イージス艦を非難するなんて
あまりにも幼稚なことだと再認識しました。

これも第三国のひとたちが報道にかなり入り込んでるから
なのでしょうか?

最近の異常ともいえる パチンコのCMの多さに辟易していま
したが 日本人一億総白痴化を進めるつもりなのでしょうか?

孝子さん これからも切り込み鋭く正しい事は声を大にして 
伝えてください>>

■2008/02/22 (金) 漁船側はイージス艦進路を妨げた公務執行妨害?

千葉の山田氏より

<<いつもクライン孝子様のHPにお邪魔して、色んな意味で
勉強させてもらっています。
HP上で他の方々の意見も読みましたが、先のイージス艦衝突
の件で、私見ですがどうしても言わずにはいられず、メールさせて
いただきます。

はじめに、衝突の報をニュースで見たときから、既にイージス艦
が悪いという論調でした。が、僕はそのときには、漁船が無理
に横切ったと感じました。

その理由として、僕は船釣りを趣味としており、外房の遊漁船
で何度となく、航路近辺で釣りをしました。

ここで感じたことは、航路上の大型船は、その大きさゆえに
実際の航行速度と実速度のギャップが大きいことです。
また、小型船はよほど余裕がない限り、大型船の前を横切る
という無謀なことはしません。
たとえそれが、報道されているような『航行の優先な状況』で
あってもです。

良い例えでないかもしれませんが、田んぼの中の
見晴らしの良い道路で、交差する道を高速で走行中の大型
トラックを見つけました。
このまま進んだら、交差点で衝突するタイミングと考えられる場合、
衝突する危険を冒して横切るか?ということです。
大型トラックを先に行かすのが心理であり、危険の回避能力
というものではないでしょうか。

イージス艦側にも『横切る事はないだろう』という心理が働き、
実際、衝突回避ができなかったことは、危機管理ができていない
という批判は真摯に受け止めるしかないと考えます。
しかし、先に述べたとおり、大型船の目前を漁船が横切るという
ことは、危険な行為と言わざるを得ません


もうひとつ言わせてもらえば、イージス艦は公務上の航海である
ことを考えれば、漁船側はイージス艦の進路を妨げた『公務執行
妨害』であると考えています。

以上です。>>

■2008/02/22 (金) 国民の理解が薄い中、誇りを持てといわれても

自衛官よ、誇りを持てといわれても、
かくも、敵意むき出しの日本の、日本国民の、
しかも、それを煽動するメデイアの自衛隊敵視風潮を見ては
持ちようがないというものでしょう。

以下のメールにも指摘されていますが、自嘲的になる
自衛官がいたとしても、それは決して自衛隊員のせいではない。
そう私は思います。

周囲が暖かく見守り、敬意を表してこそ、自衛官も、
誇りがもてるようになるのではないでしょうか。

さても
知人masayo氏から、こんなメールが届きました。 

<<私は、自衛隊の居場所が
なくなる今回の事故に悔しさを感じました。

もっと尊敬されていい「国を守る仕事」に就きながら、
国民全体の理解は低い。
だからといって、最近ダラけているのではないか?
誇りを持て!と怒りの気持ちが伝わるのです。

石破大臣は苦境に立たされ、厳しい状態で、ただただ
お気の毒としか言いようがありません。
今も捜索中の漁師親子に、ひたすら同情が集まるような
報道様式では神妙に陳謝するしかないのです。

確かに、あの漁船の行動には謎めいた部分があります。

しかし、私の知り合いの自衛隊夫婦ですが、驚くべき
グータラ能天気で、流行を追いかけるミーハー情報くらいしか
口から出ないという、最低のダメ社会人です。

朝日新聞読んで、悪口かかれて「キャハハ」と喜んでいたり、
ニュースステーションで古館氏にボロクソに貶され
「言えてるぅ~」とバカ笑い。
海上自衛隊の中にも色々な人がいますから、結構、
内部にも問題児がいると思います。

ではまた!

masayo >>


■2008/02/22 (金) 昔の海軍は漁船を守ってくれたそうですが(1)

bombee氏より

<<私のボートはたった22フィート7メートル弱ですが、
夜間航行の許可を受けて、航海灯も装備されており、
日常的に夜間航行をしています。

日本近海で夜間航行をすると死ぬ程怖いとの発言もありましたが、
日本近海ですか?

日本沿岸はけっこう航行が難しい場合もありますが、
近海となると出会う船も少なく、寂しい程です。

7000トンの船のブリッジは20メートル以上もの高さがありますから、
相当の波があっても小型船を視認する事は容易です。

そして、波が高い事で大型船から視認出来ないような海況であれば、
小型船は航行じたいが難しく、普通は出港しないでしょう・・・

出港してしまってからでは、場合によっては遭難状態かも
知れません。沖に出る漁船は無線のアンテナや、
航海灯のマストなどが良くレーダー波を反射するので良く
映ります。

実際に、私の小さなボートの安いレーダーでも常に確実に
捉えています。

イージス艦のハイテク装備は軍事用と言われますが、
一般航行の装備がされていないはずは無く、普通のレーダーで
十分発見できます。
それが無くてはハワイからも帰って来られないですし、
普通は怖くて夜間航行はできません。 

昔の海軍は漁船を守ってくれたそうですが、
今の海上自衛隊が漁船を(国民と財産である船)を実際に守った話
は聞いた事がありません。

日本の領海内で不法に拿捕されている漁船が自衛艦に救われた
と言う話も聞いた事がありません。

このような任務はどちらかと言えば保安庁が担っていると思います。
そう考えると、大事な国防の任務と言う意見も、国民二人の命を
奪っても正当性を持つとは私には思えません。
戦時下でも戒厳令下でも無いのですから。 

■2008/02/22 (金) 海で船が沈む事は即,死に結びつく認識不可欠(2)

私は漁師ではありません。
私自身漁師の操船を忌々しく思う事はしばしばですが、
すべての漁船がそうではありません。

そして、プレジャーボートに横暴な者も居ますし、
ヨットにも優先意識だけが強い困った操船をする人も居ます。

特にヨットでは機帆走時は動力船であり、一般の船と違う扱いを
受けるものではありませんが、それでも風に左右されているので
私はヨットに道を譲ります。

こうして見ると、
一概に漁船は、
プレジャーボートは、
ヨットはとも言い難いと思います。 

人は陸上で車を運転していても、法規上はどうであれ、事故を回避し
我が身の安全を守るのは自分ですから、状況次第で対処している
と思います。
船も同じだと思うのです。

状況に合わせて操船して行かなければ、法規を守っていても
事故は起きると思います。 

海で船が沈むと言う事は、直ぐに死に結びつきます。
現実に今回も2名の方が行方不明になっています。
この事は、大型船の乗り組み員でも、海に生きるものは肝に
命じてあるはずだと思うのです。

私は今度の事故で、イージス艦の乗り組み員は、
漁船(国民)を守る立場なのだと言う事、
船が沈んだら人が死ぬぞと言う意識があったのかどうか、
とても疑問に感じています >>