イスラエルからのニュース
2008年2月20日(水)
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*自治政府のアッバス議長とオルマート首相が昨夜、2時間
にわたりエルサレムで会談。双方の交渉チームは、和平
交渉を促進することと、
2週間後に再び会談することで合意した。(P,H,Y)
*ガザとエジプト間のラファ検問所で、ハマスとエジプトの
代表が会談。
検問所通行再開に向けた調整と見られている。(H)
*西岸地区にNATO軍を展開させ治安を維持する案を、
米国とイスラエルが検討中。しかし、現在は国防軍の活動
で押さえ込まれているハマスが、西岸地区で活動を強化
する懸念もある。(P)
*イランが世界の脅威であることを訴えるため、各派議員が
EUや極東を訪問へ。指導者と会談するほか、メディアにも
出演する。(H)
*第二次レバノン戦争による休業補償を受けた北部の企業の
一部に返金命令が出されたことが判明。前年比の売上
低下分を基準に補償額を決めたが、払いすぎたと国側は
主張している。(H)
*2005年に英国の空港で国防軍のアルモグ氏が危うく
逮捕を免れた事件では、逮捕劇で武力闘争になることを
恐れた英国の警察がイスラエル関係者に連絡を取っていた
ことが判明。(H,P,Y)
*ガザからまた5発のカッサム
砲撃。ガザ中部では国防軍と武装勢力の戦闘で
10歳の少年が死亡したもよう。(H,Y)
*昨日はエルサレムで今年二度目の積雪。市役所は学校
の通常授業を命じたが、父兄会が出席停止を決め、大半
の学校が休校した。(P,Y)
2008年2月21日(木)
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*イランのアフマディネジャド大統領が、イスラエルに対し
て「細菌、野獣」などとまた暴言。国連の潘基文事務
総長は、こうした暴言を非難し、断固とした対応を行うと
語った。(H,P,Y)
*国防軍のアシュケナジ参謀長が「近い将来に戦争が
起こる可能性は否定できない」と士官候補生に訓示。
いかなる形の戦争でも、国防軍は速やかな軍事的勝利を
もたらす責任があると語った。(H,P,Y)
*アッバス議長の側近が、コソボ型の一方的独立宣言を
行う可能性に言及。しかし、他の幹部は否定的な見方を
示した。(P,Y)
*新たな入植地は建設しないとの首相の方針にもかかわ
らず、実際には複数の違法入植拠点の建設が進んでいる
ことが判明。入植者らが入植拠点設置に向けた動きを加速
しているもよう。(H,P)
*エルサレムの分割交渉が行われていないとの政府説明
は嘘だと、リクードのネタニヤフ党首がオルマート首相を
非難。パレスチナ側の担当者はエルサレムが議題になって
いると語っている。(P)
*元ロシア移民で、イスラエルを出てロンドンに移った富豪
のレニエフ氏が「イスラエルはロシア移民の受入に失敗
した」と批判。(H)
*兵役につながるとして、アラブ政党が大反対している社会
奉仕プログラムを、アラブ人の若者がほとんど知らない実態
が世論調査で判明。
制度の内容を説明すると大多数が賛成したという。(H)
*パレスチナ人の女性が親戚のイスラエル人になりすまして
心臓の緊急手術を受けた。病院は手術前に気付いたが、
人道的配慮から治療後に当局に通報したという。
同様の事例は多い。(H,Y)
2008年2月22日(金)
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*ライス国務長官とオルマート首相が、来週に日本で会談へ。
ガザの情勢悪化について対応を協議するため、国務長官が
要請した。(H)
*EU議会がイスラエルのガザ封鎖政策は失敗だと批判す
る声明を決議。
ハマスに対してもカッサム砲撃の中止を求めた。(H,P,Y)
*先週にトルコを訪問し、ギュル大統領と会談したバラク
国防相が、ハマスとヒズボラに対する攻勢強化の意思を、
ギュル大統領経由でシリアのアサド大統領に伝えるよう
依頼していたことが判明。(P,Y)
*昨年10月末に北部のドルーズ人地区で発生した暴動を
内部調査した警察が北部司令官を厳しく非難。携帯電話
のアンテナ設置をめぐる対立が発端だったが、挑発行為の
応酬が大きな暴動になった。(P,Y)
*ガザからのカッサムロケット砲に対する防衛システムとして、
巨費を投じて開発が進む「アイアンドーム」は迎撃に役立た
ないことが判明。
無駄だと知りつつ導入が決められた疑いが浮上している。(H)
*ナブラスにある自治政府の刑務所に収監されていた14人の
アルアクサ殉教団メンバーが脱獄。
14人は国防軍の追跡を逃れるため自主収監されていたが、
自治警察の協力で「脱獄」したもよう。(H,Y)
*エジプトからイスラエルへの越境を試みたアフリカ難民を、
エジプト兵が射殺していることを人権団体のアムネスティが
非難。仕事を求めてイスラエルに越境するアフリカ難民が
増加している。(H)
*米国正統派が行った改宗手続をイスラエルのチーフラビが
認めることで合意。長年の両派の対立に終止符が打たれた。
(P)
[情報源略号表]
P=エルサレム・ポスト
H=ハアレツ http://www.haaretz.com/
7=アルツ7 http://www.israelnationalnews.com/
I=イスラエル・トゥデイ http://www.harvesttime.tv/israel_today/
Y=イディオット・アハロノット http://www.ynetnews.com/
( )内の記号が情報源。メディアにより掲載日が異なる場合もあり。
[転載・引用・再配布について]
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発行:「シオンとの架け橋」 http://www.zion-jpn.or.jp/
編集:石井田直二 naoji@zion-jpn.or.jp