広辞苑は辞書の範囲を逸脱している。日本は台湾がチュウゴクに帰属すると承認していない。
読者投稿】広辞苑を書店に返品した
日本李登輝友の会メルマガ日台共栄より転載
佐賀 久米 哲次
1月に『広辞苑』(第6版)を購入しましたが、メルマガで紹介された三宅教子さんの記事を読み、これではいかんと購入した書店に返品を認めさせましたので、その経緯をご報告します。
小生
「この最新版の『広辞苑』、先月喜んで購入したが引きたい漢字が載っていないばかりか、嘘の記載がある。だから返品します」
店員
「そんなことを私共に言われても困ります、お客様の方から出版社に電話して頂けませんか」
小生
「何で、販売しているのは貴方の会社でしょう。『私共の責任ではありませんので』と開き直るが、貴方は問題点を履き違えている。著者が、自らの思想・信条等から好き勝手に書いている雑誌なら、これは正しいとか間違っているとか、とやかく言うつもりはありません。内容によっては「何だ此奴」と腹が立つものもあれば、人生を教えてくれたり、眼から鱗が落ちて脳の洗濯ができるものもありで、雑誌とは実に面白く有難いものです。
だが、辞書は違う。辞書は物事を正しく知らせる為にあるものであり、知るためのもの。その辞書に嘘偽りがあれば、学んだ者達は嘘偽りを信じて世間に恥曝しをすることになる。読者を洗脳する刷りこみ記事などもっての外。
たとえば、君の引く英語の辞書が嘘の翻訳をしていたら、それで学んだ君はどうなる。また、君の開き直りは、『確かに餃子に毒物が混入していましたが、それは製造元の問題ですから、中国の製造元に直接電話をして下さい』と言っているようなものだぞ。それがここの販売方針か」
このように詰め寄り、辞書に執筆者の思想・信条が反映するような余計な事象は記載すべきではなく、この『広辞苑』は辞書の範囲を逸脱している、と注意しました。
慌てた店員はあちこちへ電話していましたが、30分くらい後に店長らしき人が出てきて、店員の応対の悪さを詫びると同時に、記事の間違いを認め、返品に応じてくれました。その際、「この出版社はお堅いことで有名なんですがね、どうしたことでしょう」と呟(つぶや)いていました。
出版社へ反省を促すために購入されている方たちは、記事訂正後改めて購入する旨を伝え、一斉に返品していただきたいものです。
未だ購入しておられない方は、ご面倒でしょうが、一度購入して返品されれば
出版社も少しは反省するものと思います。
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『広辞苑』の1998年11月出された第5版以降、「日中共同声明」は下記のような記述をしている。
この共同声明で日本は、台湾が中国に「帰属することを承認」していない。 (編集部)
【日中共同声明】一九七二年九月、北京で、田中角栄首相・大平正芳外相と中華人民共和国の周恩来首相・姫鵬飛外相とが調印した声明。戦争状態終結と日中の国交回復を表明したほか、日本は中華人民共和国を唯一の正統政府と認め、台湾がこれに帰属することを承認し、中国は賠償請求を放棄した。
『台湾の声』 http://www.emaga.com/info/3407.html